千歌「最近善子ちゃんとルビィちゃん、部活にあんまり出てこないよね」曜「地区予選も近いのに何やってるのかな」
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梨子「一昨日、沼津の本屋さんに行ったとき、二人の姿を見たわよ」
曜「あの二人、部活をサボってるようだったら部長から一言言ったほうが良いよ」
千歌「うん、でもまだサボってるって決まったわけじゃないからさあ」
曜「梨子ちゃん、二人は何をしてたの？」
梨子「うーん、何ってこともないけど、薬局の入り口前で雑談してたり、あとはバス停近くのベンチに座っていたり？」
千歌「全然目的が分からないね」
曜「急ぎの用じゃないんなら、やっぱり遊んでるだけなんじゃない？」 ルビィ「今日も駅に行く？」
善子「そうね、部活を休むって、千歌には私から言っとくわ」
千歌「ねえ、二人とも」
ルビィ「ピギィッ！？」
善子「あら、お疲れ」
千歌「お疲れじゃないよ、今日も部活来ないの？」
善子「だって、世の中こんなに新型コロナで騒いでいるのよ？中止になるに決まってるじゃない」
ルビィ「そうだよ千歌ちゃん、みんなで集まって練習するのだって、ほんとはいけないことだってお姉ちゃんも言ってたよ」 千歌「それはそうかもだけど」
善子「私とルビィ、やることがあるの、じゃ」
千歌「ちょっと善子ちゃん！？」
ルビィ「千歌ちゃん、ごめんね、これもみんなのためだから」
千歌「みんなのためって、どういうことー！？」 鞠莉「ダイヤのせいなんじゃない？」
ダイヤ「どうして私のせいになるのですか！？」
果南「ほら、大声出さない」
ダイヤ「むぅっ」
花丸「ダイヤさんが必要以上に怖がらせるから、ルビィちゃん、もうスクールアイドルやる気が無くなっちゃったんだよ、きっと」
ダイヤ「必要以上ですって？新型コロナはどれほど怖れても足りないほどに危険な病気なのですわ！」
曜「そうやって怖がらせるから、もうラブライブは開かれないんだって、練習に来なくなっちゃったんでしょ」
ダイヤ「そ、それは」
梨子「こうして顔を合わせることも、感染拡大のリスクだって思っているのかも」
千歌「みんなのためって、お互いが感染しないように距離をとってるつもりなのかなあ」
鞠莉「でもそうだとしたら、もっと人の多い街に出ていくのはおかしくない？」 真姫「イソジンで何度もうがいするとノドの常在菌まで殺しちゃってウイルスの感染リスクが高まるから気をつけなさいよ」 善子「今日はどのあたりに行ってみましょうか？」
ルビィ「ネットカフェとか？通路をぐるぐる回ったり」
善子「あっ、それ良い考えね」
ルビィ「でしょ！」
善子「それが終わったら次はどこに行こうかしら」
ルビィ「やっぱり病院とか？」
善子「それはほとんど地元の人しかいないじゃない」
ルビィ「あ、そっか」 梨子「見付かった？」
鞠莉「街は広いもの、そう簡単には」
ダイヤ「そちらはどうですか？」
花丸「ううん、こっちもダメずら」
曜「はあ、どこにいるんだろう」
千歌「今日も沼津にいるとは限らないしね」
果南「ルビィに電話してみようか？たぶん出ないだろうけど」
鞠莉「私は善子に掛けてみるわ」 ルビィ「善子ちゃん、どう？」
善子「ダメね、使ってる人がそもそも少ないのかも」
ルビィ「だってAqoursでもルビィと善子ちゃんしかやってないだろうし」
善子「早く出ないかしら」
ルビィ「楽しみだねー」
善子「まあ作業ゲー運ゲーみたいなものだから、気長に待ちましょ」 曜「今日は練習来たんだ？」
善子「ええ、コロナ感染者が最近は出ていないでしょう？」
千歌「やっぱりそれが心配で来なかったんだ？」
ルビィ「心配というか何というか」
ダイヤ「ルビィ」
ルビィ「どうしたの？お姉ちゃん」
ダイヤ「あなたを不安にさせてしまい申し訳ありませんでした、この調子ですとラブライブは開催されそうですし、また練習に来ていただけますか？」
ルビィ「お、お姉ちゃん、そんな畏まらなくていいよぉ」
ダイヤ「いえ、あなたたち二人がみえないことで、Aqoursのメンバーにも迷惑を掛けてしまい、本私が不安を煽ったせいで本当に申し訳が立ちませんわ」 果南「はい、休憩とるよー」
花丸「あー、疲れたずらぁ」
鞠莉「みんな、水分補給はしっかりね！」
善子「えっ！？」
ルビィ「善子ちゃん！これ！？」
梨子「ど、どうしたの二人とも急に叫んで！？」
善子「ついにエンカウントしたわ！」
ルビィ「えーっ！？どこだろ！どこだろ！？いつのやつ！？いつ！？えーっ！？すごい！！」
千歌「どうしたの二人とも！？」 果南「いや、何これ？」
ルビィ「ほら！やっぱり知らない！」
善子「これは新型コロナの陽性患者に接触したかどうかが分かるアプリなのよ！」
梨子「？」
曜「えっ、これやるために沼津まで行ってたの？」
ルビィ「そうだよ！」
千歌「これがどうAqoursのためになるの？」
善子「Aqoursのため？」
千歌「うん、そう言ったじゃん」
ルビィ「言ってないよ、みんなのためだよ」 善子「沼津って観光地じゃない？駅や周辺施設って県外の人が多く立ち寄るのよ」
ルビィ「市中感染よりも、県外の人が持ち込む可能性のほうが高いもんね」
善子「近付いた人の動画も、二人して撮影していたのよ、なるべく他県民っぽい人を狙ってね」
ルビィ「15分も近くにいないといけないから結構難しいんだよ」
善子「一旦コロナが収まったタイミングで良かったわ、通知とニュースの内容からして、東京からの旅行客にまず間違いないでしょう」
ルビィ「沼津にコロナを持ち込んだこの人の動画をネットにアップロードしてやるびぃ」
ダイヤ「……」
果南「……」
鞠莉「……」
千歌「……」
曜「……」
梨子「……」
花丸「……」 あのアプリを使うとか、なかなかに発想がうゆうゆしてたw アプリに反応でたらまさしく感染者と何分間も接触して感染した可能性ありってことやんけ。 花丸(アプリ...？、アップロード...？)
花丸(コロナ...？) ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
