「えぇ!えりちがアイドル研究部に入る?!」

「しー!静かにして希!まったく、誰が聞いてるか分からないんだからね…」

「ごめんごめん、でもホントにびっくりしたんよ?どうしてまた急に?」

「実は……」


翌日、真っ先に希に報告。かなり驚いてたみたいだけど私が経緯を説明すると、納得してくれた様だった。……というか、私よりも頬を真赤に膨らませ怒っていた。

「なんでにこっちがこんな目に遭わないといけないん?……自分勝手な人達…許せんよ…」

「そうね、私も同じ気持ちだわ。それで、希はどうする?」

「へ…?」

「一緒にアイドル研究部に入りましょう?」

「う、うちが?!ダメダメ、うちなんて向いてないよ…」

「どうして?運動神経だっていいし、きっと希ならやっていけるはずよ」




そう伝えると、希は暗い顔を覗かせる。
意外と希ってこういう所あるのよね……自分の事になると積極性が無くなるというか…多分だけど今までもずっと、希はもっとにこの力になりたかったんだと思う。
それでも一歩踏み出すことが出来なかったのは自信が足り無かった事と…それときっと私のせいよね。
それなら今私が希の背中を押すわ。