ルビィ「……そう」

理亞(ルビィは、寂しそうに天井を見上げる)


ルビィ「花丸ちゃんはもういない。ルビィだけが生きてるの」

ルビィ「誰よりも臆病で小さな、ルビィが一緒に居てあげないと壊れてしまいそうなぐらい繊細な、永遠を誓ったはずの大切な人だけが」

ルビィ「一人で、逝っちゃったの」

理亞(彼女の頬を涙が伝うのが見える)

理亞(だけど私は動けない)

理亞(その滴を拭ってあげるべきだと分かっているのに、動けない)