病院が混んでてこころの診察までも時間がかかるそうだったから、お言葉に甘えて演奏を聞かせてもらう事にした。演奏の合間合間に少し話を聞いてみると、彼女はこの病院の一人娘の西木野 真姫ちゃんっていうらしい。
年齢は花陽と凛と同じ15歳、それに音ノ木坂志望らしい。私よりも2つも年下?嘘でしょって思ったわ。


「ねぇ、気になったんだけど…なんでそんな微妙な顔してるの?」

「あ〜、そうね…まずホントににこよりも歳下なのかっていう顔。それと………そうね。…ねぇ、真姫ちゃんなにか悩んでることあるでしょ」

「っ!?…どうしてそう思ったの?」

「なんだかピアノを弾いてる姿…音色もね、悲観的な感じがするのよ。って言ってもにこがそう感じるだけなのかも知れないんだけど」

「はぁ……そんなに分かりやすいかしら、私って」

「ん〜、にこが鋭いだけかな〜?ほらにこってば宇宙No.1アイドルだしぃ〜?」

「はぁ?なにそれ…キモチワルイ。でもまぁ……聞いてくれる?」


「気持ち悪いってなによ!…勿論話は聞くわ。将来の可愛い後輩のことだしね」

「かわっ…!もうっ、良いわよそれで」