心臓に悪いタイプの女の子 4/5


ことり「…うん、焦げ目もいい具合。まりちゃんは甘いのが好きだから仕上げにハニーをたっぷりかけてっと…」

ことり「ことり特性のフレンチトーストの出来上がり〜♡」

コホン

ことり「! あ、家野さん。ちょうどできましたけどまりちゃんは起きてきて──」

まり「ぉ、おはよぅ…ことり……」モジ


まり(ベレー帽equip!!)


ことり「──────」


ことりは、大宇宙を感じた。

産まれてから今日までに体験してきた様々な出来事が脳裏を駆け巡り、森羅万象、世の中のありとあらゆる真理を瞬時に理解した。

人は皆ちっぽけだが、営みは繰り返され、何世紀にもわたり命を紡いでいく。

そう、世界はそれそのものが永遠に終わることなく生き続けていく一つの輪廻であるのだ。

生を受けると同時に定められる死、その限られた時間の中で為す各々の営みこそが大宇宙。それはまるで、そう、スクールアイドルという存在そのものに コホン、コホン


ことり「!!!」ハッ