にこ「ほんの少しのきっかけで」
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昔書いてて完結させられなかったssを改めて
ラ板でのスレ立ては初なので至らぬ点あれば教えて下さい 「落ちこぼれの私が人気者の海未や絵里と仲良くしてる事が気に食わないやつらが、ここを潰そうとしてるって……そういう事なのね?」
「そうよ。……ごめんなさい、にこ。貴女にそんな顔をさせたかった訳じゃないの」
「ご、ごめんなさい……ごめんなさいにこ!私が…私さえいなければ…」
「やめて!海未、私は貴女に助けられた事を後悔した事なんて無いし、これからもする事はないわ」
海未に偶然助けられてから、私は本当に楽しかったの。今までとは比べ物にならないくらいに。意地を張るのをやめて、大切な友達と呼べる人が増えていって……今までの人生でこんなに楽しかった時間はないわ。
「そんな顔しないで海未。この場所が無くなったって私には貴女達がいる。それだけで十分よ」
「…嘘ですよ、にこ。貴女の言う通りならば何故……」
「何故、そんな泣きそうな顔をしているのですか……?」
「……っ!?」
そんな……笑顔を作るのは得意なはずでしょ?
大丈夫だって笑いなさい……笑え、にこ。
「…き…め…くない」
ダメ、これ以上を求めるなんて欲張りが過ぎる。
ダメ、後輩の前で情けない姿なんて見せられない。
ダメよにこ、笑わなきゃ……
「夢を…諦めたくないの……!」ポロポロ ______
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『夢を…諦めたくないの……!』
ここが私のせいで潰されてしまうという事に動揺してしまいましたが、にこの表情に、涙に、言葉に。私は覚悟を新たに決めました。
絶対に潰させません、例え私が入部した事によってさらに嫌がらせが増えたとしても、絶対に私がにこを護ります。
「……生徒会長。いや、絵里先輩。話の途中になってしまいますが、私達のここに来た理由を聞いて下さい」
「私はあの日にこと知り合い、笑顔が増えたと思っています。それは穂乃果やことりも一緒で、私達三人毎日が以前よりも楽しかったんです。そしてアイドルというものをにこを通して知りました。」
「そして憧れたんです、にこの姿に。穂乃果やことりも同じ気持ちでした。だから私は…私達は」
ふ、と視線を二人に移します。まるで心の中まで通じあっているようで、妙な高揚感さえ感じます。
「「「アイドル研究部に入部します!!!」」」 「いいの?部長は貴女よ、にこ」
「…………。」
にこは何も答えません。俯いたその表情さえ確認出来ず不安が募ります。
「私から言ってあげる。園田さん、もし貴女が入部したとしたら逆効果になるかもしれないわ。貴女はいいかもしれないけど、穂乃果さんや南さんにまで嫌がらせは及ぶかもしれない」
「覚悟は出来ています。私がさせません。それにもしそういう事があったとしても穂乃果やことりは弱くありません」
「そんなのには絶対負けません!」
「海未ちゃんに守ってもらうんじゃなくて、私達も海未ちゃんを守ります!」
「「「もちろんにこ(ちゃん)も」」」
「あ、あんた達…………」
「んふふ、負けちゃったねえりち?」
「……へ?」
「はぁ……分かりました、私の負けよ。…全く、貴女達もいいタイミングで来るのね?」
「にこっちもつくづく後輩に…いや、仲間に恵まれたみたいやね?」 「ど、どういう事ですか?」
「本当だったら私達が先に言うつもりだったのに…損な役回りよね、希?」
「まったくやね、にこっちに憧れたのは三人だけじゃないんよ?」
「にこ、ごめんなさい。本当ならすぐに言おうとしてたんだけどこの子達の覚悟を試すような真似をしてしまって、貴女には辛い思いをさせてしまった」
「だけど改めて言わせて?私がいるからには貴女に嫌がらせなんて絶対させない。生徒会長として、仲間として。私達は…」
「「アイドル研究部に入部します」」 「言っておくけど、貴女についてこれなかった子達と同じ風に辞めるなんて思わないでね?……貴女に拒否権はありません」
「にこっちがダメって言っても入るつもりやからね」
「皆……!」ポロポロ
「ごめんなさい、今まで誘いたくてもまた失ってしまうのが怖くて誘えなかった。きっと入りたいって言ってくれても突っぱねてたかもしれない」
「それでも言わせて。海未、穂乃果、ことり、絵里、希。貴女達に出会えてよかった。アイドル研究部部長として、皆の入部を歓迎するわ……!」
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「はぁ…緊張するね」
「も〜、そんな事言ってたってしかたないにゃ!入部するって言ったのはかよちんだよ〜?」
「でも〜……ってあれ?」
「何だ、先約がいたのね。貴女達は確か同じクラスの…小泉さんと、星空さん?」
「あ、西木野さん?もしかして、西木野さんもこの部活に?」
「まぁちょっと、およそ先輩とは思えない人との約束があってね」
「なんか凛達と一緒の匂いがするにゃ…」
「あはは……それじゃあ一緒に……」
コンコンッ
ガチャッ
「いらっしゃい、待ってたわよ。……ようこそ、アイドル研究部へ!」 これで一旦終わりです。
設定上一年生組があんまり活躍出来なかったので一年生の活躍を期待してくれていた人がいたらすみません。にこちゃんが何かのきっかけで素直になれていたらというもしものお話でした。 ラブライブ!のss好きなのでこれからも書いていきたいと思ってます。
今後の為にアドバイスや感想等頂けたら嬉しいです。 最後ちょっと駆け足だったけど面白かったよ
乙でした ちなみになんですけど、次書くとしたらどんなカプのssが見たいとかありますか? ことえりとかえりりんみたいな学年違いのカプを見てみたい こういうifストーリー大好き
友達に囲まれて優しくなっていくにこちゃんいい……
一旦終わりということは続きを期待しても? >>135
もし需要があるのであれば少し時間はかかるかもしれませんがこの設定引き継ぎで日常話を書こうと思います >>138
この雰囲気めっちゃ好きです…ご自身で描かれたんですか?? ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています