海未「雪は私達を子供に戻しますね」
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学校 校庭
エマ「うわぁ〜雪沢山積もったねぇ」
凛「わ〜い雪だ雪だ〜!!」ダダダッ
海未「こら、凛‼走ったら滑って転びますよ‼」
凛「凛はそんな間抜けじゃないもんね〜」ズルッ
凛「わにゃっ!?」スッテーン
凛「つ、冷た〜い……」
エマ「凛ちゃん大丈夫?ほら立って」グイッ
善子「ふふ、雪ごときではしゃぐなんてまるで子供ね」
海未「まったくです、私達は遊びに来た訳ではないのですよ。雪掻きをして他の生徒が安心して明日登校出来るようにしなくては」
善子「それにしてもさっむ……なんで私達がこんな事を……こんな日は家でゲームしたいわ」
エマ「まぁまぁ、たまにはボランティアもしたらいいんじゃないかな」
海未「そうです、皆でやればその分早く終わるのですから頑張りましょう‼」
凛「よ〜し!!テンションあげてくにゃー!!」 凛「それそれそれ〜!!」ザクザクザク
エマ「凛ちゃん張り切ってるね〜」ザクッ
海未「最初からそんなにペースを上げると体力がなくなりますよ」ザクッ
凛「だから体力がある内に飛ばしてやるんだよ」
海未「はぁ、凛らしい考えですね」
善子「雪って結構重いのね、これは結構重労働だわ……」ザクッ
海未「この雪は割りと湿っていて重いですからね、休みながらやるといいですよ」
善子「あなたは随分軽々と雪掻きするのね」
海未「ふふ、鍛え方が違いますよ」
善子「まっ、エマさんの方がすごいけど」
エマ「よいしょ、よいしょ」コンモリ
海未「おぉ、いつの間にかあんなに……」
凛「エマちゃんすごいにゃ〜」
エマ「えへへ、ありがとう〜」 _人人人人人人人人人人人人人人人人人_
> バーリバーリバリィ〜〜〜〜〜!! <
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〈 ⌒ ーァ | /⌒\ , -r一' _/
 ̄了イ ! { } { rく⌒ヽ
〈ニノ_,∧ \_/ ∧ `┐l ノ
 ̄人 \ / `广¨´ 善子「はぁ……疲れた……」
善子「あぁ〜腰が痛〜い」ノビー
凛「ぷぷぷ、善子ちゃんおばあちゃんみたい」
善子「なんですって!?誰がおばあちゃんよ‼」
エマ「善子ちゃん、腕の力だけでやると疲れちゃうよ」
エマ「膝を曲げて体ごと下げてまた上げてみて」
エマ「スクワットをイメージしながらやると楽に出来るよ」
海未「雪掻きは間違ったやり方を続けると体を壊しますからね、無理は禁物です」
善子「えっと、膝を曲げて……体ごと一緒に下げて上げる」ザクッ
善子「へぇ、大分違くなったわね。確かに楽だわ」
凛「エマちゃん、雪掻きに詳しいんだね」
エマ「わたしの故郷も冬は沢山雪が降って雪掻きはよくやってたからね」
エマ「ニッポンとは比べものにならないくらいいっぱい降るんだよ」
海未「スイスは雪国ですからね、それと比べればこの雪は大した事ありませんね」
海未「さぁ、コツも教わった事ですしこの調子で続けますよ」 凛「ねぇ海未ちゃん」
海未「なんですか凛」ザクッ
凛「凛、雪掻き飽きた」
海未「飽きた?1時間もやっていませんよ」
海未「見なさい、まだこんなに雪が残っているでしょう」
凛「だって雪掻きってただスコップですくって投げるだけだからつまらないよ」
海未「なにを言ってるんですか、雪掻きをしないと凛だって明日登校する時に困るのですよ」
凛「そんな事言ったって飽きちゃったし」
海未「そうですか、ならば好きにしなさい」ザクッ
善子「ふぅ……ふぅ……」ザクッ
善子「コツを教わっても疲れるわね……」
エマ「雪掻きは体力勝負だからね、少し休んだら?ここはわたしがやっておくから」ザクッ
善子「ありがとう、少し休んで来るわ……」 善子「よっこいしょ」
善子「あ、『よっこいしょ』なんて言ったらまた凛に笑われるわね」
善子「それにしても雪掻きがこんなに苛酷だったなんて」
海未「雪掻きは……いいトレーニングになりますね」ザクッ ザクッ
エマ「ふんふんふ〜ん♪」ザクッザクッ
善子「あの2人はなんであんな平気な顔でやってるの……?」
善子「人間じゃないわ、きっとビックフットの生まれ変わりなのね」
善子「あ〜」ボケーッ
ベチャッ
善子「ぶっ!?―ぺっぺっ‼」
善子「な、なによ一体!?」
凛「大当たり〜」ニヤニヤ
善子「なにするのよいきなり‼」
凛「善子ちゃんも雪合戦するにゃ」
善子「ほう……人間の分際でこのヨハネに勝負を挑むと言うのね」
善子「いいでしょう‼格の違いを見せてあげるわ」ギランッ 凛「それーっ‼」ポイッ
善子「ふっ、甘いわ‼」サッ
善子「喰らいなさい‼アイシクルエッジ‼」ポイッ
凛「へへーんだ、そんな遅い雪玉当たらないよ〜」サッ
善子「くっ、すばしっこいわね……」
善子「あっ、凛の後ろに海未さんが」
凛「えっ?海未ちゃん?」クルッ
凛「―っていない!?」
善子「隙あり!!ダイヤモンドダスト‼」ポイッ
凛「にゃあっ!?」ベチャッ
凛「善子ちゃんずるいよ‼」
善子「騙される方が悪いのよ、これもまた戦略のひとつ」
凛「もう〜凛怒ったにゃ〜!!」ダダダッ
善子「ちょ、なにをこっちに向かって来て」
凛「喰らえ〜!!」
善子「速っ‼ま、待ってそんな近くからなんて卑怯」
善子「―モガッ!?」ズボッ エマ「ふふふ、ねぇ海未ちゃん見て」
海未「ん?なんですか?―まぁ」
海未「2人ったら雪掻きが終わっていないのに遊ぶなんて、なにをやっているのですか」
エマ「まぁずっと雪掻きばかりじゃ飽きちゃうのも無理はないよね〜楽しそう」
エマ「かわいいなぁ〜わたしの妹弟達もあぁやって雪合戦してたなぁ」
海未「和んでる場合ではありません、ちゃんと雪掻きするように注意してきます」
エマ「あっ、海未ちゃん」
善子「ブリザードジャベリン‼」ポイッ
凛「なんの‼にゃんにゃんボール!!」ポイッ
海未「こら‼凛、善子!!」
善子「げっ!?海未さん」
凛「海未ちゃんも雪合戦やりに来たの?」
海未「違います、あなた達遊んでる場合ではありませんよ。真面目にやりなさい」
善子「私は悪くないわよ、凛が雪玉をぶつけてきて」
凛「善子ちゃんだってノッてきたじゃない」
善子「なによ‼雪合戦やろうって言ってきたのは凛でしょ‼」
凛「だって退屈だったんだもん‼えいっ‼」ポイッ
善子「なっ!?不意討ちとは卑怯な」サッ
凛「あ」
善子「へっ?」
ベチャッ
海未「―あなた達……」ゴゴゴゴゴ……
海未「そんなに雪合戦がしたいのですか……?」
海未「ならばいいでしょう、少しお仕置きをしてあげます」
凛「ひぃっ!?しまったにゃ!?」
善子「氷雪の魔女が目覚めてしまった……!!」
海未「いきますよ?覚悟はいいですか?」 エマ「よいしょ、よいしょ」ザクッザクッ
エマ「―ふぅ〜結構集まってきたかな」
エマ「わたしもちょっと休憩しよっと」
エマ「ん?―あはは。海未ちゃん、注意しに行ったんじゃなかったの?」
海未「ラブスノーシュートぉ‼」ビュウッ‼
凛「んにゃあっ!?」バチコーンッ‼
凛「う、う〜ん……」バタッ
善子「ま、まったく雪玉が見えなかった」
善子「あの凛が避ける事も出来ないなんて……」
善子「ラブとか付けてるけど凶悪過ぎぃっ‼」
海未「さて、次はあなたの番ですよ。善子」
善子「くっ、こうなったら結界を」
善子「リフレクションガード‼」バッ
海未「ぬるいですね」
海未「ラブスノーシュート!!」ビュウッ‼
善子「ぬわぁっ!?」ビッターンッ‼
善子「そんな……私の結界を破るなんて……」
海未「私の必殺技の前に防御など無意味です」
善子「お、おのれ……人間のくせにぃ……」バタッ
海未「ふふふ、まだ雪合戦は終わりではありませんよ」
海未「雪はまだまだあります。さぁ、立ってください2人共」
凛・善子「ぎいぃぃぃぃやぁぁぁぁ〜!!」
エマ「海未ちゃんもなんだかんだノリノリだね、楽しそ〜」
エマ「いいもの見られたし、もうひと頑張りしちゃおうかな」
エマ「ふんふんふふ〜ん♪」ザクッザクッ 凛「エマちゃ〜ん!!」バッ
善子「助けてっ‼氷雪の魔女に殺される‼」バッ
エマ「あらら、こっちに逃げて来たの?よしよし」ナデナデ
海未「エマ……そこをどきなさい、2人にはまだお仕置きをしなければ」ギュピ…ギュピ…
エマ「あはは……海未ちゃん、お仕置きもそのくらいにしてそろそろ雪掻きやろうか」
善子「そ、そうね‼そうしましょう‼」コクコク
凛「凛、まだやれる気がするにゃ‼」ウンウン
海未「―まったく、最初から真面目にやってくださいよ」
凛「海未ちゃんも人の事言えないけどね」ボソッ
海未「は?」
凛「な、なんでもないで〜す」
海未「エマ、申し訳ありませんでした。私達が雪合戦をしてる間に1人でこんなにやってくれたのですね」
エマ「いいんだよ、これから皆で頑張ろう」
善子「エマさんにばかり苦労させる訳にはいかないわね」
凛「遊んじゃった分、凛達で取り返すにゃ‼」 エマ「やっと終わったね〜皆、お疲れ様」
海未「ふぅ、やはり皆で力を合わせればあっと言う間に終わりますね」
善子「つ、疲れた……海未さんとエマさんがいなかったら終わらなかったわ」
凛「よーし、雪掻きも終わったし皆で遊ぶにゃ‼」
海未「凛、あなた随分余裕が残っているのですね。まさか手を抜いていたのでは?」
凛「凛は遊ぶ事になると元気いっぱいになるんだよ」
エマ「そうだねぇ、せっかくこんなに雪が集まったんだもん。スノーマンでも作ろうか」
善子「スノーマン?雪男?」
エマ「ニッポンで言う雪だるまだよ」
善子「雪だるまの事を海外ではスノーマンって言うのね‼イカすわ〜!!」
凛「おお〜雪だるま、いいね作ろう作ろう」
海未「雪だるま……懐かしいですね。子供の頃を思い出します」 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています