海未「任天堂の世界!」
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ここは任天堂の世界の中のオトノキワールド。
今日も平和な一日が訪れるはずでした・・・。
海未「ふぅー今日はお仕事休みですね」
と言って、お家でごろごろしてるのはテレサの海未ちゃん。
テレサの海未ちゃんはとても人見知り。
ただでさえ人見知りのテレサですが海未ちゃんの人見知りの性格と合わさってさらに人見知りになってしまいました。
トントントン。
誰かがドアを叩いています。
ことり「海未ちゃーん。あーそーぼ」
正体はヨッシーのことりちゃんでした。 海未「あ、ことり!」
声が聞こえるとすぐにドアを開く海未ちゃん。
ことりちゃんが来てとても嬉しそう!
ことり「海未ちゃんあそぼー!」
海未「いいですよ!」
人見知りの海未ちゃんですが友達はいます。
それは小さな時からずっと一緒にいるヨッシーのことりちゃん。
海未「何して遊びますか?」
海未ちゃんの手には任天堂スイッチが握られています。
これはスイッチで遊ぼうと言っているようなものです。 ことり「スイッチ!って言いたい所だけど、今日お祭りがあるんだよ!」
海未「えぇ、お祭りですか・・・」
人見知りの海未ちゃんは人が沢山集まるお祭りは正直言って苦手です。
ことり「行こうよ!」
海未「でも、人が沢山いるんでしょう?」
ことり「うん!楽しいよ!」
海未「お家で遊びましょうよ」
ことり「ずっと引きこもってばっかだと、人見知り克服出来ないよ?」
海未「うーん。でも、今日はお家で過ごすと決めてしまいましたし・・・」
ことり「そっかぁ!じゃあ変更!お祭りに行こ?」 海未「そんな強引な・・・」
ことり「ねぇ、聞いて?お祭りには焼きそばやわたあめ何かもあるんだよ?」
海未「え、わたあめ!?」
ことり「海未ちゃんみたいに白くてふわふわしてて美味しいよ?」
海未「でも・・・人が多いとこは」
ことり「んもぅ、行こ!」
ことりちゃんは海未ちゃんの手を握り、強引に外へ連れ出すのでした。 鼻歌混じりでお祭り会場へと向かうことりちゃんとは別に海未ちゃんはどんどんと人が多くなって行く光景にプルプルと白い体を震わせています。
ことり「海未ちゃんの手、冷たくてぷにぷにで気持ちいーな」
海未「こ、ことりやっぱりお家でスイッチしたいです」
ことり「もうここまで来たら腹を括るしかないよ!」
海未「ことりぃ・・・」
ことり「大丈夫大丈夫。私がいるよ?」
ことりちゃんは胸をドンと叩きました。 ことり「それに、今日はただのお祭りじゃないんだよ?穂乃果姫がパレードするの!」
海未「穂乃果姫・・・?」
ことり「えぇっ。海未ちゃん知らないの?」
海未「あまり、外には出ませんから・・・」
ことり「穂乃果姫はこのオトノキワールドのお姫様だよ!」
海未「お姫様!?」
ことり「うん!お姫様!パレードすっごく楽しんだよ!」 海未「あんまり興味ありません!」
と言うのは嘘でした。
このワールドのお姫様を見てみたい。
海未ちゃんは内心、興味津々でした。
ことり「ほら、見てあそこ!」
噴水広場を取り囲むようにして何やらみんな集まっています。
ガヤガヤと騒いでみんなとても楽しそう!
ことり「もうすぐ来るよ!タイミング良かったね」
海未「え、どこですか?」
少しだけ高く体を浮かせます。
本当はもっと高く浮く事が出来るのですがあまり高く浮くとことりちゃんに興味津々な事がバレてしまうので少し控えめです。 穂乃果「みんなーおまたせー!」
車の上のステージで真っ白なドレスを着て明るい笑顔で元気よく手を振る穂乃果姫を見て海未ちゃんは思わず心が温かくなります。
思わず笑顔になる海未ちゃん。
ことりちゃんも笑顔です。
ガヤガヤと騒ぐ観衆が更に大きく騒ぎます。
今の海未ちゃんはその気持ちが分かります。
穂乃果「みんな今日は来てくれてありがとう!」
穂乃果姫の笑顔は眩しく、見ているだけで元気になる。
まるで、魔法のようでした。 海未「ほぉー」
穂乃果姫に見惚れる海未ちゃんを見てことりちゃんは微笑みます。
穂乃果「すごいいっぱい集まってるねー!」
穂乃果姫はみんなを見渡しました。
海未「ひぃぃ!」ササッ
ことり「わわっ!海未ちゃんどうしたの?」
海未「目が合いました」ブルブル
ことり「えーっ!いいなぁー!」
海未「恥ずかしいです・・・」プルプル
顔を隠して恥ずかしがる海未ちゃんの顔はなんだかとっても赤くなっています。
海未(穂乃果姫・・・)
どうやら海未ちゃんは穂乃果姫に恋をしてしまったようです。 盛大なパレードでオトノキワールドのみんなは大騒ぎ。
勿論、ことりちゃんもわいわい騒いでいます。
得意のバタ足ジャンプもしています。
海未ちゃんはと言えばずっと穂乃果姫に釘付けで騒ぐ事も忘れる程。
でも、まだこの感情が何かを理解していない海未ちゃん。
なんだかよく分からない感情に困ってしまい俯いてしまいます。
海未「???」
何かに気付く海未ちゃん。
モコモコ。モコモコと地面が迫り上がっています。
何だろう?と地面を見るとチョロプーの希ちゃんがバァと顔を出しました。
希「なんかえらい顔赤いけど大丈夫?」
海未「ひゃぁ!」 希ちゃんは地面からよいしょと身を乗り出します。
ことり「きゃぁっ!」
さっきまで誰もいなかった所から出て来たので思わずことりちゃんもびっくり!
海未ちゃんは初対面の希ちゃんにモジモジしてしまいます。
ことり「あなたは?」
希「うちは希!趣味はタロット占い!」
海未「・・・」テレテレ
希ちゃんは二人と友達になりたいと思い意気揚々と自己紹介をしますが海未ちゃんは両手で顔を隠して何も答えません。
希「ん?どうした?お腹いたいん?」 ことり「あ、あのね。海未ちゃん凄い恥ずかしがり屋さんなの」
海未「・・・ごめんなさい」
希「ほぉーそんなんやー。まぁテレサはみんな恥ずかしがり屋さんって聞くもんなぁー」
海未ちゃんは両手で顔を隠したまま希ちゃんと目を合わせようとしません。
海未「ご、ごめんなさいこのまま話してもいいですか?」テレテレ
希「ええよ!」
海未「ありがとうございます!」ペコリ
顔を隠しながらおじぎする海未ちゃんがおかしくてちょっとからかいたくなった希ちゃん。
でも、今はグッと我慢します。
希「で、なんでお顔が真っ赤になってたん?」
海未「えーとそれは・・・」 ことり「私もしりたいなぁー?」
海未「な、なんだか穂乃果姫を見たら胸がギュッとなりました・・・病気なのでしょうか?」
希「ははーんなるほどー」
希ちゃんがニヤリと笑います。
ことり「ふふっ海未ちゃんそれって恋だよ!」
海未「こ、恋ですか?」
希「穂乃果姫の事好きになってしもうたんやなぁー」
海未「す、好きに!?」
恋とか好きとか海未ちゃんにはまだ大人な言葉が出てくるので海未ちゃんの顔は更に赤くなりました。
まるで、砂漠に出てくるサングラスをかけた太陽のようです。 ことり「でも確かに穂乃果姫かわいいよねー」
穂乃果姫は相変わらずみんなに手を振っています。
希「海未ちゃんはどう思う?」
海未「ふ、普通です!」
本当はかわいいと思っているのについつい嘘を言ってしまった海未ちゃんは心の中で穂乃果姫にごめんなさいと言いました。
ことり「でもあのドレスとか凄くかわいいよ〜」
希「ほんまやなぁー。うちは家が地面の中やからすぐ泥だらけになってしまうけど一度着てみたいなぁ」
海未「わ、私は普通ですっ!」 希「ふぅーん普通なぁー」
そう言って希ちゃんはけらけらと笑いましたが被ってるヘルメットがちょっとズレてしまい戻します。
海未「と、とにかく私は穂乃果姫の事好きじゃないですからっ!」
珍しく大声を出した海未ちゃんはまた恥ずかしくなりしょぼんと体を縮み込ませます。
ことりちゃんはと言うと素直になれない海未ちゃんの事がかわいいなぁーと思っていました。
希ちゃんは背伸びをして遠くを見ます。
希「あらら、穂乃果姫えらい遠くに行ってしもうたなぁー」 ことり「わぁ〜本当だいつの間にあんな遠くに!」
いつの間にか穂乃果姫を乗せた車は遠くに行っていました。
希「ほんとさっきまで近くにおったのになぁー」
するとどこからか助けて〜助けて〜と声が聞こえてきます。
海未「・・・?」
もう一度耳を澄ましてみるとやっぱり助けて〜と声が聞こえてきます。
さて、誰からでしょう?
気になる海未ちゃんはふわふわの体で浮いて声がする方向を視線で辿ります。
助けて〜助けて〜!
助けて〜!助けて〜!
海未ちゃんはあっと驚きました。
声の正体は穂乃果姫だったのです。 凛「にゃーんにゃんにゃんかっとばすにゃー!」
花陽「うぅー目が回る〜」
なんと穂乃果姫はヘイホーの凛ちゃんとパタパタの花陽ちゃんにさらわれている真っ最中でした!
凛「ボスどちらに行くのー?」
花陽「もちろん!私のお城!」
凛「りょーかーい!」
凛ちゃんの荒い車の運転に花陽ちゃんは目が回ってしまいましたがある企みの為グッと堪えます。
穂乃果「ちょっとそこのお二方。私をさらってどうするつもりなのですか?まさかお金っ!それとも私!?ひぃぃーおたすけー」
凛「嘘にゃ!絶対そんなキャラじゃないにゃ!」
穂乃果「てへへバレたー?」
穂乃果姫は舌を出して笑います。 凛「ばれてるよー!」
穂乃果「ところで何で私をさらったのー?まさかお金!?ないよ!持ってないよ!それとも!」
花陽「そ、それはもういいよ!」
穂乃果「えー!じゃあなにー?ただ私をさらっただけ?クッパみたいに?」
凛「かよちんをクッパと一緒にしちゃダメ!」
花陽「そうだよ!私はちゃーんとした目的があってお姫様をさらったの・・・」
凛「そうにゃ!言ってやるにゃー!」
ヘイホーの凛ちゃんは手足をバタバタさせて興奮しています。
ところが流石はお姫様、そんな凛ちゃんをなだめて花陽ちゃんの言葉を待っています。 花陽「あのね。えっとね。このオトノキワールドはパンが名物でしょ?」
穂乃果「うん!食パンにフランスパン。1番のおすすめはあんぱん!」
花陽「そこだよ!穂乃果姫はご飯は好きじゃないの?」
穂乃果「ご飯も好き!」
花陽「じゃ、じゃあ。穂乃果姫は今にも空腹で倒れそうです」
穂乃果「うんうん」
穂乃果「そんな時、あんぱんとご飯が目の前にあります。どれから先に食べますか?」
凛「ラーメンはないの?」
花陽「あ、じゃあラーメンもあるよ」
穂乃果「うーん。あんぱんかなぁ・・・」 花陽「ほら!」
凛「言ったにゃ禁句だにゃ」
穂乃果「えぇっ!禁句!?」
花陽「私が穂乃果姫を攫った理由はね!このパンにまみれた穂乃果姫を更生させることなの!」
穂乃果「私悪いお姫様じゃないよ!」
凛「悪いお姫様じゃないけどパンの回し者なのにゃ!」
花陽「パンよりご飯!パンもいいけど、穂乃果姫にはご飯派になってもらいます!」
穂乃果「な、なんだって!!!」 謎の組み合わせだけど普通に続きが読みたくなる
ただ、外見をどうやって想像すればいいのかまだ悩んでる… 花陽「これから、穂乃果姫には私のお城に来てもらいます!」
凛「かよちんのお城おっきんだよ!」
穂乃果「お城に連れて行ってどうするつもりなの!?」
花陽「拷問だよ!拷問!」
穂乃果「ご、拷問・・・」
花陽「うん!これから毎日、穂乃果姫には朝昼晩全部ご飯とおかずを食べてもらいます!」
凛「ラーメンがないなんて恐ろしいにゃ・・・」
穂乃果「そ、それが拷問・・・。あ、でも私にはお城の住人達がいるんだよ?私がいない間その人達はどうするの?」
花陽「私の調べによると穂乃果姫がいなくても大丈夫だよ!それに、穂乃果姫がいない分休めるよ!」 ・・・・・・
一方その頃、海未ちゃん達は大慌てです。
ことり「ど、どうしよう!穂乃果姫がさらわれちゃった!」
希「これはえらいこっちゃ!」
海未ちゃん達だけじゃありません国民のみんなも大慌て!
ことりちゃんは歩き回って落ち着かない様子。
希ちゃんは腕を組んで何か考えてる様子です。
勿論、海未ちゃんはプルプルと白い体を震わせています。
海未「ど、どうするんですか?どうするんですか?」
ことり「あわわわ・・・」 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています