千歌「ずっとずっと」
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千歌「二人とも今日はありがとうね」
曜「お礼なんていいよー」
曜「私達がやりたくてやってるんだし、ね、梨子ちゃん」
梨子「そうだね」
梨子「でも、意外だったな」
千歌「意外?何かあったっけ?」
梨子「千歌ちゃんって意外と祝われ慣れてなかったなと思って」
曜「あー、それは……ね?」 梨子「曜ちゃんは理由わかるの?」
曜「千歌ちゃんの誕生日って夏休みでしょ?」
曜「それに、旅館のお手伝いも増えちゃうし」
千歌「私は今まで部活とか何もしてこなかったから休み中に学校に行くことってなかったしね」
千歌「別に不満があるわけじゃないんだけどね?」
千歌「小さい頃から曜ちゃんは必ずお家に来て遊んでくれるし」
千歌「曜ちゃんとお泊まりしてそれだけで十分幸せだったから」
梨子「いいなぁ、幼なじみって感じ」 梨子「いいなぁ、幼なじみって感じ」
曜「今年からは梨子ちゃんも仲間入り!だよ」
千歌「そうそう!ちゃんとおもてなししてね?」
梨子「今日は千歌ちゃんが主役だからね、しっかりとおもてなし差し上げますよ」
千歌「そうそう、でも裏があっちゃ嫌だからね?」
曜「裏?なんのこと?」
千歌「裏がなくてもおもてなしってね」
梨子「……」
曜「……」 千歌「……あれ?」
曜「今日梨子ちゃんのお家にお泊まり楽しみだなー」
梨子「そうね、曜ちゃんと二人だけのお泊まりきっと楽しいだろうな」
千歌「あー、もう!冗談じゃん!」
千歌「上手くいったと思ったのになぁ」
曜「逆に一瞬ではピンとこなかったかも」
梨子「千歌ちゃんにしては難しいこと言ったなと思ったわね」
千歌「もう!梨子ちゃん私をなんだと思ってるの!」
梨子「ふふ、ごめんね?冗談だよ」 曜「千歌ちゃんも一つレベルアップしたってことだね」
梨子「そうね、レベルアップしたならきっとこれからは歌詞が早く来るんだろうなぁ」
千歌「それは……はい、善処します……」
曜「大丈夫だよ千歌ちゃん!」
曜「私は千歌ちゃんの書く歌詞大好きだよ!」
千歌「曜ちゃーん」ギュ
曜「おーよしよし」
梨子「もうなによー、私が悪者みたいじゃない」 千歌「ううん、期限守れない私が悪いから……」
曜「千歌ちゃん……落ち込まないで!私も一緒に頑張るから!」
千歌「曜ちゃん!」
千歌「もう一回ハグ!」ギュ
梨子「はいはい、茶番はいいから」
千歌「はーい」
曜「梨子ちゃんごめんねー?」
梨子「それに私だって千歌ちゃんの書く歌詞好きだし……」ゴニョゴニョ 千歌・曜「梨子ちゃーん!」ギュ
梨子「もう!二人とも暑い!」
梨子「もう夏なんだから汗かいちゃうよ」
千歌「うーん、確かに夏っぽくなってきたよね」
曜「私は毎年千歌ちゃんのお祝いしたら夏本番!ってイメージがあるなー」
千歌「まぁ、8月の初っ端だからね」
千歌「私はこの夏のにおいが好きかなぁ」
梨子「におい?」 曜「あー、分からなくないかも」
梨子「においってどういうこと?」
千歌「んー、なんていうんだろ……」
千歌「この湿気った空気感とか太陽の力強さとか?」
曜「焼けた地面とか夕立のにおいとか……あとは……」
千歌・曜「海!」
千歌・曜「だよね!」 梨子「ここにいる人の感覚的なものなのかな?」
梨子「私もそのにおいが分かるようになるのかな?」
千歌「当然!」
曜「私達と一緒にいればきっと感じるよ!」
梨子「そっか、じゃあ1年後が楽しみだなぁ」
千歌「あ!降りまーす!」
千歌「さぁ、二人ともいらっしゃーい!」
曜・梨子「おじゃまします」 千歌「ただいまー」
曜「今日はこんな時間からだけど、お手伝い大丈夫なの?」
千歌「今日は免除!」
千歌「だけど、お風呂は最後に使ってもいいって!」
曜「ほんと!久しぶりだなぁ」
千歌「その代わりお掃除手伝ってね?」
曜「了解であります!」
梨子「お掃除も楽しいよね」
千歌「たまにならね」 曜「でも、大きいお風呂でゆっくりできるのは気持ちいいよね」
千歌「そうだね」
千歌「あ、二人とも先に部屋に行っておいて?」
千歌「飲み物とか持っていくから」
梨子「手伝うよ?」
千歌「ううん、大丈夫!」
曜「そっか、じゃあお言葉に甘えて」
梨子「じゃあ待ってるね?」
千歌「はーい!」 曜「ふぅ……疲れたなぁ」
梨子「千歌ちゃん喜んでくれて良かったね」
曜「そうだね、我らがAqoursのリーダーだからね」
曜「いつもは二人だけだったからみんなで千歌ちゃんのお祝いできたのは嬉しかったな」
梨子「あれ、曜ちゃんちょっぴり寂しかったり?」
曜「そ、そんなことないよ!」
曜「大好きなAqoursのみんなで大好きな千歌ちゃんのお祝い」
曜「その後に梨子ちゃんも加わって3人でのお泊まり」 曜「今までもいっぱいお祝いしたかったけど、一人じゃできることに幅もあるしね」
梨子「ふふ、そうだね」
梨子「私も千歌ちゃんに感謝を伝えられて良かった、まだまだ足りないけどね」
千歌「たっだいまー」
千歌「どうしたの?なんのお話?」
曜「うーん、千歌ちゃんがいてくれて良かった、出会えて良かった」
梨子「みんな千歌ちゃんが大好きだよってお話かな」 千歌「な、なにそれ……」
千歌「恥ずかしいからそのお話は終わり!」
曜「千歌ちゃん照れてる!」
千歌「当たり前でしょ!」
千歌「それにそんなこと言ったら私もみんなに出会えて良かったし、みんな大好きだもん!」
千歌「曜ちゃんも梨子ちゃんもとってもとっても大切な友達だし、二人がいなきゃAqoursは始まらなかった!」
千歌「今の私があるのは二人のおかげだよ」
曜・梨子「千歌ちゃん……」 千歌「私は諦めてばかりだったけど……」
曜「そんなことないっ!」
千歌「ううん、私はこんな風になればいいかなって思って、色々考えて自分じゃできないって決めてたの」
梨子「今はそんな風には見えないけど」
千歌「今はね」
千歌「あの時曜ちゃんと一緒に見たμ'sさん」
千歌「諦めちゃダメなんだって、奇跡は待ってるだけじゃ起こらないって」
千歌「そう信じれば今まで色々考えたのなんてすっ飛ばしてやるしかない!って思ったの」
千歌「きっと素敵な出会いが出来事がたっくさんあるんだって信じてた!」
千歌「いつでも隣にいてくれる曜ちゃんがいて、背中を押してくれる梨子ちゃんと出会って」
千歌「大好きなAqoursのみんなに会えた!」
千歌「だからありがとう!」 曜「どういたしましてっ」
曜「でも、大事なことを忘れてるよね」
梨子「そうね」
千歌「え?」
梨子「私達みんな千歌ちゃんがいないとダメだったんだよ?」
曜「そうそう!だから!」
曜・梨子「ありがとう千歌ちゃん」
千歌「うん!どういたしまして!」
千歌「まだまだこれからもよろしくね!」 千歌「私これからも好きなものに一直線!ワクワクが止まらないよ!」
千歌「絶対にあきらめない!夢をあきらめない!」
千歌「夢を叶えるのは自分自身だって気づいちゃったからね!」
曜「その夢に私達もいるって忘れないでね」
梨子「千歌ちゃんだけが抱え込まないで、仲間がたくさんいるんだから」
千歌「……うん!」
千歌「もちろんだよ!」 千歌「一緒に夢を追いかけてくれる?」
曜・梨子「もちろん!」
千歌「ありがとう!大好き!」ギュ
曜「わ、千歌ちゃん苦しいよう」
梨子「私達も大好きだよ」
曜「うん、何度だって言うよ、大好きだって」
千歌「えへへ……嬉しい」 千歌「で、そんな大好きな曜ちゃんと梨子ちゃんにプレゼントのお返し!……というか私のわがまま……かな?」
曜「わがまま?」
梨子「どうしたの?」
千歌「これ!」
曜「アルバム?」
梨子「千歌ちゃんが作ったの?」
千歌「うん!この間写真を見返してたら、この短期間でもいっぱい思い出があったなーって、急いで作ったの」 曜「あ、梨子ちゃんの「ゴメンナサイ」時代だ!」
梨子「私そんなだった?」
梨子「ていうかいつの間に撮ってたのよ!」
千歌「いいじゃんいいじゃん!」
梨子「納得いかない…」
曜「ふーん、ほんとに写真いっぱいだね」
梨子「それで何がわがままなの?」 千歌「えっとね?いくら写真がいっぱいでもさすがにこのアルバムは埋まらないの」
千歌「だから……これからも一緒にこのアルバムを埋めていきたいなって」
曜「梨子ちゃん……まだ分かってないみたいだよ?」
梨子「ほんとにね、呆れちゃうわね」
千歌「え?え?」
曜・梨子「そんなのわがままじゃない!」 曜「私達は私達が望んで千歌ちゃんと一緒にいたいと思ってるよ」
梨子「こんなに素敵なプレゼント人生で初めてかも」
梨子「大切なアルバムを一緒に埋めていこうね」
曜「一冊だけじゃないよ」
曜「何十冊だって何百冊だってね」
千歌「うん!ありがとう!」
千歌「これからも一緒にいてね!」
千歌「ずっと!ずーっと!」 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています