適材適所、明確な不適 1/3


八日目


ことり「ただいま戻りました」

家野「お帰りなさい、ことりさん。いつもありがとうございます」

ことり「普段は、家野さんが向こうまで送ったりするんですか?」

家野「そうですね、朝から用があって本土へ渡る日なんかは、少し時間が早くてもお嬢様のお見送りもかねて同じ船に乗ることが多いです」

家野「ただお嬢様ももうお年頃ですから、あまり構われてもイヤかと思って、そう毎日はご一緒しないようにしています。本当は学校まで送り届けたいくらいなのですけどね」

ことり「なるほどなるほど、そうですよね。あんまり構われたらイヤですよね。愛情だってわかってても『ほっといて!』ってなっちゃいそうですし」ウンウン

ことり「あ、お洗濯物干してきますね!」タタタ

家野「お願いします」

家野 (頭で理解しているからといって行動が伴うとは限らない、という見本みたいですね) クス