まごころクッキング 8/11


ことり「それじゃ焼こっか」ピピ

まり「そんな短くていいの?」

ことり「うん、まずはね。この後、何回かに分けて焼くんだよ。その間にもすることあるから頑張ろうね」

まり「…お菓子作るのって、大変なのね」

ことり「そうだね。慣れてなかったら段取りもわかんないし、途中でいっぱいいっぱいになっちゃうかも」

まり「ことりは随分慣れてるのね」

ことり「あはは。昔からたくさん作ってたからね」

まり「うちに来る前もどこかでメイドやってたの?」

ことり「えっ!メイドさん…やってなかったことはないんだけど………ううん、ただ普通に、友達にあげたり部活に持っていったりしてたんだよ」

まり「げ、こんな面倒くさいこと好きでやってたの!?」

ことり「めんどくさくないよぉ!手順は多いし時間もかかるけど、食べてくれる人のことを考えながら作ってる間って、すっごく楽しいから」

ことり「まりちゃんも。やること多くて大変だったと思うけど、イヤじゃなかったでしょ?」

まり「……」


──まり『ことり、これどうするの?』

──ことり『下にクッキングペーパーを敷いて、このくらいの高さで…トントントン、って』

──まり『あ、ありがと』


──『いただきマス。………so delicious!! さすがマリ!』


まり「…うん、楽しかった」

ことり「えへへ、よかったぁ」

ことり「もうひと頑張り、しようね!」

まり「うん!」