ルビィ「もしも姉妹が入れ替わったら」
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ルビィ「もしも生まれ変われるなら、ルビィ、おねえちゃんに生まれ変わってみたい!」
ダイヤ「あらまーーーっ♡♡それならわたくしはルビィに生まれ変わりますわぁ!」
ルビィ「あ、そうじゃなくて。妹じゃなくて姉がいいってこと」
ダイヤ「えっ…妹が不満ですか?」
ルビィ「不満はないけど、おねえちゃんってどんな感じなのか気になるなって!」
ダイヤ「そうですか…姉というのは妹次第だと思いますわ。その点わたくしはルビィというかわいいかわいい妹に恵まれて姉としてたいへんに」
ルビィ「ねえおねえちゃん、今日だけ姉妹入れ替えてみない?」
ダイヤ「…ルビィもたくましくなりましたわね…いいでしょう、今日だけね」
ルビィ「うん!」 ダイヤ「それで、姉としてどんなことがしたいんですの?」
ルビィ「えっとね、小さいときにおもちゃ取り合ったりしたでしょ?」
ダイヤ「ええ、時にはそういうこともありましたわね」
ルビィ「それをルビィがおねえちゃん、おねえちゃんが妹でやってみたい!」
ダイヤ「そんなことがしたいんですの?まあ、構いませんわよ」
ルビィ「やったぁ!」 ダイヤ「では…んんっ」
ダイヤ「うゅぅ…貸してぇ!貸してよぉ!おねぇちゃあ!」
ルビィ「えぇ…」
ダイヤ「ちょっ…あなたがやりたいと言い出したんでしょう!?」
ルビィ「ごめんね、あまりにも変わり身が速すぎて…びっくりしちゃった」
ダイヤ「やるからにはわたくしも本気でやります。ルビィもそのつもりで臨むように」
ルビィ「これ何かのお稽古じゃないよね?」 ルビィ「はやくおねぇちゃぁになりたいんだ」
ダイヤ「え?どうして?」
ルビィ「早くおねぇちゃぁになりたいの」
ダイヤ「妹って楽しいじゃない」
ルビィ「でもね なんだかなってみたい」
ダイヤ「じゃあ今度は私の夢 言うわね」
ダイヤ「もういちど妹に戻ってみた〜い」
ルビィ「え〜?なんで〜?」
ダイヤ「もういちど妹に戻ってみた〜いの」
ルビィ「おねぇちゃぁでいいのに」
ダイヤ「一日だけでも なれないかな?」
ルビィ「なれっこないよ」
ダイヤ「うんもう いじわるゥ!」 ダイヤ「では…気を取り直して」
ダイヤ「貸してぇ!貸してよぉ!おねぇちゃあ!」
ルビィ「だめ!これはルビィのだよ!ですわ!」
ダイヤ「やだぁ〜っ!」
ルビィ「…仕方ないなぁ…おねぇちゃんだから妹のダイヤちゃんに譲ってあげる」
ダイヤ「……ちょっと、一回…ストップしましょう」
ルビィ「うゅ?」 ダイヤ「何をやってますの?」
ルビィ「え?」
ダイヤ「何をやってますの!?」
ルビィ「え…おねぇちゃんだから、妹に譲ってあげたの」
ダイヤ「はぁ……奪い取りなさい!」
ルビィ「へ?」
ダイヤ「奪い取りなさい!!」
ルビィ「うば…」
ダイヤ「姉であれば奪い取ってよいのです!妹にどうぞと譲っていたら妹が甘えた性格になるだけですわよ!あなたのように!!」
ルビィ「ちょ、おねぇちゃん?」 ダイヤ「ルビィは可愛い、たしかに可愛いですわ。しかしこの体たらくでこの先大丈夫かと一抹の不安を覚えるのも事実」
ルビィ「ていたらく」
ダイヤ「今日は妹たるわたくしへの甘やかしは許しません!見事厳しい姉になってごらんなさい!」
ルビィ「奪い取っちゃっていいの…?」
ダイヤ「奪い取りなさい!どんどん奪い取りなさい!」
ダイヤ「言ったはずです、やるなら本気でやる…でなければ黒澤の名が廃りますわ」
ルビィ「なんか重いよぉ…」 ダイヤ「貸してぇ!貸してよぉ!」
ルビィ「だめ!おねぇちゃんの言うこと聞きなさい!」
ダイヤ「うゅ…ひどいよぉ…」
ルビィ「……ちょっと、一回ストップね」
ダイヤ「え?」
ルビィ「何やってるの?」
ダイヤ「はい?」
ルビィ「何やってるの!?」
ダイヤ「…姉におもちゃをとられたので、」
ルビィ「泣かなきゃ!!」
ダイヤ「『泣かなきゃ』!?」
ルビィ「そこは泣かなきゃだめだよ!なにその場でひどいよぉ…じゃないよ!」
ダイヤ「えぇ…」
ルビィ「まったく…もっと被害者感出して!!」
ダイヤ「被害者感」
ルビィ「妹の職業って被害者だからね!?」
ダイヤ「それは違うでしょう!?」
ルビィ「ルビィのなに見て育ったの!?」
ダイヤ「たしかにルビィは事あるごとに泣いていましたが…」
ルビィ「やるならちゃんとやろ。黒澤の名がすたるよ」
ダイヤ「意味わかってますか?」 ダイヤ「貸してぇ!貸してよぉ!」
ルビィ「だめ!おねぇちゃんの言うこと聞きなさい!」
ダイヤ「ぴぎゅぇえええん!!びぇぇえん!!」
ルビィ「ご、ごめんね!おねぇちゃんが悪かったよ!」
ダイヤ「そこは逃げなさい!!」
ルビィ「えぇ!?」
ダイヤ「逃げなさいな!!妹が泣いたのよ!すぐ逃げないと100%あなたが怒られますわ!」
ルビィ「た、たしかに…」
ダイヤ「いいですか、妹が泣いたら逃げる!これは姉の習性です」
ルビィ「習性」
ダイヤ「もはやルールと言ってもいいでしょう。ちゃんとやりましょう!」
ルビィ「おねぇちゃん楽しそぉ…」 ダイヤ「貸してぇ!貸してよぉ!」
ルビィ「だめ!おねぇちゃんの言うこと聞きなさい!」
ダイヤ「ぴぎゅぇえええん!!びぇぇえん!!」
ルビィ「やばっ!逃げなきゃ!だだだだだ!」
ダイヤ「ぴぇぇええ!ぴぇぇえええ!」
ルビィ「……」
ダイヤ「ぴぎゅええええ!」
ルビィ「おかぁさんにチクらなきゃ!!」
ダイヤ「『チクらなきゃ』!?」
ルビィ「来てくれるのを待ってるより自分から行ったほうが被害者感出るでしょ!」
ダイヤ「いや、そういう…」
ルビィ「言ったでしょ!妹の職業は被害者!」
ダイヤ「うーーーん…」
ルビィ「だから早くおかぁさん召喚しなきゃ!」
ダイヤ「善子さんみたいなこと言いますのね」
ルビィ「行くよ!すたるよ!」
ダイヤ「絶対わかってませんわこの子」 ダイヤ「貸してぇ!貸してよぉ!」
ルビィ「だめ!おねぇちゃんの言うこと聞きなさい!」
ダイヤ「ぴぎゅぇえええん!!びぇぇえん!!」
ルビィ「やばっ!逃げなきゃ!だだだだだ!」
ダイヤ「お母様ぁ〜!お姉様がいじめてきますわぁ!」
ルビィ「うぅ…ダイヤちゃんめぇ…」
ダイヤ「そこはあなたも泣きなさい!!」
ルビィ「ルビィも泣くの!?」
ダイヤ「妹が泣いているのよ!イーブンに持っていくためにはあなたも泣きなさい!!」
ルビィ「たしかにおねぇちゃんも結構泣いてたもんね…」
ダイヤ「わたくしは一人でうゅうゅ泣いていたのですわ」
ルビィ「うゅうゅ…」
ダイヤ「あなたもうゅうゅ泣きなさい。次!」 ダイヤ「貸してぇ!貸してよぉ!」
ルビィ「だめ!おねぇちゃんの言うこと聞きなさい!」
ダイヤ「ぴぎゅぇえええん!!びぇぇえん!!」
ルビィ「やばっ!逃げなきゃ!だだだだだ!」
ダイヤ「お母様ぁ〜!お姉様がいじめてきますわぁ!」
ルビィ「うゅうゅ…うぇぇえんうゅうゅ…」
ダイヤ「うゅうゅ…うゅうゅ…」
ルビィ「いや嘘でいいからおねぇちゃんにぶたれたお芝居しなくちゃ!!」
ダイヤ「お芝居!?」
ルビィ「頭のとこ押さえるとかいくらでもあるでしょ!?」
ダイヤ「そんなことしてしまっていいのですか!?」
ルビィ「しちゃっていいから!」
ダイヤ「……というかあなたそんなことしてたの!?」
ルビィ「へへっ、まぁね」
ダイヤ「褒めてません!!」
ルビィ「着せられる濡れ衣は全部おねぇちゃんに着せなくちゃ。とにかくおねぇちゃんを容疑者に仕立て上げるんだよ」
ダイヤ「被害者だの容疑者だの、さっきから不穏なのよあなた」 ダイヤ「貸してぇ!貸してよぉ!」
ルビィ「だめ!おねぇちゃんの言うこと聞きなさい!」
ダイヤ「ぴぎゅぇえええん!!びぇぇえん!!」
ルビィ「やばっ!逃げなきゃ!だだだだだ!」
ダイヤ「お母様ぁ〜!お姉様がいじめてきますわぁ!」
ルビィ「うゅうゅ…うぇぇえんうゅうゅ…」
ダイヤ「いたた…お姉様にぶたれましたわぁ〜!痛いですわぁ〜!」
ルビィ「うゅうゅ…うゅうゅ…」
ダイヤ「そこはお父様の部屋に無言で入って察してもらいなさいな!!」
ルビィ「おとぅさんの部屋!?」
ダイヤ「お父様の部屋に入りなさい!そうしたら『どうした?大丈夫か?』ってなるのよ!」
ルビィ「そりゃなるだろうけど…」
ダイヤ「容疑を晴らすためにお父様という最強の弁護人を雇うのです!!」
ルビィ「うちのおとぅさんそんなに強くないよ」
ダイヤ「そんなこと言ってあげるのはよしなさい…」
ルビィ「おかぁさんのほうが強いもん」
ダイヤ「それはそうですが」
ルビィ「おかぁさん検事の圧勝だよ」
ダイヤ「そろそろ『家庭裁判』の意味が違ってきますわね」
ルビィ「うゅ?」
ダイヤ「いいからお父様を召喚なさい」
ルビィ「善子ちゃんみたいなこと言うんだね」
ダイヤ「いやあなたが言い出したんでしょう」 ダイヤ「貸してぇ!貸してよぉ!」
ルビィ「だめ!おねぇちゃんの言うこと聞きなさい!」
ダイヤ「ぴぎゅぇえええん!!びぇぇえん!!」
ルビィ「やばっ!逃げなきゃ!だだだだだ!」
ダイヤ「お母様ぁ〜!お姉様がいじめてきますわぁ!」
ルビィ「うゅうゅ…うぇぇえんうゅうゅ…」
ダイヤ「いたた…お姉様にぶたれましたわぁ〜!痛いですわぁ〜!」
ルビィ「こんこん、がちゃっ!」
ダイヤ「痛いですわぁ〜!うゅうゅ…うゅうゅ…ぴぇぇええん!!」
ルビィ「………うん……ううん、大丈夫……うん、ルビィはおねぇちゃんだもん……えへへ♡」
ダイヤ「ぴぇぇええん!ぴぇぇええん!」
ルビィ「いやもうそろそろ泣きやんでおかぁさんと一緒に晩ごはんの準備して妹なのに泣きやんで偉いねぇの空気に持ってかなきゃ!!!」
ダイヤ「なに…なんですか!?」
ルビィ「妹がけろっと泣きやんだら妹なのに泣きやんで偉いね!よく我慢したね!今度ハーゲンダッツスイートポテト味買ってあげるねおねぇちゃんには内緒で!ってなるじゃん!!」
ダイヤ「ちょっと!私にも抹茶味を買ってください!」
ルビィ「はぁ…じゃあ一個教えてあげる」
ダイヤ「なんですか」
ルビィ「妹はね…"ここ"で勝負するんだよ」頭トントン
ダイヤ「こんの子は…!じゃあ一個教えてあげますわ!姉というものは!」
ルビィ「うん」
ダイヤ「……慈愛ですわ!」
ルビィ「厳しい姉はどこいっちゃったの?」
ダイヤ「…あなたはわたくしの想像よりずっとちゃっかり…もとい、計算高い…もとい、しっかりしていたようで安心しました。なんとも言えない感情も芽生えつつありますが」
ルビィ「それって…恋!?」
ダイヤ「絶対違います」 ルビィ「まあいいや、いっぱいしゃべって疲れちゃった!一緒にアイス買いにいこ!」
ダイヤ「あら、奢ってくれますの?」
ルビィ「なんで!おねぇちゃんが奢ってよぉ!」
ダイヤ「今日一日はあなたがお姉ちゃんなんでしょう、ルビィお姉様?」
ルビィ「やだよ!ルビィは一生おねぇちゃんの妹だもん!」
ダイヤ「ふふ、そうですわね。じゃあ今日くらいはアイスを買ってあげましょう」
ルビィ「やったぁ!」
ルビィ(いひひ、やっぱり妹は頭使っていかないとね♡)
おわり 元ネタ↓
土佐兄弟「兄弟が入れ替わったら」
https://youtu.be/hkBw7poeCi4
でした。どうもありがとうございましたー。 ノJ(`σ_ σ´リノし 姉様とは絶対にしませんから! ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています