栞子「付き合ってほしい?」2スレ目
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学生社会人と付き合ってて流石に色々済ましてんだろうな 一緒に生きていきましょうだと…?
尊い…ありがとう世界… --------------------------------
栞子「体調、ですか?」
栞子「もう大丈夫ですよ」
栞子「出産してからもう大分経っているんですから」 栞子「辛かったですが...こんなに可愛い子を生むことができて私は幸せです」
栞子「これからはこの子を大切に育てていきましょう」
栞子「もちろんあなたにも育児にはしっかり参加して頂きますよ?」
栞子「はい、お願いしますね」 栞子「...名前、ですか?」
栞子「えぇ、もちろん考えてあります」
栞子「紬子(つむぎこ)と名付けましょう!」
栞子「『翠子(みどりこ)』と迷ったのですが、この子には紬子の方が似合うような気がしました」 栞子「ちゃんと良い子に育って下さいね〜」
栞子「あなたも抱っこしますか?」
栞子「はい、首がまだ座っていないので気をつけて下さいね」 栞子「......」
栞子「何だか...」
栞子「赤ちゃんを抱っこしてるといつもよりも大人っぽく見えますね」
栞子「普通の親に見えます」 栞子「...ふふっ、そんな怒らないで下さい。紬子が見てますよ?」
栞子「この子には幸せな人生を送ってもらいたいです」
栞子「はい、二人で大切に育んでいきましょう」 今更で申し訳ないんだけどこのあなたの性別ってどっちなの? ガンガン進むな!
ちょっと急展開過ぎて置いてきぼりぎみだぜ 【🌟】一通り生涯を描いてくれたら
アナザーストーリー欲しいな >>75
iPS細胞というので同性の間でも子供ができるらしいです >>1は生きてるかな?
過労で倒れてなければよいが… -------------------------------
栞子「久しぶりに再会できて楽しかったですね」
栞子「同好会の方々も元気でなによりでした」
栞子「皆さん結婚して子供もできていて...」
栞子「私達みたいに子育て等で悩んでいるみたいでしたね」 栞子「えぇ、皆さん自分の好きな道を進んでいて無事才能を発揮できているみたいです」
栞子「高校の時に私が口うるさく言っていたのが効いていたのかもしれませんね」
栞子「...翠子ももう少しで小学生になります」
栞子「あの子が中学生になった時あたりにでも、もう一度みんなで集まりたいですね」 栞子「...そういえば」
栞子「紬子の通う小学校で今度運動会があるんです」
栞子「その中で親が出る種目があるのですが...」
栞子「あなたと私どちらが参加しますか?」 栞子「...紬子に選んでもらう?」
栞子「そうですね。今日の夜、寝る前にでも聞いてみましょう」 栞子「......」
栞子「それと...」
栞子「今日の夕飯は私が作ります」 栞子「いえ、私が一人で作りますので手伝わなくて大丈夫です」
栞子「おかずは...唐揚げにでもしましょうか」
栞子「...確かに紬子の好物ですが...それが何か?」 栞子「あら、バレてしまいましたね」
栞子「でももう遅いですよ。唐揚げで紬子の機嫌を取って選んでもらうんです」
栞子「運動会に出るのは私です」
栞子「♪」 栞子はスーツが似合いそうだ
キャリアウーマンって感じ お前らコロナで退屈してるなら
1スレ目から改めて見てみろよ
気持ち悪いニヤニヤが止まらないぞ -------------------------------
栞子「...発表まで一分後ですね」
栞子「...何だか自分の大学受験の時を思い出します」
栞子「紬子はちゃんと志望大学に受かったので良かったのですが...」
栞子「翠子の方がもし落ちていたらどう接してあげたら良いんでしょうか...?」 栞子「...そんな心配する必要はないって...」
栞子「いえ、心配にもなりますよ。娘が人生の岐路に立っているんですから...」
栞子「あ、時間になりました...!」
栞子「今、自分の部屋で確認しているとは思うのですが」
栞子「どうなんでしょうか...?」 栞子「...!」
栞子「よ...」
栞子「良かった...」 栞子「はぁ、ようやく肩の荷が下りました」
栞子「おめでとうございます」
栞子「今日はお祝いを開きましょう」
栞子「紬子も参加できるか確認しています」
栞子「ふふっ、凄い御馳走を作るので今日は楽しみにしていて下さい ------------------------------
栞子「......」
栞子「どんな方だと思いますか?」
栞子「これから紬子の連れてくる恋人です」
栞子「...もちろん不安ですよ」 栞子「もしヤンキーやヤクザのような人を連れて来たら私どうしたら...」
栞子「...そんなことない?」
栞子「そうでしょうか...」
栞子「...確かに会ってみないことには分かりませんが...」
栞子「うぅ...早く会いたいような会いたくないような変な気持ちです...」 ............................
栞子「ふぅ...」
栞子「少し安心しました」
栞子「会って話してみる限り、なかなか誠実な方だったように思います」
栞子「少し不器用な所がありそうなのも逆に良かったです」
栞子「私から紬子との結婚について質問された時も即答していましたし」
栞子「まるでどこかの誰かに似ているように思えました」
栞子「ふふっ、誰でしょうね?」 いまでもしぃちゃん呼びなのか、それともしおりこ呼びなのか -------------------------
栞子「良い天気ですね」
栞子「こういった日はこんな風に縁側でゆっくりするのに限ります」
栞子「翠子が結婚してからしばらく経ちましたが...」
栞子「二人きりですと以前ほど騒がしくはなくなりましたね」
栞子「...いえ、静かとは言っていませんよ。あなたがいるんですから」クスクス 栞子「...? どうしました?」
栞子「...お昼寝?眠いんですか?」
栞子「眠いのでしたら膝枕をしてあげます」
栞子「そんなに恥ずかしがることもないでしょう。二人きりなんですから」 栞子「それに昔はあなたの方からせがんでいましたのに...」
栞子「随分と冷たくなってしまいましたね」
栞子「...ふふっ、ありがとうございます」 栞子「...やっぱり見られながら寝るのは恥ずかしい?」
栞子「寝てしまえば同じですよ」
栞子「ほら、目をつむって下さい」
栞子「しばらくすれば自然に眠れますよ」
栞子「陽が当たってこんなに気持ち良いんですから」
栞子「はい、お休みなさい」 栞子「......」
栞子「寝てしまいましたね」
栞子「起きてる時に言ったら拗ねてしまいそうですが...」
栞子「可愛い寝顔です」 栞子「もう数十年この人と一緒にいますが...」
栞子「いつも振り回されっぱなしですね」
栞子「でも、最近は私の方がわがままを言う事の方が多くなったかもしれません」
栞子「せっかくなのでこれからは私の方がこの人の事を振り回してあげましょうか」
栞子「今までのお返しです」 栞子「......」
栞子「でも...」
栞子「こんな日々も、もしかしたらもう長くは続かないのかもしれません」 栞子「お互いにもう体が弱り始めてます」
栞子「ある日突然、なんて事もあるかもしれません」
栞子「もし私を残してこの人が先に旅立ってしまったら...」 栞子「...っと」
栞子「いけませんね。こんな事を考えるなんて」
栞子「まだこの人には元気にいてもらわなければいけません」
栞子「...ですがもし、別れる時が来るならば...」
栞子「願わくば私の方が先に...」 栞子「......」
栞子「そろそろ起こした方が良さそうですね」
栞子「起きて下さい」
栞子「もう少しで紬子が孫を連れてくる時間になりますよ」 栞子「準備などがあるんですからあなたも手伝って下さい」
栞子「えぇ。今日は御飯を作る手伝いをして頂きます」
栞子「ほら、寝ぼけてないでしゃきっとして下さい」 栞子「......」
栞子「あっ、いえ、ごめんなさい」
栞子「特に何かあるわけではないのですが...」
栞子「明日は二人でどこかに行きませんか?」 栞子「近くの公園でも良いですし、日帰りの旅行でも良いです」
栞子「ただ、あなたと何処かに出かけたいなと思いましたので...」
栞子「はい、ありがとうございます」
栞子「楽しみです。とても」 -------------------------------------
病院
栞子「あっ、お疲れ様です」
栞子「待っていました」
栞子「えぇ、今日は大分調子が良いです」
栞子「食欲もいつもよりあったのでお昼御飯も全部食べてしまいました」
栞子「この調子でしたらもう少しで退院できるかもしれません」 栞子「...いえ、それ程は寂しくありません」
栞子「あなたもほとんど毎日来てくれますし、娘たちも孫を連れてお見舞いに来てくれるんです」
栞子「何だかんだで賑やかなので大丈夫です」 栞子「...今?」
栞子「あぁ、ちょうど本を読んでいたところです」
栞子「最近はこの詩集を読むのが日課になっているんです」
栞子「昔の人が歌った短歌を集めた内容で、読んでみると色々と考えさせてくれるものがあって面白いんですよ」
栞子「でも今日はあなたが来てくれたんですから他の事がしたいです」 栞子「...したい事、ですか?」
栞子「そうですね...」
栞子「久しぶりに二人で散歩をしたいです」 栞子「入院してから一緒に外で歩くことなんてありませんでしたので...」
栞子「大丈夫ですよ。今日は調子が良いんですから」
栞子「お願いします」 ...........................
栞子「風が気持ち良いです」
栞子「ずっと部屋にこもってベッドにいたので変に体がなまってしまってます」
栞子「...そんなに心配ないで下さい」
栞子「先程も今日は調子が良いと言ったでしょう」
栞子「普段は病室でじっとしてるだけなんですから今日くらいは大目に見て下さい」 栞子「あ、あそこ見て下さい」
栞子「桜が咲いています」
栞子「せっかくなので近くに行きましょう」 栞子「満開ですね。散り始めている花びらが綺麗です」
栞子「今年はこんな風に見れないと思っていたので良かったです」
栞子「来年も見られると良いですね」 栞子「...何だか最近はあなたに迷惑かけっぱなしですね」
栞子「...そうですね。いきなり倒れた時は皆を驚かせてしまいましたので...」
栞子「私も目が覚めた時、病院にいたので驚きました」
栞子「そしたらあなたが泣きながら私を抱きしめてきたんですから何がなんだかよく分からなくて混乱しました」
栞子「...でも久しぶりにあなたの泣き顔を見たので少しだけ得したような気がします」
栞子「...ふふっ」 栞子「でも、あの時は本当に心配をかけてしまって申し訳ないです」
栞子「早く元気になって、また二人で一緒に過ごしましょう」
栞子「...っ!」クラッ 栞子「ご、ごめんなさい。少しめまいが...」
栞子「大丈夫です...少し...休めば...げん...き...に...」 ..........................
栞子「...!」バッ
栞子「...病室?」
栞子「それに...もう夕方になって...」 栞子「...確かあの人と外へ散歩をしに行って...それで...」
栞子「!」
栞子「...もう」
栞子「椅子に座りながらでは寝づらいでしょう...」 栞子「本当に...お疲れ様です」
栞子「起こすのはもう少し後にしてあげましょう」
栞子「多分、ずっと私が眠っていた間はずっと付きっ切りでいてくれたみたいですし...」 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています