せつ菜「私って子供っぽいですか?」
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あなた「え?どうしたの急に」
せつ菜「聞いてくださいよ、この間歩夢さんと一緒に街を歩いていましたら……」
せつ菜「いやぁこのクレープ、絶品ですね‼」パクパク
歩夢「本当、愛ちゃんがおすすめするだけあっておいしいね」
歩夢「ふふ。せつ菜ちゃん、口の周りにクリームが付いてるよ」フキフキ
せつ菜「あ、すいません。ありがとうございます」
歩夢「どういたしまして」
女の子「あ、上原さん。久し振り」
歩夢「あ、こんにちは。久し振りだね」
せつ菜「お友達ですか?」
歩夢「うん、中学校の時の同級生」
女の子「その娘、かわいいね〜」
女の子「お姉ちゃん優しいでしょ、一緒にクレープ食べて楽しいね」
せつ菜「お姉ちゃん?」
女の子「え?親戚の娘じゃないの?」
せつ菜「んなっ!?違いますよ‼」
歩夢「この娘は私の同級生だよ」
女の子「そうだったの!?ごめんなさい、上原さんより小さいからてっきり小学生だとばかり」
せつ菜「しょ、小学生……」ガーン
歩夢「せつ菜ちゃん……」 おっぱいがよくわからない中学生みたいなダボっとした私服のせい
あと身長と性格 せつ菜「後輩ならまだしも親戚の小学生ですよ小学生!!こんな屈辱はありません‼」ドンッ
あなた「せつ菜ちゃん、落ち着いて」
あなた(て言うかそんな場面を見たら私でも勘違いしそうだなぁ)
あなた「せつ菜ちゃんは小柄だしいつも元気いっぱいに動き回ってるから子供っぽいと言えば子供っぽいかもね」
せつ菜「あなたまでそんな事言うんですか!?」
あなた「そもそも歩夢ちゃんと並んで歩いたら私だって年下だと思われるよ」
あなた「歩夢ちゃんは大人びているから、落ち着いていて見た目も大学生で通じるくらいだし」
あなた「歩夢ちゃんと一緒にいてそんなところを見られたのは運が悪かったと思うしかないんじゃないかな」
せつ菜「ぐぬぬ……確かに歩夢さんは私と違って大人っぽいですね」
せつ菜「愛さんもあんな感じですが見た目はそれこそ大学生と言ってもおかしくはありません」
せつ菜「それなのに私は小学生……私は高校2年生なんですよ」
あなた「気にし過ぎじゃないかな、私は今のせつ菜ちゃんもいいと思うけど」
せつ菜「ダメです‼このままじゃ威厳がなくなってしまいます‼」
せつ菜「決めました‼私、もっと大人っぽくなります‼」 あなたちゃんこそ小学生って言われてそうな気がするぞ… せつ菜「しかしそうは言ったものの、どうやって大人っぽくなれば……」
せつ菜「大人……大人……あ、そうだ‼」
せつ菜「3年生は全員大人っぽい、3年生の皆さんに相談しましょう‼」
せつ菜「エマさん、今お時間はありますか?」
エマ「大丈夫だよ、どうかした?」
せつ菜「相談があります、どうやったらエマさんのように大人になれるのでしょうか?」
エマ「え?大人?」キョトン
せつ菜「エマさんの皆を包み込むような溢れる母性はまさに大人の証です、なにか秘密でもあるんじゃないですか?」
エマ「秘密なんて言われてもなぁ〜」
エマ「わたしは妹弟達がいて親の代わりに面倒を見てたからこんな風になったのかな」
エマ「ごめんね、うまく言えないよ」
せつ菜「なるほど‼妹弟の面倒を見れば大人になれるんですね‼」
せつ菜「親の代わりと言う事は母親になれば大人に近づくと言う事!!」
せつ菜「こうしちゃいられない、さっそく母親になってきます‼」ダッ
エマ「あっ、せつ菜ちゃん」
エマ「わたし、もしかして変な事教えちゃったかなぁ……」 かすみ「うん、かすみんは今日もバッチリかわいい」
かすみ「るんるるんるんるん♪」
せつ菜「いた‼見つけましたよかすみさん!!」
かすみ「ほぇ?せつ菜先輩、私になにかご用ですかぁ?」
せつ菜「今鏡を見てポーズを取っていましたね、なにをしていたんですか?」
かすみ「げっ、見てたんですか。恥ずかしい……」
かすみ「かすみんのかわいさを再認識してたんですよ」
せつ菜「そうでしたか‼確かにかすみさんはかわいいですよね‼」
せつ菜「かわいいかわいい!!かすみさんはいい子ですね〜!!」ナデナデ
かすみ「ちょ、いきなりなにするんですか!?やめてくださいよもう」
せつ菜「頭を撫でられるのは嫌ですか?」
かすみ「嫌じゃないですけど子供じゃないんですから……」
せつ菜「ん〜ちょっと違いましたかね」
せつ菜「他に母親らしい事と言えば……」
せつ菜「かすみさん、今から私はあなたの母親です」
せつ菜「ママと呼んで大いに甘えてください‼」
かすみ「なんですかいきなり……どうしたんですか」
せつ菜「そうだ、ご飯を作ってあげましょう‼今日は私の家に来てください‼」
かすみ「はぁ!?話についていけないんですけど!!」
かすみ(せつ菜先輩の料理なんて食べたら生きて帰ってこれないよ)
せつ菜「遠慮しなくてもいいですから、ほら行きましょう‼」ガシッ
かすみ「うわぁっ‼やめてくださいまだ死にたくありませ〜ん!!」 せつ菜の家
せつ菜「さぁ、ゆっくり寛いでください。今ご飯の支度をしますね」
かすみ「せつ菜先輩の料理を前にゆっくり寛ぐとか出来ないんですけど」
かすみ(なんで私がこんな目に……)
かすみ「わ、私もお手伝いしますよ」
せつ菜「ママに任せてあなたは待ってていいんですよ」
かすみ「ママになりきってる……こうなったら」
かすみ「私、ママと一緒に料理作りたいなぁ〜」キラキラ〜
せつ菜「ほう、なるほど。一緒に料理を作ると言うのも母娘らしくていいですね」
せつ菜「では一緒に作りましょう‼」
かすみ「ほっ……助かったぁ」
かすみ(変な料理作らないように私が見張っていないと)
せつ菜「えっと、ここにお塩を入れて」
かすみ「それはお塩じゃなくてお砂糖ですよ、ベタなボケかまさないでください」
せつ菜「おっと失礼、ドジっ子ママは需用ないんですかね」
かすみ「せつ菜先輩はドジじゃなくて質の悪い確信犯じゃないですか……」
かすみ「ちょっと、いつまでお魚焼いてるんですか。もういいんじゃないですか?」
せつ菜「お焦げがおいしいとよく言うじゃないですか、もっともっとこんがりと」
かすみ「それは釜飯でしょうが‼お魚は焦がしちゃいけません‼」
せつ菜「そうなんですか?料理は難しいですね」
かすみ「せつ菜先輩が余計に難しくしてるんですよ……」グッタリ せつ菜「出来ました‼完成です!!」
かすみ「つ、疲れた……なんとか出来上がりましたね」
かすみ(私が見張ってて本当によかった、危うく有害指定食品が出来るところだった)
せつ菜「それでは召し上がれ‼」
かすみ「い、いただきます……」ドキドキ
かすみ「―あむっ、このお魚やっぱり焼き過ぎましたね。苦い……」
せつ菜「なに言ってるんですか、この苦味がおいしいんじゃないんですか‼」
せつ菜「苦い‼もう一匹!!」パクパク
かすみ「よく食べられますね……せつ菜先輩は味覚も変わってるんだ」
かすみ「お口直しにポテトサラダでも」パクッ
かすみ「―って、あっま!?なんでこんな甘いんですか!?これにはちゃんとお塩を入れたはず……」
せつ菜「隠し味にお砂糖を入れてみました」
かすみ「結局入れたんですか、いつの間に」
かすみ「全然隠し切れていない……むしろお塩が隠し味になってるし」モグモグ
かすみ(まったくせつ菜先輩は……油断も隙もないんだから) スクスタくんはそのうちせつ菜の料理特訓ストーリーやってほしい
素のスペックは高いはずだし美味しいものは美味しいと評価できてるんだからちゃんと練習すればできるはず せつ菜「あ、そうだ」
せつ菜「ほぉらかすみさん、あ〜ん」
かすみ「なんですか急に、1人で食べられますけど」
せつ菜「そう言わずに、子供に食べさせるのって母親らしくていいじゃないですか」
かすみ「だから私は子供じゃ……」
かすみ「―仕方ありませんね、あ〜ん」パクッ
せつ菜「おいしいですか?」
かすみ「うん……不思議とさっきよりおいしいような」モグモグ
かすみ(もしかしてせつ菜先輩に食べさせてもらったからかな?)
せつ菜「うふふ、それはよかった。張り切って作った甲斐がありましたね」ニコッ
かすみ「ところで、どうしてこんな事を?」
せつ菜「ちょっとした事情がありまして大人っぽくなる為に3年生の真似をしようと思ったんです」
せつ菜「これはエマさんを参考にしました」
かすみ「なるほど……だから頭を撫でたり母親になりきって料理を」
せつ菜「どうでした?私、大人っぽかったですか?」
かすみ「う〜ん……大人っぽいと言うかまぁ、せつ菜先輩らしいなと思いました」
せつ菜「なんですかそれは?変わってないと言う事ですか?」
かすみ「一応褒めたつもりなんですけどね」
かすみ「色々ありましたがせつ菜先輩と一緒にご飯が食べられて楽しかったです」
かすみ「かわいいと褒めてくれて、ありがとうございました」
せつ菜「いえ、こちらこそありがとうございました……」 かすかすからバブみを感じだしたけど1はどう責任取ってくれるの? せつ菜「かすみさんには喜んでもらいましたがあれで本当によかったんでしょうか」
かすみ『大人っぽいと言うかまぁ、せつ菜先輩らしいなと思いました』
せつ菜「私らしさ、とは一体なんなのでしょうか」
せつ菜「まだよくわかりませんね……」
せつ菜「よし、次は彼方さんに相談してみましょう!!」
彼方「大人になるにはどうすればいいか?」
せつ菜「はい、私も彼方さんのように余裕たっぷりでゆったりな大人になりたいんです!!」
彼方「別にそのままでも十分だと思うけど、背伸びしたいお年頃なんだねぇ」
彼方「彼方ちゃんを目標にするならぁ、お昼寝とお勉強を沢山する事だね」
彼方「ほら、『寝る子は育つ』って言うでしょ」
せつ菜「なるほど‼確かにそんなことわざがありましたね‼」
せつ菜「勉強する事で知的な大人にもなれますし、さっそくお昼寝とお勉強をしてきます‼」ダッ
彼方「焦らずのんびりやるんだよ〜それが1番大事」
彼方「―って、聞かずに行っちゃったかぁ。相変わらず忙しいなせつ菜ちゃんは」
彼方「ふぁ、眠い……私もひと眠りしよ」ゴロン この前のイベでも足怪我してる子いるのに全員で滑りたいとか言い出すのはヤバい 部室
璃奈「う〜ん、ここはどうすればいいんだっけ」
璃奈「―ダメだぁ、わからない。明日までに提出しないといけないのに……」
璃奈「これもFF7Rが面白いせいだ、璃奈ちゃんボード『責任転嫁』」
璃奈「愛さんでも来てくれないかなぁ」
璃奈「おーい愛さん。―なんちゃって」
ガラッ
璃奈「わぁっ!?」
せつ菜「おや璃奈さん、璃奈さんもお勉強ですか?」
璃奈「あ、せつ菜さんだった。愛さんかと思った」
璃奈「実は……まだ宿題が終わってなくて」
せつ菜「璃奈さんにしては珍しいですね、間に合いそうですか」
璃奈「もう少しで終わるんだけどわからない問題があって……」
せつ菜(後輩に宿題を教えるのは先輩らしくて大人なのでは?)
せつ菜(これは大人に近付く為の大きな一歩を踏み出すチャンスです!!)
せつ菜「そういう事でしたらお任せください‼この私が教えてあげます‼」
璃奈「本当?助かるよ、璃奈ちゃんボード『地獄に仏』」
愛「ん?なんか今りなりーに呼ばれたような」
歩夢「どうしたの?」
愛「いや、なんかもったいない事したような気持ちになって」
歩夢「?」 せつ菜「それでは始めましょうか」スチャッ
璃奈「おぉ、せつ菜さんが眼鏡かけた。大人っぽ〜い」
せつ菜「お、大人っぽい……」ジーンッ
せつ菜「ありがとうございます、さぁ張り切って終わらせましょう」
せつ菜「どこがわからないのですか?」
璃奈「ここ、現代文の問題なんだけど」
璃奈「この小説の主人公の心境、自分ならどう感じるかっていうやつで、何度読んでもいい答えが浮かばなくて」
せつ菜「ほほう、なるほど。それは確かに考えさせられますね」
せつ菜「率直な感想を書けばいいんですよ、璃奈さんがこの主人公になった時にどう思うか」
せつ菜「璃奈ちゃんボードに感情を表す感覚で考えてみてください」
璃奈「な、なるほど。だとしたら……私だったら幸せだと思うな」
せつ菜「それをそのまま書けば答えになります、現代文の問題にははっきりした答えはありません」
せつ菜「璃奈さんらしい答えが出せればそれが正解になるんですよ」
璃奈「そっかぁ、私色々難しく考え過ぎてたよ」 璃奈「うぅ〜ん、やっと終わったぁ。璃奈ちゃんボード『燃え尽きたよ』」
璃奈「ありがとうせつ菜さん、おかげで宿題終わらせる事が出来た」
せつ菜「お疲れ様でした、私も明日の予習をしますか」
せつ菜「……」カリカリ
璃奈「……」ジーッ
せつ菜「―なんですか?そんなに見つめて」
璃奈「いや、普段のせつ菜さんは元気いっぱいで駆け回ってるからそうやって静かに勉強してるのはギャップがあるなって」
せつ菜「ギャップ……」
せつ菜「ギャップがあった方が大人っぽいと思いますか?」
璃奈「え?う〜ん、そうだなぁ……」
璃奈「よくわからないけど、ギャップがある方が普段見えない部分は際立つ……と思う」
せつ菜「なるほど、やはりギャップ萌えはアリという事ですか」
せつ菜(全面的に大人っぽさを出すよりもふとした時に出すという方法もあるんですね) 璃奈「く……ふわ……あぁ」クシクシ
せつ菜「璃奈さん、眠いんですか?」
璃奈「うん、最近夜遅くまでゲームやってて寝不足気味」
せつ菜「それはいけませんね、ちゃんと眠らないと大きくなれませんよ」
せつ菜「そうだ‼私と一緒にお昼寝をしましょう‼」
璃奈「え?せつ菜さんと一緒に?」
せつ菜「そうです、よく眠ると大人になると聞いたんです」
せつ菜「ちょうどあそこにソファが‼私と一緒に大人になりましょう‼」グイッ
璃奈「ひゃあっ!?」ドサッ
璃奈「せつ菜さん、流石にソファに2人はキツいよ……」
せつ菜「くっつけば大丈夫ですよ」ムギュウ
璃奈「せつ菜さんの胸が……苦しい……」シロクロ
璃奈(でも、眠れば大人になるって……私もせつ菜さんくらい育つの、かな……)モミュ
せつ菜「きゃっ!?璃奈さんなにを!?」
璃奈「あ、ごめんなさい。目の前に立派なモノがあったからつい」
せつ菜「もう、ダメですよ」カァァ
璃奈(そんな事言われてもこの状況じゃ辛抱堪らないんだよなぁ) 料理が上手くなったらネタが一つ潰れてしまうし、かといってメシマズのままでも一切成長しないでずっと同じネタをやり続けることになるし難しいところだな 璃奈「う〜ん」
せつ菜「眠れませんか?」
璃奈「色々な要因が重なってね……」
せつ菜「ならば子守唄を歌ってあげましょう‼」
せつ菜「ね〜むれ〜!!ね〜むれ〜!!璃奈さんいい子だ〜さ〜ね〜むれぇ〜!!」ボエェー!!
璃奈「う、うるさい……これじゃ余計眠れないよ」
せつ菜「―くかー‼くかー‼」
璃奈「って、せつ菜さんが速効で眠っちゃった。自分にも効くんだ子守唄」
せつ菜「むにゃむにゃ……さぁ璃奈さん、一緒に寝ましょうね……」ギュウ
璃奈「せつ菜さん……」トローン
璃奈「そうやって囁いてもらった方が眠れそう」ウトウト
璃奈「おやすみ……せつ菜さん」ギュウ
璃奈「すぅすぅ……」
せつ菜「くかー、くかー」
璃奈「すぅ……すぅ……」
せつ菜「くかー‼くかー‼」
璃奈「……すぅぅ〜!!」
璃奈「ダメだ、やっぱり眠れない……」ムクリ
璃奈「せつ菜さん、宿題教えてくれてありがとう。お昼寝は一緒には出来ないけど気持ちは嬉しかった」
璃奈「大人っぽいのはせつ菜さんには似合わないと思うよ私は」
璃奈「いつも元気で私を振り回してくれるせつ菜さんが、好き」
璃奈「それじゃ、バイバイ。璃奈ちゃんボード『いい夢見ろよ』」 せつ菜「ん……あぁ〜よく寝たぁ〜!!」ノビー
せつ菜「あれ?璃奈さんがいない?起きて先に帰ったんでしょうか」
せつ菜「私も起こしてくれればよかったのに」
せつ菜「もうこんな時間ですか、そろそろ帰らなくちゃ」
せつ菜「たっぷり寝ましたがあまり変わらないような……まだ寝ないといけないんでしょうか」
せつ菜「明日は果林さんにも聞いてみましょう‼」
次の日
せつ菜「いや〜果林さんはいつ見ても大人っぽいですよねぇ!!」
果林「なによ会うなり持ち上げて、まぁ悪い気はしないけど」
せつ菜「私も果林さんのようにクールな大人になりたいです‼どうすればいいでしょうか!?」
果林「そうねぇ……まずは見た目から変えてみたら?」
果林「おしゃれをして大人っぽい格好をすれば少しは私に近付けるかもね」
果林「よかったら、私がコーディネートしてあげる。うふ」ピトッ
せつ菜「あわわわ……近いですよ果林さん」カァァ
果林「こういう事が出来ればもっと大人になれるかもしれないわよ」
せつ菜「は、離してください‼」バッ
せつ菜「とにかく、おしゃれとせくしーさを磨けばいいんですね‼やってみます‼」ダッ
果林「あら、逃げられちゃった。残念」
果林「1人で大丈夫かしら、心配だわ」 154cmっていうとそこまで小さく感じないけどにこルビィと同じと思うと小さく感じる 服屋
せつ菜「見た目から変える、か」
せつ菜「確かにそれが1番手っ取り早いかもしれませんね」
せつ菜「さて、大人っぽい服大人っぽい服と……」キョロキョロ
しずく「あれ、せつ菜先輩」
せつ菜「あ、しずくさん。偶然ですね」
せつ菜「しずくさんも洋服を買いに来たんですか?」
しずく「はい、春物の服を新調しようと思って」
しずく「せつ菜先輩、なにかを探していたようですが」
せつ菜「私は大人っぽい服を探していました‼」
しずく「大人っぽい服、ですか」チラッ
しずく(確かにせつ菜先輩の私服ってちょっと子供っぽいかも……)
せつ菜「―今子供っぽいと思ったでしょう……?」
しずく「えっ?いやまさか、そんな事思ってませんよ。あははは」
せつ菜「そうですか?ならいいんですが」
しずく(せつ菜先輩、鋭いですね……) 並ぶとお姉ちゃんに見えそう
もちろん、しずくの方が せつ菜「しずくさんって一年生の割りに大人びていますよね、かすみさんや璃奈さんと比べても」
しずく「そうですか?年相応だと思いますけど」
せつ菜(この謙虚で落ち着いた様子……私の方が一年生に見えるかもしれません)
せつ菜「しずくさんの持っているそのワンピース、私にも似合うでしょうか」
しずく「どうでしょうか、よかったら試着してみますか?」
せつ菜「はい‼着てみます‼」
しずく「せつ菜先輩に合うサイズを持って来ました」スッ
せつ菜「ありがとうございます、では少々お待ちを」シャーッ
ヌギヌギ……シュル スッ シャーッ
せつ菜「どうでしょうか?似合いますか?」
しずく「いいですね、先程の活発な服装とは違って清楚な雰囲気がよく出ています」
せつ菜「このような服は着ないのでなんだか恥ずかしいですね……」カァァ
しずく「大分大人っぽくなったんじゃないですか?服装ひとつ変えるだけでも違いますね」
せつ菜「そうですか!?私大人っぽいですか!?」
せつ菜「よし、このワンピース買います‼しずくさん、ありがとうございます‼」
しずく「いえ、お役に立ててよかったです。ふふふ」 せつ菜「しずくさんにお会い出来て本当によかったです!!私1人だったら同じような服を買っていたかもしれません」
しずく「やっぱりあの服装はせつ菜先輩の趣味だったんですね……」
せつ菜「せっかくだからこのワンピースを来て帰ろうかな」
しずく「ふふ、気に入ったみたいですね」
せつ菜「いやぁ、なんだか私じゃないみたいですね〜」スキップスキップ
しずく「ちょっとせつ菜先輩、ワンピースでスキップなんてしたらスカートがめくれ上がりますよ」
せつ菜「おっと、そうでした。大人っぽい格好になったんだから大人っぽい振る舞いをしないと」
せつ菜「ねぇ……しずくさん」ピトッ
せつ菜「うふん。私、キレイですか?」
しずく「なんですか急に雰囲気を変えて、なにかの遊びですか?」
せつ菜「んなっ!?私のせくしーさがわからないんですか!?」
しずく「せくしーさ?」
せつ菜「せくしーに振る舞うと大人っぽくなると聞いたんです‼」
せつ菜「だから私はこうしてですね」
しずく「なるほど、そういう訳でしたか」
しずく「せつ菜先輩……」
しずく「そんな演技ではダメです‼全然なってません‼まるでギャグです‼」クワッ
しずく「私が徹底的に『せくしーさ』を演技指導してあげます!!」
せつ菜「へ?し、しずくさん……?」 しずく「いいですか、演技というのは役柄に己の魂を吹き込み同化する事です。役そのものになるのです」
せつ菜「いや、あの、私は演技をしたい訳ではなくてですね」
しずく「生きる事は演じる事!!全ては演劇に通じるのです‼」
せつ菜「しずくさんてば」
しずく「せくしーになりたいんですよね、だとしたらせつ菜先輩には圧倒的に足りない物があります」
せつ菜「た、足りない物……?」ゴクリ
しずく「それは色気‼せくしーなオーラがまったく出ていません‼今のままではさっきのような事をしてもなにも感じられませんよ」
せつ菜「なら、どうすれば」
しずく「ここではなんですので場所を変えましょう」
しずく「学校の演劇部がまだ開いてるはずです、そこに行きましょう」
せつ菜(いつの間にかすっかりしずくさんのペースに……一体どうなるんでしょう) 学校 演劇部
しずく「よかった、まだ開いていましたね」
せつ菜「こんな所まで来てなにをするんですか」
しずく「もちろんせくしーになる為の指導です」ガサゴソ
しずく「まずはお化粧をしましょう、昔から色気を出す必需品ですよ」
せつ菜「私、お化粧とかした事ありません」
しずく「心配いりません、私がやってあげますよ」
しずく「出来ました、鏡を見てください」スッ
せつ菜「これが……私?別人みたい」
しずく「ふふっ、大分色気が増しましたね」
しずく「次はせくしーな振る舞いです、先程はどこか照れがあったように見受けられます」
しずく「照れをなくし、心の底から自分は美しいと思ってやるのです」
せつ菜「わ、わかりました」
せつ菜「しずくさん……私、キレイ……ですか?」ウワメヅカイ
しずく「ほう、随分よくなりました。しかしまだ甘いですね」
しずく「見ててください、こうやるんですよ」
しずく「―はぁ……」(甘い吐息)
しずく「せつ菜先輩……」(潤んだ瞳、赤く染まった頬)
しずく「どうか今夜は……あなたを私だけの物に」(いやらしい声)
せつ菜「はうあっ!?」ゾクゾクゾク
せつ菜(な、なんですかこの半端ない色気は!?いやらしい、いやらし過ぎる!!)
しずく「―とまぁ、こんな感じです。やってみてください」
せつ菜「こんな事私には出来ません‼」 せつ菜「しずくさん、どうか今夜はあなたを私だけの物に……」
しずく「ダメです‼もっと感情を込めて‼」
せつ菜「しずくさん……どうか今夜はあなたを私だけの物に」(お?)
しずく「もう1度‼」
せつ菜「しずくさん、どうか今夜はあなたを私だけの物に」(少しづつ)
しずく「だんだん感情が込もってきましたね、その調子です‼」
せつ菜「しずくさん!!どうか今夜はあなたを私だけの物に!!」(ってこれはいやらしい声と言うより)
しずく「せ、せつ菜先輩?」ドキッ
せつ菜「しずくさん!!」カベドン
せつ菜「どうか今夜は、あなたを私だけの物に」(イケボ)
しずく「はうんっ!?」キュンキュン
せつ菜「……」
せつ菜「―はっ!?私は一体なにを……?」
しずく「素晴らしい‼素晴らしい演技です‼最高です‼」ウットリ
せつ菜「へっ?そ、そうでしたか?」
せつ菜(夢中になり過ぎてまったく覚えていません) せつ菜「なんか途中から大人っぽさ云々がどこかに行ってしまったような気がするのですが」
しずく「結果としてはせつ菜先輩の男前な一面が見られましたが、さっきも言った通り全ては演劇に通じます」
しずく「つまり、絶えず意識をする事が大切です」
しずく「意識をし続ければ自然とせつ菜先輩らしさが出るようになりますよ」
せつ菜「意識、ですか。なるほどそれも一理ありますね」
せつ菜「しかししずくさんには教えてもらってばかりで私からはなにも年上らしい事をしてあげられなくて……」
しずく「なに言ってるんですか、ちゃんと先輩らしくリードしてもらいましたよ」
しずく「さっきのセリフ、すごく心に響きました。かっこよかったです」ポッ
しずく「よかったらまた、演技の練習に付き合ってくださいね」
せつ菜「かっこよかった……」
せつ菜(なるほど、かっこいい大人というのもあるんですね)
せつ菜(しずくさんに指導してもらって、よかったかもしれません) あなた「せつ菜ちゃん、調子はどう?」
せつ菜「部長さん」
あなた「あ、なんだか雰囲気変わったね。ちょっと大人っぽくなったんじゃないの?」
せつ菜「本当ですか?どの辺がそう思います?」
あなた「えっと、元気は元気なんだけどどこか余裕があって落ち着いてると言うか」
あなた「そばにいるとお母さんといるみたいで安心するし自信に満ちた顔をしているからすごく頼りになりそう」
せつ菜(余裕と落ち着きは彼方さんと璃奈さん、お母さんのような安心感はエマさんとかすみさん)
せつ菜(そして自信に満ちて頼りになると言うのは果林さんとしずくさんのおかげ)
せつ菜「―ふふっ、そうですか。それはなにより」
せつ菜「どうやら目標は達成出来たようですね‼やりました‼」
あなた「うんうん、私も嬉しいよ」
あなた「ね、せつ菜ちゃん」
あなた「よかったら私にも、大人っぽくなる方法教えてよ」
せつ菜「いいでしょう、私が培ってきた全てをあなたに伝授します‼」
せつ菜「今日は私の家に泊まって付きっきりで大人にしてあげます‼」
あなた「ふふふ、楽しみだなぁ。よろしくお願いします」
歩夢「ん?」ゾクッ
愛「どしたの歩夢?」
歩夢「なんだか胸騒ぎがする……なんだろう」
歩夢「早くあの子に会いに行かないと」 終わりです。しずくちゃんの「せつ菜さん」呼びは知らずに勉強不足でした、すみません。最後まで読んでいただきありがとうございました。 よかった!
未だにせっつーは1年生だと思ってしまう でも今回のスケートせつ菜は普段と違って大人っぽく見えて可愛かった
腋が無防備なところは自分がどれだけスケベな体してるのか理解してないっぽいけど ちょっと空回りしつつも頑張ってるせつ菜がすごい可愛い ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています