私を心配して声を掛けてきた二人。一人は引っ込み思案って感じのする眼鏡をかけた子、もう一人はショートカットのボーイッシュな感じの元気な子。
それにしてもにゃ〜って…?
全然誤魔化しきれてもないし……


「そこまではっきり言っといて今更誤魔化しきれないわよ。白状してもらうわよ〜?」


「な、なんの事かわからないな〜?かよちんなにか聞こえたかにゃ?」

「凛ちゃんまた言っちゃってるよぉ……もう正直に言った方がいいんじゃないかな?」

「そうよ、別に変に思ってる訳じゃないし私もそういうのには理解あると思うし。…って心配して声を掛けてくれたっていうのにお礼もまだでごめんなさい。私は矢澤にこ、近くにある音ノ木坂の二年生よ」

「ピャア!音ノ木坂の!?しかも二年生!!?」

「へぇ〜、そうなんだ、てっきり同じ歳くらいだと思ってたにゃ」

「何よ失礼ね、あんた達は?あと、そっちのあんたにはさっきの説明もしてもらうわよ?」

「わ、私は小泉花陽…です。来年から音ノ木坂に通う予定で…って言っても、合格してたらの話なんですけど…今日は凛ちゃんと合格祈願のためにお参りに来てて……」

「凛は星空凛!猫が大好きで、さっきみたいに癖でたまに語尾に出ちゃうんだ〜、かよちんとは幼なじみで凛も一緒に音ノ木坂行く予定だよ!」


なるほどね〜、めちゃくちゃキャラ立ってるじゃないこの子…アイドル向きね。二人とも可愛いし幼なじみならそういう路線で売り出していけば………っといけない、私もついつい癖で変なこと考えちゃったわ。