ダイヤ「この島に常識は通用しませんわ……」
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
ダイヤ（今日でちょうど一ヶ月ですわね……）
ダイヤ（なんとかして本土へ戻る手段を探さなくては……）
ルビィ「おねぇちゃ、お魚しゃん焼けたよ」
ﾎｸﾎｸ
ダイヤ「環境は人を変える……あのろくでもないルビィもこんなに立派になって」
ルビィ「えへへぇ。食べよ食べよ」
ダイヤ「ええ。そういえば善子さんは…」
ルビィ「あれぇ？ さっきまでルビィと一緒にいたのに」
ダイヤ「まさかっ……！」
善子「ヒッ、ヒイイイイイイィィィィィィィィィィッ！！！！」
ルビィ「善子ちゃの悲鳴だ！」
ダイヤ「いけませんわ！」
吸血鬼「お、人間の女じゃねぇか！」
吸血鬼「うまそうな女だな！ ガハハハ！！」
善子「ヒィィィィィィィィィィッ！！！！ こ、来ないでっ！！！！」 吸血鬼「まずは一口味見を」
ｶﾌﾟｯ
善子「ヒッ、いやぁぁぁぁぁぁ！！！！」
ｼﾞｮﾎﾞﾎﾞﾎﾞﾎﾞﾎﾞﾎﾞﾎﾞﾎﾞﾎﾞｯ
吸血鬼「ガハハハ！ こいつ、漏らしてやがるぜ！ しかも盛大に！」
吸血鬼「ガハハハ！」
ルビィ「善子ちゃが吸血鬼に襲われてる！」
ダイヤ「早く助けにいかなくては……しかし武器も無しにあれだけの人数を相手するのは」
ルビィ「あったよ！ おねぇちゃ！ 丸太が！」
ダイヤ「でかしましたわ！ ルビィ！」
善子「た、たしゅけ、たしゅけ、て……」
吸血鬼「ガハハハ！ こいつ泣いてやがるぜ！」
吸血鬼「今からたっぷりいい声で鳴かしてやるよ！」
ﾎﾞﾛﾝｯ
吸血鬼「ガハハハ！ ん？ な、なんだありゃ！？」
ダイヤ「はぁぁぁぁぁッ！！！！」
ﾌﾞﾙﾝﾌﾞﾙﾝﾌﾞﾙﾝｯ
吸血鬼「なんだと！？ あれだけ巨大な丸太を人間が」
ダイヤ「ふんっ！」
ﾄﾞｸﾞｼｬｯ
吸血鬼「ぐほぁっ！！」
吸血鬼「て、てめぇっ！ 人間ごときが吸血鬼様に」
ダイヤ「ふんっ！」
ﾄﾞｸﾞｼｬｯ
吸血鬼「ぐはぁ！！」 善子「うぅ……」
ｶﾞｸｯ
ルビィ「善子ちゃ、だいじょうぶびぃ！？」
善子「遅いじゃない！ 死ぬかと思ったわよ！」
ルビィ「うゅ」
ダイヤ「ふぅ、吸血鬼は殲滅しました。もう安心ですわ」
ルビィ「さすがおねぇちゃ！ しゅごい！」
善子「やるわね」
ダイヤ「善子さん、あれほど単独行動はしないようにと言っておいたでしょう！？」
善子「ち、違うわよ！ あんたら二人が勝手にいなくなってたんじゃない！」
ダイヤ「まったく……ご飯にしますわよ」
善子「お腹ぺこぺこよ！ このヨハネを酷い目にあわせたんだなら罰としてあんたたちはご飯抜きよ！ これ全部ヨハネのものなんだからっ！」
善子「がつがつがつっ、ふほほっ、うみゃいうみゃいっ！」
ルビィ「うゅゅゅ、ルビィとおねぇちゃのおしゃかなしゃんが…」
ダイヤ（そろそろ死にそうですわね。善子さんも）
ダイヤ（みんな、無事だとよいのですが……） 一方、別の場所
果南「もう我慢の限界だよ。ちょっと吸血鬼の親玉を殺しにいこうよ」
師匠「待つんじゃ、果南！ 早まるでない！」
果南「私がこの悲劇を終わらせる。止めないでよ、師匠」
師匠「お主が思っとるほどヤツは簡単な相手ではないぞ」
「そうだそうだ！」
「たった一ヶ月くらい前に来た分際で調子に乗りやがって！」
「女が吸血鬼のボスに敵うわけがないだろ！」
「一人で勝手に死にやがれ！」
「ヤラセロ……女とヤラセロ……」
師匠「やめんか！ 果南はわしらの仲間じゃろ！」
師匠「しかし果南、どうするつもりじゃ？」
果南「親玉の所までの道をみんなに切り開いてほしい。親玉は私がしとめるから」 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
