にこ｢にこの実用性心理学｣
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
心理学って凄いと思わない？
最近はネットで調べたり本で読んだりしてるんだけど、今まで分からなかったものの辻褄が合うようになってくるのよ。
例えば……ゲインロス効果って知ってる？簡単に言うと、最初に悪い印象を得てから後で良い印象を得ると、通常よりも評価が上がりやすくなるっていう心理学的な考え方。
私にとってそれは穂乃果に対するものに置き換えられるものだった。始めはなによコイツ、こんな奴が軽はずみな衝動でアイドルなんか続けられるはずないって思ってた。 -
穂乃果『私はただ相談しているだけです。音ノ木坂アイドル研究部所属の＿＿＿μ'sの7人が歌う、次の曲を。』 だけど穂乃果は一人また一人と仲間を増やし、遂にはあからさまにマイナスの感情を向けた私にさえも手を差し伸べた。
私にとって、そんな穂乃果の評価が上がらないはずがなかったのよ。
今思うと私がさっさと解散しなさいと言ったのも、カリギュラ効果、『禁止されると余計にやりたくなる』考え方によって結果的に穂乃果のやる気に火を注いだだけだったのかもしれない。
私のあの頃の行動ひとつにも意味があった事だと考えたら、少し救われた気分になる。 カラーバス効果は、意識をしていると自然とそのものの情報が入ってくるという効果。
だから私は辞めろと言ったあの子達の活動を気が付いたら知っていたし、μ'sに入ってからは私を誘った穂乃果の事を意識していたせいであの子が周りから良く見られてるという情報を多く耳にした。
そして、穂乃果の事を意識していた私はそんな色んな生徒の穂乃果に対する好意の数々にバンドワゴン効果によって自分まで好意を抱く事になったの。
皆も経験あるでしょ？例えば、タピオカが流行ってるから自分も飲んでみたら好きになっちゃう事。それがバンドワゴン効果。 海未『穂乃果ぁ！にこっ！何処にいるんですか、今日という今日は許しません！』
穂乃果『あぁぁ……どうしよ〜……！大丈夫だよね、ロッカーの中まで探したりしないよね……！？』
にこ『大丈夫よ大丈夫……！流石にこんな所に私達が隠れてるなんて思っちゃいないでしょ……！』
そして私が穂乃果に抱いていた好意はこの、些細なイタズラで海未を怒らせてしまって穂乃果と一緒に隠れるという出来事を経て、吊り橋効果によって恋心へと変わっていくの。 ……そして、今に至る。という訳。
ね、心理学って凄いのよ。なんで私が穂乃果なんかを好きになったかを証明してくれるの。
にこ「って、ちっがぁぁあう！！ 証明出来ちゃダメなんだってば……！！」
これは偽物、これは偽物、これは偽物ぉ……！！！なんで宇宙No.1アイドルの私が、穂乃果なんかの事を好きになるなんて事があるのよ！
そんな事あるはずないのよ、おかしいのよ！！
おかしいんだってば……。
アイドルは恋愛禁止なんだから、ダメなのよ……！絶対ダメなの！！
ん、禁止……？絶対ダメ……？
……はっ！！？
にこ「カリギュラ効果ぁ……！！」 ……いけないっ。考えれば考えるほど否定できなくなってきちゃうじゃない！
確かにいつも部室で皆が話してる時に穂乃果の声だけやけに鮮明に記憶に残ってるけど……。(カクテルパーティ効果)
他の人に言われてもどうも思わないのに穂乃果が同じ事いったら凄くいい事言ってるように思うけど……！(ハロー効果)
にこ「絶対っ！違うからね！！」
穂乃果「……何が違うの？」
にこ「ひゃぅん！？♡」 穂乃果「うわっ！びっくりしたぁ……。どうしたのにこちゃん、様子がおかしいよ？」
にこ(穂乃果が心配してくれた……♡嬉しい……♡♡)
にこ「な、なんでもないわ！気にしないで。」
穂乃果「なんか顔も赤いし……熱でもあるの？」ﾋﾟﾄｯ
にこ「…単純接触効果ぁあ……♡♡」
穂乃果「顔すっごく熱いよ！？保健室……！！」ｵﾋﾒｻﾏﾀﾞｯｺ
にこ(穂乃果って力も強いのね……それにいい匂いもするし、真剣な顔がかっこいい……♡)(確証バイアス) …………
……
にこ「んっ……ここは……？」
穂乃果「保健室だよ。にこちゃんあのまま意識失っちゃったから、運んできてベッドに寝かせたんだ。」
にこ「……っ！！？！？」
にこ(ドキドキし過ぎて意識失うってどんだけよ、めちゃくちゃダサいじゃない！)
穂乃果「にこちゃん、やっぱり体調悪いの……？心配だよ……。」
にこ「そ、そんな事……！！」
穂乃果「穂乃果には言えない……？ …仕方ないよね、穂乃果じゃ頼りないもんね……。」ｼｭﾝ 私は穂乃果の事なんて好きじゃない。好きじゃないけど……！！
だからって穂乃果にこんな顔させる訳にはいかないから……そう！返報性の原理！ここまで連れてきて貰って、心配して貰って……して貰いっぱなしは居心地が悪いから、だから好意を返さないといけないのよ！
にこ「……違うわ、本当になんでもないの。何かあったら真っ先に穂乃果に言ってるわよ……」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ
穂乃果「にこちゃん……///」
にこ「ごめんね、心配かけて。元気になれたのも穂乃果がここまで連れてきてくれたお陰よ」
穂乃果「う、うん……///」
にこ(穂乃果の照れた顔新鮮……可愛い……)
にこ「さ、さぁ、そろそろ暗くなっちゃうから帰りましょ？」
穂乃果「うん……。ね、にこちゃん、一緒に帰ろ？」
にこ「勿論よ。お礼に今日は家まで送っていくからね。」
穂乃果「そ、そんな…悪いよ……。」
にこ「いいの！にこがしたいんだから、いいでしょ？」
穂乃果「うん……///」
好きじゃないけど、返報性の原理があるから穂乃果にはお返しする。今まで調べた心理学を使って穂乃果には私に好意を抱かせるのよ……！ …………
……
花陽「花陽の好きな○○から、スキャンダルが出ちゃって……」
にこ「やっぱりアイドルは恋愛『禁止』が基本なのよ、プロなんだから……」
花陽「にこちゃん、流石です……！」
穂乃果「…………。」ｼﾞｰｯ
わざと穂乃果がいる前で言ってやったわ……！これはカリギュラ効果……！ 絵里「今日の練習は終わりにしましょう、お疲れ様。」
凛「疲れたぁ……！でも今日も頑張ったよね！」
海未「そうですね、今日は凛も穂乃果も集中出来てましたね」
穂乃果「だよね！よーし、明日も頑張るぞ〜！」
にこ「……穂乃果。ちょっと……。」ｸｲｸｲ
穂乃果「……？どうしたの、にこちゃん？」
にこ「……よく頑張りました。明日も頑張りましょ？」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ
穂乃果「へっ……？ えぇっ……？///｣ﾎﾞﾌﾝｯ
部分強化、単純接触効果よ。
ちなみに部分強化っていうのは毎回ご褒美をあげるよりたまにあげた方が人は頑張れるっていう考え方。これで穂乃果は明日からもダンスに集中出来るはず。 にこ「あ、穂乃果、奇遇ね。移動教室？」
穂乃果「あ、うん。にこちゃんは？」
にこ「えっ？私！？……あー、部室に忘れ物しちゃってね。」
穂乃果「そうなんだ。……それじゃあね！」
にこ「午後の授業も頑張ってね。」
穂乃果「うん！」
にこ(会う回数を増やす、これも立派な単純接触効果よ……。)
穂乃果(今にこちゃん部室とは真逆の方向から来たけどなぁ……？) にこ「あ、穂乃果……ごめん、少しお願いしてもいい？」
穂乃果「え？ いいけど、なんのお願いかな？」
にこ「ちょっと腰に違和感があって……少しだけマッサージして貰えないかしら」
穂乃果「そういう事なら、全然いいよ！」
認知的不協和理論。好きでも無い人には親切にしないはずなのに、頼み事を聞いているという認識性不協和を発生させることによってこの人の事好きなのかも、と思わせる理論よ。 穂乃果「〜〜って事があってさ、あははっ、笑っちゃうよね！」
にこ「ふふっ、なにそれ。……そういえば、穂乃果っていちご好きだったわよね？」
穂乃果「うん、そうだけど……どうして？」
にこ「私も最近いちご大好きで、よく食べるのよ……ま、だからなんだって言う話なんだけど……。」
穂乃果「そうなの？ にこちゃんとお揃い、嬉しいな……」
ミラーリング。相手が笑ってる時に笑って、相手の好きなものを自分も好きだって言って共通点を作る事で相手に親近感を抱かせる方法よ！ 海未「にこっ、穂乃果ァ！あなた達はまた……！！」
絵里「イタズラするにしてもなんで私と海未なのよっ！！」
穂乃果「ひぃぃ……！にこちゃんがこれくらいじゃ怒らないって言ったんだよ！？」ﾌﾞﾙｯ
にこ「大丈夫よ、見つかっても私が庇ってあげるから。」ｶﾞｸﾌﾞﾙ
穂乃果(にこちゃん、自分だってこんなに震えて怖いはずなのに……)ｷｭﾝｯ
極めつけはこれよ、吊り橋効果ァ！より効果を高めるために絵里にまでちょっかいだしたけどこれダメだわ、震え止まんないわ。 ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
＿＿＿＿＿＿
＿＿＿
にこ「……あれから１ヶ月。きっと私の理論通りなら穂乃果は私の事を好きになってくれているはず。」
って、好きになってくれてるはずだなんて……私がどうしようもなく穂乃果の事が好きみたいじゃない！
にこ「違う違う、そういう訳じゃな…………」
穂乃果「おーい！にこちゃ〜ん！」
にこ「っはぅん……♡」ｷｭｰｰｰﾝｯｯ ダメ、もう穂乃果の声を聞くだけで胸がきゅんきゅんしちゃってるのよ私……！冷静に考えてみたら当たり前よね、穂乃果にやってること全部自分にも返ってきてるんだから……！
自分に返ってきてるって事はこの理論はやっぱり合ってるみたいで。つまり、一番最初に否定したにこが穂乃果の事を好きじゃないっていう前提からひっくり返る訳で。
という事はもう自分でも自覚するしかない位に私は穂乃果の事を好きになっちゃってるってこと。
穂乃果「……？ にこちゃん、また少し様子が変だよ？」
にこ「…ぁ…う……」
穂乃果「にこちゃん、だいじょう……」
ダメ、もう穂乃果の声を聞くだけで胸がきゅんきゅんしちゃってるのよ私……！冷静に考えてみたら当たり前よね、穂乃果にやってること全部自分にも返ってきてるんだから……！
自分に返ってきてるって事はこの理論はやっぱり合ってるみたいで。つまり、一番最初に否定したにこが穂乃果の事を好きじゃないっていう前提からひっくり返る訳で。
という事はもう自分でも自覚するしかない位に私は穂乃果の事を好きになっちゃってるってこと。
穂乃果「……？ にこちゃん、また少し様子が変だよ？」
にこ「…ぁ…う……」
穂乃果「にこちゃん、だいじょう……」
にこ「好きなのっ！！」
にこ「好きなのっ！！」 はっは、最後なんかミスって2回言っとるわ……
ごめんなさい見なかったことにしてください 穂乃果「……っ！！？」
にこ「ダメだってずっと言い聞かせてたけどもう抑えられないの……！穂乃果の事好きでたまらないのっ！｣
にこ｢ごめん。この一ヶ月間、穂乃果に勉強した心理学を使って色々実験してた……。でも、それは穂乃果に振り向いて欲しくて……！！」
穂乃果「……っ。｣ﾁｭｩｯ
にこ「んむっ！！？！？」
穂乃果「…ﾁｭｯ……んちゅ……♡」
にこ「待っ……♡……なんっ…でぇっ……！？♡」
穂乃果「はぁ…はぁ……っ」
にこ「ほ、ほの、かぁ……？♡」
穂乃果「……遅い。」
にこ「へっ……？」
穂乃果「遅いよ。心理学だかなんだか知らないけど！ 穂乃果はずっとにこちゃんの事好きだったんだから！」 にこ「！？」
穂乃果「にこちゃんがアイドルは恋愛禁止って話しをしてるのを聞いた時の穂乃果の気持ち分かる？ ……だから、今のはお仕置き。」
にこ「ごめんなさい穂乃果、にこそんなつもりじゃ……！」
心理学を使って穂乃果を振り向かせようと思って言ったあの一言が穂乃果を傷付けてしまっていたなんて。にこは馬鹿よ…大馬鹿よ……！心理学に頼っていて、100%自分自身で勝負出来たなんて言えないじゃない……！
いつも素直になれなくて、最初はこの気持ちさえも勘違いだって思い込もうとしていて……でもそんなにこの事すらも穂乃果は好きでいてくれてた。
だからせめて、この言葉だけは100%の自分の言葉で……。
にこ「改めて言わせて。にこは、私は……！ 穂乃果の事が好き、大好きっ！」 穂乃果「……うん。穂乃果も、にこちゃんの事大好きだよ。……そうだ。お願いしても、いいかな？」
にこ「もちろん、なんでも言っていいわ。」
穂乃果「今度はにこちゃんから……ちゅー、して？///」
お願い事がキス、これ以上ないってくらい認知的不協和理論……いや、そんなものどうだっていいわね。
……だって今、にこの胸は心理学では証明しきれない程の愛情でバクハツしちゃいそうなんだから。
＿＿＿＿CHU♡ ハッピーエンドね
という事で深夜のテンションで書きあげた、勢いだけで何とかしようとしたやつです。規制こんなキツくなってるんだね、オール民にはめちゃくちゃキツい仕打ちだったよ…… ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
