希「ウチらは仲裁人」
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-教室-
穂乃果「ひぃ〜〜!!」
海未「まったく…あれだけ言ったのに、なぜ課題を忘れてくるんですか?」
穂乃果「うぅ〜…だって昨日は〜…」
海未「だってもあさってもありません」
海未「さっ、続きをやりますよ」
穂乃果「あっ…その前にさ、おトイレ行って来てもいいかな?」
海未「もう…早く行って来なさい」
穂乃果「はーい!」 ジャー
穂乃果「ふぅ〜…」
穂乃果「…ん?」
下級生「よいしょ…よいしょ…うぅ…重い…!」
ヒョイ
下級生「え?」
穂乃果「手伝うよっ!」
下級生「あっ、ありがとうございます!」
穂乃果「すごい量のプリントだねぇ、職員室まで?」
下級生「そうです、すいません手伝わせて…」
穂乃果「うーうん、全然っ!こんなにいっぱい1人で大変だね」 下級生「あの…!この前のオープンキャンパスのライブ見ました!」
穂乃果「えっ、ほんと!?」
下級生「はい。中学生に紛れて見させてもらいました」
穂乃果「嬉しい〜!ありがとうね!」
穂乃果「で、どうだったどうだった!?」
下級生「すっごく良かったです!!」
穂乃果「どの辺が良かったかな!?」
下級生「そうですねぇ…個人的にはあそこのダンスが…」
穂乃果「うんうん!!あそこは他のとこよりもいっぱい練習してね…!!」 ドサッ
穂乃果「ここでいいのかなっ?」
下級生「はい、大丈夫です!」
下級生「ありがとうございました!すっごく、助かりました!」
穂乃果「いやいや〜!そんな大した事じゃないよ?それより、またライブ見に来てねっ!」
下級生「はい!必ず!!」
下級生「」ペコリ
穂乃果「待ってるね〜!」
穂乃果「えへへ、嬉しくてつい喋りすぎちゃった」
穂乃果「ふ〜、喉乾いたな〜」
穂乃果「ジュース買おうっと!」
チャリンチャリン
穂乃果「そうだ、海未ちゃんの分も…っと」
ピッ
穂乃果「ん…?」
ガランゴロンッ
穂乃果「海未ちゃん…?海未ちゃん…?」
穂乃果「……あっ!!?」 穂乃果「」ダダダダダダダッ!!
ガラッ!!
穂乃果「はぁ…はぁ…う、海未ちゃん…お、お待たせー…」
海未「」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
穂乃果「ひっ!!」
海未「ほ〜の〜か〜!!」
海未「どれだけ長いトイレなんですかッ!!」
海未「人を待たせるなんて…!!」
穂乃果「ち、違うよ〜!1年生の子のお手t」
海未「言い訳無用です!」
穂乃果「むっ…んぅ」
穂乃果「なによぉっ!私の話ちょっとぐらい聞いてくれてもいいじゃん!」
穂乃果「海未ちゃんってば、ほんっとにせっかち!」
海未「」カチンッ
海未「甘えんぼっ!!」
穂乃果「な、なにいきなり!?」
海未「穂乃果なんて1年生まで1人でトイレに行けなかった甘えんぼのくせに!!」
穂乃果「なっ…///」
穂乃果「か、関係ないじゃん!!今そんなの!!」
穂乃果「だいたい、海未ちゃんだって!小学校の林間学校でホームシックになって泣いちゃったくせに!!」
海未「うっ…///」
海未「こ、高校生にもなってピーマンが食べれないくせに!」
穂乃果「サイダーでむせちゃうくせに!!」
海未「未だにホラー映画を見たら夜中に雪穂の布団に潜り込むくせに!!」
穂乃果&海未「〜〜〜〜!!!」
穂乃果&海未「ふんっ…!」 ことり「はっ…はっ…委員会、思ってたよりも伸びちゃった…!」
ことり「2人とも待ってくれてるし…急がなきゃ!」
「〜〜〜〜ッッッッ!!!!」
ことり「なんだか教室が騒がしいようなぁ…」
ガラッ
ことり「2人とも、遅くなってごめ…」
穂乃果「もう知らないっ!」
海未「もう知りませんっ!」
穂乃果&海未「ふんっっ!!」プイッ
ことり「…え、ええっとぉ…」
スタスタ…
海未「お疲れ様です、ことり。私はお先に失礼します」
ことり「えっ…ちょっと海未ちゃんっ!」
海未「」スタスタ
ことり「海未ちゃ〜んっ!」 ことり「行っちゃったぁ…」
ことり「ほ、穂乃果ちゃ〜ん…?」
穂乃果「グスッ…ことりちゃん…」
穂乃果「うわ〜んっ!!ことりちゃ〜ん!!」
ダキッ
ことり「よしよし♪何があったの?」
穂乃果「……グスンッ」
ことり「また悪口合戦しちゃったのっ?」
穂乃果「」コクッ
ことり「そっか…穂乃果ちゃんったら、泣いちゃうくらいならよしとけばいいのに♪」
穂乃果「…海未ちゃん、全然私の話聞いてくれない」
穂乃果「きっと私のこと嫌いなんだ、グスッ…」
穂乃果「甘えんぼだとか言って…私のこときっとバカだと思ってるんだ…」
穂乃果「〜〜っ。私、バカじゃないもん!!」
ことり「(ふふ、かわいいなぁ♡)」
穂乃果「ことりちゃん、私…バカじゃないよね?」
ことり「…え?え、えっと…とにかく大丈夫♪」
ことり「海未ちゃん、穂乃果ちゃんのこと嫌いなんかじゃないよ?」
穂乃果「……ふんだっ。もう知らないもん」
ことり「よしっ!私、海未ちゃんにお話聞いてくるから、ちょっと待っててね」ダッ -屋上-
ザーーー
凛「雨止まないにゃー…」
真姫「だから言ってるでしょう?今日は止まないって」
花陽「今日に限らず…しばらく雨が続くからオフにしようって絵里先輩が」
凛「えー!?凛、身体動かしたいよぉ〜!」
真姫「こんなに降ってるのよ?もし、滑って転びでもしたら…」
凛「う〜…辛いけど仕方ないにゃぁ…帰ろっか…」
凛「もうっ!わざわざ練習着に着替えたのにっ!」
真姫「わざわざはこっちのセリフ…着替える前からずっと言ってたじゃない」
ビューー!!
真姫「って、きゃっ…!」
花陽「あっ!真姫ちゃんの帽子が…」
凛「あーあ、ずいぶん遠くまで飛んじゃったにゃ」
凛「凛、取ってこようか?」
真姫「…気にしないで。行きましょ」
凛「よーし!凛、取ってくる!」ダッ
真姫「えっ!?ちょ…!いいわよ!凛!また今度で!」
真姫「んもぅっ!走ったら危ないってばぁ!」 凛「よっ!っと」
凛「真姫ちゃん取ったにゃ〜!!」
凛「」タッタッタッ
真姫「だから走ったら危ないって…!」
ツルッ
凛「あっ」
真姫「あっ…ちょ」
花陽「あ、危ない…!」
ドスーンッ
真姫「いたたた…」
凛「うぅ…痛いよぉ〜!」
花陽「ふ、2人とも大丈夫…!?」
真姫「……!」キッ
真姫「もうっ!危ないじゃない!」
凛「ご、ごめんなさぁい…」
真姫「別に帽子なんていいって言ったのに…!」
凛「にゃ、にゃぁ…」
真姫「怪我したらどうするのよっ!」
凛「うぅ…」
真姫「いっつも私の忠告無視して…!」
花陽「あ、あの真姫ちゃん…その辺で…」
真姫「ほんっとにおバカなんだから!」
凛「むっ…!」ムカッ 凛「バカってなにそれっ!なんで凛がそこまで言われなくちゃいけないのっ!」
凛「凛は真姫ちゃんのためを思って取りに行ったのにぃ!」
凛「確かにぶつかったのは凛が悪いけど…そんな言い方しなくてもいいじゃんっ!」
真姫「はぁ…?だから私は取りに行かなくてもいいって言ってたでしょっ!」
花陽「あ、あのぉ…2人とも喧嘩は…」
凛&真姫「!!!」バチバチバチバチ
凛「真姫ちゃんのバカ!!」
真姫「はぁ!?バカはそっちでしょ!?」
凛「おバカおバカおバカ!!」
真姫「…ッ!」
真姫「おバカ!!」
凛「おバカおバカおバカおバカっ!!!」
真姫「おバカおバカおバカおバカっ!!!」
凛&真姫「おバカ〜〜〜〜っ!!!!!」
花陽「わわわわっ…」
花陽「だ、誰か…誰か助けて〜!!」 凛「…ふんっ!」
凛「もういいもんっ!凛、階段ダッシュしてくるから!」ダッ
真姫「イミワカンナイ!なんでそうなるのよ!」
真姫「……ったくもう、勝手にしてなさいよ」
花陽「り、凛ちゃん…」
真姫「ほっときなさいよ…。走りたいから走りたいて言ってるだけでしょ」
花陽「で、でも…」
真姫「どうせ明日には忘れてるわよ…あんなおバカ」
花陽「……」 凛「ふーんだっ!」プクー
凛「真姫ちゃんなんてもう知らないにゃ!」
凛「…ん?」
ことり「はっ…はっ…あれぇ?海未ちゃん…もう帰っちゃったのかなぁ…?」
凛「ことりせんぱ〜いっ!」
ことり「あっ…凛ちゃん?」
凛「ねーねー!聞いてくださいよぉ〜!真姫ちゃんがね…」
ことり「ごめんね凛ちゃん!」
凛「んにゃ?」
ことり「今ちょっと海未ちゃんを探してて…またあとでね…!」
タッタッタッ
凛「あっ…!」
凛「んにゃぁ…」 -部室-
バサッ
絵里「ちょ…!」
にこ「ダメっ!こんなんじゃ全然ダメよ!!」
絵里「せっかくことりさんが考えてくれてるのに、そんな言い方はっ!」
にこ「一生懸命考えたからって全てを良しとするほどアイドルの世界は甘くないわ!」
希「まぁまぁ…にこっち、絵里ちも」
絵里「希…」
にこ「だいたいなによ…この胸の露出は!?嫌味!?嫌味なわけ!?ねぇ!!」
絵里「…っ、あのねぇ」
コツンッ
にこ「あいたっ…!!っつぅ〜!!」
にこ「なにすんのよこのウシチチ!!」
絵里「んなっ…///」
絵里「だ、誰がウシチチよっ!!」
希「ほらほら、2人とも落ち着いて」
絵里「希の方がよっぽどウシチチでしょ!」ビシッ
希「って、こら」 絵里「だいたい…そう言うあなたは衣装を作れるの?」
にこ「当然出来るわよ」
絵里「ぐっ…」
にこ「…人の第一印象は外見よ!アイドルなら尚更!!」
にこ「衣装は曲の雰囲気や気持ち…あらゆることを現せる代物」
にこ「それだけ大事なのよ衣装は!」
絵里「…そんなの、わかってるわよ」
にこ「どうかしらしね」
絵里「なにその態度っ!」
絵里「私はちゃんとμ'sのことを考えて!!」
にこ「…あの衣装にGoを出すようじゃなにもわかってないわね」
にこ「…あんたは考えてるフリだけして、自分の思い通りにことが運ばないのが嫌なだけなんじゃないの?」
絵里「なっ…!!」
希「にこっち…」
にこ「本当にμ'sのことを考えてるなら自分で衣装を作るなり出来るはずでしょ、違う?」
絵里「……」
にこ「適当なものじゃ私は認めないけど」
にこ「…結局、あんたは前と何も変わってな…」
希「にこっちッ!!」
にこ「!」ビクッ
絵里「…っ。なんなのよもうっ!」ダッ
希「絵里ち…!」
バタンッ!
希「……」
にこ「……いーっだ」 希「にこっち…」
希「なんであんなこと言ったん?」
にこ「ふんっ…」
希「絵里ちはμ'sに必要なはずや」
にこ「…そんなのわかってる」
にこ「でも…この部活については…μ'sについては私の方が良く知ってる!!」
にこ「あの子よりもずっと…!」
にこ「そうでしょ!?」
希「……とにかく絵里ちに謝らんと」
にこ「嫌よ」
にこ「衣装も曲もダンスも…妥協したくない」
にこ「ラブライブ!に出たいの!私は!」
にこ「そのためにはμ'sの評価を上げないと…」
希「……」 ことり「穂乃果ちゃぁん…海未ちゃん、帰っちゃったかも…」
ことり「あっ…でも、そんなに気にしなくても大丈夫だよ♪」
ことり「明日ちゃんと2人で謝りあったら…って、あれ?」
ガラーン…
ことり「穂乃果ちゃん?」
ことり「どこいったんだろう…」
ことり「部室かなぁ…?」 ザーーー
花陽「凛ちゃん、戻ってこないね…」
真姫「…それじゃ私、帰るわね」
花陽「えっ…」
真姫「今は小雨だし、また雨が強くならないうちにあなたも帰りなさいよ」
花陽「う、うん…」
真姫「…じゃあね」
スタスタ
真姫「……」
真姫「…はぁ、分からずやの相手って大変」
真姫「…ん?」
真姫「絵里先輩に海未先輩?」
海未「…真姫」
真姫「なにしてるんですか?2人でコソコソと」
海未「絵里先輩からにこ先輩の話を聞いていて」
絵里「海未から穂乃果の話を聞いていて」
真姫「何かあったんですか?」
絵里「…ちょっとね」
真姫「喧嘩…?」
海未&絵里「……」
真姫「……あの」
絵里「…?どうしたの?」
真姫「凛の話…聞いてもらっていいですか?」 凛「それでね、真姫ちゃんは凛のことおバカって言うんだよ!!」
穂乃果「うんうん!わかるよ凛ちゃんその理不尽!!」
穂乃果「海未ちゃんもすーぐ怒るんだもんっ!」
にこ「あんた達そんなに不満なら本人に直接言いなさいよね〜」
穂乃果「えぇっ!?にこ先輩だって絵里先輩の悪口散々言ってたじゃないですかぁ!」
凛「そうにゃそうにゃ!新参者とか頭でっかちとかなんとか言ってー!!」
にこ「あーもう!うるさいうるさいうるさーいっ!!!」
穂乃果「だいたい海未ちゃんは私に…」
凛「真姫ちゃんは凛に…」
にこ「絵里は私に…」
穂乃果&凛&にこ「厳しすぎるッッ!!」
穂乃果「…そうだ!デモだ!デモをしよう!」
凛「デモ?」
穂乃果「ふふふ…私たちがバカじゃないって教えてあげるんだよ…ふふふ」
にこ「また変な悪巧みを…」
凛「デモ??」 -部室-
ガチャ
ことり「穂乃果ちゃん?…って、あれ?花陽ちゃんに希先輩?」
花陽「あっ…ことり先輩…」
希「どうかしたん?今日はオフのはずやけど?」
ことり「穂乃果ちゃんを探してるんですっ。でも、全然見当たらなくて…」
ことり「部室に来てるんじゃないかって思って」
希「うーん、来てないなぁ」
ことり「そうですかぁ…」
希「そういえば、にこっちもトイレに行くって言ったきり帰って来ないなぁ〜」
ことり「花陽ちゃんはどうしてここに?」
花陽「私も凛ちゃんを探してて…」
花陽「もしかしたら、もう帰っちゃったかもなんですけど…」
ことり「2人が一緒に帰らないなんて珍しいね?」
ことり「何かあった…?」
花陽「…実は」 花陽「っていうことがあって…」
ことり「そっかぁ…そんなことがあったんだ…」
ことり「…今、穂乃果ちゃんと海未ちゃんもちょっと揉めちゃってて…」
希「穂乃果ちゃんと海未ちゃんが?珍しいね、喧嘩?」
ことり「喧嘩というよりかは…」
希「小競り合いって感じなんかな?」
ことり「そうですねっ…」
希「うーん、そっかぁ…」
希「…実は絵里ちとにこっちもそんな感じなん」
花陽「えっ…?絵里先輩と…」
ことり「にこ先輩が…?」
希「うん。ちょっと口論になってしもうて」 花陽「あの…大丈夫なんですか?」
希「絵里ちとにこっち?」
花陽「はい…」
希「どうやろうね。正直、口論なんて実際は些末なことで問題はもっと別のところにあるんよ」
ことり「どういうことですか?」
希「うーん、なんて言えばいいのかなぁ…。例えば穂乃果ちゃんと海未ちゃんやったら幼馴染同士の喧嘩やん?」
ことり「」コクッ
希「凛ちゃんと真姫ちゃんやったら友達同士の喧嘩やろ?」
花陽「はい」
希「4人には直す仲があるんよ」
希「積み重ねて来た仲が」
希「ただ…絵里ちとにこっちには…その仲がない」
希「修復させる、そのものが…」
ことり「つまり、2人には直す関係性がない…ってことですか?」
希「簡単に言えばそういうことやね」
希「だから…仲直りさせようにも出来ないんよ」
ことり&花陽「……」 希「…にこっちの中の絵里ちの印象がよくないってのもあるんやけど」
希「…なんて言うか、2人の関係って難しくてね。2年間同じ学校で過ごしてるけど、特別親しかったわけじゃないから…」
希「いきなり同じグループでアイドル活動ってなって2人とも距離感がわからんのとちゃうかなぁ…」
花陽「でも…それは私たちも同じです…」
花陽「最初はみんな距離感がわからなかったけど…」
花陽「ちょっとずつみんなのこと知って、仲良くなってっ!」
希「んふっ…そうやね…」
希「でも、語弊があるかも知れんけど、花陽ちゃん達は短い付き合いやからね」
希「まっさらな状態で出会ったみんなとあの2人は違う」
希「下手に同じ空間にいた分だけ、よそよそしさがあるんやろうね」
ことり「そういえばぁ、絵里先輩とにこ先輩が一緒に話してるところって見た事がないようなぁ…」
希「でしょ?ま、そんな感じなんよ…」 花陽「でも…希先輩は絵里先輩ともにこ先輩とも仲がいい…ですよね?」
希「うちは1年生から2人と付き合いがあるから」
希「だから…差し詰め…絵里ちとにこっちは友達の友達って感じかな」
ことり「2人とも今までほとんど関わってこなかったんですか?」
希「うん。絵里ちは生徒会があったし、にこっちもアイドル活動に必死やったから」
希「それに、絵里ちもにこっちも積極的に人に干渉するタイプじゃないし」
希「どう付き合っていくべきか悩んでるんやろうね」
花陽「…なんとかしないと」
希「いずれぶつかる壁とは思ってたし、ウチなりになんとかしようとも思った」
希「でも、更に拗れたらどうしようって…考えてもうたんよ」
ことり&花陽「……」
希「…ま!2人のことは置いといて、や!そっちは大丈夫そうなん?」
ことり「あっ、はい…穂乃果ちゃんと海未ちゃんはたまにこういうことあるので…明日には仲直りしてるはず…」
花陽「凛ちゃんも悪気があったわけじゃないし…真姫ちゃんも本気で怒ってるわけじゃないから…たぶん、仲直りできると思います」
希「そう…。やといいね」
ことり&花陽「……」
ザーーー
希「…雨、止まないね」 〜翌日〜
ことり「ふわぁ…うぅん!昨日は忙しかったなぁ…。流石にちょっと疲れちゃったぁ…」
希「ことりちゃん、おはようさん〜」
ことり「えっ…!?あっ…の、希先輩…!おはようございます!」
ことり「(い、今の聞かれてたかな?)」ドキドキ
希「どうしたん?そんな鳩が豆鉄砲食べたみたいな顔してっ♪」
ことり「い、いえ♪」
ことり「(ほっ…よかったぁ…聞かれてなかったみたい…)」
希「ところで」
希「忙しかったって、ことりちゃんアルバイトやってるの?」
ことり「ひぃっ…!」ギクッ
ことり「い、いや…やってないですよ!そんな…!」
希「…ふぅん、そっか」
ことり「そ、それより希先輩はどこに向かってるんですかっ?」
希「部室だよ?昨日にこっちから朝、部室に来てってメールがね」
ことり「へぇ〜…。私も昨日穂乃果ちゃんからメールで朝に部室集合!って」
希「…ん?」
花陽「お、おはよう…ございます」
ことり「花陽ちゃん、おはよう♪」
希「花陽ちゃんも早いね。なんかの用事?」
花陽「凛ちゃんから朝、部室にって昨日メールが…」
ことり「…あれ?」
希「…なんか、嫌な予感がする」 ガチャ
希「おはよ…って」
穂乃果&凛&にこむむむっ…!!!」
海未&真姫&絵里「ふんっ…」
バチバチバチバチ…!
希「…なにやってるん?」
にこ「あっ、来たわねっ希!」
希「来たけど…なんなん?そのプラカード」
【怒りんぼを許すな】【理不尽反対】【優しさ求む】
花陽「えーっと…凛ちゃんこれはぁ…」
凛「あのね!凛たち団体を作ったの!!その名も断固怒りんぼ!」
真姫「…ッ!誰が怒りんぼよ!!」
凛「ほら、また怒ったにゃぁ!」
ことり「ほ、穂乃果ちゃん…?」
穂乃果「止めないで、ことりちゃん!!私、今回ばっかりは本気だよ!!」
海未「…フッ」
穂乃果「あっ…!は、鼻で笑った…!また馬鹿にしたっ!」
海未「いえ…やる事が幼稚と思っただけです」
穂乃果「むぅっ〜!!!」
穂乃果「そんなこと言って海未ちゃんだって、絵里先輩と真姫ちゃんとで団体作ってるじゃんっ!」
海未「あくまで私たちは対抗組織です」
絵里「昨日真姫と海未から話を聞いてね…あなたたちがそう来ると思って、手を取り合ったってわけ」
凛「っていうのは嘘で!本当はたまたまにゃ!」
絵里「」ギクッ
「あーだこーだ!あーだこーだ!あーだこーだ!」
希「…はぁ…。なんでもええけど、ウチらを呼んだ理由はなんなん?」 〜その日の放課後〜
希「予想の斜め上を行く展開やね」
ことり「あはは…あの後、絵里先輩とにこ先輩はどうでしたか?」
希「それがにこっちと絵里ちはクラスが違うから滅多に顔合わせないんよ」
希「そっちはどう?」
ことり「ダメです…2人とも教室では口も聞かずで」
希「花陽ちゃんは?」
花陽「凛ちゃんと真姫ちゃんも…そんな感じ…です」
希「うーん…そっかぁ…」
希「変に刺激してもなんやし」
希「とりあえずちょっと様子を見てみよっか」
花陽「あの…朝のアレはどうすれば…」
希「穂乃果ちゃんが言うところのデモ?」
ことり「穂乃果ちゃんたちのことだからすぐ飽きそうだけどぉ…」
希「…アレは…気にしなくていいよ」 -翌日-
体育教師「よーし、じゃあ2人1組でペア組んでー」
凛「かよちん組むにゃ〜」
真姫「花陽、良かったら一緒に」
凛「むっ…」
真姫「…んぅ」
グイッ!
花陽「きゃっ…!」
凛「さっ!かよちんやろ!」
真姫「花陽やるわよ!」
グイッ!
花陽「え…え…!?い、いたっ…!」
凛「かよちん!」
真姫「花陽!」
花陽「ちょっと…私…!」
凛「んもぅ!なんで凛からかよちんを取ろうとするのっ!凛とかよちんは幼馴染なんだよ!?」
真姫「そんなの今は関係ないでしょっ!」
ギャーギャーワーワー!
花陽「あっ…あっ…だ、誰か…誰か助けて〜!!」
クラスメイト「あれ?花陽ちゃん1人?なら、一緒にやろうよっ!」
花陽「あっ…え、えっとぉ…うん」
凛&真姫「…え」 ことりさんって言うとなんかメルヘンチックな乙女みたい 体育教師「はい、いっちにーいっちにー」
花陽「2人とも大丈夫かなぁ…」
凛&真姫「」ムッスー
凛「なんで凛が真姫ちゃんと…」
真姫「はぁ?それはこっちのセリフ…よっ!!」グッ
凛「った!!?もー!そんな強く押さないでよー!!」
真姫「ふんっ…絵里先輩に柔軟は大切って言われてるでしょ」
凛「だからっていきなり強く押さなくてもいいはずにゃ!」
体育教師「そこうるさい!」
凛「あーあ、真姫ちゃ……西木野さんのせいで怒られちゃった」
真姫「…!?」
真姫「あっそう…そっちがその気ならこっちだって…」
真姫「私のせいだって言うの?星空さんの身体が固いから怒られたんじゃなくて?」
凛「うっ…!」
凛&真姫「ぐぬぬぬっ!!!」
花陽「……」 ほのうみりんまきは可愛い喧嘩ですみそうだけどにこえりだけほっといたらやばそう 〜放課後〜 -ファーストフード店-
花陽「」グッタリ
ことり「は、花陽ちゃん大丈夫…?」
希「意気消沈やね…なにかあったの?」
ことり「だいぶ真姫ちゃんと凛ちゃんに振り回されたみたいでっ…」
希「あぁ、そういうことかぁ…」
希「…花陽ちゃん」
花陽「は、はい…なんでしょう…」
希「凛ちゃんと真姫ちゃん、仲直り難しそう?」
花陽「……」
花陽「2人とも…意地を張っちゃってるだけだから…」
花陽「本当はどっちも謝りたいって思ってる…はず…です」
希「そっか…ことりちゃんはどう思う?」
ことり「うーん…。やっぱり穂乃果ちゃんたちのあのデモ?が仲直りさせ辛くしてるんじゃないかなぁ」
ことり「実際、穂乃果ちゃんと海未ちゃん…今回もすぐに仲直りできると思ってたんですけど…」
ことり「お互い切り出しにくいのかも…」
ことり「特殊なケースだし私もどこまで踏み込んでいいのか分からなくて…」
希「そんなの気にしなくていいのに」 希「明後日から部活も再開するけど、今の空気のままじゃとても練習できない」
希「だからウチら取り持ち役が謝りやすい環境を作ってあげようやっ!」
希「ことりちゃんは穂乃果ちゃん海未ちゃんを」
ことり「は、はいっ!」
希「花陽ちゃんは凛ちゃん真姫ちゃんを」
花陽「が、頑張ります…!」
希「ほんで、ウチはにこっちと絵里ちを」
希「仲直り…いや、仲直し大作戦決行やっ!」
希「がんばろー!」
ことり&花陽「おー!」 花陽「…それはそうと…あのデモいったいいつまで続くんでしょうか?」
ことり「あっ、それなら大丈夫だと思うよ♪」
希「そうやね」
花陽「え?どうして…」
希「だってにこっち」
ことり「だって穂乃果ちゃん」
ことり&希「もうすぐ飽きるから♪」
花陽「た、確かに凛ちゃんももう飽きる頃合いかも…」
希「それにずっとやってたら引くに引けんくなるの本人達も、なんだかんだわかってるやろうしね」
希「とにかく明日は頑張ろ♪」
ことり&花陽「はいっ!」 〜翌日〜
凛「かよちんおはよう〜!」
花陽「お、おはよう凛ちゃん!」
真姫「花陽、おはよう」
花陽「ま、真姫ちゃんおはよう!」
凛「ねーねー!かよちん昨日なに食べたの?凛はラーメン!」
花陽「おかず?肉じゃがだったかなぁ…」
真姫「最近の天気と打って変わって今日は晴れたわね、ね、花陽?」
花陽「そ、そうだね…」
凛&真姫「」ツーン
花陽「(どうしよう全部、私に話が来ちゃう…)」
花陽「(明日から練習も再開するんだし今日中に、なんとか…なんとかしなきゃっ!!)」 〜放課後〜
花陽「(放課後になってしまった…)」
花陽「どうすればいいのかな…」
凛「かーよちん!どうかしたのぉ?」
花陽「って、わわぁ!!り、凛ちゃん!?」
凛「びっくりしすぎだよぉ〜」
凛「そうだかよちん!アルパカさんのところ行かなくていいの?」
花陽「え?」
凛「今日、行ってないでしょ?」
花陽「あ、あぁ!!?」
花陽「(凛ちゃんと真姫ちゃんのこと考えててすっかり忘れちゃってた!!)」
凛「やっぱり忘れてたんだ〜じゃあ一緒に行くにゃ!」
花陽「あ、待って…。待って…!!」
凛「どうしたの?今日のかよちんなんか変だよ?」 花陽「…真姫ちゃんも一緒に来て欲しいな…って」
真姫「……え?私?」
花陽「う、うん…ダメ…かな…?」
真姫「ダメじゃないけど…」
真姫「」チラッ
凛「……!」
凛「…凛だけじゃ、ダメなの?」
花陽「ダメっていうわけじゃないけど…」モジモジ
凛「……」
凛「…前も言ったでしょかよちーん、嘘つくときに指合わせるって」
花陽「あっ…」
凛「んもぉ…」
凛「」スタスタ
グイッ
真姫「え?」
凛「ほ、ほら…真姫ちゃんも行くにゃぁ」
真姫「ちょっ…ひ、引っ張らないでよ凛!」
花陽「凛ちゃん…」 花陽「(そうだよね…2人とも…ちゃんと寄り添おうとしてるんだよね…)」
花陽「(ちょっと不器用だけど…)」
真姫「……」
凛「……」
花陽「(でも、やっぱり会話はない…なにかもう一押ししないと…!)」
花陽「(…そうだ!)」
花陽「あっ…私、お水入れて行くから先に行ってて!」
凛「お水?手伝うよ!」
花陽「うーうん、平気だよ。1人で大丈夫だから!先行ってて」
凛「でも」
花陽「凛ちゃんッッ。先、行っててッ。」ニッコリ
凛「は、はい…」
真姫「じゃあ先行ってるわね」
花陽「うん、すぐ行くね♪」
凛「(か、かよちん怖いにゃぁ)」 花陽「2人きりになればきっと言いたいことも言えるはず!」
花陽「凛ちゃんも真姫ちゃんも…絶対仲直りしたいよね…」
花陽「意地になってるだけで…」
花陽「…もうそろそろいい頃かな?」
花陽「おまたs」
凛「だーかーらー!凛がやるのーー!!」
真姫「凛は雑なのよ!私に貸しなさい!!」
凛「雑じゃないにゃ!真姫ちゃんがやりたいだけでしょー!?」
真姫「はぁ!?私の方が上手いって話でしょ!」
凛「それじゃまるで凛が下手みたいじゃん!!」
真姫「その通りでしょうがっ!!」
花陽「……はぁ」
花陽「って!!は!!」
アルパカ(オス)「」ビクビク
花陽「……!!2人とも……いい加減にしてええぇ〜〜〜!!!」
凛&真姫「っっ…!」
アルパス(メス)「」ペッ
ベチャッ! 花陽「よーしよし怖くないよ〜」
アルパカ(オス)「キュ〜」
凛「さっすがかよちんっ!!」
花陽「」キッ
凛「…!」ビクッ
花陽「凛ちゃん…真姫ちゃん…」
花陽「アルパカさん怖がってたよ!!」
真姫&凛「…ごめんなさい」
花陽「…色々考えたけど…やっぱり私そういうの上手くないから…ハッキリ言うね」
花陽「私…2人に仲直りしてほしいな…」
真姫&凛「……」
花陽「凛ちゃん、あのね」
花陽「真姫ちゃんが凛ちゃんに怒ったのはね、凛ちゃんに怪我なんてして欲しくなかったからなんだよ」
花陽「いくら凛ちゃんとはいえあの雨の中じゃ転ぶこともあり得たし、もしそれで怪我でもしたら…って」
凛「うん…」
花陽「あのね、真姫ちゃん」
花陽「凛ちゃんが危なかっしくて、怒りたくなる気持ちもわかるよ」
花陽「でもね、凛ちゃんは本当にただ真姫ちゃんの帽子を取ってあげたいっていう純粋な気持ちで行ったと思うんだ」
真姫「…わかってるわよ、そんなの」 凛「……」
真姫「……」
凛「…えっと、真姫ちゃん」
凛「その…ごめんなさい!ちゃんと謝らなきゃって思ってたけど、でも凛…意地っ張りだから中々言えなくて、それで…だから…」
凛「…ごめんね」
真姫「…私の方こそごめんなさい、良かれと思ってやった凛の行動を咎めたりして…」
凛「うーうん…。本を正せば凛が悪くて…真姫ちゃん、止めてたのに…それも聞かなくて…」
花陽「違うよ!2人とも相手のためを思ってやったことなんでしょ?」
花陽「凛ちゃんは真姫ちゃんのためを思ってやって、真姫ちゃんは凛ちゃんのためを思って言った」
花陽「あの時はちょっと感情的になっちゃったけど、2人とも全然悪くないよ」
花陽「だから後はもう仲直りするだけ、元に戻るだけだよ…」
凛「かよちん…」
真姫「花陽…」 真姫&凛&花陽「……」
凛「じゃあ…いいよね」
真姫「……?」
凛「にゃー!!」バッ
ダキッ♡
真姫「は、はぁ!?な、なによいきなり///」カァァ…
凛「えへへー♪元に戻ったんならこうやって抱きついてもいいよね?」
真姫「な、なんで最初にやることがそれなのよぉ!」
真姫「んもぅ…離れなさいってばー!!」
グググ
凛「やーだー!!」
花陽「ふふふ…」 凛「ほらかよちんも来て?一緒にギューってしようっ!」
花陽「うん♪」
ダキッ
真姫「あーもう…暑いんだけど…!」
凛「おやぁ〜?まさか照れてるのかにゃ?」
真姫「そ、そんなわけないでしょっ!」
真姫「この炎天下で抱きつきあってたら暑いに決まってるじゃない!」
凛「じゃあ日陰ならいいの?」
真姫「そういう問題じゃないわよー!!」
花陽「クスッ…」
凛「んにゃ?」
真姫「花陽もなに笑ってるのよ…あなたも暑苦しいと思うでしょ?」
花陽「2人とも…」
花陽「とりあえず顔洗ってきた方がいいよ」
花陽「アルパカさんの唾がずっと顔に♪」
真姫&凛「あっ」
凛「う、うわぁー!ど、どうりで変な匂いすると思ったー!!」
真姫「せ、制服にはついてないわよね!?」
真姫「とにかく凛、洗いに行くわよ!」
凛「そうするにゃ!」
真姫&凛「」ダッ
花陽「…クスッ」
花陽「…よかった」
真姫&凛「」ピタッ
花陽「え?どうしたの?」
凛「かよちん」
真姫「花陽」
真姫&凛「ありがと」
花陽「…!」
花陽「…どういたしましてっ!」 穂乃果「はぁ〜…」
ことり「穂乃果ちゃぁ〜ん」
穂乃果「あー、ことりちゃーん…いやー、もうすっかり夏だねぇ、勉強に身が入らないよ〜…」
ことり「暑いから?」
穂乃果「なのかなぁ」
穂乃果「はぁ〜…」ボケー
ことり「……穂乃果ちゃ〜ん?」
穂乃果「……」ボー
ことり「お〜い…」
穂乃果「……」
ことり「あらら…」
穂乃果「…なんでこんな事になっちゃったんだろう」
穂乃果「海未ちゃんとお話したいよ…」ボソッ
ギュッ♡
穂乃果「え?」
ことり「よく言えました♡」
ことり「穂乃果ちゃん大丈夫だよ♪」
穂乃果「ことりちゃん?」
ことり「私がすぐに…仲直りさせてあげる♡」 ことり「海未ちゃん♪」
海未「ことり…どうかしたんですか?」
ことり「今日一緒に帰らない?」
海未「構いませんが…穂乃果はいいのですか?」
ことり「クスッ…」
海未「…?なにか?」
ことり「うーうん♪ただ…やっぱり穂乃果ちゃんのこと気にかけちゃうのが、海未ちゃんらしいなって♪」
海未「…!?べ、別に…ただなんとなくそう思っただけですっ!!」
海未「放課後、校門で待ってますね!それでは!」ダッ
ことり「ふふふ♪素直じゃないなぁ〜♪」 -校門-
海未「この辺で待っておきましょうかね…」
海未「……!」
穂乃果「……あっ」
海未「……」
海未「…帰らないのですか?」
穂乃果「…海未ちゃんこそ帰らないの?」
海未「私はことりを待っているんです」
穂乃果「私もことりちゃんを待ってるんだもん」
海未「え?」
ことり「2人とも〜!ごめんね!!委員会遅くなっちゃった…!」
ことり「って…ん?どうしたの?」
海未「こ〜と〜り〜!!」
海未「ちょっと来てください!」
グイッ
ことり「きゃー♡」
海未「穂乃果がいるなんて聞いてませんよ!?」
ことり「あれぇ?そうだっけぇ♪」
ことり「でもいいよね、海未ちゃんも気にしてたみたいだし♡」
海未「ち、ちがっ…私はそんな…///」
ことり「私、美味しいスイーツ屋さん見つけたんだ♡行こっ♪」
穂乃果「ほんとっ!?わーい!行く行くっ!!」
海未「あっ……んもぅ!」 ことり「あーん♪」パクッ
ことり「ん〜幸せぇ〜♪」
海未「…まったく」
穂乃果「ことりちゃんの美味しそう〜♪」
穂乃果「一口ちょーだい♡」
ことり「いいよ〜♪はい、どーぞ♪」
穂乃果「あーん♪」パクッ
穂乃果「ん〜!美味しいよ〜!!」
ことり「海未ちゃんのも美味しそうだねぇ♪」
海未「食べますか?」
ことり「いいの?いただきます♪」
ことり「」パクッ
穂乃果「あ〜!!ことりちゃんだけずるいよ〜!ね、海未ちゃん!私も…って…あ」
穂乃果「や、やっぱりいいもんっ…!」プイッ
スッ
海未「はい」
穂乃果「え…?」
海未「いらないんですか?」
穂乃果「あっ…た、食べるよ〜!」
穂乃果「」パクッ
穂乃果「〜〜♪♪」
穂乃果「よしっ!じゃあ、私の分も海未ちゃんにあげるねっ!!」
海未「いりませんっ!」
穂乃果「いいからいいから〜!」
海未「いいと言ってるでしょ…んもぅ…」
海未「」パクッ
海未「んっ…意外にこれもいけますね…」
ことり「…クスッ」 穂乃果「ふ〜!満足満足っ!」
ことり「」フラッ
海未「ことり!どこ行くんですか?」
ことり「ん〜?ちょっといつもとは違う道から帰ろうと思って♪」
穂乃果「お〜!なんか楽しそう!賛成〜!」
海未「まったく…なんなんですかもう…」
穂乃果「あっ!ここの駄菓子屋懐かしいね〜!」
ことり「ここでよくラムネ買って飲んでたよね♪」
ことり「穂乃果ちゃんと私の持ち合わせが無くて海未ちゃんがラムネ分けてくれたよね♪」
海未「え?そうでしたっけ…確か持ち合わせが無かったのは…」
穂乃果「あっ、公園だっ!!」 ことり「ここの公園、久しぶりに来るね♪」
海未「昔はよくここで遊びましたね」
穂乃果「水溜りを超える遊びとかしたな〜♪」
ことり「懐かしいっ!そういえば、海未ちゃんと初めて遊んだのもここだったよね♪」
海未「え?そうでしたっけ?」
ことり「そうだよ!…ん?」
女の子「えーん…!」
ことり「女の子が…どうしたんだろう」
穂乃果「私ちょっと行ってくるよ!」
女の子「うぇーん!!」
ポンポンッ
女の子「うぇっ…?」
穂乃果「どうしたのかなっ?お姉ちゃんに話してみてくれない?」
女の子「グスッ…風船が木に引っかかって取れなくなっちゃったの…」
穂乃果「あちゃぁ…ここの木…登りにくいんだよね…」
穂乃果「向こうの木なら3人でよく登ってたのに…」
女の子「…取れない?」
女の子「…」ショボン
穂乃果「……よしっ!お姉ちゃんに任してっ!!」
女の子「ほんと!?」
穂乃果「うん!必ず取ってみせるよ!」 穂乃果「ん〜〜!!!」
女の子「お姉ちゃん頑張って!!」
海未「……」
海未「…さっきのラムネの話」
ことり「え?」
海未「私がラムネを穂乃果とことりに分けたという話です」
ことり「あぁ…うん」
海未「私の記憶が間違ってなければ…お金が足りなかったのは穂乃果だけですよね?」
ことり「え?あはは…覚えてた?」
ことり「流石、海未ちゃん♪」
海未「忘れられるわけないじゃないですか…」
海未「自分だけラムネが無くて穂乃果が大泣きだったんですから」
海未「でも…確かことりが穂乃果に分けていましたよね?」
ことり「うん♪でも穂乃果ちゃん、それじゃ足りないからって言って、海未ちゃんにも分けてって」
ことり「そしたら海未ちゃんがそれを渋っちゃって♪」
海未「…っ。ことりが穂乃果に甘いからです…!強請ればなんでもまかり通ると覚えて欲しくなかったんです!」
ことり「でも、海未ちゃんもさっき同じことしてたよ?」
海未「え?」
ことり「スイーツ、穂乃果ちゃんにあげてたよ♪」
海未「あ、あれはっ…!」
ことり「海未ちゃん昔からそうだもんね♪」
ことり「穂乃果ちゃんと喧嘩してからしばらくの間は私以上に甘くなっちゃう♡」
海未「そ、そんなことっ!」
ことり「ねぇ…海未ちゃん」
海未「…はい?」 ことり「あの日ね…海未ちゃんが帰っちゃった後気付いたんだけど、教室に一つジュースが置いてあったんだ」
ことり「穂乃果ちゃんのかな?と思ったけど、開いてなかったし…後で穂乃果ちゃんに聞いたら、それは海未ちゃんのために買ったんだって」
海未「私のために?」
ことり「課題手伝ってもらってるのに、待たせちゃったからって」
ことり「海未ちゃんが飲まずに帰っちゃったから余計ふくれちゃったみたい♪」
ことり「目いっぱいに涙溜めてね、海未ちゃんのことなんてもう嫌い!って言ってたけど」
ことり「本当はたぶん、こうなるならもっと早く戻っておけば…って後悔してたんだと思うんだ」
海未「……」 ドサッ!
穂乃果「いったあぁい…!!」
女の子「お姉ちゃん、風船…取れない?」
穂乃果「なんのこれしき!まだまだぁ!」
穂乃果「でも、どうしよっか…あとちょっとなんだけどなぁ…」
ザッ
穂乃果「…ん?」
海未「…ガムシャラにやれば取れるというわけじゃありませんよ」
穂乃果「海未ちゃん…」
海未「…手伝います」 海未「ふっ…!」
女の子「わー!お姉ちゃんすごーい!!肩車かっこいいー!」
穂乃果「海未ちゃん!もうちょっと右!」
海未「は、はい!」
穂乃果「ぐぬぬ…あとちょっとで…!」
穂乃果「んーー!!」ノビー
海未「ほ、穂乃果、いけそうですか!?」
穂乃果「あ…と…ちょっ…とっ!!」
パシッ
穂乃果「やった!」
穂乃果「取ったよー!!」
女の子「すごーーい!」
穂乃果「にひっ!」 女の子「ぷっ…クスクス…」
穂乃果「な、なに?どうしたの!?」
女の子「お姉ちゃん、パンツ丸見え〜!」
穂乃果「えっ、う、うそ!?」
女の子「ほんとだよっ!ピンク色!」
穂乃果「あわわわわわわっっ///」
海未「まったく、はしたない…」
女の子「お姉ちゃんは白〜!」
海未「え?」
女の子「おパンツの色っ♪」
海未「……」
海未「〜〜///」カァァ…
グラッ
海未「あっ…!」
穂乃果「えっ、ちょ…!海未ちゃ…あっ…あぁぁ!!」
ドッサー!! 穂乃果「いてて…」
ことり「穂乃果ちゃん、海未ちゃん大丈夫!?」
海未「へ、平気です…」
女の子「ほんとに怪我ないの?」
穂乃果「大丈夫だよ!それより、はい!」
女の子「〜〜!」パァァ
幼女「お姉ちゃんたちありがとう!」
穂乃果「どういたしまして!でも、今度は離しちゃダメだよ?」
幼女「うん!」
幼女「お姉ちゃんたち仲いいね!」
海未「え?い、いえ…そんなこと」
ことり「えーっ!そんなことあるっ!」
海未「い、いえ…そういうつもりでは…」
下級生「あれ、先輩?」
穂乃果「あっ、この間の!!」
女の子「ねぇね!おかえり!」
下級生「あれ?1人?何してたの?」
女の子「風船が木に引っかかっちゃって…このお姉ちゃんたちに取ってもらってたの!」
下級生「えぇ!?す、すいません!妹がご迷惑おかけしました!」
穂乃果「いいのいいの!好きでやったんだし!」
穂乃果「ね!」
海未「そうですね」
下級生「まさか姉妹揃って助けてもらうことになるとは…」
海未「助ける?どういうことですか?」
下級生「いえ…この間、高坂先輩に…」 下級生「ということがあって…すごく助かったんです」
穂乃果「いや〜!それほどでも〜!」
海未「……」
下級生「妹のこと本当にありがとうございます」ペコリ
女の子「ありがとね!」
穂乃果「どういたしまして♪そうだ!お姉ちゃんたち、アイドルやってるんだ!」
穂乃果「良かったらライブ見にきてね♪」
女の子「アイドル!?うん!ぜったい行く!」
穂乃果「やった♪じゃあ、楽しみに待ってるね♪」 女の子「またね〜!」
穂乃果「ばいば〜い!」
穂乃果「ふ〜…いやー、まさか姉妹だったとはねぇ」
海未「…穂乃果、さっきの話」
穂乃果「え?あぁ…うん。そっ、あの日のことだよ」
海未「申し訳ないです!」ペコリッ
穂乃果「ちょっ!海未ちゃんやめてよ!」
海未「私…勝手に怒ってバカみたいです」
穂乃果「そんなことないよ…私も悪いんだよ…海未ちゃんを待たせのは事実なんだし…」
穂乃果「だから、ごめん!」
海未「…穂乃果」
ことり「ふふっ♪」
ことり「穂乃果ちゃんね、海未ちゃんと早く喋りたいって悶々としてたんだよ♪」
穂乃果「こ、ことりちゃぁん…///」
海未「それ、本当ですか?穂乃果」
穂乃果「べ、別に悶々とはしてないよぉ…!」
海未「フフンッ…まったく…甘えんぼなんですから…♪」
穂乃果「む〜!」プクー
ことり「しょうがないよ♪」
ことり「だって…いつも3人一緒なんだから♡」
海未「…ま、それもそうですね」
穂乃果「でも、それだけじゃないよ?」
ギュッ!
海未「わっ!」
ことり「きゃっ!」
穂乃果「私、2人のことだーいすきなんだもん♪♪♪」
穂乃果「だから話せないなんて、やなんだも〜ん!!!」
ことり「えへへ、私も〜♪」
海未「…そうですね♪」
穂乃果「〜〜♪♪♪ぎゅーー♡」 海未「さて…暗くなってきましたし、そろそろ帰りましょうか」
穂乃果「そうだね…ってえ!?なんでことりちゃんそんなドロドロなの!?」
ことり「え?だって2人とも木から落ちてドロドロだから♪」
穂乃果「あっ…あっー!ご、ごめんねことりちゃん!?そうとは知らず抱きついたりして!」
海未「申し訳ないですっ…!」
ことり「大丈夫、へーきだよ♡」
穂乃果「流石にこんなドロドロで帰るわけに行かないし…」
穂乃果「あっ…銭湯行こうよ!確か近くにあったよね?」
穂乃果「2人ともジャージある?」
海未「一応持ってはいますが…」
穂乃果「よーし!じゃあ決定!レッツゴー!」ダッ
ことり「ゴー♪」
ことり「ん〜、2人ともおっぱい大きくなってるかなぁ♪」
海未「なっ…!か、変わりありませんよ///」
ことり「えへへぇ〜、穂乃果ちゃんは牛乳いっぱい飲んでるから〜…かなり〜♪」
海未「ことりっ!!」
ことり「冗談だよ〜♪」 〜翌日〜 -部室-
希「そっか!それじゃ仲直り出来たんや♪」
花陽「はい!でも、もしかしたら私いらなかったかも…」
希「そんなことないよ?花陽ちゃんがいなかったら、凛ちゃんと真姫ちゃんは謝るキッカケが出来なかったんやから」
希「ことりちゃんは?」
ことり「バッチリです♪帰りに3人でお風呂に行ってきました」
希「ほほぅ〜…それで?お胸の方はどうやったんか聞かせてもらおうか〜?」
ことり「はいっ♪穂乃果ちゃんは予想通りアップ♪海未ちゃんも意外とぉ〜…」
希「ふむふむ、それは意外やね〜!!」
希「…ふぅむ、それで?」
ことり「え?と言うとぉ…」
希「1人抜けとるよねぇ…誰かなぁ?」
ことり「え、えっとぉ〜…」
ワシッ
ことり「ひゃうん…♡」
希「それは1番たわわなことりちゃんやんね〜!」
ことり「だ、ダメ〜///」
希「うんうん、やっぱり頭一つ抜けとるねぇ〜!」
ワシワシ♪
希「幼馴染2人を売って自分だけはダンマリなんてワシワシMAXの刑よ〜♪」
ことり「あっ、あぁん♡」
花陽「ははは…」 花陽「そういえば絵里先輩とにこ先輩はどうなったんですか?」
希「え?」ピタッ
ことり「あ、あうぅ…///」バタッ
希「んー、それが何にも出来てないんよね」
花陽「え!?」
花陽「きょ、今日から練習なのに!」
希「ま…それは大丈夫よ、2人ともそこはちゃんと分けて考えてるはずやから」
ことり「で、でも…どうして?希先輩なら上手く2人の中を持てそうなのに…」
希「前にも言ったやろ?これは根本的な問題、単純に仲直りっていう話じゃないんよ」
花陽「何か…策みたいなものはあるんですか…?」
希「それがないんよね、正直困ってるん」
希「ん〜どうしたもんかな〜」 コンコン
希「ん?」
ガチャ
理事長「失礼するわね」
理事長「あら?3人だけかしら?」
ことり「お母さん?どうしたの?」
理事長「うふっ…あなたたちに良いお知らせよ、でもみんなが揃ってからね」
希&ことり&花陽「…??」 穂乃果「夏フェスッッ!????」
理事長「そう、μ'sに夏フェスへ出演してほしいというオファーが来てね」
理事長「この夏フェスはラブライブ!との直接の関連性はないけれど、パフォーマンス次第では注目度を上げてさらに順位を伸ばせるはずよ」
穂乃果「そうすればラブライブ!出場の夢がまた近くなる…!」
理事長「それとフェスの映像は自由に使っていいそうよ、もちろんネットにアップロードすることも」
理事長「出演は強制ではないわ、どうしようかしら?」
穂乃果「出ます!もちろん!ね、みんないいよね!?」
凛「フェスってなんか面白そう〜!楽しみにゃ!」
真姫「出ない手はないんじゃない?」
ことり「にこ先輩はどうですか?」
にこ「出るに決まってるでしょ!フェスの注目度は高いわ!μ'sがラブライブ!に出れるかもしれない!」
海未「絵里先輩はどうですか?」
絵里「そうね…音ノ木坂の名前を知ってもらういい機会になると思うし、出演すべきだと思うわ」
希「……」
理事長「会場はお台場、そこに直接申し込みに行かないといけないのだけれど」
希「……!」ハッ
穂乃果「なら、私が!」
希「ウチが行くよ」
穂乃果「え!?希先輩が?」
希「大丈夫!お台場は結構詳しいから♪」
穂乃果「じゃ、じゃあ…お任せします!」
理事長「今度の日曜日に申し込み受付をしているはずよ、忘れないでくださいね」
希「気をつけます」
にこ「……?」 〜夜〜 -矢澤家-
にこ「さーてと!今日は冷蔵庫のもの全部使っちゃってと…」
こころ「お姉さま!お電話です♪」
にこ「え?まったくー、誰よいったい」
こころ「はいっ♪」
にこ「ありがとね、こころ」
ピッ
にこ「もしもし?」
希『もしもーし、にこっち?ウチやけど』
にこ「希…?どうしたのよ?」
希『いや〜それがフェスの申し込みなんやけど、どうも2人以上で行って申請しないとダメみたいで』
希『にこっち一緒に行かない?』
にこ「…それはいいけど、なんでにこ?」
希『部長やし、会場の雰囲気とか知っときたいかなって』
希『やっぱりラブライブ!に繋がるイベントやしねぇ』
にこ「…わかった、今度の日曜日ね」
希『うん!じゃあ集合場所はお台場の……』
にこ「えぇ…あぁあそこね、わかった、うん…おやすみ」
ピッ
にこ「はぁ、まったく…希ったらうっかりしすぎよ」 〜フェス申し込み当日〜
にこ「……」
絵里「……」
にこ「…な、なんでよ!!」
絵里「なんでってどういうことよ!」
にこ「なんであんたがいんのって!」
絵里「私は…希に誘われたのよ、申し込みは原則2人以上だからって」
にこ「〜〜っ」
にこ「(ったく、希は何考えてんのよ…2人でいいならわざわざ絵里を誘う必要ないじゃない)」
にこ「それで、肝心の希は?」
絵里「おかしいわね…もう待ち合わせの時間なんだけど…」
にこ「……ん?」
にこ「なんか嫌な予感…」 久々に本編から抜け出してきたようなキャラ達のSSだ プルルルル
希「おっ、きたきた♪」
ピッ
希「もしもし?」
にこ『ちょっと希どういうこと!?』
にこ『っていうかあんた今どこよ!?』
希「あっ、にこっち?ごめ〜ん、ウチ風邪ひいてしもうて、いま絶賛安静中なん」
希「でも、申し込みなら大丈夫やっ。絵里ちにも声かけといたから」
希「不幸中の幸いやね♪」
にこ『あんた…ほんとに風邪なんでしょうね』
希「冷たいなぁにこっち、疑ってるん?」
にこ『っていうか私は絵里が来るなんて聞いてなかったんだけど!』
希「あれぇ〜?そうやっけ?ま、規則通り2人おるんやし後はよろしくね部長!ゴホッゴホッ!」
ピッ
にこ「〜〜!の〜ぞ〜み〜め〜!申し訳程度の咳してんじゃないわよっ!!んもぅーー!!」 にこ「…ったく」
絵里「希、どうしたって?」
にこ「風邪ひいて家にいるみたいよ」
絵里「そう…大丈夫かしら…」
絵里「無理はさせられないし…」
絵里「仕方ないわね…私たちだけで行きましょう、申し込みの期日は今日までなんだから」
にこ「……そうね」 希「おっ、行ったみたいやね」
ことり「にこ先輩と絵里先輩…大丈夫かなぁ…?」
花陽「もっとギクシャクしなければいいけど…」
希「これくらい荒療治の方が2人の性格上いいんよ」
希「とにかく行ってくれて安心。もしウチがおらんからって帰られたら困ってたんよね」
希「さてっ!2人も行ったことやしウチらはご飯でも食べに行こっか♪」
ことり「え?ついて行かないんですかっ?」
希「前も言ったやろ?ウチに出来るのは支えになってあげることだけ」
希「手助けは出来るけど結局のところ解決するのは自分たちなんよ」
希「穂乃果ちゃんたちや凛ちゃんたちもそうやったやろ?」
希「2人とも自分なりに今後μ'sをやっていく中でどうすればいいかのかを模索してるから変に刺激しないほうがいいんよ」
希「今日ウチらがここに来たのも会場に行くことを確認するためやし」
花陽「でも…」
希「んー…ウチ、ご飯がすっごく美味しいところ知ってるんやけどなぁ〜」
花陽「えっ!?い、行きます!!!」
ことり「は、花陽ちゃんっ!?」
希「ふふふ、よし来た!じゃあ行こうっ!」
花陽「はいっ!!」
ことり「…ありゃあ」 -会場-
受付嬢「ではこちらの方にお名前とグループ名の記載をお願いします」
受付嬢「それと招待状と学校の承認状はお持ちですか?」
にこ「えっ…!?」
にこ「わ、私…招待状も承認状も持ってないんだけど…」
絵里「これ」スッ
にこ「な、なんであんたが持ってんのよ…」
絵里「なんでって…昨日、希に渡されたから」
にこ「ふーん…」
絵里「…あれ?これってサインは1人だけでいいんですか?」
受付嬢「え?」
絵里「申し込みをするのは原則2人以上でと聞いていたのですが…」
受付嬢「…いえ?お1人で構いませんよ」
絵里「おかしいわね…希、勘違いしてたのかしら…」
にこ「……」 受付嬢「はい、これで手続きは完了です」
受付「良かったら、あちらのブースも見ていってくださいね」
絵里「ブース…?なにかあるんですか?」
受付嬢「衣装ですね」
受付嬢「このフェスは毎年衣装の貸し出しも行っているんですよ」
受付嬢「試着のための貸し出しはまた後日になってしまうんですが、物色は今日できるのでお好みの衣装があれば是非」
にこ「へぇ…フェスの衣装もまだ決まってないしちょうどいいじゃない。見ていきましょ」
絵里「そうね」 にこ「むむむ…」
絵里「ハラショー!これなんて可愛いわ!穂乃果に似合いそう♪」
にこ「ダメ!それじゃインパクトがないわ」
絵里「にこ…フェスはあくまで独立したイベントなんだからそんなに必死にならなくても」
にこ「なに言ってんのよ!!このフェスでランキングを上げないとダメなんだから」
絵里「…ランキングを上げるのってそんなに大事?」
にこ「なに言ってんの当たり前でしょ?」
絵里「確かに…ラブライブ!に出るため順位を上げるのは大切なことだと思う」
絵里「でもそれに固執すぎるのもよくないと思うの」
にこ「…なにが言いたいわけ?」
絵里「…私もラブライブ!には出たい、でもそれが全てじゃないってこと」
にこ「……」
絵里「…廃校を阻止するために…生徒会長としてなんとかしないとって…考えすぎてた私を…」
絵里「アイドルをやりたいって言えなかった私を…μ'sに誘ってくれたのは…みんな…」
絵里「そんな私が…にこに偉そうなこと言う権利なんてないのはわかってる」
絵里「でも…!」
にこ「私はラブライブ!に出たいっ!!」
絵里「…にこ」
にこ「その気持ちは絶対変わらない」 絵里「そうよね…ごめんなさい…」
にこ「…でも」
絵里「…?」
にこ「廃校だって阻止したいわよっ!」
にこ「自分が3年間通った学校が無くなって欲しいわけないじゃない!!ずっとずっと残って欲しいに決まってるじゃない!!」
絵里「にこ…」
にこ「ラブライブ!に拘ってるつもりなんてない、廃校の阻止に拘ってるつもりもない」
にこ「でもにこは部長なの!みんなを引っ張るのが穂乃果の仕事なら」
にこ「にこの仕事はみんなの意見を取りまとめること」
にこ「もちろん絵里の意見も」
絵里「うん…そうよね…」
にこ「…あっ」
絵里「え?」
にこ「あーっ!!」
絵里「な、なにっ?」
にこ「こ、これよ!次の衣装!!これしかないわ!」 ガタンゴトン ガタンゴトン
絵里「…まさかにこと一緒にお台場に行って夕日を見ながら帰りの電車に乗るなんて思いもしなかったな」
にこ「なに臭いこと言ってんのよ…」
絵里「臭い?私は嬉しいのよ」
絵里「これもμ'sがあったおかげだなって」
にこ「…そっ」
絵里「ねぇ、にこ」
にこ「なに?」
絵里「…ごめんなさい」
にこ「い、いきなりなんなのよ…」
絵里「にこも色々考えてるのに…気にせずとやかく言っちゃって…」
にこ「べ、別に…!気にしてないわよ…」
にこ「……私の方こそ悪かったわね」
にこ「絵里が悩んでるのにあんな言い方して」
絵里「気にしないで、それは私の性格の問題だから」
にこ「にこ、絵里とは仲良くしたいって思ってるの」
絵里「…え!」パァァ
にこ「あっ…い、いや!仲良くしたい…じゃなくて…///」 にこ「絵里とは今まで喋ってこなかったし…絵里のことを何も知らない…特技だとか趣味だとか…」
にこ「だからこれから絵里のこと、ちょっとずつ知って行けたらなって…」
にこ「思ってる…それだけっ…!」
絵里「にこ…」
絵里「…衣装作り」
にこ「え?」
絵里「特技はロシア語と衣装作り!」
にこ「絵里、ロシア語喋れるの?」
絵里「喋れるわよ!失礼ね!」
絵里「衣装、今度は私が作ってみるわ♪」
にこ「ま、期待しないで待ってるわ」
にこ「それにしても…全く…希もお節介よね」
にこ「わざわざ風邪なんて嘘ついて」
絵里「え?希、風邪じゃないの…?」
にこ「…絵里…あなた…嘘でしょ?」
絵里「え…?」 〜数日後〜
海未「」カキカキ
穂乃果「海未ちゃーんっ!」ダキッ
海未「わっ…!」
海未「穂乃果…いきなり抱きつかないでください!」
穂乃果「ごめーん!あっ、これもしかして…フェスの曲の詞?」
穂乃果「もう完成しかけだね!どれどれ〜?」
海未「あっ、こら!」
穂乃果「おっ!ここ、もしかして私たちに言ってるの!?」
穂乃果「うんうん、私もずーーっと一緒がいいよ〜!!」
ギュー
海未「も、もう見ないでくださいっ!」
穂乃果「えぇ〜?なんで?どうせみんなの前で歌うんだからいいじゃ〜ん!」
海未「それは完成してるから…とにかく途中で見られるのは嫌なんです…!」
穂乃果「そっか〜気をつけるよ!それで、ここの歌詞って私たちのこと?」
海未「…本当にわかっているのですか…?」
海未「そこは…私たちもそうですが、μ'sの9人がこのままずっと一緒にいれれば…と思ったんです」
ことり「2人ともなんの話ぃ〜?」
穂乃果「海未ちゃんの歌詞が素敵って話っ!」
ことり「流石海未ちゃん♪」
ことり「私もそろそろフェスの衣装考えないとなぁ〜」
コンコンッ
穂乃果「ん?」
にこ「ちょっといい?」
ことり「…にこ先輩?」 -部室-
凛「にゃ…?」
穂乃果「水着!?」
絵里「えぇ、にこの発案よ」
凛「水着ってみんな着るの?」
にこ「当然でしょ!1人だけ目立っちゃ意味ないじゃない」
絵里「え、私たちも!?」
穂乃果「絵里先輩知らなかったんですか?」
絵里「えぇ、にこだけかと思って…」
希「いいやん!」
花陽「は、恥ずかしいよぉ…」
ことり「うん!可愛いと思う!!」
真姫「構わないけど…全員で水着持参するの?」
にこ「主催者側から貸し出しがあるの」
真姫「でもねぇ…」
にこ「賛成?反対?どっち??」
真姫「さ、賛成っ…」
にこ「μ'sが更なる高みに行くには水着しかないわ!」
にこ「海未!作詞は9人だからこその構成に出来る?」
にこ「掛け合いも多くしててアイドル感MAXで行くわよ!」
海未「ほとんど詞は出来上がっていたのですが…なんとかします」
海未「ですが水着というのは…///」
にこ「なに!?」
海未「い、いえ…が、頑張ります…」
希「あれ?そういえば、にこっち露出嫌がってなかった?」
にこ「アイドルなら水着はマストでしょ!」
希「もう、都合いいんやから」 絵里「フェスの衣装に加えてもう一点」
絵里「アキバでライブよ!」
穂乃果「それって!」
ことり「路上ライブ?」
にこ「アキバといえばA-RISEのお膝下よ!?」
希「それだけに面白い!」
真姫「でも、随分大胆ね」
絵里「アキバはアイドルファンの聖地。だからこそあそこで認められるパフォーマンスが出来れば、大きなアピールになる」
絵里「アキバライブと夏のフェスで一気に順位を上げて、ラブライブ!出場よ!」
絵里「ふふ…♪」パチッ
にこ「……!」
穂乃果「いいと思います!」
ことり「楽しそうだね!」 絵里「フェスとアキバのライブがあって曲作りも大変になるわ」
絵里「海未も2つ同時の作詞は難しいと思う」
絵里「そこで、今回の作詞はいつもと違ってアキバのことをよく知っている人に書いてもらうべきだと思うの」
絵里「ことりさん、どう?」
ことり「えっ…わ、私!?」
穂乃果「それいい!!すごくいいよ!」
凛「凛もことり先輩の甘々な歌詞で歌いたいにゃ〜!」
ことり「そ、そうかなぁ」
絵里「真姫にはどうしても負担がかかってしまって申し訳ないけど…できそうかしら?」
真姫「難しいけど…やるしかないものね」
真姫「フェス用の歌は曲先で、アキバ用の歌は詩先で、出来るだけ無駄なく時間を使って対処するわ」
凛「流石真姫ちゃんだにゃー!」ダキッ
真姫「ん、んもぅ!くっつかないでっ!」
絵里「それじゃ、みんな頼んだわね!」 〜数日後〜
穂乃果「いや〜!アキバライブ大成功だったね〜!」
凛「楽しかったにゃ〜!」
にこ「よーし!今日も行くわよー!」
ガチャ
ミーン!ミーン!ミーン!
にこ「…あ、あついぃ」
穂乃果「そうだねぇ…」
にこ「っていうかバカじゃないの!?この暑さの中で練習とか!」
絵里「ラブライブ!に出るためでしょ?文句言ってないで、早くレッスンするわよ」
花陽「…は、はい…」ビクビク
絵里「…!は、花陽…これからは先輩も後輩もないんだから」
穂乃果「あっ、そうだ!合宿行こうよ!」
にこ「はぁ?何言ってんの急に?」
凛「合宿かぁ、面白いそうにゃ!」
花陽「どこに行くの…?」
穂乃果「そりゃ海だよ、夏だもの!」
海未「費用はどうするのですか?」
穂乃果「うっ…ま、真姫ちゃんちに別荘とかあるんじゃない!?」
真姫「あるけどっ…」
穂乃果「ほんと!?真姫ちゃんおねが〜い♪」
穂乃果「」キラキラ
真姫「ゔ、ゔえぇ…」
真姫「んもぅ!仕方ないわね…」
穂乃果「やったー!!」
絵里「そうだ…これを機にやってしまった方がいいかもね」
凛「…っ?」 希「あっ、そうや!」
凛「にゃ?」
希「海もいいけど…明日、土曜日プールはいかが?」
穂乃果「え、プール入れるの!?」
海未「プール開きはまだのはずですが…」
絵里「ま、まさか…希!」
希「いいやんいいやん!ふふふ、おいでやす〜♪」
にこ「キャラ変わってるわよ…」
にこ「っていうか…にこは明日ダメだわ、パスね」
希「知ってるよ、出来るだけ早く来てな?」
にこ「ん…?まさかあんた…プールですることって…」
希「ふふふ♪」 〜翌日・早朝〜
ゴシゴシゴシゴシゴシゴシ
穂乃果「ふ、ふわぁ〜…ねむっ…」
希「うむうむ♪みるみる綺麗になっていくなぁ♪」
穂乃果「んも〜、プール掃除なんて聞いてないよ〜!」
穂乃果「私てっきりプールに入れると思ってた」
凛「こーんな朝から集合なんておかしいと思ったにゃ」
海未「ほらそこ!口を動かす前に手を動かす!」
穂乃果&凛「はーい…」
絵里「ごめんね…。今年はどうしても業者に頼む予算が取れなかったらしくて…」
絵里「有志の募集もしたんだけど、なかなか集まらなくてね…」
ことり「今年のプール開きが夏休み明けなのってそんな理由があったんだねっ」
希「お礼と言ってはなんやけど、掃除が終わって水を張り終えたら入っていいって理事長が」
希「今年のプール1番乗りはμ'sや♪」
穂乃果「ほんとっ!?」
穂乃果「おぉ!なんだか俄然やる気が!!」
穂乃果「やるよ凛ちゃん!!」
凛「やるにゃ!!」
穂乃果&凛「おおぉぉぉぉ!!!」ゴシゴシゴシゴシゴシゴシ
花陽「す、滑る…あっ!」ツルッ
真姫「花陽…!って、わ!」ツルッ
凛「っと」パシッ
凛「ダメだよ2人とも〜!!気をつけなきゃ!」
希「ふふ…なんか下積みアイドルみたいやなぁ」
絵里「そうねぇ…」 〜数時間後〜
ガチャリ
にこ「にっこにっこにー!みんな〜にこにーのこと待ってたかなぁ?」
凛「あー!にこ先輩ズルいー!凛たちもうプール掃除終わっちゃったよぉ!?」
花陽「今…お水張ってるところです」
にこ「げっ…やっぱり、プール掃除だったのね…」
穂乃果「やっぱりってことは知ってたんですか!?」
穂乃果「ズルいですよぉ〜!!」
にこ「そんなことよりも見てみなさいこれ!」
にこ「じゃーん!!」ドッサリ
穂乃果「それは?」
にこ「フェスの衣装よ!全員の分持ってきたわよ!」
にこ「貸し出し期間が今日と明日だけだから、次に着るのは本番なんだけどね」
ことり「そうなんだ…じゃあ、合宿中のPV撮影は自前の水着ってことになっちゃうね…」
穂乃果「PV?合宿中にPV撮るの?」
海未「参加チームはフェスの映像を自由に使用していいと理事長が言っていたでしょう?」
ことり「それを丸々使うんじゃ淡白になっちゃうからPV用に合宿で色々撮ろうって」
海未「前に話したでしょう?なんで覚えてないんですか?」
穂乃果「そ、そうだっけ…」
希「バッチリウチが撮ってあげるからな〜いひひ♪」
にこ「穂乃果っ!」
穂乃果「は、はい!」
にこ「これがあんたの水着、サイズは大丈夫?」
穂乃果「は、はい大丈夫そうです」 にこ「すっごく可愛い♪みんな似合ってるにこ♡」
真姫「なんかバカにしてない…?」
にこ「してないわよぉ!本当に可愛いと思ってるわよ…」
海未「こ、これは…恥ずかしすぎます…///」
穂乃果「なに言ってるの海未ちゃんっ!」
穂乃果「本番では大勢の人が私たちを見るんだよ?」
海未「無理ですっ〜!!」
にこ「もう…しっかりしなさいよね、センターの穂乃果の横であんたがオドオドしてたら目立ってしょうがないわ」
花陽「穂乃果ちゃんがセンター…?」
にこ「なに?そうでしょ?」
希「それなんやけどね…にこっち」 にこ「に、にこがセンター!?」
絵里「そう、みんなで決めたのよ」
絵里「フェスは重要なイベントだし、誰をセンターにしようかって悩んだ時に」
穂乃果「満場一致でにこ先輩に決定!」
にこ「に、にこが…」
真姫「なに?不安?」
にこ「そ、そんなわけないでしょ!!」
にこ「……!」
にこ「この矢澤にこに全部任せなさい!バシッとセンター決めてあげるわよ!!」ドンッ
希「おぉ〜!期待してるで〜!」
絵里「ふふ…頼んだわよ部長」 〜数週間後〜 -空港-
絵里「んー!帰ってきたわね!」
亜里沙「おばあちゃん元気そうでよかった!」
絵里「そうね…」
ダダッ
絵里「ん?」
穂乃果「おかえりなさーい!」
ダキッ
絵里「ほ、穂乃果…!?」
亜里沙「わー!穂乃果さんっ!!」
ゾロゾロ…
絵里「やだ…出迎え?」
海未「はい、みんなで絵里先輩を迎えに行こうと!」
穂乃果「あの…絵里先輩が送ってくれた衣装すっごく可愛かったです!!」
穂乃果「海未ちゃんと真姫ちゃんがもう曲にしてくれてて!早く着て踊りたいです!」
絵里「ありがとう…。嬉しいわ…でも…」
穂乃果「でも…?」
絵里「まずは合宿よ…その次にフェス…でしょう?」
穂乃果「あっ…!えへへ…そうでした」
希「あの衣装な、にこっちも絶賛なんよ?」
にこ「ちょっと希!!」
絵里「ほんと…?」
絵里「ふふん…どう、にこ?期待してないって言ってたけど…」
絵里「私も大したものでしょ?」ドヤッ
にこ「……っ!!悔しいけど、可愛いわよ!!」
絵里「ハラショー!よかった!」
希「ふふ…」 〜フェス当日〜
『次は音ノ木坂学院よりμ'sです!』
穂乃果「よし、みんな行くよ!!」
にこ「……」ドキドキ
凛「あれぇ〜?にこちゃん緊張してるにゃ?」
にこ「な…!し、してないわよ!」
ことり「いっぱい練習したし大丈夫だよ♪」
海未「合宿も頑張りましたしね」
真姫「でも…にこちゃん、プレッシャーに弱いから」
花陽「はは…意外とそうなんだよね…」
にこ「だから緊張してないってばー!!」
ギュッ
にこ「!」
絵里「大丈夫。にこならきっと」
にこ「……っ」
にこ「当たり前でしょ!私を誰だと思ってんの!?」
にこ「大銀河宇宙ナンバー1アイドルよ!」
絵里「ふふ…流石にこね」
希「2人とも〜みんな行ったよ?早よ行かんと〜!」 希「先行くよー?」
にこ&絵里「希!」
希「ん?どうし…」
ギュッ
希「え…ど、どうしたん2人とも急に…?」
にこ「いっつも穂乃果たちや凛たちがやってるのに私たちだけギュッてしたことないでしょ?」
にこ「だから…たまには…ね…」
にこ「…///」
にこ「って!絵里が言ったのよ!!」
絵里「…!?もう、にこったら…でも、そういうことにしといてあげる」
希「…クスッ」
にこ&絵里「…ねぇ、希」
にこ&絵里「ありがとうね…」
希「…!!」
希「うーうん。ウチはなんもしてへんよ」
希「ただウチは願っただけ」
希「2人が…友達になれますようにって…」ボソッ
にこ「なんて?なにを願ったって?」
希「別に!さっ、ほら!そろそろほんとに出ないとっ!!」
にこ&絵里「…?」 にこ「」タッタッタッ
穂乃果「もう、にこちゃん遅いよ!なにやってたの?」コショコショ
にこ「ちょっとね」コショコショ
『それではμ'sに登場して頂きます!!』
ワアアアァァァァ!!!!
穂乃果「……」
にこ「穂乃果?なにやってんの、MCは?」コショコショ
穂乃果「え…センターはにこちゃんなんだから!にこちゃんが喋るんだよ!」コショコショ
にこ「え!?」
にこ「(さ、先に言っときなさいよ!)」
にこ「〜〜〜」
にこ「は、はじめまして!音ノ木坂学院スクールアイドルμ'sです!」
にこ「今日はフェスに参加できてすっごく嬉しいです!」
にこ「私たちはいろんなことがあって…この9人がμ'sに集まって、この9人でラブライブ!を目指してます!」
にこ「あっ…それと…私たちの学校は…廃校の危機にさらされていて、学校を助けたいと思って活動もしています」
にこ「でも…今日はラブライブ!のこととか学校のこととかは忘れて、目一杯楽しみたい思います!!」
にこ「μ'sは目一杯楽しむので…みんなも楽しんでほしいにこっ♪」
にこ「みんなもおいでよ!!!」
にこ「聞いてください!」
μ's「夏色えがおで1,2,Jump!」
おわり 乙
夏休み明けにμ'sが19位まで順位アップしたのはWZと夏色とゆゆゆやったからだったのか 乙乙
みなが仲良くなるまでにこういう話はきっとあったはず! 乙おつ
μ'sのピュア組はみんな雰囲気が柔らかいから調整役が似合うね 大変乙であった
こういうSSを心待ちにしてたんだよ SIDネタとかも上手い事アレンジしてるなって思った SIDのプールとかPVのにこがウキウキで水着持ってくるシーンとか合わせてて上手いと思う μ'sはクールとスマイルだけじゃ相反するからピュアが間にいないと成り立たないんだよな ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています