0317名無しで叶える物語(光)
2020/07/03(金) 00:23:27.25ID:Edb6uLkM秋穂「………」
希「普通じゃいられないよ、そんなことあったら…」
希「ウチだってそう……口ではあぁ言ったものの、実際にはわかってるんだと思う、それを心の奥底にしまっているだけで……」
秋穂「………」
希「……秋穂ちゃん」
秋穂「…ん?」
希「16年前の事覚えてる?」
希「穂乃果ちゃんがお母さん達を疎開させた時の事」
秋穂「……その時の事は……とにかくおばちゃんと別れるのが悲しくて……あんまり、覚えてない」
希「無理もないよ、まだ小さかったしね」
希「……海未ちゃんから聞いたんやけどあの時、電車が発車した後に穂乃果ちゃん」
希「……自分にもしもの事があったら秋穂ちゃんは海未ちゃんに預けたい……って言ったんやって」
秋穂「…ほんと?」
希「うん、ほんとだよ」
希「海未ちゃんも……最初はその責任感から秋穂ちゃんを育ててたのかもしれない」
希「……でも、今は違うと思うよ?」
希「親以上の愛を持って……秋穂ちゃんと接してる、実は秋穂ちゃんも知らんぷりしてるだけで、本当はわかってるんとちゃう?」
秋穂「……私は」
希「……海未ちゃんもウチも……きっと絵里ち達も……秋穂ちゃんのことは希望と思ってる」
希「ウチ達の一縷の……最後の希望」
秋穂「私が……希望?」