【SS】ことり(18)「今日からあなたの専属メイドになることりです。まりちゃんよろしくね♡」鞠莉(11)「ふんっ…」
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まごころクッキング 10/11
まり「好きかキライかだったら好きよ。キラキラしてきれいだもの」
まり「でも、理科で習うのはニガテ。よくわかんないわ」
ことり「そっかぁ。ことりのお友達…に、ね、お星さまに詳しい子がいるんだよ。なんでも知ってて、科学館の職員さんみたいに色んなことを教えてくれるから、その子がなぞる人差し指を追ってお話を聞いてるだけでどんどん引き込まれていっちゃうの」
ことり「ことりもお星さまのことなんかよくわかんなかったけど、その子と星空を見るのは好きだったなぁ」
ことり「いつか、まりちゃんも会ってみてほしいな。そしたらきっとお星さまのこと、好きになれると思うよ」
まり「…色んなお友達がいるのね、ことりには」
まり「わたし、流れ星を見てみたいわ。知ってる?流れ星を見つけてお祈りしたら、お願い事が叶うんだって」
ことり「へえ、そうなんだ。ことり、流れ星は見つけたことないな。まりちゃんだったら流れ星にどんなお願い事をするの?」
まり「そうねー、やっぱり大好きな人達とずっと一緒にいられますように、ってことかなぁ」
ことり「…うん。すごくいいね。私も、そう願いたいな」
まり「ところで、なんで突然星の話?」
ことり「えっ!?」
まり「……………!まさかあなた、まりの部屋に入ったりした?」
ことり「えっっっ!!?し、してないよ!なんで!?」ギクゥッ
まり「ほんとに!?なんでそんなに動揺してるの!?」
ことり「ど、動揺なんてしてないよ。あ!ガナッシュ冷めたかな、様子見なくちゃ!」ガタ
まり「あっちょっとことり!!」ガタ まごころクッキング 11/11
パタン…
ことり「冷えたら出来上がり!」
まり「やったーっ!」
ことり「小原さんが帰ってくるのが待ち遠しいね」
まり「うん。いっぱい食べてもらうわ!」
ことり「四人でも食べきれないくらい作っちゃったし、明日かなんちゃん達に持っていってあげたらどうかな?」
まり「わ、それいいわね。きっと喜ぶわ」
ことり「う〜ん、それじゃことりは小原さんが帰ってくるまで少しホテルのお仕事を手伝ってくるね」
まり「あー、そうよね。じゃあまりは宿題やってるわ」
ことり「えらいっ!…あ。ところで、かなんちゃん達がくれたヘアゴムって、小原さんはどうしてるのかなあ?」
まり「つけたことは一回もないわよ」
ことり「そうなんだ…」
まり「でも、机の一番上の引き出しに入ってる。ちっちゃな箱に入れて、大切にしてるわ」
ことり「…うふふ。そうだよね」 ブレイク ブレイク スタイル 1/6
鞠莉ママ「オォ………ォ…」
まり「じゃーんっ、どうママ!?ことりと一緒に作ったのよ!」
マカロン テテーン
まり「どう?どう??」
鞠莉ママ「──────」カタカタ
ことり (あ、これ感動のあまり大宇宙感じてるやつだ)
※ ことりも大宇宙の経験者だよ!
鞠莉ママ ──ハッ
鞠莉ママ「イエノォ!!スグに coffee を!!」
家野「ご用意できています」カチャ
鞠莉ママ「マリ、コトリ、座りなサイ。スグに頂きまショウ!」
まり「うん!」
ことり「はい!」 ブレイク ブレイク スタイル 2/6
まり「こっちのがココア味で、こっちが抹茶。これはね、えへへ…コーヒー味よ」
鞠莉ママ「こんなにたくさん、大変だったでショウ」
まり「それがことりったらすごいんだから!レシピほとんど見てないのに、次から次に色んなことやっちゃうの。まりが聞いたこともすぐ教えてくれるのよ!」ニコニコ
鞠莉ママ「ホウ…」
鞠莉ママ「アリガトウ、コトリ」
ことり「いえいえ。まりちゃんとお菓子作りできてとっても楽しかったですから」
鞠莉ママ「…おや、マリはなにを飲んでいるの?」
まり「ホットミルクよ」
鞠莉ママ「ホットミルク…!?」
家野「奥様はこちらを」カチャ
鞠莉ママ「アラ?紅茶?」
家野「召し上がるとおわかりになるかと思いますが、やや濃い目の味になっています。ハイマウンテンの浅煎りでもいいのですが、私はウバの方が合うと感じましたので」
鞠莉ママ「そう、イエノがそう言うのなら文句はありまセン。マリはホットミルク、ワタシは紅茶。なんだか不思議な光景ね」 ブレイク ブレイク スタイル 3/6
四人「「「「いただきます」」」」
パク…
鞠莉ママ「...Fine Del Mondo...!!」
まり パァ
鞠莉ママ ス…
鞠莉ママ「…なるほど。ウバの渋味と非常に match しマス」
ことり「アフタヌーンティーって言うからには、お菓子によっては紅茶を合わせるのもいいですよね」
鞠莉ママ「そうね」
まり ソワソワ
鞠莉ママ「? どうしたのデスか、マリ」
まり「ねえママ、一緒にコーヒー味の食べましょ」
鞠莉ママ「言われなくても、ぜひ」ヒョイ
まり「せーので食べるわよ。せーのっ」
まり パク
鞠莉ママ パク
モシャ…モシャ…モシャ…
鞠莉ママ「これもとても美味しいわね。coffee がかなり濃いけれど、マリは平気なの?」
まり「うん、ミルクと合わせたらちょうどいいわ」ゴク ブレイク ブレイク スタイル 4/6
鞠莉ママ「そう、ミルクと合わせるために濃くしてあるのデスね」
鞠莉ママ「ワタシも coffee を飲まなくても満足なほど濃いけれど、マリも食べられるならば──」
ことり ニコニコ
鞠莉ママ「……なんデスか、ニヤニヤして」
ことり「に、にやにやしてないですもん!」
まり「きもちわるい」
ことり「まりちゃんまでぇっ!!」
まり「…あのね、ママ。コーヒー味をこんなに濃くしたのはことりが考えてくれたことなのよ」
鞠莉ママ「ハイ?レシピがコトリのものだというのなら、当然のことでショウが…」
まり「そうじゃないの」
まり「まりが、ママとコーヒーブレイクを楽しめるようにって。考えてくれたのよ」
鞠莉ママ「エ──…?」
ことり「まりちゃんは、まだコーヒーを飲むのは難しいかなって思うんですけど。お菓子ならこれくらい濃くても食べられるみたいだから」
ことり「一緒にコーヒーを飲めないのなら、一緒にコーヒーを『食べる』コーヒーブレイクにしちゃえばいいんじゃないかなって、思ったんです」
鞠莉ママ「────………!!」 ブレイク ブレイク スタイル 5/6
──鞠莉ママ「まずは好き嫌いデスか。マリは coffee がニガテなようで…」
──ことり「小学生ですよね!?飲めなくて普通だと思いますっ」
──鞠莉ママ「でもワタシはマリと coffee break を楽しみたいのデース!」イヤイヤ
──ことり「ふええ……小原さんの願望じゃないですかあ…」
鞠莉ママ (私が言ったほんの些細なことを、ずっと気にしてくれていて)
──鞠莉ママ「ワタシの tiramisu は coffee の風味が強く感じマスね」
──家野「奥様の分とまりお嬢様の分とで、分量を変えて作っていらしたようですよ」
鞠莉ママ (そう、この子は…マリと実際に会うよりもずっと前から、私達のことを一生懸命に考えてくれていて。ここにいる間も、きっとずっと考えてくれていたのね)
──鞠莉ママ「コトリは kitchen でなにをしているのデスか?」
──家野「お嬢様のおやつを作っているのだと思っていましたけど、どうかしましたか?」
──鞠莉ママ「umm...ワタシが覗いたら、とても慌てた様子で追い出されてしまったのデス」
──家野「あら」
鞠莉ママ「…………」 ブレイク ブレイク スタイル 6/6
まり「ごちそーさまでしたっ」
家野「どの味も、とても美味しかったですね」
鞠莉ママ「エエ」
家野「日持ちはそんなにしませんよね。残った分はどうしましょうか」
まり「あ、それ明日かなん達に持っていくの」
家野「そうでしたか。では簡単にラッピングをしてから冷やしておきますね」
まり「ありがとう!」
ことり「私、洗い物してきますね」ガタ
まり「あー、お菓子作り楽しかったわ。ちょっと面倒くさかったけど、ことりがちゃんと教えてくれるならたまにやってみてもいいわね。ねえママ、なにか作ってほしいお菓子ある?よくわかんないけど、ことりなら作り方知ってると思うから一緒に作って……… …ママ?」
鞠莉ママ「コトリ、イエノ!こちらへ来なサイ!」
鞠莉ママ「…マリ、話しておくことがありマス」
まり「…?」 >>210
おお!そうなんですか!
気が向いたらそちらの方もひとつ… 離れて欲しくない…
ことりちゃん鞠莉ちゃんの専属メイドになって欲しい🥺 ロリーはロリの中でもトップクラスの可愛さだから是非映像化してほしい 残酷な通達 1/8
十二日目、日曜日
ことり「……」
家野「保冷剤は入れていますが、黒澤さんのお家に着いたら、おやつの時間までは冷蔵庫に入れさせてもらうんですよ」
まり「わかってる、ありがと!」
鞠莉ママ「わざわざハグゥとデスワァに分けなくても、ワタシがみんな一人で食べるのに」ムスー
まり「ママってば、そんなこと言わないの!」
家野「果南さんを呼びにいかれている間に、船の準備をしておきますからね」
まり「うん、ちょっと呼んでくるわ!」
ことり「まりちゃん、
まり「あ。そうだいえの、今日、四時くらいにお迎えにきてもらってもいい?」
家野「わかりました」
ことり「あ、わ、私お迎え行こうか!?」
まり「………ことりは運転できないでしょ?運転ができる人に来てもらうから、大丈夫よ」ニコッ
ことり「そ、そっか…そうだね…」
家野「……」
鞠莉ママ「……」
まり「じゃあ呼んでくる!」タタタ 残酷な通達 2/8
かなん「いってきま〜す!」ノシシシ
まり「いってきます」
ブ…
ブゥゥゥゥン…
ことり「………」
家野「ことりさん」
ことり「あ、いえ、大丈夫です。昨日、覚悟はしてたので」
家野「…そうですか」
鞠莉ママ「コトリ、」
ことり「はい」
鞠莉ママ「…イエ、なんでもありまセン」
家野「ホテルのことは時間があれば、で構いません。ことりさんは先にご自身の整理をされてください」
ことり「ありがとうございます、そうしますね」スタスタ…
家野「寂しくなりますね。あっという間の二週間でした」
鞠莉ママ「そうね」
──鞠莉ママ「コトリがウチを出るとき、少しでも別れをイヤがってくれたら、それで成功デス」
鞠莉ママ (「これで成功デスよ」なんて、とてもじゃないけど言えないわね……) 残酷な通達 3/8
──鞠莉ママ「…マリ、話しておくことがありマス」
──まり「…」
──家野「…」
──ことり「…」
──鞠莉ママ「ワタシは、明後日出発しマス」
──ことり「!」
──まり「あ…そうよね、もうそんなにたっちゃったんだ」
──鞠莉ママ「それに伴って、コトリも…明後日でウチを出ることになるわ」
──まり「ぇ………」
──家野「あっ、そう…でしたね…!」ハッ
──鞠莉ママ「毎日とても真剣に頑張ってくれて、ホントウに感謝していマス。明後日の昼前にはウチを出ることになるので、明日いっぱい楽しく過ごしなサイ」
──家野「すっかり馴染んでしまっていました。まるで昔からご一緒しているようで、それでいてこれからもご一緒していくかのような気持ちでいましたね。寂しいことですが、あと一日、よろしくお願いします」
──ことり「はい。私も、なんだか変な気持ちです」 残酷な通達 4/8
──鞠莉ママ「それで明日デスが、せっかくならば四人でどこか出かけて──」
──まり ガタ…
──家野「お嬢様?」
──まり クルッ
──まり スタスタスタ…
──鞠莉ママ「マリ?どうしたの?」
──まり「お部屋に戻るわ。ちょっと寝る」
──家野「え、っと…」
──鞠莉ママ「今スグでなくてもいいでショウ。明日どうするかだけ決めたら、dinner までは自由に…」
──ことり「まりちゃん、明日…」ソッ
──まり「さわらないで!!」パシッ
──ことり「…っ!?」
──鞠莉ママ「マリ!なにをするのデスか!」ガタッ
──家野「お嬢様、どうかなさいましたか──」
──まり ポロポロ……ボロ…ボロ……
──鞠莉ママ「マ、リ…」
──家野「お嬢様…」
──ことり「まり、ちゃん…」 残酷な通達 5/8
──鞠莉ママ「マリ、どう…したの……」
──まり「………っぱり……」
──まり「…やっぱり、いなくなっちゃうんだ……」グシグシ…
──鞠莉ママ「…………!!」
──まり「ことりも、まりを置いて……行っちゃうんだ…」グズ
──ことり「まりちゃん、わたし…」
──まり「わかってたことだもん、いいわ。平気。そういう約束だったもんね」
──まり「大丈夫だから。ちょっと、疲れたから寝るだけ」
──まり「おやすみなさい」
──まり スタスタスタ…
──家野「……お嬢様、お部屋までご一緒します」タタッ
──ことり「わたし…」ヨロ…
──鞠莉ママ「…スミマセン、コトリ」 残酷な通達 6/8
──ことり「小原さん…」
──ことり「まりちゃん、『やっぱり』って…『ことりも』って…」
──鞠莉ママ「…ワタシのせいなのデス。イエ、ワタシ達のせい…デスか」
──鞠莉ママ「ワタシも夫も家を離れがちだった、とは話したわね。今はこれでも昔よりずっと長くマリと一緒にいられている方なのだけど、今よりもっとずっと幼いマリをイエノに任せて仕事仕事と飛び回っていた弊害が、……ああいう形でマリの心に傷を残してしまったのデス」
──鞠莉ママ「一人、家に置いていかれること。親しい相手が離れていくこと。それを強く怖がるようになりまシタ」
──ことり「……ぁ、だから…あのとき…!」
──ことり「その……今日はちょっと、船に乗るの、は…」
──まり「………」
──まり「…ことり、あなたも…私のこと…」
──ことり (咄嗟に抱き締められて、よかった)
──ことり (…でも結局、寂しい思いをさせちゃうんだ)
──ことり グ… 残酷な通達 7/8
──鞠莉ママ「ホントウのことを言うと、コトリ、マリがここまであなたに懐くとは思っていなかったのデス」
──鞠莉ママ「家族以外に心を開く、そのきっかけになる。その程度の変化があればいいと、思っていたの」
──鞠莉ママ「それが、まさか…」
──鞠莉ママ「ごめんなサイ。マリにも、コトリにも、つらい気持ちを味わわせることになってしまいまシタね…」ハァ
──ことり「…ううん、私は。まりちゃんの気持ちに比べたら、なんてことないです」フルフル
──鞠莉ママ「…」
──ことり「…」
──鞠莉ママ「コトリ」
──鞠莉ママ「アツカマシイお願いだとはわかっていマス。でも、どうか…明後日までは、マリのことを…」
──ことり「当たり前です」
──ことり「私、まりちゃんのこと大好きだから。明後日までなんて言いません。これからずっと、もし二度と会うことがなかったとしても、ずっとまりちゃんのことは愛し続けます」
──鞠莉ママ「アリガトウ…コトリ、アリガトウ……」
──ことり「それに、私もう自信あるんです。まりちゃんに好きになってもらえた自信」
──ことり「一度好きになった相手を本当にキライになっちゃうなんてこと、ないって知ってるから。大丈夫です──私も、まりちゃんも…!」 残酷な通達 8/8
家野「………おはようございます、小原家の家野です。ええ、ご無沙汰しています。先日はありがとうございました」
家野「はい、そうです、今日もこれからまりさんが果南さんとお邪魔するのですが、おやつを持たせているので冷蔵庫に入れさせておいていただいてもよいですか?…はい、ありがとうございます」
家野「それと、申し訳ありません、厚かましいお願い事で恐縮なのですが、二人が到着したらおにぎりかなにかを出していただけませんか。…ええ、実は昨日少しありまして、まりさんが昨晩の夕飯と…今朝も、はい……すみません、ありがとうございます」
家野「四時には迎えの車を寄越しますので、はい、なにかあればご連絡ください。はい、よろしくお願いいたします。それでは」
家野 フー…
鞠莉ママ「アリガトウ、イエノ」
家野「いえ。果南さん達と一緒であれば、食べてくださるでしょうからね」
鞠莉ママ「だといいのデスが」
家野「あまりお気を煩わずに。まりお嬢様は強い方です、今日は私がとびきりに腕を振るってお夕飯を用意しますので、きっと大丈夫ですよ」
鞠莉ママ「…そうね。そうよね…」
家野「はい」 辛いよ...
毎年長期休みにことりちゃんとまりちゃんが遊んで大人になるとこまで想像した 二週間という積日 1/2
まりの部屋
キィ…
ことり「入るね」
お返事は当然ない。
かなんちゃんとダイヤちゃんのお家へ行っているのだから、当たり前のこと。
部屋の中を触ってしまわないように、入口に立ってただぼうっと視線をさまよわせる。
それだけでもふわりと届くまりちゃんの匂い。
眠るまりちゃんの髪を撫でた。指がくすぐったくなるくらいさらさらだった。
お風呂でまりちゃんの身体を洗った。ボディソープがいらないくらいすべすべだった。
船の中でお膝に乗ってくれたこと。バスの中で膝枕をしたこと。目をつむるだけで、じんわりと体温を思い出す。
小原さんに向けた満面の笑み。家野さんに対する優しい笑顔。ことりにいじわるを言って、にやっと笑う。
楽しいこと、嬉しいこと、恥ずかしいこと、いやなこと。好きなこと、キライなこと、したいこと、してほしくないこと。
二週間なんて、きっと嘘だ。私達は、ずっとずっと長い間、一緒に色んなことを分かち合ってきたんだ。そう思えるくらい、数えられないほどの想い出と感情で溢れている。
そう思えるくらい、愛している。 二週間という積日 2/2
視界がぐにゃりと歪んで、滲んで、喉がきゅっと苦しくなって。今のうちに、まりちゃんがお家にいないうちに、全てを出し切ってしまおう。
その場にしゃがみ込んで膝を濡らす。
声はできるだけ抑えようとするけれど、しゃくる音、喉が鳴る音、鼻をすする音、漏れる息。
ここがプライベートフロアでよかった、なんて、頭の片隅でいやに冷静な自分が思う。
────────。
ひとしきり理性を忘れていた間、誰も通りかからなかったのは幸いだった。
目が赤くならないように、袖口でとんとんと叩くようにして最後の雫を拭う。
もう四時を過ぎたはず、まりちゃんが帰ってくる。
お夕飯を作りながら、家野さんとなにを話そう。
長く息を吐いて、立ち上がる──その寸前。ふと気づく。
ことり「………あれ…?」
下の階から「奥様!!」と聞こえてくるのと、ほとんど同時だった。 ちいさなはかりごと 1/3
黒澤邸前
使用人「お嬢様がお世話になりました」ペコ
黒澤母「いえ。鞠莉さん達はとてもよい子ですので、いつでもいらしてくださいな」
かなん ジーッ
黒澤母「…果南さんもね」
かなん「!」パァァ
ルビィ モジモジ…
黒澤母「ルビィさん。言いたいことがあるのでしょう」
ルビィ「…おやつ、ありがとう。おいしかった」
まり「うん。ことりに伝えておくわね」
ルビィ「ことりちゃん…」シュン
黒澤母「明日で発ってしまわれるとは、残念ですね。またぜひ内浦へいらしてほしいものです」
まり「…伝えておきます」
ダイヤ ジッ
かなん チラ
まり コクン… ちいさなはかりごと 2/3
まり「あ、ねえ。帰りに、寄ってほしいところがあるんだけど」
使用人「はい?」
まり「ことりにお別れのおみやげ買いたくて。ね、いいでしょ?」
使用人「はあ、そうですね。まだ時間も早いですし、家野さんに連絡しておけば大丈夫でしょう──」スッ
まり「あっ、い…いえのにはもう伝えてあるの!実はこっそりお金も預かってて」
使用人「あら、そうなんですか。それなら安心です」
まり「かなんも、まだ時間平気でしょ?」
かなん「うん、うん、もちろん平気だよ。だ、ダイヤは?」
ダイヤ「わ、わたくしも…ことりさんへのお礼の品を選ぶのに、ついて…いきたい、です…」オソルオソル…
黒澤母「!」
黒澤母「…ええ、構いませんよ。そういうことならば、私からも少し出しましょう。お財布を取ってくるので待っていなさいな」ススス
ダイヤ ホッ…
かなん b グッ
ルビィ「!」
かなん「あー、ルビィはお留守番してよっか。私達がちゃんと選んでくるからさ」ポン
ルビィ「ぅゅ…」 ちいさなはかりごと 3/3
黒澤母「鞠莉さん、家野さんからは幾らほど?」
まり「え!?えーっと……に、にせんえん…くらい…」
黒澤母「? そうですか。では私からも同じだけお渡ししておきましょう。ダイヤさん、なくさないよう」
ダイヤ「は、はい。……ありがとうございます…」ギュ…
使用人「それでは行きましょうか」
黒澤母「よろしくお願いいたします」
まり「かなん、ダイヤも。後ろに乗りましょ」
かなん「うん」トトト
ダイヤ「行ってきます、お母さま。ルビィ」
黒澤母「行ってらっしゃいな」
ルビィ「いってらっしゃい」
バタン
使用人「どちらへ行きますか?沼津駅の辺りでいいですか?」
まり「ううん、行ってほしいのはね──」
まり「パノラマパークの方なの」 知っていること、見えているもの 1/4
ホテルオハラ、私用厨房
家野 (よし、現場の方はもう大丈夫そうですね。今のうちにお夕飯の下準備、……ことりさん、声をかけた方がいいかな)
家野 (最後のお夕飯作りだし、きっとご一緒なさりたいですよね。自室にいらっしゃるでしょうか) スタ…
家野「………」
『16:32』
家野 (お嬢様のお戻り、随分と遅くないですか?)
家野 (45分には向こうへ渡ったはずだし、道が混んでいたとして、それに黒澤さんと少し話し込んだとして。それにしても…こんなに遅くならないのでは)
家野 (念のため連絡しておきましょうか──)
──♪
家野「! はい、家野です。ちょうど連絡しようと思っていたところでした。帰りが遅いようですが、今どちらに………ええっ!?」 知っていること、見えているもの 2/4
家野「奥様!!」タタッ
鞠莉ママ「何事デスか、騒々しい」
家野「今、お嬢様を迎えにいった山岸から連絡があったのですが…」
鞠莉ママ「…どうかしたの?」
家野「まりお嬢様が──逃げ出した、と…!」
鞠莉「なんデスって…!?どういうことなの、詳しく説明なサイ!」
ことり「なにかありましたか…?」オズ…
鞠莉ママ「コトリ、ちょうどよかった。イエノ!」
家野「は、はい。メイドの山岸にお嬢様のお迎えへ行ってもらったのですが、今その山岸から連絡があり、まりお嬢様と果南さん、それにダイヤさんの三人が『逃げ出した』とのことです」
ことり「逃げ出した…?」
家野「慌てていてあまり話が要領を得ませんでしたが、まりお嬢様のお願いで三人をパノラマパークの辺りへ連れていったところ、少し目を離した隙にロープウェイに乗り込んでしまった、という事態のようです」
鞠莉ママ「………っ、また…ハグゥとデスワァが…!!」ギリ…
ことり「……………」 知っていること、見えているもの 3/4
鞠莉ママ「イエノ、スグに車の手配を!現場で手透きの者も使うので多めに用意させなサイ!ヤマギシにはロープウェイの麓で待機させておくように!」
家野「はい、すぐに!」
ことり「ちょっとだけ!…いいですか?」
家野「! な、なんでしょう。ことりさん」
ことり「パノラマパーク、ってどういう場所ですか?」
鞠莉ママ「それは行きながらでよいでショウ、まずは追いかけるのが最優先──」
ことり「教えてください」
鞠莉ママ「!? …イエノ」
家野「はい…正式名称は伊豆の国パノラマパークといい、伊豆の代表的な観光施設の一つです。観光の根幹となるのは葛城山の山頂へ至るロープウェイで、山頂からは富士山や駿河湾、伊豆の町並みが一望できます。喫茶店やアスレチックなどもあり、複合的な…」
ことり「星は──星は、見えますか?」
家野「は、星…ですか?そうですね、見えるかどうかでいえば、かなりよく見えるはずです。ですがロープウェイが17時までの運行なので、天体観測で訪れることはそうそうないかと…」
ことり「………」
家野「ことりさん…?」
鞠莉ママ「コトリ、なにが気になるのデスか。こうしている間にもあの二人といることでマリがどんな危険な目に遭うか──」
ことり「小原さんは、お家に残っていてください」
鞠莉ママ「…なにを言い出すかと思えば」 知っていること、見えているもの 4/4
鞠莉ママ「ワタシ以外に、カナンとダイヤを叱れる者がいるの!?コトリがちゃんと叱れマスか!?」
鞠莉ママ「これまでもちょっと抜け出すようなことはあった。イタズラだと思って見逃してきたけれど、今回はもう許しまセン!きちんと叱って、もうマリを余計なことに巻き込まないよう──」
ことり「決めつけないでください!!」
鞠莉ママ「………っ!?」
ことり「今まで、まりちゃん達が…かなんちゃんとダイヤちゃんが、どういう風に悪さしてきたか、私は知りません。でも、今回のことがかなんちゃんとダイヤちゃんが言い出したってどうして決めつけられるんですか」
鞠莉ママ「それは、だって…」
ことり「もし二人にお説教をして、『悪いのが二人じゃなかった』とき、小原さんは責任を取れるんですか?かなんちゃんとダイヤちゃんの心に──そして、まりちゃん達の友情に」キッ…
鞠莉ママ「………っ…」タジ…
ことり「家野さん、私も行きます」
ことり「誰を叱るべきなのかはっきりしたら、ちゃんと私が叱ります。もしかしたらまりちゃん達が入れ違いで帰ってくるかもしれないから、小原さんはお家で待っていてあげてください」
鞠莉ママ「…………わかりまシタ」
ことり「行きましょう、家野さん」
家野「は、はい」 シャイニーを探して 1/4
ゴトゴト…ゴトゴト…
<お嬢様ーっ!まりお嬢様〜〜っ!!
ダイヤ「どうするんですの?おおごとになっていますわよ!」
かなん「あきらめる…?」
まり「イヤ!!」
まり「流れ星にお祈りできなかったら、きっとだめになっちゃう…!」
っ〔星座☆早見盤 北半球版〕と ギュ…
『間もなく、山頂駅に到着します…』
三人 トコトコ…
職員「あ。ねえキミ達、保護者の人は?下で心配してるって連絡があったんだけど…」
まり「!」
ダイヤ コクッ
かなん グイ
三人 ダッシュ!!
職員「あっちょっと、待って!」 シャイニーを探して 2/4
かなん「空、遠いね…」
ダイヤ「もっと星がよく見える場所は?」
かなん「わかんない…」
まり キョロキョロ
まり「…あっち!」
ダイヤ「方向は!?」
かなん「この上、行ってみよう!」タタタ シャイニーを探して 3/4
まり ハァ…ハァ…
かなん「くもってる、ね…」
ダイヤ「そんなあ…」
かなん「…これで確かめなきゃ、まだわかんないよ!」っ早見盤 サッ
まり「貸して!」
まり (星──星──星が見える方向──) スッ、スッ、スッ…
ダイヤ「………」ドキドキ…
かなん「………」ドキドキ…
まり「………」スッ、スッ、スッ…
…ポツッ
かなん「! 雨…」 シャイニーを探して 4/4
ダイヤ「そんな…これじゃお祈りできませんわ。これじゃ…」
まり「来たのに…」
まり「せっかく、来たのに…」ジワ…
かなん「………っ、泣かないで!」
かなん 早見盤と彡 パシッ
かなん キュキュ…
まり「かなん…?」
ダイヤ「かなんさん…?」
かなん「ほら!」
まり「わぁ…!」
かなん「これで大丈夫!」
https://i.imgur.com/Yu87CSb.jpg
かなん「祈ろう、まり!ダイヤ!」
まり コクン
ダイヤ コクン
お星さま。どうか、どうか──わたし達の願いを── 歩く大人 1/6
家野「山岸さん!」タッ
山岸「あっ、家野さん…!申し訳ありません、私が傍についていながらこんな失態を…」オロオロ
家野「それは後で話しましょう。まりお嬢様達は上に?」
山岸「はい、三人ともロープウェイで…」
家野「係員の方には話したんですか?」
山岸「話しました。山頂駅で引き留めてくださるとのことだったのですが、どうやらそこでも引き留めることができなかったようで…」
家野「そうですか。では私が、」
ことり「家野さん、私が行ってきてもいいですか?」
家野「ことりさん…」
ことり「山から降りてくるときには、ロープウェイはここに停まるんですよね?だったらここには誰か残っておいた方がいいと思いますけど、いざってときに運転できない私じゃあまり役に立たないかもしれないので」
ことり「それに、逃げ回るまりちゃん達を追いかけなくちゃってなったら、…少しは鍛えておいた足腰が役に立つと思うので」
家野「…わかりました、そういうことならことりさんにお願いします。山岸は念のため他の者と連携してここ以外の登山口にそれぞれ付くようにしなさい」
山岸「は、はい!」タタタ
家野「ことりさん、よろしくお願いします」
ことり「………はい…!」 歩く大人 2/6
係員「では出発します、ご注意ください」
バタン
ゴトゴト…ゴトゴト…
約7分間の空の旅。
眼下に拡がる伊豆の景色は、と丁寧なアナウンスが流れるけど、少しも頭に入ってこない。
ゆったりと移ろう雄大な自然が今だけはもどかしくて、おとなしく座っていることすら難しい。
このロープウェイには、二つ、制約があるらしい。
一つは登りの最終乗車時間が16時半であること、そしてもう一つは小学生以下の子どもだけでの乗車が不可であること。
行きがけ家野さんに説明されたその制約は、言われれば当然というか、ふと意識しなければ気にも留めないような些事でしかない。
けれど、今回はそのどちらもまりちゃん達はきちんと把握していて、その上できっと利用した。
なんでかな、わかっちゃう。私達も同じだったよ。
必死でいたずらしようとするときって、普段の何倍もずる賢くなっちゃうんだよね。
そして、必死でいたずらしようとするのは譲れないことがあるときばっかりだってことも──わかってるんだよ。 歩く大人 3/6
『間もなく、山頂駅に到着します…』
ゴトン、と大きく揺れて扉が開く。
係員「小原さんですね。下の者から連絡を貰っています」
ことり「無理を言ってすみません」
係員「いえ、こちらこそすみませんでした。私が声をかけた途端、走っていってしまって、追いかけることができませんでした」
ことり「子どもたちがどっちへ行ったかわかりますか?」
係員「向こうの道をまっすぐ走っていったと思います」
ことり「ありがとうございます、できるだけ早く子どもたちを連れて戻ります。……あ、そうだ」
ことり「星が一番よく見えるのは、どの辺りですか?」 歩く大人 4/6
まばらにすれ違う人達の視線を浴びながら、足早に歩く。
私と同じ方に向かう人はいない。
当然だ、だってもう間もなくロープウェイの最終運行時刻になってしまうから。
家野さんが話をしてくださっているから少し過ぎても大丈夫だと思うけど、できるだけ早く戻らなくちゃ。
ばか。
茶寮があって、神社があって、足湯があって、展望ソファがあって。
すっきり晴れたお休みの日をこんなところでのんびり過ごせたらとっても気持ちがいいだろうな。
今は眺める余裕もないけど、左手にはアスレチックもあるみたい。
ふと抜けると、木材で組まれた展望台が現れた。
ことり「!」
駆け寄って、登る。
ことり「まりちゃん!かなんちゃん、ダイヤちゃん!?」
人は誰もいなくて、私の呼びかけに応える声もない。
どんよりとした空は、淡島から見るよりもずっと遠くて、手を伸ばす気にさえなれない。
視界の端──
ずっと伸びるパノラマパークの奥、小さな三つの影が見えた。 歩く大人 5/6
深い木々に囲まれたボードウォークを踏みしめる。
山の上だなんて嘘だぁ、と言いたくなるような光景。
ばか。
ちょっとしたウォーキングにはぴったり、でも体力作りのランニングをするには向いてないかもしれない。
こんな穏やかな空間で走っていて微笑ましいのは子どもだけ、高校生や大人が走っているのは少しみっともなく映っちゃうはずだ。
難しいことはなんにも考えないで走り回っていてくれたら、どんなによかったか。
それなら私はいつもの調子でいられただろう。
ばか。
うるさくしちゃだめだよ、なんて笑いながら追いかけることができたはずなのに。
無邪気な子どもに振り回される頼りない保護者でいられたはずなのに。
ばか。
でもね、私は大人なんだよ。
少なくとも今この時は、大人でなくちゃいけないんだよ。
ばか、ばか、ばか、ばか、ばか。
いつもみたいに頼りない笑顔で振り回されるわけにはいかないの。 歩く大人 6/6
木々を抜けて、視界がひらけて、二つ目の展望台。
寄り添う影。
もう、ずっと前から目が合ってる。
近づいてくる私から視線を逸らさないまま、三人はぎゅっと抱きしめ合って、ただただ私を見つめてる。
カチ、バサ──
黒く大きな傘で三人を包んで、私は。
ことり「帰るよ。まりちゃん、かなんちゃん、ダイヤちゃん」
お願いだから、心配させないでよ────ばか。 雲の下で涙と祈りを 1/7
ダイヤ「こ、ことりさん…カサは、ここまで…ささずに来たのですか…?」
ことり「うん、速く歩くのに邪魔だったから」
かなん「ことちゃん、濡れちゃってるよ。ことちゃんも入って」
ことり「帰ったらお風呂に入るから、大丈夫だよ」
ことり「ほら、帰るよ。もうロープウェイだって止まっちゃうんだから」グイ
まり「いや!だって、だって──まだ…ちゃんと……」
ことり「…」
ダイヤ「まりさん…」
かなん「まり…」
ことり「みんな心配してるんだよ。小原さんは怒ってた。かなんちゃんとダイヤちゃんも、お家の人に話してないよね」
かなん「…ことちゃん、まりはね」
ことり「わかってるよ」
ことり「お星さまにお祈りしにきたんだよね」
まり「!」
ダイヤ「ご存知だったのですか…」
ことり「…うん」
まり っ〔星座☆早見盤 北半球版〕と ギュ…
まりちゃんのベッドの下から、小テストが──星座の早見盤がなくなっていたから。 雲の下で涙と祈りを 2/7
ことり「ねえ、まりちゃん」スッ
まり ビクッ…
かなん「ことちゃん──
ことり ス
ことり「お星さまにお祈りしようって、かなんちゃんとダイヤちゃんを誘ったんだよね?」
ことり「まりちゃんが、誘ったんだよね?」
まり「…………」
ことり「大好きな人達とずっと一緒にいられますようにって、お祈りしたかったから」
まり「…………」
まり コクン…
ことり ハァ…
ことり「それはね、間違ってるよ」
まり「…っ」
ダイヤ「!」
ことり「私だってお友達は大切だよ、ずっと一緒にいたいって思ってる。お星さまにお祈りしたことだってある。まりちゃんにも──まりちゃん達にも、みんなのことずっと大好きでいて、仲良くしててほしいって思う」
ことり「でも、こんなやり方をしちゃだめだよ」 雲の下で涙と祈りを 3/7
ことり「他の人達を心配させるようなやり方でお祈りしたって、お星さまはきっと聞いてくれないんだよ」
まり「だって……だっ、て………っ」グス…
ことり「どうして今日だったの?どうして嘘をつくみたいにしたの?」
ことり「ずっと一緒にいたいって、お星さまにお祈りするのは全然悪いことじゃないよ。でもこんな風にしちゃったら、まりちゃんが大切にしたいと思ったかなんちゃんとダイヤちゃんだって怒られちゃうんだよ」
ダイヤ「……」
ことり「こんな悪いことをするならもう三人で遊んじゃだめだって言われるかもしれない。三人でずっと一緒にいられますようにってお祈りしたのに、それが理由で離ればなれになっちゃうかもしれないんだよ」
ダイヤ「!」
かなん「!」
まり「…!」
ことり「…私から言えるのはこれだけ。下で家野さんが待ってるから、まず家野さんにお話ししよう。その後、順番にダイヤちゃんのお家、かなんちゃんのお家に行って、みんなで謝ろう」スクッ
ことり「私も一緒に謝りにいくから、ちゃんと──
ダイヤ「違いますわ!!」 雲の下で涙と祈りを 4/7
ことり「!」
まり「い、いいわよダイヤ、」
ダイヤ「いいえ、よくありません!きちんと言わなくてはいけないことですわ。他の誰に怒られたっていい、おやつを食べられなくったって、おけいこの時間が増えたっていい」
ダイヤ「だけど、ことりさんにだけはきちんと言っておかなくてはいけませんわ」
かなん「そうだよ、まり!」
ことり「なに…?なんの話?」
かなん「ことちゃん、心配かけたのはごめんなさい。後でみんなにもちゃんと謝るから、聞いてほしい」
かなん「まりが、ううん…私達がお祈りするのは、今日じゃなくちゃだめだったの!今日こうするしかなかったんだよ!」
ことり「どうして…?」
ことり「今日はこんな天気でお星さまだってちゃんと見えないし、こんな明るい時間じゃなくても、ちゃんとお家の人に話して夜に連れてきてもらえばよかったんだよ。それだったら誰も心配しなくてよかったし、まりちゃん達も怒られずに済んだんだよ」
ことり「今日しかなかったなんて、
ダイヤ「わたくし達がお祈りしたのは、ことりさんとずっと一緒にいられますようにってことだからです!」
ことり「──────ぇ──」 雲の下で涙と祈りを 5/7
ことり「う、そ…」
かなん「まりがね、ダイヤんとこでおやつ食べてるときに言ったんだ。『ことりのことでお星さまにお祈りしたいから一緒に来てほしい』って」
ダイヤ「お母様に嘘をついたことも、運転手の方をだましてしまったことも、本当にごめんなさい。心配をかけてしまった皆さんにもちゃんと謝るつもりでしたわ」
ダイヤ「でも、それでもいいからそうしたいって、同じことをお祈りしたいってわたくし達も思ったのです!」
ダイヤ「大好きなことりさんが明日でいなくなってしまうと聞いて、そんなのイヤだって…思ったのです……」
ことり「まり、ちゃん…ほんとなの……?」
ことり「ことりのことをお祈りするために、こんなことしたの…?かなんちゃんとダイヤちゃんとずっと一緒にいられますようにってお祈りしたかったんじゃなくて…?」
まり「…………うん…」
まり「あのね、………あのね、ことり…」
まり「…………わたし……っわた、し………っ、あなたにいなくなってほしくないの……!」ポロポロ…
ことり「………!!」 雲の下で涙と祈りを 6/7
まり「ことりがうちに来てから、すごく楽しかった…」
まり「いじわるしても、無視しても、ずっとまりのこと好きって言ってくれて、嬉しかった…!」
まり「ごはんもおいしかった、おやつもおいしかった」
まり「参観日に来てくれたのも嬉しかった、一緒にマカロン作ったのも楽しかったわ!」
まり「頭を洗ってくれたのも、ママとはぐれたときに見つけてくれたのも、バスでひざまくらしてくれたのも、ベレー帽作ってくれたのも、船でたくさん話しかけてくれるのも、コーヒーのこと考えてくれたのも、全部…全部…嬉しかった……!」
まり「明日出ていっちゃうって聞いて、さみしかったの…イヤだったの…!でもそんなこと言ったら、ことりも…ママも…みんな困るから、言えなくて……っ」
まり「優しいことりが好き。いつも笑顔のことりが好き。困ってることりも怖がってることりもみんな好き!まりのこと一生懸命に考えてくれて、いっぱい好きって言ってくれて、困ってたら助けてくれて、優しくて、美人で、歌も上手でダンスも上手でっ……」
ことり「ま、り…ちゃん……」
まり「……ことりのことが好き!大好きなの!!」
ことり ガバッ
まり「行かないでよ…まりのこと置いて、行っちゃわないでよ……!ずっと、ずっと一緒にいてよぉ!!わぁぁぁん………うわぁぁぁあああああ………ん…!!」ボロボロ…ボロボロ……
ことり「まりちゃん…!ことりも、ことりもまりちゃんのこと大好きだよ!ずっとずっと、一番好きだよ…!ごめんね、さみしい想いをさせて、ごめんね……!!」ギュウウゥ
まり「わぁぁぁぁぁん…………ぅわぁぁあああああん…………」
………
……
… 雲の下で涙と祈りを 7/7
やがて、あんまりにも戻ってくるのが遅いと心配した家野さんが係員の人と捜しにきてくださった。
私達は四人でお互いに抱き締め合って全員でわんわん泣いていて、傘も傍に転がっていてみんなびしょ濡れだし、家野さん達もかなり困惑したとのことでした。
特別に動かしてもらった下りのロープウェイの中で家野さんにお話しして、謝ったら、
「私は皆さんが風邪を引いてしまわないか、今はそれが一番の心配事です」
って呆れたように笑った。
その後、順番にみんなのお家を謝って回った。
黒澤さんは私達が話し終わるまでずっと無言で聞いていて(無表情だからすごく怖かった)、最後にみんなで謝ったら、
「もし祈りが届かなかったとしたら、私とルビィさんを除け者にしたせいでしょうね」
と、怒ってるのかなんなのかよくわからないことをおっしゃって、微笑んだ。それとルビィちゃんがよしよししてくれました♡
松浦さんはぐしゃぐしゃの私達を見るや大笑いして、
「お母さんに似て大したもんだ!」
ってまりちゃんの頭を豪快に撫でた。
小原さんには私も含めてしこたま怒られた。 関係ないの出して悪いけど、まきちゃんがにこちゃんに冷たくするssで嫌われたと思ったまきちゃんがにこちゃんに好きなとこあげて泣きつくシーンがこのまりちゃんに被った。 Mattina di speranza 1/13
コンコン
「お嬢様、朝ですよ。起きてくださ〜い」
まり モゾ…
まり「もう起きてるー」
まり「でも、お布団から出られないみたいなの。…出して」
「失礼しまぁす」ガチャ
スタスタ…
スッ
「おはようございます、まりお嬢様。今朝はお布団がいつもより重いですか?」
まり「そうみたい」
まり モゾモゾ…
まり「ん」
「はい」
ギュ
「…はい、出られましたね。おはようございます」
まり「おはよう」
「朝、お嬢様に一番始めに挨拶できたのは初めてですね」
まり「これから、ずっとそうでしょ?」
「…そうだったら、よかったんですけどね」
まり「…ばか。うそでも、そうだねって言ってよ」グリ
まり「おはよう、ことり」
ことり「おはよう、まりちゃん」
−最終日− Mattina di speranza 2/13
コンコン
「奥様。朝ですよ」
鞠莉ママ「起きていマスよ。入りなサイ」
「失礼いたします」
ガチャ
「おはようございます」
鞠莉ママ「オハヨウ」
「ご支度は、もうお済みですね」
鞠莉ママ「モチロン」
「ヘリコプターは、十一時に手配しています」
鞠莉ママ「アリガトウ」
鞠莉ママ「次は、ワタシは再来月の下旬になるわ。その間に一度 hubby が帰れるだろうと言っていまシタよ」
「承知しました」
鞠莉ママ「…おいで」
トトト…
ギュ
鞠莉ママ「いつもアリガトウ。あなたがいてくれるから、ワタシ達も安心していられるのよ。またしばらくマリのことをお願いね──イエノ」ポン…
家野「…はい。奥様と旦那様が帰ってくる場所を、そしてお二人の宝物であるまりお嬢様を、私が必ず守ります」
鞠莉ママ「エエ、信じていマス」 Mattina di speranza 3/13
家野「今朝はフランスパンのフレンチトーストとカボチャのポタージュ、オムレツ、梨とプチトマトのマリネです」
まり「ありがとう、いえの」
「「「「頂きます」」」」
家野 ス…
まり「あ、いえの。牛乳はいいわ」
家野「おや、そうですか。紅茶になさいますか?」
まり「ううん。ママと同じの、いれてくれる?」
鞠莉ママ「coffee よ?」
まり「うん、知ってるわよ」
家野「ご用意いたしますね、少々お待ちください」
カチャ コポポ…
家野「熱いので、お気をつけて」
まり「ありがとう」
まり フー…フー…
まり ゴク…
まり「………にがい」
鞠莉ママ「でショウね」
まり「ねえ、ことり」
ことり「! なに?まりちゃん」
まり「次にあなたに会うまでに、わたし、コーヒー飲めるようになってるから。だからそのときは、一番おいしくコーヒーいれてよね」
ことり「…うんっ、任せて!」 Mattina di speranza 4/13
ガチャ…
まり「ママ、そろそろ行ってくるわ」
鞠莉ママ「そうね、船まで送りまショウ」
まり タタタ ギューッ
鞠莉ママ ギューッ
まり「次はパパよね。ママは再来月」
鞠莉ママ「エエ。いつもお留守番させてばかりで、ごめんね」
まり「ほんとーよ!ママがいつも家にいてくれたらまりだってイタズラしないのに!」
鞠莉ママ「ホントウに?」
まり「…ちょっとするわ」
鞠莉ママ「なんデスか、それは」クスクス
まり「えへへ。年末は?」
鞠莉ママ「年末はパパと二人とも帰れると思うわ」
まり「ほんと!?やった!」パァ
鞠莉ママ「イエノの言うことをよく聞いて、お利口にね」
まり「うん。でも一番は?」
鞠莉ママ「元気イ〜ッパイで過ごしなサイ!」ナデ
まり「もちろんっ!」ニパッ Mattina di speranza 5/13
かなん「まり〜!ことちゃ〜ん!」タタタ
まり「かなん!おはよう、早いわね!」
かなん「一緒の船で行こうと思って、早起きしたんだ」
家野「おはようございます、果南さん」
ことり「おはよう、かなんちゃん」
かなん「家野さん、ことちゃんも!おはよう!まりのお母さんも!」
鞠莉ママ「…オハヨウ」
かなん「ことちゃん、これあげる!」
ことり「え、なあに?」
かなん「貝がらのネックレスだよ!プレゼント!」
ことり「わあ…ありがとう、かなんちゃん。大切にするね」
かなん「えへへー」
まり「えー、ずるい!まりも欲しい!」
かなん「わかったわかった、今度作ってあげるから。それと」トトト Mattina di speranza 6/13
鞠莉ママ「なんデスか?」
かなん「おばさんにも、はい!昨日もだけど、いつもまりのことで心配させてごめんなさい!」
鞠莉ママ「…!」
鞠莉ママ「こんなもので、ワタシはハグゥ達のことを許したりはしまセンからね。次またイタズラをしたらこれもあなたに返しマス」チャリ
かなん「うん!ばれないようにします!」
鞠莉ママ「ハァ!?誰がそんなことを言いまシタか!」
かなん「さ、行こ!まり」
まり「うん、いってきます!」
ことり「私も向こうまで送ってきますね」
家野「行ってらっしゃいませ、まりお嬢様。果南さん。ことりさん」
船頭「そいじゃ出しますね」
鞠莉ママ「コラ、ハグゥ!話を最後まで聞きなサイ!!」
ブ…
ブゥゥゥゥン… Mattina di speranza 7/13
ことり「このお船から見る景色、好きだなあ」
かなん「きれいだよね、私も好きだよ!」
まり「…もう怖くないの?」
ことり「え?うーん、乗るときは足元がまだちょっと怖いけど、座っちゃえば平気になったよ。それに今はまりちゃんとかなんちゃんもいるしね」
まり「戻るときは一人よ」
ことり「うう、頑張るよ…」
ことり「…ね、まりちゃん。ことりのおひざ、あいてますよ?」ポン
まり「………座らない」プイッ
ことり「え〜〜〜〜!今日、最後なんだよー?」
まり「最後じゃないわよ。この次、ね。座るのは」
まり「だから、絶対にまた──」
かなん(on the bird's ひざ) チョコン
まり「…」
ことり「…」
かなん「じゃーわたしもーらいっ!」ペカー
まり「…………かっ」
まり「かなぁ〜〜〜〜〜〜〜〜んっ!!」
かなん「うわーなにまりどしたの!?」 Mattina di speranza 8/13
まり「ありがとう」
かなん「ありがとーございました!」
船頭「気をつけて行ってらっしゃい!」
ことり「少しだけ」
船頭「はい、もちろん。待ってますよ」
ダイヤ「ことりさん!」
ことり「ダイヤちゃん。ルビィちゃんも!」
ダイヤ「おはようございます。最後にお会いしたくて、待たせてもらっていましたわ」
ルビィ「おはよぉ」
ことり「えー、嬉しいなぁ。遠いのにありがとう、ダイヤちゃん。ルビィちゃん」
かなん「四人で学校行くなんて初めてかもね」
ことり「え、どうしよっかな。学校まで送ってっちゃおっかな」ソワソワ
ダイヤ「それはとても嬉しいですが、わたくし達は大丈夫ですわ。わたくし達がしっかりしていないと、ことりさんが安心して帰れませんものね」
かなん「そう!安心して未来に帰れないんだよ!」
まり「…未来?」
ダイヤ「ことりさんが帰るのはイタリアなのでは…?」
ルビィ「ことりちゃー」ギュー
ことり「よしよし。元気でね、ルビィちゃん」
ダイヤ「あー!ずるいルビィ、わたくしも!」ギュー
かなん「じゃー私も!」ギュー
ことり「わっわっ、えへへ…もう。みんなくすぐったいよ」 Mattina di speranza 9/13
ダイヤ「名残惜しいですけど、学校に行かないと遅刻してしまいますわ」
かなん「うん。またね、ことちゃん」
ルビィ「ばいばいー」
ことり「ダイヤちゃん、かなんちゃん、ルビィちゃん。必ずまた来るからね」
まり「…」
かなん「ほらまり、いいの?」
ダイヤ「しばらくお別れですわよ」
ことり「まりちゃん」
ことり「ことり、向こうに戻っても頑張れるように、まりちゃんのことぎゅーってしたいな」
ことり「だめかなあ?」
まり「……………仕方ないことりね」
タタタ…
ギュウゥゥ…
ことり「二週間、ありがとう。すっごくすっごく楽しかったよ。たくさんした約束、絶対守るからね」
まり「わたしこそありがとう。大好きよ、ことり」
ことり「うん、私もだよ」
ギュッ…
まり「…そうだ、ことり。最後に言っておきたいことがあるの」
ことり「うん、なに?」
まり「あのね、────────」 Mattina di speranza 10/13
ヘリコプター ドン!!
ことり「相変わらず、すごい迫力…」
鞠莉ママ「もう慣れたでショウ」
ことり「いや、二回目ですし…慣れる気はしません…」
家野「ことりさん、二週間お疲れ様でした。ぜひまたいらしてくださいね」
ことり「家野さん。こちらこそ、お世話になりました。忘れられない想い出になりました」
家野「もし学校を卒業されて進路にお悩みでしたら、お電話を下さい。履歴書不要、面接不要で即日採用しますよ」
ことり「ほんとですか!?」
鞠莉ママ「イエノは部下には厳しいわよ」
ことり「ぴ…ぴぃっ!?」
家野「お、奥様!」
鞠莉ママ「ハハハ。褒め言葉デース!」
家野「もう…!ですが、今の言葉は本当ですよ。ご自身の夢を精いっぱい追いかけた後、もしもこの二週間を思い出されたときには、ぜひ」
ことり「…はい、ありがとうございます!」
鞠莉ママ「では、そろそろ行きまショウか」
家野「奥様。ことりさん」
家野「──行ってらっしゃいませ」ペコ… Mattina di speranza 11/13
鞠莉ママ「二週間、どうでシタか」
ことり「最高でした」
ことり「まりちゃんは可愛くて、ダイヤちゃんにかなんちゃん、ルビィちゃんとも会えて、家野さん、黒澤さん、松浦さん、それに小原さん。色んな人と会って、色んなことをしました」
鞠莉ママ「子ども達と一緒になって雨の中で泣いたりね」
ことり「その節は、すみませんでした…」
鞠莉ママ「ノン。そんなコトリだからこそ、マリと、それにあの子達とあんなにも打ち解けることができたのでショウ。ワタシでも、イエノでも、きっとできなかったことデス」
ことり「小原さん、かなんちゃん達のこと…好きですよね?」
鞠莉ママ「なにを急に…」
鞠莉ママ「好きなはずがないでショウ。あの子達はいつもいつもマリに変なことをフキコムのよ。…ただ」
鞠莉ママ「カナンとダイヤが友達になってから、マリが一人ぼっちではない時間が増えたことには感謝しているけれど」
ことり「うふふ…そうですね」 Mattina di speranza 12/13
ことり「私、ここに連れてきてもらえて本当によかったです」
ことり「楽しかった、嬉しかった、色んなわくわくした気持ちを感じられたのはもちろんですけど、それだけじゃなくて」
ことり「一生懸命で純粋なまりちゃん達から、教えてもらったことがたくさんあるんです」
鞠莉ママ「hmm...?」
──まり「…そうだ、ことり。最後に言っておきたいことがあるの。あのね、
──ことりも、大切なお友達のことをあきらめちゃだめよ。
──あなた自身が言ってくれたことなんだから」
ことり「私、向こうに戻ったら穂乃果ちゃん達にお手紙を書こうと思うんです。みんなとお別れしてからのこと。イタリアで見たこと、学んだこと、みんなを想って泣く夜があること。それにこの二週間のこと」
ことり「きちんと謝って、離れてからぽっかり空いちゃった時間と友情を取り戻したいから」
ことり「そして次は私の大切なお友達を、まりちゃん達に紹介するんです。みんなでドッヂボールして、お菓子作りをして、ラーメンなんか食べにいって、占いで盛り上がって、夜は星を見ます。きっと、仲良くなれます」 Mattina di speranza 13/13
ことり「すっごくうるさいと思いますけど、いいですよね?」
鞠莉ママ フ──
鞠莉ママ「モチロン、いいデスよ。一泊一人20,000円ね」
ことり「えええ〜〜〜っ、お金とるんですか!?」
鞠莉ママ「これでもかなりサービスしているのデスよ、ありがたく思いなサイ!」
ことり「み、みんなでホテルのお手伝いするので…」
鞠莉ママ「トーゼン!それも含んだ上での料金デス!」
ことり「そっ、そんなあ〜」
鞠莉ママ「イエノにもビシビシ指導させマスので、遊んでる時間はないかもしれないわね」
ことり「ふぇぇぇん……」
ことり「マリチャ〜〜〜〜〜〜ン………!」
こうして、私の短い夏休みは終わりました。
後日、宅配便で届けてもらった、使い切れずに余らせてしまった大量の布と生地。
これをどうしたか、わかりますか?
うふふ──それは、ご想像にお任せしますね♡
終わり 的なね。
ことり(16)「今日から貴女の専属メイドになることりです。鞠莉ちゃんよろしくね♡」鞠莉(11)「ふんっ…」
https://fate.5ch.net/test/read.cgi/lovelive/1563982278/
こちらが元スレになります、他の方が書いたssレスやシーンなどもあるのでぜひご覧ください。
長い間保守をしたり待っていてくださったりした方、アイディアを寄せてくださった方、読んでくださった方、また着想そのものをくれたこのスレにいた方々、皆さん本当にありがとうございました。
もしよければ、好きな話やお気に入りのシーンなどあったらお聞かせいただけると嬉しいです お疲れ様でした。大変素晴らしいものをありがとう
雲の下で涙と祈りを6/7と
宇宙を感じることり がお気に入り
2週間と短いのにしっかりと心を開くまでが書かれてて、こんなの書けるのが羨ましい おわっちゃった………………つらいなきそう
ありがとう、心よりありがとう
永遠に見ていたかった
ありがとう ああ、終わっちゃった…本当に素敵すぎるSSだったよ
アニメの二期10話の「シャイニーを探して」は、正直何を言いたかったか意味不明な回だったけど
このSSのお陰で48000倍は好きになった
また気が向いた時に後日談でも書いてくれたら、凄く、凄く、嬉しい
お疲れ様でした 感動しました
ありがとうございました。
まさか、星を見に行く話をこうつなげるとは恐れ入ります。
また、心温まる作品をお願いします!!! ありがとうございました。
新しい可能性を感じました。 すごく良かったです
大作をありがとうございました
あまりにもエモいので読んでる途中に、ことりが留学する定期スレの(°8。)を見て笑って心のバランスを保ってました おつおつ
途中本当に泣きそうになる心温まる良い作品だった
流れ星にことりちゃんと一緒に居られるようにお願いするところ好き 泣きました😭
最高でした!
同じ世界線の続きの話も書いてください… めちゃくちゃ良かった……
アニメストーリーを所々補完してたりすごく面白かった
最大限の乙!! 元のスレが立ったときにはまさかこんな素敵なSSが生まれるとは思ってもみなかった
10ヶ月の間すごく楽しかった、最後まで書き切ってくれて本当にありがとう……
上手く言葉が見つからないけど感動した、素晴らしかったです 呼ぶ声、雲の下で涙と祈りをとかはもちろん好き
一人きりなら呑み込めたもの、ブレイク ブレイク スタイルとかも好き
どのキャラも優しさと心遣いが伝わってくる ことりと鞠莉ママたちの年齢差感じさせないツッコミ合いが好きだわ
本筋に全然関係ないけど>>174のデカいブラが誰のだったのかすげー気になる
あとロリルビィちゃん可愛い ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています