果南「ぎゃっ!」

 暗闇に囚われた果南は恐怖した。
 身体を丸め。頭を庇うように手を回した。

曜「うるさい、うるさい、うるさい!」

 しかし、そんな事を意に介さず曜は果南の頭を踏みつけた。
 潰したかった。とにかく壊したかった。
 何度も何度も、形が変わるまで踏みつける。

 やがて気味の悪い音を立て、果南の頭は決壊した。
 頭蓋は砕け、脳髄を、頭の中に詰まっていたあらゆる物を辺りに撒き散らしながら――曜はそんなことは気にする事なく、構わず踏み続けた。

曜「私の邪魔をするな!」

 後に残ったのは、元の形を留めていない、歪な死体だった。
 砕けた頭蓋が露出し、血が気味悪く噴出していた。

曜「はぁっ、はぁーっ!」