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ルビィ「片割れのジュエル」 3スレ目
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0205◆YmvLytuhUo (もこりん)
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2020/04/10(金) 22:49:04.81ID:PIxtz+fk
それから……


─会場


果南「ごめんって本当に、悪気はなかったんだって」

鞠莉「知ってるけど」

ダイヤ「別に鞠莉さんを無視しようとしていたわけではなくて……」

鞠莉「分かってますけど?」

聖良「あ、あの鞠莉さんそこまでにしておいた方が、もうすぐライブも始まりますし」

鞠莉「……」ムス
0206◆YmvLytuhUo (もこりん)
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2020/04/10(金) 22:49:58.65ID:PIxtz+fk
果南「そ、そうだ! 終わったら屋台に行こうよ4人でさ!ね!」

聖良「ああアレですね! あの……大門横丁!」

果南「そうそうそれ! そこで何か食べにいこう!」

ダイヤ「え、ええそうですわね! 食費は私たちが持ちますので!」

鞠莉「本当!? 私奢られる側に回っていいの!?」パッ

果南・ダイヤ「どうぞどうぞ!」
0207◆YmvLytuhUo (もこりん)
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2020/04/10(金) 22:50:41.75ID:PIxtz+fk
鞠莉「しょうがないわねー!! そういうことなら大目に見てあげマース!!」

聖良(……ちょろくないですかこの人)ヒソヒソ

果南(一度やってみたかったんでしょ友達と屋台巡りとか、基本忙しくてそんな暇ないし)

ダイヤ(千歌さん達との食事も、立場や金銭面的に鞠莉さんがいつも支払う側ですからね)

鞠莉「そこ! また私抜きできゃいきゃいしてる!! 言ったそばからこれ!? ねえ煽ってるの!!?」

ダイヤ・果南・聖良「すみません!!」
0208◆YmvLytuhUo (もこりん)
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2020/04/10(金) 22:51:47.82ID:PIxtz+fk

ワーーー!


鞠莉「はあ、まあいいわもう時間っぽいし」

果南「ほっ……」

鞠莉「果南だけおごりの負担額2倍ね」

果南「ちょ」

ダイヤ(わざとらしく安堵なんてするから……)
0209◆YmvLytuhUo (もこりん)
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2020/04/10(金) 22:52:42.29ID:PIxtz+fk
聖良「あ、あー最初のグループはAqoursの皆さんでしたかー」

聖良「そういえば彼女たちがトップバッターを務めているのはあまり見かけないですよねー」

ダイヤ(棒読み…)

鞠莉「言われてみればそうね、でも今のAqoursの人気は相当なものだから、初めからドカンと盛り上げたいならこれ以上ないグループだと思うのよね」

鞠莉「開幕一発目って大事だし、ルビィたちもきっとそれを狙ったんじゃないかしら」

鞠莉「締めは理亞たちSaint Snowがいるから安心でしょうしね」

聖良「! そうですね」
0210◆YmvLytuhUo (もこりん)
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2020/04/10(金) 22:55:06.63ID:PIxtz+fk

キャーキャー!!

果南「それにしても本当すごい人気だよねー、ある程度は分かってたことだけど」

果南「実際会場で目の当たりにすると熱気が違うっていうか」

果南「なんか……本当に去年のあのスクールアイドルと同じなの? って思っちゃうよ」

鞠莉「まるで他人事みたいに言うわね」

ダイヤ「果南さんの気持ちは分かりますけどね、私もまるで別物のように感じますし」

果南「だよね」

鞠莉「……ふーん、そう」
0211◆YmvLytuhUo (もこりん)
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2020/04/10(金) 22:56:19.94ID:PIxtz+fk
果南「え、なに」

鞠莉「別に、あなた達がそんな風に考えてるんだったら他の人達は余計そう思ってるんでしょうねって話」

果南・ダイヤ「?」

聖良「……」

鞠莉「しかしここまでどんぴしゃりだと、流石に私もルビィが怖くなってくるわ」

聖良「でもそれは、鞠莉さんも勘付いていたことじゃないんですか?」

鞠莉「それはそうなんだけど」

ダイヤ「あの、二人とも一体何のことを言っているのですか?」

果南「私たちにはさっぱり分からないんだけど」
0212◆YmvLytuhUo (もこりん)
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2020/04/10(金) 22:57:19.40ID:PIxtz+fk
鞠莉「二人のほうこそ少し卒業ボケしすぎなんじゃないの? 新しいカレッジライフに無我夢中ってやつかしら?」

ダイヤ・果南「」ムッ

鞠莉「果南、ダイヤ、あなた達ここに来た意味ちゃんと分かってる? 思い出作りのためとかじゃないのよ」

ダイヤ「ですからそれは」

果南「ルビィちゃんや理亞ちゃんがダイヤや聖良ともう一度大舞台でライブしたいからとかじゃないの?」

鞠莉「だったら果南いらないでしょ」

果南「すごいハッキリ言うね!!?」
0213◆YmvLytuhUo (もこりん)
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2020/04/10(金) 22:57:59.42ID:PIxtz+fk
鞠莉「確かに果南の言う通り、ルビィたちも最初はそのつもりだったのかもしれないけど」

鞠莉「少なくとも今は違う、じゃあ一体何が理由なのかって聞かれればそれは」

鞠莉「Aqoursは6人じゃなくて9人で1つのスクールアイドルなんだってことを皆に知ってもらいたいからよ」

ダイヤ・果南「!!」

鞠莉「そうじゃなかったら、わざわざここまで呼んだりしないわ」
0214◆YmvLytuhUo (もこりん)
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2020/04/10(金) 22:59:10.28ID:PIxtz+fk
果南「ど……」

鞠莉「どういうことも何もないわよ、さっき自分たちで言ってたでしょ別物だって」

鞠莉「要は今そういう風に思ったり、思われてることが問題なの」

鞠莉「ミーハー層はともかく、深くハマっているファンはもうとっくに気付いてるはず」

鞠莉「今のAqoursは去年の3年生が抜けてからずっと調子を上げていて、言うなればそこからが彼女たちの転換期になっているんだっていうことに」

鞠莉「それと私たちが前に3人で活動していて、その後休止していた事実もね」

ダイヤ・果南「……」

鞠莉「だから……ここは敢えて口汚く罵らせてもらうけど」

鞠莉「それはつまり旧3年生が厄介で、邪魔者で、ただ足を引っ張ってただけの存在だったって主張してるようなものでしょ」
0215◆YmvLytuhUo (もこりん)
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2020/04/10(金) 23:01:22.71ID:PIxtz+fk
鞠莉「そしてそのイメージは、これからどんどん広まっていくかもしれない」

鞠莉「Aqoursの経歴に興味を持ったファンが、そういう解釈をしないとも限らない」

鞠莉「だって私たちは何もやってないし、出来てもいなかったんだから当たり前よね」

鞠莉「他所から見ていい先輩だなと思われる要素が、あまりにも少なすぎる」

ダイヤ「でもそれは「仕方ないとか言わないでよ」

ダイヤ「!」

鞠莉「ルビィは、千歌っちたちは、そのイメージを覆したくてここに来てるんだから」
0216◆YmvLytuhUo (もこりん)
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2020/04/10(金) 23:02:52.16ID:PIxtz+fk
鞠莉「それを分かっていても私たちのことを悪く言われたくないから頑張ってるのよ」

鞠莉「だからこの企画を立ち上げたときに私たち全員でライブをやろうってあの子は決めた、理亞がそれを承諾したのも」

鞠莉「私たちと一緒なら絶対最高のライブに出来るはずだって信じてくれてるからよ」

鞠莉「そんなの他人事なわけがない」

果南「……」

鞠莉「そしてもし、後輩や妹にここまで尽くしてもらっても尚」

鞠莉「それでも仕方ないと言って甘んじてその評価を受け入れるあなた達なら、私は絶交する」

鞠莉「物分かりの良さと諦めの悪さは別物でしょ」

鞠莉「自分たちだけで完結して済ませようとしないで」

ダイヤ「……」
0217◆YmvLytuhUo (もこりん)
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2020/04/10(金) 23:03:22.70ID:PIxtz+fk
聖良「鞠莉さんそろそろ」

鞠莉「そうね」

鞠莉「…………」フゥーッ

鞠莉「ごめんなさい説教するつもりはなかったの、つい感情的になりすぎたわ」

鞠莉「あの子たちを見てるとどうしてもね、言わずにはいられなくて」
0218◆YmvLytuhUo (もこりん)
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2020/04/10(金) 23:04:33.64ID:PIxtz+fk
果南「……いや、寧ろ言われなくちゃ駄目だったと思う。ごめん」

ダイヤ「ええ、おかげで気を引き締められましたわ。ありがとうございます」

鞠莉「……そう」クスッ

鞠莉「私たちは何もやってない、でもそれは過去の話!」

鞠莉「やるわよ! 明日!」

果南「うん!」

ダイヤ「はい!」
0219◆YmvLytuhUo (もこりん)
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2020/04/10(金) 23:06:18.47ID:PIxtz+fk


「「「ありがとうございました!!」」」


パチパチパチパチ!!!


果南「あっ! ていうか話しているうちにもうAqoursのライブ終わちゃったじゃん! もったいない!」

ダイヤ「せめて皆さんに労いにでも行きますか?」

果南「そうしよっか……はあ、見たかったなー」

ダイヤ「帰ったらアーカイブですわね」


スタスタ……


果南「……なんかさ」

ダイヤ「はい」

果南「鞠莉って私たちが思ってる以上に千歌たちのこと好きだよね」

ダイヤ「ええ、でも鞠莉さんは恐らくそうは思っていないでしょうけど」

果南「あははっ、そうかもね」
0220修正(もこりん)
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2020/04/10(金) 23:07:25.36ID:PIxtz+fk


「「「ありがとうございました!!」」」


パチパチパチパチ!!!


果南「あっ! ていうか話しているうちにもうAqoursのライブ終わっちゃったじゃん! もったいない!」

ダイヤ「せめて皆さんに労いにでも行きますか?」

果南「そうしよっか……はあ、見たかったなー」

ダイヤ「帰ったらアーカイブですわね」


スタスタ……


果南「……なんかさ」

ダイヤ「はい」

果南「鞠莉って私たちが思ってる以上に千歌たちのこと好きだよね」

ダイヤ「ええ、でも鞠莉さんは恐らくそうは思っていないでしょうけど」

果南「あははっ、そうかもね」
0221◆YmvLytuhUo (もこりん)
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2020/04/10(金) 23:08:21.27ID:PIxtz+fk
聖良「……」

鞠莉「どうしたの聖良」

聖良「いえ、やっぱりそちらのほうが付き合いは長いんだなって」

鞠莉「もしかしてジェラった?」

聖良「ジェラってますね」

鞠莉「なら私の勝ちね!」

聖良「勝敗あったんですか」

鞠莉「張り合いがあるもの」
0222◆YmvLytuhUo (もこりん)
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2020/04/10(金) 23:09:50.94ID:PIxtz+fk
聖良「私は、鞠莉さんとは張り合うよりも仲良くなりたいですね」

鞠莉「……っ……不意打ち」

聖良「鞠莉さん?」

鞠莉「聖良、あなた今回は奢り免除でいいわよ。二人で思いっきり贅沢しましょ」

聖良「それは、いいんでしょうか?」

鞠莉「たまにはいいのよ、その代わりといってはなんだけど聖良には聞きたいこと山ほどあるから♪」スッ

聖良「なっ……! それいつの間に……!」

「鞠莉ー聖良ー、早く来なよーっ」

鞠莉「じゃあまた後でね、待ち受け乙女さん」ポン


タッタッタ……


聖良「……もう、あなたの一人勝ちでいいです……」
0227◆YmvLytuhUo (もこりん)
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2020/04/12(日) 13:11:47.20ID:9ms05UxS


その夜


善子「お待たせ」

ルビィ「うん、遅かったね」

善子「あのねえ……はいココア。寒いとか言いそうだから」

ルビィ「ありがとう。作曲のほうはもういいの?」

善子「今日は早めに切り上げた、みんなも色々やりたいことあるだろうし」

ルビィ「そっか」
0228◆YmvLytuhUo (もこりん)
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2020/04/12(日) 13:12:29.47ID:9ms05UxS
ホォーッ

ルビィ「息、白いねぇ」エヘヘ

善子「それはまあ、そうでしょ」

ルビィ「知ってる? 今の時期の函館って冬フェスティバルっていうのやってるんだって。理亞ちゃんから聞いた」

善子「ああ、だから色んなところでイベントやってるのね」

ルビィ「今年は私たちのクリスマスライブもそのうちの一つに入ってるんだよ」

ルビィ「なんか特別って感じがするよね」
0229◆YmvLytuhUo (もこりん)
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2020/04/12(日) 13:13:42.56ID:9ms05UxS
善子「特別……ねえ」ホォ

善子「まあそうなんだろうけど」

ルビィ「なに?」

善子「いや、別に。私にとってはこっちの時間のほうが特別だってだけ」

善子「こうして二人だけになるの、久々な気がするし」

ルビィ「だねぇ。最近は花丸ちゃんと三人ずっと一緒だったし引き継ぎのこともあったから」

善子「だからといってルビィがそう思ってるかは知らないけど」フイ

ルビィ「あーまたそういうこと言う」

ルビィ「私だってちゃんと思ってるのに」

善子「本当に?」
0230◆YmvLytuhUo (もこりん)
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2020/04/12(日) 13:14:55.65ID:9ms05UxS
ルビィ「本当だよ」

善子「その割には前より引っ付いてこなくなったじゃない」

善子「最近は理亞の話ばっかりだし」

ルビィ「え、善子ちゃんもしかしてヤキモチ?」

善子「いや違うけど、全然そんなことないけど」

善子「気にする意味ないし? ただ普通になんか増えたなくらいにしか思ってないけど」

善子「でもそのなに、私がいる前でその子の名前出すのどうなのとかは……まああるってだけで」
0231◆YmvLytuhUo (もこりん)
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2020/04/12(日) 13:15:29.12ID:9ms05UxS
ルビィ「ふーん、ねえ善子ちゃん」

善子「なによ」

ルビィ「面倒くさい女の子になったねぇ」アハハ

善子「あんたにだけは言われたくないわよ!」

ルビィ「じゃあ面倒くさい者どうしだ、お揃い」

善子「性格だけ揃ってもね」

ルビィ「じゃあ見た目も揃えようよ、赤レンガ倉庫って外から見てもこんなに綺麗なのに中でお買い物も出来るんだって」

ルビィ「善子ちゃんも寒くなってきたでしょ、入って温まろう?」
0232◆YmvLytuhUo (もこりん)
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2020/04/12(日) 13:16:16.23ID:9ms05UxS
善子「……どうせだったら他と被らないものがいいわね、あとお土産にも寄りたい」

ルビィ「善子ちゃんわがままだね」

善子「うっさい、早く行くわよほら手出して、温めてあげるから」

ルビィ「はーい」

善子「ニヤニヤしない」

ルビィ「はーい」
0233◆YmvLytuhUo (もこりん)
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2020/04/12(日) 13:17:05.71ID:9ms05UxS
花丸「わあ、本当に色々あるんだねえ……」

理亞「……ねえ花丸」

花丸「なに理亞ちゃん?」

理亞「あっちにいるのって多分ルビィたちだと思うんだけど、行かなくていいの」

花丸「ああうん、無視していいよ」

理亞「無視!?」

花丸「邪魔しちゃ悪いからね」

理亞「あなたがそう言うなら、いいけど」
0234◆YmvLytuhUo (もこりん)
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2020/04/12(日) 13:18:36.41ID:9ms05UxS
花丸「こういうとき独り身は辛いよねえ」

理亞「私は違う! あなたの買い物に付き合ってるだけ!」

花丸「そうだね、ありがとう理亞ちゃん」

理亞「……ずいぶん熱心に見てるけど、それ誰かにでも贈るの」

花丸「うん、ちょっとね。好きな人がいるんだ」

理亞「……あっそ」

花丸「どうかしたの?」

理亞「クリスマスのこういう雰囲気、あまり慣れないから」

理亞「その、恋人とか、好きな人がどうとか」

花丸「そっか、やっぱり独り身は辛いよねえ」

理亞「だから違うって言ってる!」
0235◆YmvLytuhUo (もこりん)
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2020/04/12(日) 13:19:46.81ID:9ms05UxS
花丸「あはは、ごめんなさいずら」

理亞「次それ言ったら本気で怒るから」

花丸「肝に銘じておくずら」

花丸「でも、いたらいたで結構困ることもあるんだよね」

理亞「はあ?」

花丸「何を渡したらいいんだろうとか、どんなものなら喜んでくれるのかなとか」カサッ

花丸「考えすぎてこんがらがっちゃうこともあるから」
0236◆YmvLytuhUo (もこりん)
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2020/04/12(日) 13:20:19.58ID:9ms05UxS
花丸「特に、誰かを好きになって間もないころは」

理亞「そういうものなの?」

花丸「いやマルは違うけど」

理亞「何なのあなた」

花丸「他はそうかもってだけずら」

花丸(曜ちゃんと梨子ちゃん、今頃どうしてるかなあ)
0238名無しで叶える物語(光)
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2020/04/12(日) 15:04:14.96ID:rOewb4xo
乙です
メインが11人だから全員くっついたとしても一人余るのが悲しい……
0243◆YmvLytuhUo (もこりん)
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2020/04/14(火) 19:49:33.50ID:UIQ0RTFE



五稜郭タワー展望2階


曜「うわーギリギリ間に合った!」

曜「梨子ちゃんほら早く、こっちこっち」テマネキ

梨子「ちょ、ちょっと待って。もう少し……」

曜「ほら、あそこ」

梨子「! ……すごい……きれい」

曜「五稜星の夢っていって毎年冬の時期になるとこうしてライトアップされるんだって」

曜「まあ人から聞いた受け売りの知識なんだけどさ」アハハ
0244◆YmvLytuhUo (もこりん)
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2020/04/14(火) 19:50:20.50ID:UIQ0RTFE
梨子「これを……私と一緒に?」

曜「うん。綺麗な場所なら他にも函館山とかたくさんあるけどさ」

曜「私はこの景色を、どうしても梨子ちゃんと一緒に見たかったんだ」ピトッ

梨子「っ」

曜「星の輝きっていうのが、なんか……いいなあって」

梨子「そう、だね」

曜「それに五稜郭ってさ……」

「間もなく閉館のお時間となります、館内にいるお客様は……」

曜「あれ、もうそんな時間? もっと早く来れば良かったなあ」

曜「もう少しいたかったんだけどしょうがないか、行こう梨子ちゃん」スッ

曜「次は間近で見ようよ」

梨子「……うん」ギュッ
0245◆YmvLytuhUo (もこりん)
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2020/04/14(火) 19:51:20.16ID:UIQ0RTFE

五稜郭公園


曜「へえ〜下に降りるとこんな感じなんだ、正面から見ても綺麗だね」

梨子「うん」

梨子「……」ホォ

曜「私、夜の公園でこんなに明るい道を歩くのって初めてかもしれないなあ」ザッザッ

梨子「……」

曜「でもちゃんと夜って感じがしてさ、自然となんかこう、入り込めるみたいな」

曜「そんな雰囲気があるよね、私は好きだなーこの場所」

梨子「……」

曜「え、えーっと……梨子ちゃん?」
0246◆YmvLytuhUo (もこりん)
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2020/04/14(火) 19:52:02.26ID:UIQ0RTFE
梨子「……なに?」

曜「いや、あの……返事がないからどうしたのかなと」

曜「もしかして、嫌……だったとか?」

梨子「ううんそうじゃないよ、そうじゃないけど」

曜「けど?」

梨子「……曜ちゃんは何でそんな平気でいられるの」

曜「え?」
0247◆YmvLytuhUo (もこりん)
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2020/04/14(火) 19:52:44.37ID:UIQ0RTFE
梨子「クリスマスの夜に、二人っきりで誘われたら……流石に私でも、分かるよ」

梨子「それが、どういう意味かってことくらいは」

曜「!」

梨子「昨日曜ちゃんに言われた時からね、私ずっとそのことで緊張してるんだよ?」

梨子「だから、今日だって……どう話したらいいのかなとかどんな顔すればいいんだろうとかたくさん考えたけど」

梨子「それも、だんだん分からなくなってくるし」

梨子「心臓の音だって、さっき手を繋いでから今でも、曜ちゃんに聞かれるんじゃないのかなってくらいうるさいのに」

梨子「なんで曜ちゃんは、そんなに普通にしていられるの」

曜「……」

梨子「それとも、私が勝手に思い上がっているだけ……なのかな」
0248◆YmvLytuhUo (もこりん)
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2020/04/14(火) 19:53:37.42ID:UIQ0RTFE
曜「……違うよ、そうじゃない」

曜「思い上がりなんかじゃないよ私だって……えっと、そのつもりで……」

梨子「じゃあ、どうして?」

曜「その、なんて言えばいいんだろう……私はただ」

曜「いつもと同じような感じでこの時間を過ごしたいなって、思っただけなんだ」

曜「特別なんだけどそうじゃないっていうか……でも普通とも違うって、あーもう何言ってるんだ私!」

曜(駄目だ、梨子ちゃんに言われた途端急に恥ずかしくなってきた……!)

曜「だから、つまり……それは……あの、あれなんだよ」

梨子「……」

曜「ああ……なんでこういうときに限ってすらすら出てこないかなあ……っ」
0249◆YmvLytuhUo (もこりん)
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2020/04/14(火) 19:54:28.42ID:UIQ0RTFE
梨子「……ふふっ」

曜「り、梨子ちゃん?」

梨子「ごめんね、でもいきなりあたふたし始めたから面白くって……」クスクス

曜「なっ……い、一応こっちは真剣なんですけど!?」

梨子「ふふっそうだよねごめんなさい、でも……ちょっと安心したかも」

梨子「緊張してるのは私だけじゃなかったんだなって」

曜「……いや寧ろ、私のほうが緊張してるんだけどね」

梨子「さっきまでは全然そんな感じしなかったけど?」

曜「ま、まあ……はい」

梨子「焦らなくてもいいよ、ゆっくり考えて」

梨子「ちゃんと待つから」

曜「うん」
0250◆YmvLytuhUo (もこりん)
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2020/04/14(火) 19:56:11.51ID:UIQ0RTFE
曜「…………」ハァーッ

曜「私ね」

曜「たった一つの特別な思い出みたいな、そんな感じになってほしくなかったんだ」

曜「今梨子ちゃんと一緒にいるこの時間を、これっきりで終わらせたくなくて」

曜「これからも、こんな風に梨子ちゃんと過ごす一日をずっと続けていきたいなって、そう思ったの」

曜「卒業しても、大人になっても」

曜「私たちが変わらないまま繰り返している"いつも"みたいな感じで」

曜「梨子ちゃんの傍に、私はいたいから」

梨子「!」

曜「そして、そうやって積み重ねていった時間全部ひっくるめて、私の特別なものにしたい、大切な思い出にしたいって」

曜「そう、思ったんだ」
0251◆YmvLytuhUo (もこりん)
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2020/04/14(火) 19:56:53.90ID:UIQ0RTFE
梨子「そっか」

曜「それは、たとえばアルバムと額縁に飾る写真の違いみたいな…………いや、もうそういうのいいか」

曜「大事なのはそこじゃないもんね」

曜「長くなってごめん、今からはっきり言うよ」

曜「だから、聞いてくれる?」

梨子「はい」
0252◆YmvLytuhUo (もこりん)
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2020/04/14(火) 19:57:39.03ID:UIQ0RTFE

曜「…………」スゥーハァー

曜「梨子ちゃん、私は……あなたのことが好きです」

曜「私と、ずっと一緒にいてください!」

曜「ずっと! 私の傍に私の隣に! いてください!」

梨子「…………」

曜「……はぁ……はぁ……」
0253◆YmvLytuhUo (もこりん)
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2020/04/14(火) 19:59:25.21ID:UIQ0RTFE
梨子「…………絶対」

曜「……え?」

梨子「絶対、幸せにしてくれる?」

曜「─!」


それでね、もし梨子ちゃんがこの先も上手くいかなくて、幸せになれなかったら

そのときは私が梨子ちゃんを幸せにする。約束するよ


梨子「あのときの約束、忘れてないよね」

曜「忘れたことなんてないよ」

曜「今でもずっと、覚えてる」

梨子「フフッ、そっか」

梨子「ありがとう曜ちゃん、すごく嬉しい」
0254◆YmvLytuhUo (もこりん)
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2020/04/14(火) 20:00:05.40ID:UIQ0RTFE


ギュッ


曜「梨子、ちゃん?」

梨子「……」ハァ

梨子「私、曜ちゃんに会えて本当に良かったなあ」

梨子「だって今、こんなに幸せなんだから」

曜「!! それって」

梨子「……うん」

梨子「喜んで」ニコ
0255◆YmvLytuhUo (もこりん)
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2020/04/14(火) 20:01:11.02ID:UIQ0RTFE
曜「は……はは」ペタリ

梨子「ちょっと曜ちゃん!? 大丈夫!?」

曜「ご、ごめん、なんか返事聞けたら気が抜けちゃって……」

梨子「もう……立てる? 寒くない?」スッ

曜「うん、平気……くしゅんっ!」

梨子「ほら強がらないの」

曜「強がってないってば、たまたま鼻が……くしゅんっ!」

梨子「待っててマフラーあるから」ゴソゴソ
0256◆YmvLytuhUo (もこりん)
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2020/04/14(火) 20:01:50.27ID:UIQ0RTFE
曜「マフラー?」

梨子「先に買っておいたの、曜ちゃん意外と寒がりだから」

曜「あ、ありがとう、でもこれ少し長くないかな?」

梨子「そんなことないよ、だって」フワッ

梨子「二人で巻けば、丁度いいでしょ……?」

曜「え、ええっ!?」

梨子「どう、暖かい?」
0257◆YmvLytuhUo (もこりん)
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2020/04/14(火) 20:03:13.12ID:UIQ0RTFE
曜「あ、暖かいけどえっと、ていうか元々二人巻き用なの? え、だってさっき梨子ちゃんこれ先に買っておいたって……え?」

曜「それってつまり、あの「曜ちゃん」

梨子「曜ちゃんが寒がりだから買った、今はそれでいいの」フイッ

曜「! は、はい……」

梨子(ど、どうしよう……今ので絶対バレちゃったよね……?)

曜(ま、まずい…嬉しいけど、恥ずかしすぎて顔見れない……というか梨子ちゃんってこんなに積極的だったっけ?)

曜・梨子「…………」
0258◆YmvLytuhUo (もこりん)
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2020/04/14(火) 20:04:08.66ID:UIQ0RTFE
曜・梨子「あ、あの」

梨子「……いいよ、先に言って」

曜「いや梨子ちゃんから」

梨子「そういえば、あのとき曜ちゃん何を言おうとしてたんだろうって」

曜「あのときって?」

梨子「五稜郭の話をしてたとき」

曜「ああ、あれはね……」

曜「五稜郭って桜が咲いてるときも綺麗なんだ、だからなんていうか」

曜「春もまた一緒に見に行けたらなって」

梨子「そっか……そうだね」
0259◆YmvLytuhUo (もこりん)
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2020/04/14(火) 20:05:25.04ID:UIQ0RTFE
曜「あとは、その……」チラッ

梨子「?」

曜「こっちの方が梨子ちゃんをより身近に感じられるかなと思いまして……ほら桜内だし」

梨子「……」

曜「さ、桜内さん?」

梨子「…………ばか」

曜「ちがっ、違うんだって! いや何がって話だけど!」

梨子「……」
0260◆YmvLytuhUo (もこりん)
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2020/04/14(火) 20:07:23.60ID:UIQ0RTFE
曜「あぅ……そ、そうだ梨子ちゃん! 梨子ちゃんはさっき何て言おうとしてたの!?」

梨子「私!?」

曜「梨子ちゃんも言わなきゃフェアじゃないでしょ!」

梨子「わ、私はっこんなに曜ちゃんを身近に感じたのは初めてかもって」

曜「え?」

梨子「その、物理的な意味で」

曜「梨子ちゃんそれ……私とあまり変わらないと思うんだけど」

梨子「だ、だからお揃いみたいなこと言わないでよって……恥ずかしいから」

曜「あ、ああ、ばかってそういう……」

梨子「……うん」



曜・梨子「…………」

0261◆YmvLytuhUo (もこりん)
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2020/04/14(火) 20:08:47.10ID:UIQ0RTFE
「ねえ見てあの二人! 一緒にマフラー使ってるのにさっきからどっちも顔合わせようとしないの!」

「初々しいねぇ〜!」

曜・梨子「!?」ビクッ

曜(ん……あれ!? い、いつの間にか)

梨子(周りに人だかりが……)

「学生さん?」

「っぽい、いやーすげえ青春してるっつーか」

「アオハル?」

「それな」

曜・梨子(カップル的な人たちが来てる!!?)
0262◆YmvLytuhUo (もこりん)
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2020/04/14(火) 20:11:38.38ID:UIQ0RTFE
曜(いや、それより……顔合わせてないって)チラッ

梨子(今そんなこと言われても……)チラッ

曜・梨子「っ!!」バッ

「あっまた逸らした! 何あの子たちー!」

「ウブすぎでしょ! 可愛いかよー!!」

「つーかアレAqoursの曜ちゃんと梨子ちゃんじゃないの?」

「それマジ!?」

エーナニナニー?  キャッキャ



曜・梨子(…………ああ、もうやだ)

曜・梨子(熱すぎて死にそう……)
0263◆YmvLytuhUo (もこりん)
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2020/04/14(火) 20:12:24.24ID:UIQ0RTFE
ここまでです
0270◆YmvLytuhUo (もこりん)
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2020/04/18(土) 13:06:43.32ID:+DDj8vLp


大門横丁


鞠莉「おや、おやおや?」

果南「どうしたのさスマホ見るなりにやついて」

鞠莉「今SNSで拡散されてる写真にこーんなものが」

果南「ん? これって梨子ちゃんと……」

ダイヤ「曜さんですわね」

鞠莉「向こうはそれで今大盛り上がりみたいよ、いいわねえー」

聖良(マフラーで密着……アリね)チラッ

果南「なに?」

聖良「いえなんでも」
0271◆YmvLytuhUo (もこりん)
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2020/04/18(土) 13:07:18.89ID:+DDj8vLp
千歌「ひいわぇはいひゃん! ほぇっへほえはらははひほふいてぅたいでいゃんくっへこほでほ!」ハフハフ

ダイヤ「すみません何語ですか」

聖良「千歌さん、ちゃんと飲み込んでから喋ってください」

ゴクン

千歌「いいわけないじゃん! それってこれから私を抜いて二人でいちゃつくってことでしょ!」

ダイヤ「あの二人に限って千歌さんを完璧に無視するとは思えませんけど、まあ頻度は上がるかもしれませんわね」

千歌「でしょ!? あーあまた私だけ除け者だよ! もういいよおめでとう!」パクパク

果南「千歌ー、とりあえず自分から首突っ込んで後から文句垂れ流すのいい加減やめよっか」

千歌「それはそれ! これはこれだよ!」

果南「うわ面倒くさっ」
0272◆YmvLytuhUo (もこりん)
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2020/04/18(土) 13:07:56.76ID:+DDj8vLp
千歌「まったくさー! ホントにさー!」パクパク

果南「やけ食いは太るよ」

鞠莉「果南、デリカシー」

千歌「太らないもん!」

千歌「大体さーそんなこと言ってるけど、みんなも自分の立場に置き換えてみなよ! そしたら分かるはずだよ私の気持ちが!」
0273◆YmvLytuhUo (もこりん)
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2020/04/18(土) 13:08:56.83ID:+DDj8vLp
ダイヤ「え? ええまあ、はい」※花丸とサファイアのやり取りをずっと見てきてる

果南「そこまで」※ダイヤと花丸のやり取りをずっと見てきてる

聖良「特別気にすることでもないかと、そのうち慣れますよ」※果南とダイヤのやり取りをずっと見てきてる

千歌「えっ反応薄い……」

鞠莉「…………まあその、あの三人は耐性ついてるだけだから」※それらの事情を全て知ってる人

鞠莉「私は千歌っちの気持ち分かるわよ」

千歌「鞠莉ちゃん……私のこと分かってくれてるの鞠莉ちゃんだけだよー……」ギュッ

鞠莉「よしよし」
0274◆YmvLytuhUo (もこりん)
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2020/04/18(土) 13:09:25.25ID:+DDj8vLp
果南「ねえ千歌、前に私にも似たようなこと言ってなかったっけ」

千歌「それはそれ、これはこれ」

果南「うんよし分かった、もうほっとこう」ガタッ

千歌「どこ行くの?」

果南「曜たちのとこ、祝ってくる」

千歌「じゃあ私も行くよ!」
0275◆YmvLytuhUo (もこりん)
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2020/04/18(土) 13:11:13.28ID:+DDj8vLp
果南「どうせお祝いしたあとまた愚痴るんでしょ」

千歌「多分ね! でもやっと二人とも上手くいったんだよ! おめでとうって言ってあげたいじゃん!」

千歌「それに果南ちゃんたちが最後まで聞いてくれるから全然心配ないし!」

千歌「だよね!?」ニコッ

ダイヤ・聖良「……千歌さん」

鞠莉「末っ子って恐ろしいわね」

果南「本当にね、こういうところは昔から変わってないよ」

千歌「はいはいそうと決まればレッツゴー!」
0278◆YmvLytuhUo (もこりん)
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2020/04/20(月) 06:46:19.86ID:q6/YqrM2
最近なかなか進められず申し訳ありません
明日には更新出来ると思います
0282◆YmvLytuhUo (もこりん)
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2020/04/22(水) 03:04:43.26ID:lhTUl+cq
─宿泊施設


ピロン


理亞「なに、また来たの?」

花丸「うん、曜ちゃんたちのところに皆で集まってるみたい」スッ

花丸「あはは、なんか凄い盛り上がっているね」

理亞「……ねえ、Aqoursって大人しくしている日とかないの」

花丸「あまりないかもね」

黒髪「理亞ちゃん、帰ってきてたんだ」

茶髪「おかえりー」

理亞「ただいま。そっちはどう? 明日の準備」
0283◆YmvLytuhUo (もこりん)
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2020/04/22(水) 03:05:37.37ID:lhTUl+cq
黒髪「バッチリ、リハーサルも完璧です」フフン

理亞「ごめん、あなた達だけ除け者にしたみたいで」

黒髪「気にしないで、それにこんな時くらいは好きにやってもいいと思うよ?」

茶髪「私たちも理亞ちゃんばかりに頼ってもいられないしね」

黒髪「久々に聖良さんとやるライブでしょ? 楽しんできてよ!」

茶髪「それまでに前座として会場は盛り上げておくんで!」

理亞「……ありがとう」
0284◆YmvLytuhUo (もこりん)
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2020/04/22(水) 03:06:56.37ID:lhTUl+cq
黒髪「じゃあ私たちそろそろ寝るから」

茶髪「おやすみー」

理亞「うん、おやすみ」

花丸「良い人たちだね」

理亞「ええ、そうね」

理亞「……」

理亞「少し前までは、姉様と私の二人でSaint Snowだと思っていた」

理亞「でも、今はもうあの子たちが抜けたSaint Snowなんて考えられない」

理亞「それくらい、私の中では大切な仲間だから」
0285◆YmvLytuhUo (もこりん)
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2020/04/22(水) 03:16:11.57ID:lhTUl+cq
理亞「だからこそ、明日は二人のためにも悔いの残らない最高のライブにしたい」

理亞「姉様たちと一緒に、私が今まで培ってきたもので」

花丸「そっか」

理亞「でもライブの出来自体は特に心配していないけどね」

花丸「え、どうして?」

理亞「私とルビィがいるから、だから失敗なんてあり得ない」

理亞「それだけ」

花丸「!」
0286◆YmvLytuhUo (もこりん)
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2020/04/22(水) 03:17:04.72ID:lhTUl+cq
スタスタ


ルビィ「ただいまー、あれ? 理亞ちゃんも一緒だったんだ」

理亞「ええ、ちょっと」

花丸「おかえりルビィちゃん、それと……善子ちゃんはその荷物どうしたの?」

ルビィ「お土産買いすぎちゃったみたい」

善子「これ半分はあんたが買った奴でしょうが!」

花丸「でも持ってあげてるんだね」

善子「仕方なくよ仕方なく」

花丸「ふーん、久しぶりのルビィちゃんのおねだりに根負けしたとかじゃないんだね」

善子「いちいち言わなくていいから」
0287◆YmvLytuhUo (もこりん)
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2020/04/22(水) 03:17:51.07ID:lhTUl+cq
理亞「本当に大人しくならないのね、あなた達って」

ルビィ「え?」

理亞「こっちの話、じゃあ私は部屋に戻るから」

ルビィ「あ、うんおやすみ」

善子「もう寝るの? 早いわね」

花丸「なんでも善子ちゃん基準で考えないほうがいいずら」

善子「どういう意味よ!」
0288◆YmvLytuhUo (もこりん)
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2020/04/22(水) 03:19:17.90ID:lhTUl+cq
花丸「おやすみ理亞ちゃん、今日はいろいろありがとうね」

理亞「別に、私は大丈夫だから」

花丸「そっか、また明日ね」

花丸「マルたちもライブ精一杯頑張るから」

理亞「そう、期待してる」
0289◆YmvLytuhUo (もこりん)
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2020/04/22(水) 03:20:17.10ID:lhTUl+cq
理亞「あなたにも」

善子「それはどうも」

理亞「ルビィは……」

ルビィ「うん」

理亞「明日のライブ、足引っ張らないでよ」

ルビィ「そっちこそ」

理亞「……」フッ

理亞「おやすみ」
0290◆YmvLytuhUo (もこりん)
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2020/04/22(水) 03:21:51.91ID:lhTUl+cq
善子・花丸「……」

ルビィ「あれ? 二人ともどうしたの?」

花丸「ん? 信頼の形は人それぞれだなーって」ニコニコ

善子「ええ、正直嫉妬してる」

ルビィ「善子ちゃんは素直だねぇ」

善子「私にだって余裕がないときくらいあるのよ」
0291◆YmvLytuhUo (もこりん)
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2020/04/22(水) 03:22:45.34ID:lhTUl+cq
ルビィ「じゃあ今日も一緒に寝よっか?」

善子「……ん」

花丸(でも、善子ちゃんの気持ちも分かるなあ)

私とルビィがいるから

花丸(あの言葉……マルも少しだけ、羨ましいと思っちゃったから)

善子「ちょっと花丸、なにまたニヤニヤしてるのよ」

花丸「ううん、ルビィちゃんは人気者だなあって」クス
0295名無しで叶える物語(SB-iPhone)
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2020/04/22(水) 11:14:27.98ID:qei5IC1L
やだ終わらないで😭
3年生編も書いてぇ😭😭
0297◆YmvLytuhUo (もこりん)
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2020/04/22(水) 22:14:17.44ID:lhTUl+cq
言葉足らずだったみたいですみません、説明不足でした
最後というのはあくまで人物相関図の話です
これ以上付け足すと流石にごちゃごちゃしすぎて理解し辛いかなと思ったのでここで打ち切ることにしました

ss自体はきちんと3年生編までやって締めるつもりです
ただ、どのみち2年生編はそろそろ終わります
そこまでお付き合いいただければ
0298名無しで叶える物語(SB-iPhone)
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2020/04/23(木) 01:45:14.43ID:re/39/Es
そういうことか
早とちりしちゃった恥ずかしい…
楽しみにしてます!
0299名無しで叶える物語(家)
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2020/04/23(木) 06:08:10.69ID:zFsXQxJ6
3年編には出てこないキャラとかもいる……?
とりあえず2年編完結を楽しみにしてます!
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