鞠莉「マリーのくるんがとれちゃった!?」
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理事長室
鞠莉「すぅ……すぅ……」
??「……」
トントン
鞠莉「むにゃ……」
??「……」
トントン!
鞠莉「もうちょっと……だけ……」
??「……」
ギュッ!
鞠莉「あぅ!!」ガバッ!!
鞠莉「……?」
鞠莉(そっか、私、寝っちゃってたのね、書類整理しながら……)
鞠莉「……ありがとね、起こしてくれて」 6「!!」ブイッ!
鞠莉「……」
鞠莉「……?」
チョンチョン
鞠莉「……!?」
サワサワ
鞠莉「……ない!?ないわ!!?」
鞠莉「マリーのくるんが無くなってる!?」 鞠莉「ど、どうしよ……?」
6「〜♪」
鞠莉「……」
鞠莉「うそ……じゃあもしかして、この子……」
6「!!」
鞠莉「………」
ガチャッ
果南「鞠莉〜、頼まれてた資料探してきたよ〜」
鞠莉「あ、果南……」
果南「……?」
果南「……ごめんなさい、部屋間違えました」ペコリ ガチャッ
鞠莉「あっ!ちょっ!?果南!?」
タタタッ
鞠莉「待ってよ果南!!私よ私!!マリーよ!!」
果南「……え?鞠莉?」
鞠莉「も、もちろん!」
果南「……ほんとに?」
鞠莉「本当だってば!!」
果南「……」
果南「言われてみれば鞠莉に見えなくもないような……」
鞠莉「だから私だって言ってるじゃない!!」
果南「でも鞠莉にしては何か足りないような……」
鞠莉「そ、それは……」
ヒョイ
鞠莉「……取れちゃったの、これ」 果南「え!?」
鞠莉「それだけじゃなくて……」
チョン♪
6「……?」キョロキョロ
果南「!!?」
鞠莉「……動くのよ、この子」
果南「……」
鞠莉「……ね、おかしいでしょ、果南?」
果南「……」 果南「……か」
果南「かっわいい〜〜〜!!!」
鞠莉「……え?」
6「……!!//」テレテレ
果南「ねえなにこの子!!すっごく可愛くない!?」
果南「ほら!!」チョイチョイ
6「〜♡」スリスリ
果南「んん〜〜〜♡」
鞠莉「……ちょっと果南?気持ち悪くないの?」
果南「ううん!全然!!」
鞠莉「そ、そう……ならいいけど……」
果南「ねえ鞠莉!ちょっとこの子借りていい?私お世話したい!!」
鞠莉「え、ええ、私はいいけど……」
果南「じゃあ鞠莉が仕事終わるまで借りてくね〜!!」
ピューッ!!
鞠莉「……」
鞠莉「……ま、いっか」 あ、新日本です。かなまりssじゃないのでご了承ください 鞠莉「……」カタカタ
鞠莉「……」
鞠莉(でも……)
鞠莉「……」カタカタ
パタン!!
鞠莉(ちょっとだけ、ちょっとだけだけど……)
鞠莉(……気になるわね、果南が何をやってるのか)
鞠莉「……」
鞠莉「それに、やっぱりくるんがなきゃ少し落ち着かないっていうか……」
サワサワ
鞠莉「……うん!そうね!!様子を見に行ってみましょう!!」 部室
ガラガラッ
鞠莉「ハーイ、果南〜!!マリーが来たわよ〜!!」
果南「あ、鞠莉。お疲れ」フニフニ
6「〜♪」スリスリ
果南「ん〜♡いい子いい子♡」
鞠莉「……ちょっと果南?何やってるの?」
果南「ん?鞠莉も見たい?いくよ〜!!」
果南「くるるん!お手!!」
6「!!!」シュタッ!
果南「伸び!!」
6「!!!」ビヨーン!!
果南「ターン!!」
6「!!!」クルッ! 果南「よし、いい子いい子!ご褒美あげるね〜♪」
6「!!!?」クルクル
鞠莉「……」
果南「ほら、どう鞠莉?結構すごくない?」
鞠莉「……それよりも、さっきのくるるんって何?」
果南「この子の名前だよ!いつまでも鞠莉の髪の毛って呼び方じゃ可哀そうだと思って!!」
鞠莉「……ふーん」
6「……」チョイチョイ
果南「おっ、遊んで欲しいの?いいよ〜♪」
果南「それっ!!」
6「!!!」ヒュルヒュル
鞠莉「……」
鞠莉「……ふんっ!」
ガラッ!
果南「……鞠莉?」 スタスタ
鞠莉「何よ果南ったら!!あんなに鼻の下伸ばしちゃって!!」プンプン
鞠莉「あんな簡単なことマリーだって出来るんだから!それにマリーだったらもーっとクールに決められるわ!!」
鞠莉「だいたいあの子は元々マリーのくるんなんだからね!!それなのに果南ったら……」
鞠莉「あそこまで夢中になってくれちゃって……」
鞠莉「……」
鞠莉(あ、鏡……)
鞠莉「……」
サワサワ
鞠莉「……やっぱりくるんがないと魅力も半減しちゃうのかしら?」
鞠莉「……」
鞠莉「……そうだわ!!いい事思いついちゃった♪」 再び部室
ガラガラッ
果南「あ、鞠莉。今度はどうしたの?」
鞠莉「ねぇ〜果南〜、今のマリーはいつもとちょっと違うと思わない〜?」
果南「いや別に。くるるんがいなくなってること以外は特には……」
鞠莉「もう!!もっとちゃんと見てよ!!マリーのこと!!」
果南「え〜……そう言われてもな〜……」
鞠莉「ほら!ここよここ!!」チョイチョイ
果南「……あ」
果南「鞠莉、ポニテになってんじゃん」
鞠莉「むっふ〜ん!!そうなの〜!!ちょうどいいチャンスだと思って、思い切ってイメチェンしてみたのよ〜!!」
果南「ふーん……」 鞠莉「どう?マリーのポニーテールは?」
果南「どうって、何が?」
鞠莉「感想よ!!感想!!」
果南「感想か……そうだなぁ……」
果南「……いつもの鞠莉と違うから違和感しかない」
鞠莉「当たり前じゃない!!イメチェンなんだもん!!」
鞠莉「そういう事じゃなくて、ね?ほら?もっとこう……」
果南「うーん……」
6「……」チョイチョイ
果南「あ、ごめんねくるるん。忘れてたわけじゃないよ?」
6「……」
サワサワ
6「〜♪」
果南「ん〜♡やっぱりくるるんは可愛いね〜♪」 鞠莉(……え、嘘、可愛い?)
鞠莉(さっき果南可愛いって言った?くるんの方に?)
鞠莉「……」
6「!!」
スルスルッ
果南「わっ!?くるるん!?すごい!そんなこともできるんだ!!」
6「!!!」スルッ
果南「ちょっ!?くるるん!?やめっ!くすぐったいよ……!!」キャッキャッ
鞠莉「……」
ガラッ
タタタッ
果南「あっ!?鞠莉!?」
果南「……」
果南「……怒らせちゃったかな?」 理事長室
鞠莉「……」プンプン
スタッ!
鞠莉「知らない知らない知らない!!もう果南なんて知らない!!」
カタカタッ!!
鞠莉(絶対もうノート見せてあげない!!授業中寝てて怒られそうになっても起こしてあげないんだから!!)
カタカタッ!!
鞠莉(勉強だって教えてあげない!!勝手に留年すればいいわ!!)
カタカタッ!!!
鞠莉(単位落としそうになっても、もう絶対に助けてなんか……あげ……)
鞠莉「……」ウルッ
鞠莉「……ぐすっ」
鞠莉「……!!」フルフル
鞠莉「知らない知らない!!だいたい果南が悪いんだからね!!私のことなんかちっとも興味ないくせに……」 >>11
SIMの父親です。息子がいつもご迷惑をかけてしまい申し訳ございません。 鞠莉「ぐすっ……」
コンコン
鞠莉「!!?」
フキフキ
鞠莉「……はい、どうぞ」
ガチャッ
6「……?」
鞠莉「って、くるるん!?」 鞠莉「くるるん、果南のとこにいたんじゃなかったの?」
6「……」
鞠莉「……?」
シュタッ!!
6「!!!」トンッ!
鞠莉「わわっ!?くるるん!?」
6「!!!」トトトン!!
鞠莉「ちょっと!!くるるん!!引っ張らないでよ!!」 6「……」タタタッ
鞠莉「ま、待ってよくるるん!!はぁ……!!」
鞠莉「はぁ……くるるん!!マリーをどこに連れて行くの!?」
6「……」
鞠莉「くるるん!?……わわっ!?」
鞠莉(し、しまった!足、もつれて……)
鞠莉(ど、どうしよ!!このままだと、転ぶ……!!)
鞠莉「きゃぁっ!!?」 ボサッ!!
鞠莉「……」
果南「……大丈夫、鞠莉?」
鞠莉「果南!?」
果南「ふぅ……良かった、怪我しなくて」
鞠莉「え、あ、うん……」
鞠莉「……」
鞠莉(果南……助けてくれたんだ……)
鞠莉(……嬉しい)ギュッ 鞠莉「……」
ギュッ
果南「鞠莉……?」
鞠莉「……」ギュッ!!
果南「……」ポリポリ
果南「……まったく、しょうがないなぁ」
果南「あのね鞠莉、くるんが付いていてもいなくても、どんな髪型でも鞠莉は鞠莉なんだよ?」
鞠莉「……」
果南「だからもっと自分に自信もっていいんじゃないの?それにそのポニテだってすっごく鞠莉に似合ってるし……」 鞠莉「……ほんとに?」
ギュッ
鞠莉「ほんとにそう思ってくれてる……?」
果南「うん、もちろん。可愛いよ、鞠莉」
果南「もちろんいつもの鞠莉も可愛いって思ってるけどね」
鞠莉「……//」
鞠莉(よ、よくよく考えてみたら果南に初めて可愛いって言われた気がするわ……//)
鞠莉「果南……」
ギュッ
鞠莉「……嬉しい、ぐすっ」
果南「……もしかして鞠莉、また泣いてた?」
鞠莉「なっ!?泣いてなんかないわよ!!//」
果南「え〜、ほんとに〜?」
鞠莉「泣いてない!!泣いてなんかないんだからね!!//」
果南「はいはい、わかってるよ〜」ポンポン
鞠莉「むぅ〜……//」プクー 果南「じゃ、これで鞠莉のくるんのことも解決したし、早くお仕事終わらせないと……」
果南「行こっ?鞠莉?」
鞠莉「ええ!そうね!!」
鞠莉(果南もマリーのことちゃんと可愛いって言ってくれたし、これで……)
鞠莉「……」
鞠莉(……あれ?何か引っかかるのよね)
鞠莉「……」
果南「ん?どうかした、鞠莉?」
鞠莉「……ねえ果南、嘘、ついてるでしょ?」 果南「ぎくっ!?」
鞠莉「……やっぱり」
果南「や、やだなー!!鞠莉!!べ、別に私嘘なんて……」
鞠莉「ねえ果南?さっき果南『どんな髪型でもマリーはマリーなんだよ!』ってクールに言ってくれたけど……」
鞠莉「……最初マリーがくるん外した時私だってわかってなかったじゃない!!」
果南「!!?」
果南「い、いや、あれは、その、とっさのことだったというか、その……」
鞠莉「ほらやっぱり!!カッコイイこと言っときながら全然マリーのこと見ていないんじゃない!!」
果南「あはは!あはははは……」
鞠莉「かーなーん!!」
果南「えっと……くるるん!!」
6「!!?」シュタッ!
果南「理事長室まで競争だよ!!」ピューッ!
6「!?」スタスタッ!
鞠莉「あっ!ちょっと果南!待ちなさい!!」
鞠莉「もう!!かーなーんー!!!」 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています