「……そうね。にこ、これから言う話は少し貴女にとって嫌な話かも知れないわ。穂乃果さん達も同席で大丈夫かしら?」


嫌な話……。そう言われて思い浮かぶ事が無いわけではない。正直一人で聞くのは怖いし海未や穂乃果、ことりにも一緒にいて欲しいと思った。

「いいわ、貴女達はそれでいい?…一緒に聞いていてくれる?」

「はい、にこがいいと言うのでしたら一緒に聞かせて頂きます。二人もそれでいいですか?」

「「うん、もちろんだよ」」

「決まりやね、それじゃあえりちよろしくね」

「それじゃあ早速本題に入らせて貰うわね?……にこ、単刀直入に言うわ。そう遠くない未来、アイドル研究部は…廃部になる」

「「「「っ……!!?」」」」

覚悟はしていた。だけど、それが現実になると知って…それも、大事な友達である絵里から伝えられた事もあって私は自分が立っている感覚すら無くなってしまった。
怖い…怖い。私の唯一の居場所でいて、私の夢の最後の砦、それがここだったの。

「ちょっと待ってください絵里先輩!私達は…」

「海未!!」

「っ!」ビクッ

「絵里、続けて」

海未達にいてもらってよかった、後輩にかっこ悪い所を見せる訳にはいかない。そんな思いがなければ私は今確実に立っていられなかった。