穂乃果「宝くじ拾った!」
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ガチャ
穂乃果「今日も一日頑張るぞ〜!」
凛「あっ!穂乃果ちゃん!」
にこ「来るなり騒がしわね!」
穂乃果「二人だけ?」
凛「かよちんは委員会!真姫ちゃんは日直!」
穂乃果「ふ〜ん」
にこ「まっ、待ってればそのうち来るでしょ」
穂乃果「そうだね。あっ!そうだ!そう言えば宝くじ拾ったんだ!」 にこ「宝くじ?」
穂乃果「うん。朝学校に来る途中拾ったの。すっかり忘れてたよ〜。えへへ」
にこ「なんでいきなり思い出したのよ」
穂乃果「分かんない。にこちゃんの顔見てたら思い出した」
にこ「どう言う事よ…」
穂乃果「あるでしょ!そう言う時!」
にこ「あるけどさ」
凛「どこで拾ったの?」 穂乃果「家のすぐ近くだよ」
凛「へ〜そうなんだ」
穂乃果「うん。ほら!」
にこ「どれ……。ねえ?これってもう当選結果出てるんじゃないの?」
穂乃果「そうなの?」
にこ「多分」
穂乃果「そうなんだ」
にこ「ネットで調べられると思うけど。ちょっと貸して」
穂乃果「はい」
にこ「えっと…」 凛「当たってたりしてね」
穂乃果「そしたらビックリしちゃうね」
凛「ね〜」
穂乃果「ちなみに一等賞っていくらくらい貰えるのかな?」
凛「ん〜…」
にこ「当たってる…」
穂乃果「え?」
にこ「この宝くじ…一等が当たってる…」 穂乃果「な、何?今…一等が当たってるって言った?」
にこ「え?」
穂乃果「え?」
にこ「なんか言ったっけ?」
穂乃果「今、隠そうとした?」
にこ「いや…その…」
穂乃果「当たってるの?」
にこ「……」
穂乃果「なんで黙るの?拾ったの私だからね!」
にこ「……いや…分かってるわよ。ちょっと…ビックリし過ぎただけよ」 穂乃果「一等当たってたの?」
にこ「うん」
凛「いくら?」
にこ「7…」
凛「700万円?」
にこ「もっと上…」
穂乃果「7000万円…え?7000万円なの?」
にこ「7億よ…」
穂乃果「7億…え?億?嘘…でしょ?」
にこ「ほんと」 凛「番号間違えてない?」
にこ「確認してみれば…」
凛「えって………」
穂乃果「どう?」
凛「7億…当たってるにゃ」
穂乃果「億って…ゼロ…何個?」
にこ「沢山よ…取り敢えずゼロが沢山。ほら!」
穂乃果「ごめん。ちょっとごめん…。なんか気持ち悪くなって来た」
にこ「は?なんで?」
凛「凛も。数字に酔ってきたにゃ」
穂乃果「人ってあり得ないくらいの大金が手に入ると気持ち悪くなるんだね」
凛「気持ちが追いつかないんだよ。きっと」 穂乃果「どうしよう。私…明日から億万長者…」
にこ「あの…穂乃果さん」
穂乃果「何でしょう?」
にこ「あの〜…これ番号調べたの私じゃないですか」
穂乃果「拾ったのは私だから」
にこ「幸せは皆んなで分かち合うべきだと思うんですよ」
穂乃果「分けろと?」
にこ「私は3でいいので」
穂乃果「3000万?」
にこ「3億」
穂乃果「3億!?」
にこ「私が調べなかったらただの紙切れだったのよ」
穂乃果「え〜」
凛「凛は!!?」
にこ「凛は何もしてないじゃない」
凛「だよね〜…そうだよね…言ってみただけだよ」
穂乃果「ん〜…じゃあ、こうしよう!拾った私は3億!にこちゃんと凛ちゃんは2億円ずつ」
凛「え?いいの?」
穂乃果「にこちゃんもそれでいいでしょ?」
にこ「まあ…いいけど。あんた…それでいいの?」 穂乃果「3億円でも大金過ぎるもん」
にこ「な、なるほど。金持ちケンカせずってやつね」
穂乃果「うん。そうそう」
凛「凛達…お金持ちかぁ…穂乃果ちゃん…何買う?」
穂乃果「え〜……ミスド行こうかなぁ。ミスドでお腹いっぱい食べるよ。凛ちゃんは?」
凛「ん〜ラーメン食べに行こうかなぁ」
にこ「二人共何を言ってるんですか?」
穂乃果「え?」
にこ「私達は億万長者なんですよ。他にもっとあるでしょう?」
穂乃果「他に?」
にこ「そうです」
凛「ん〜なんだろう。って言うかにこちゃん何で口調変わってるの?」 穂乃果「心に余裕が出来ると言葉遣いも変わるんだね…。にこちゃんは何を買うの?」
にこ「そうねぇ〜。取り敢えず…チビ達にお洋服を買ってあげて…ママに…ママに…グスッ…うぅ…」
穂乃果「ええっ!?にこちゃん!?」
凛「大丈夫?」
にこ「何でもないわよ…あと………アイドルグッズを買い漁るわ」
穂乃果「そっか。なんか途方もなさ過ぎてちょっと想像するのも難しいね」
にこ「そうね。ふふっ」 ガチャ
絵里「ちょっと騒がしいわよ。廊下まで声が漏れてる」
にこ「げ!?」
穂乃果「え、絵里ちゃん…」
絵里「………何?」
穂乃果「な、な、な、何でもないよ」
にこ「ちょ、このバカ…」
絵里「何かあるのね」
穂乃果「えって…」
絵里「正直に言いなさい」 穂乃果「本当に何もないんだよ」ササッ
絵里「…今何か隠したわよね?」
穂乃果「え〜っと…」
にこ「本当にもう…」
絵里「何を隠したの?」
穂乃果「いや…」
ヒラリ〜
穂乃果「あっ…しまった…」
にこ「何やってんのよ…」
絵里「ん?これは……」
穂乃果「いや…それは…拾わないで」
絵里「それ…拾えって言ってる様なもんだと思わない?えっと………宝くじ?」 穂乃果「あぁ…」
絵里「どうしたのこれ?」
穂乃果「その…」
絵里「拾ったの?」
穂乃果「え!?」
絵里「あなた達が買ったとは思えないし」
穂乃果「どうして?」
絵里「どうしてって。って言うか図星なのね」
穂乃果「まあ…その…」 絵里「拾ったんなら交番に届けなきゃダメよ」
穂乃果「え〜……でも…」
絵里「でも何よ?まさか当選してるの?」
穂乃果「………」
絵里「してるのね。だったら尚更…」
にこ「7億なのよ!」
絵里「え?」
にこ「7億円当選してるのよ!」
絵里「7億円……?」 にこ「そうよ。一等7億円当選してるの」
絵里「嘘でしょ?」
にこ「嘘じゃないわ。ほら!これが証拠よ」
絵里「………えぇ」
にこ「合ってるでしょ?」
絵里「うん…えぇ…7億……ごめん。ちょっと…頭痛くなって来た…」
凛「絵里ちゃんでもそうなるんだ」
穂乃果「億だからね」
絵里「7億って…だったら尚更届けなきゃダメじゃない」 にこ「届けたって持ち主は現れたりしないわよ。たった一枚なのよ?こんなのまとめて何十枚も買うんだから。一枚ないからって届け出だす人なんて居ないって」
絵里「そうかもしれないけど。でもダメよ」
にこ「7億なのよ?ここに居る4人で分けたとしても少なくても一人1億円以上貰えるのよ?」
絵里「1億円…でも…」
にこ「亜里沙ちゃんだって喜ぶわよ」 さぁバトルが始まった
金ヅルの矢澤VS賢いちょっとドジの生徒会長による宝くじは使うか使わないか討論対決
コングの鐘がなる 絵里「けど、拾った物を交番に届けないのは泥棒よ」
穂乃果「泥棒…」
凛「それはちょっと…」
にこ「届けて無駄になるよりいいじゃない。7億なのよ?よく考えて!7億よ」
絵「7億…7億円…けど…だけど…」
穂乃果「凄い葛藤してる」
凛「そりゃあそうだよ。7億円だもん。一生遊んで暮らせるよ」 にこ「絵里は億あったら何を買う?」
絵里「え?」
にこ「絵里だって欲しいものあるでしょ?例えばよ」
絵里「えっと…」
にこ「美味しい物もいっぱい食べれるわよ!可愛い洋服だって沢山買えるし」
絵里「ダメよそんな使い方は」
にこ「え?」
絵里「投資するのよ」
にこ「投資?」
穂乃果「投資って?」
絵里「投資は投資よ。株でも何でも良いわ。勉強する時間は沢山あるんだし」
穂乃果「あるかな?」
絵里「時間だってお金で買えるんだから」 絵里ちゃん言いそうでワロタ
言ってることは賢いのになんか賢くない 穂乃果「な、なるほど」
絵里「投資で儲けたら会社も設立するのよ!」
穂乃果「会社を設立?」
絵里「そう。投資会社なんかを作るのよ。軌道に乗れば7億円なんてあっという間だわ」
穂乃果「そう簡単に行くかな」
絵里「だから勉強するのよ。分かった?7億円なんかで満足しちゃダメよ」
にこ「なるほど。確かに絵里の言う通りだわ」
穂乃果「じゃあ!穂むらもなんか手を加えようよ」
絵里「そうね。生産ラインを確保して大量生産をするのもいいかもしれないわね」
凛「それだと老舗の味が出せるのかな?」
絵里「もちろん。名前が広まれば本場の手作りを食べたい人が穂むらを訪れるかもしれないじゃない」
凛「そう言う事か〜」 絵里「コンビニなんかとコラボさせて…」
穂乃果「そんな事出来るの?」
絵里「その為の投資会社じゃない」
穂乃果「よく分からないけど」
絵里「そうと決まれば地道に勉強していかないとね」
にこ「そんな事しなくたっていいじゃない。7億もあれば十分よ!遊んで暮らせるんだから」
絵里「そんな生活はすぐに破綻する。ダメ人間になってにしまうわ」 にこ「けど…」
絵里「さっきまで乗り気だったじゃない」
にこ「あんたの話を聞いてたら嫌になって来たのよ。凄い大変そうじゃない」
絵里「だからやりがいがあるはずよ!」
凛「ねえ。凛はラーメン屋さんとかよちんの為に田んぼを作ってあげたいにゃ」
絵里「ん〜…後々ね」
凛「え〜」 にこ「なんか…絵里が来てから話が360度変わったわね」
絵里「360度は変わったとは言わないけど。一周してるじゃない」
穂乃果「まあ、でもいいんじゃない?絵里ちゃんについて行けば間違いないよ」
凛「絵里ちゃん頭良いもんね」
絵里「ふふっ」
真姫「いや…ダメでしょ」
絵里「何がダメなの?って言うか真姫!?」 にこ「真姫…あんたいつから…」
真姫「結構前からいたけど」
にこ「じゃあ声掛けなさいよ」
真姫「皆んな夢中になってたし。って言うか…高校生は宝くじ換金出来ないと思うわよ」
にこ「え?」
穂乃果「へ?」
絵里「え?」
凛「そうなの?」 真姫「当たり前じゃない。高校生は宝くじ買えないんだから。それに拾った宝くじを換金するのは犯罪よ。法律でちゃんと定められてるから。こんな高額当選ならすぐに足がつくだろうし。バレたら逮捕よ」
穂乃果「逮捕…」
真姫「そうよ。まあ交番に届けて持ち主が現れなきゃ貰えるかもしれないけどね」
穂乃果「えっ!?本当!!」
にこ「じゃあ、交番に届けて持ち主が現れない事にかけるしかないって事?」
絵里「あ、当たり前じゃない」
にこ「当たり前ってあんた…あんな事言っておいて」
絵里「わ、私は最初から交番に届けるって………ん?」
穂乃果「どうしたの?」
絵里「いや…この宝くじ…」
穂乃果「何?」
絵里「これ…去年のじゃない…」
穂乃果「えっ…」
にこ「……」
凛「………」
真姫「ふっ。良い夢見れてよかったわね」
穂乃果「…やばい。泣きそう」 切ねえなあ
去年のでも一年たってなけりゃワンチャンあるけど クレイジーDで年のところ書き換えればいいじゃん(適当) 当選したときどうするか考えてるときが一番楽しいんだろうとよく思う 小さい頃にゲーム買ってもらって車の中で説明書読んでる時が一番楽しいやつ ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています