ルビィ「片割れのジュエル」 3スレ目
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─12月22日、函館
鞠莉「着いたわね。冬のー……北海道ーーっ!!」
「「「おおーーーーっ!!」」」
ザッ
千歌「雪だーーーー!!」
花丸「銀世界ずらー!」
曜「うっっわー……積もってるねー!」
善子「雪かき大変そう」
ルビィ「あははっ確かに、でもすごく綺麗だよ」
善子「まあね、辺り一面真っ白ってあまり見ないもの」 理亞「いらっしゃいルビィ」
聖良「皆さんもようこそ、歓迎します」
ルビィ「あ! 理亞ちゃん!」
梨子「聖良さん、もうこっちに来ていたんですね」
聖良「私の大学は冬休みに入るのが早かったみたいで」
聖良「果南さんとダイヤさんはこちらに来るまでまだ時間がかかりますけど当日には間に合うみたいです」
鞠莉「そう。今回は一緒には行かなかったのね」
聖良「たまには二人だけにした方がいいと思って」
鞠莉「気配り上手だこと」 ルビィ「今来てるのは私たちだけ?」
理亞「ううん、そろそろ……」
「おーーい! りーーーあーーーー!!」ダダダダ
蘭花「久しぶりアルーー!」ガバッ
理亞「」サッ
蘭花「え……へぶっ!」ズボッ
さゆり「おー、見事な雪山ダイブ」
ルビィ「蘭花ちゃんに……さゆりちゃん!!」
さゆり「ルビィちゃん久しぶりー! 4ヶ月ぶりだねー!」
さゆり「見たよ最終予選のライブ! 凄かったよー!」
ルビィ「ありがとう! さゆりちゃんも決勝進出おめでとう!」 善子「あなた達もこっちに来てたのね」
さゆり「お、ルビィちゃんの彼女の、それとデュオ部門準優勝の……えーっと善子ちゃん!」
善子「認識の優先度合いおかしくない? 何でそっちが先に出るの?」
さゆり「いやだって皆で撮ったあの写真、私いろんなアプリのホームに設定してるし」
蘭花「私もやってるネ! ほら!」
善子「いちいち見せなくていいわよ!」
さゆり「そう? 結構好評なんだけどなーこの写真」
千歌「あー分かる! 私も写真みせてるときよく言われるもん!」
さゆり「ですよねー!」
善子「ちょっと! なに色んなところで広めてるのよ!? 今すぐやめなさい!!」 ワーワー
鞠莉「えーっと、今のところ集まっているのは紫苑女学院とY.G国際学園のグループ、それと私たちね」
鞠莉「他は休み待ちと……」サラサラ
梨子「それにしてもよく集まりましたよね」
鞠莉「向こうとしてもいい機会だと思ってたみたいよ、こんな大舞台に出るチャンスを逃す手はないってね」
聖良「夏合宿課題のライブですよね、ツバサさんの。理亞から聞きました」
鞠莉「ええ、この企画自体もルビィと理亞が発案して前々から合宿メンバーと打ち合わせしてたみたいだし」
梨子「ルビィちゃんたちが……」
鞠莉「立派になったわよねー本当に頼もしくなっちゃって」
聖良「はい、もう心配するのが逆に失礼だというほどに」 千歌「おーい鞠莉ちゃん! みんながそろそろ移動しようってー!」
鞠莉「オッケー! じゃあ話は一旦ここまでにして、行きましょうか」
鞠莉「今回は大人数ってこともあって宿泊施設もビッグよー!」
梨子「それはいつものような……」
鞠莉「細かいこと気にしないの! さあレッツゴー!」
聖良(これを細かいと言えるあたり相当よね、鞠莉さん)
その夜……
梨子「じゃあ私、これから鞠莉さんたちと打ち合わせやってくるから後よろしくね」
さゆり「ラジャーです!」
蘭花「了解アル!」
梨子「善子ちゃん、また明日ね」
善子「……ぇぇ」ボソ
梨子「返事」
善子「かしこまりました!!」
梨子「はい、おやすみ」
千歌「梨子ちゃんおやすみー」
ガチャ バタン 善子「はぁー……きっつい」グタ
さゆり「梨子さんって優しそうにみえて結構厳しいんだね」
千歌「結構そういうとこあるよ梨子ちゃんは、いつもは優しいんだけど勉強とか音楽のことになるとちょっと強めっていうか」
花丸「勉強に関しては千歌ちゃんのせいな気が……」
千歌「そ、そんなことないよ!」
さゆり「で、やるの? 作曲の続き。やるなら付き合うけど」
善子「やるわよ、居なくなったからってサボるわけにもいかないし」
さゆり「こっちは案外真面目なんだよね」
千歌「ねー」 善子「ほっといて。それに……折角ルビィが頼んでくれたんだし」
さゆり「ああ成程そういう」
千歌「お熱いですなあ!」
花丸「ヒューヒューずら」
蘭花「善子は愛妻家アルね!」
善子「言うんじゃなかったわ」 コンコン
千歌「ん? はーいどうぞー」
曜「お邪魔しまーす! どう? 捗ってる?」
千歌「今は休憩中かな、ルビィちゃんは?」
曜「鞠莉ちゃんたちと打ち合わせだって」
千歌「あーそっか」
曜「何か手伝うことある?」
善子「別にゆっくりしていていいわよ、今日の分はあらかた終わってるし」
さゆり「そうだね、あともう少しだし」
曜「花丸ちゃんは?」
花丸「マルも大丈夫」 曜「そっか、じゃあ皆でボードゲームでもしない? 色々持ってきたんだー!」
千歌「おぉーいいね! やろうやろう!」
千歌「恋バナでもしながら!」
曜「……ん?」
千歌「え、駄目?」
曜「な、何でそうなったのかなーと」
千歌「んーとね、曜ちゃんが来るまでそんな流れが出来てたからやりたいなーって」
千歌「あと鞠莉ちゃんがこういう話は絶対盛り上がるから! ってアドバイスしてくれたし」
曜(また鞠莉ちゃんが千歌ちゃんに余計なこと吹き込んでる……)
蘭花「恋バナって何アル?」
さゆり「恋のお話しのこと。好きな人は誰なのー? とかデートするならどこどこだよねーみたいな」
蘭花「おー」 善子「あなた達ほんと好きよねそれ」
千歌「だってここにいるとその手の話題尽きないし」
善子「まあそれは……認めざるを得ないけど」
さゆり「あールビィちゃんと善子ちゃんがいるもんね」
千歌「違う違う、それだけじゃなくて曜ちゃんもさー」
曜「ちょっと千歌ちゃん!?」
さゆり「え!? それってもしかして! 曜さん好きな人いるんですか!?」バッ
善子「さゆり、秒で手伝い放棄しないでくれる?」
千歌「うん、曜ちゃんは梨子ちゃんが大好きでねー」
曜「そっちも秒でバラしていくのやめて!!」 乙です
恋愛なんてくだらないって言ってた奴がどの口してw さゆり「えーっ! 梨子さんなんですか!」
蘭花「曜は梨子のどこが好きになったアル?」
善子(すごい食いつくわね)
千歌「鞠莉ちゃんに聞いたんだけどさ、最初はすっごい嫉妬してたらしくて」
千歌「でも常日頃から意識しすぎて逆に好きになっちゃいました的な?」
千歌「あと噂では前にプロポーズしたって話も……」
曜「わーーーっ! わーーーっ!!!」
花丸(しかもそれを千歌ちゃんが全部暴露していくという)
千歌「まあ流石にそれはないと思うけどね」 善子「何でそう思うのよ」
千歌「だって本当にそこまでいったら絶対付き合ってるもん」
曜「いやいや! そんなことないから!」
千歌「あるよね?」
善子「どっちかといえばあるわね」
花丸「うん、梨子ちゃんって曜ちゃんのこと相当信頼してるから。多分一番」
曜「!」
だって今の私にとって、一番信頼できる人だもん
千歌「いや一番は私だよ!」
善子「そこは譲ってあげなさいよ」 蘭花「なんだ、それならもう告白しちゃえばいいネ」
さゆり「クリスマスの夜に!? ロマンチックだねー!」
千歌「あ、いいねそれ決定ー!」
曜「ちょ、ちょっと待ってってば! 私置いてけぼりなんだけど!」
千歌「曜ちゃんだってこっち来た時そんな感じの妄想してたんでしょ?」
千歌「函館の夜景を梨子ちゃんと一緒に眺めながらあわよくば……でへへへへみたいな」
曜「妄想とか言うのやめて! しかもそこまで下心入ってないよ! あと最後の笑いいる!?」
善子「でも提案自体には賛成ね、私も」
曜「善子ちゃんまで!」 善子「いい加減はっきりさせておきなさいよ、実際チャンスなんだし」
善子「前までは色々ごたついてたからさ、梨子側としてもそんなこと今言われてもって感じだったと思うけど吹っ切れた今なら大丈夫でしょ」
曜「かもしれないけど」
善子「それにいつまで引っ張るつもりなんだって、きっと読者も思ってるわよ」
曜「読者!?」
花丸「うん。マルが作者ならこのクリスマスイベントでそろそろ仕掛けさせるけどね」
曜「ねえ二人とも何言ってるの!?」
千歌「今花丸ちゃんは創作活動やってるからねー」 千歌「とにかく、ここであーだこーだ言っても仕方ないんだから明日にでも誘ってきなよ」
曜「でもほら、ライブとかあるし……そんなときに言われるのは迷惑なんじゃ」
千歌「じゃあ、やめる?」
曜「! ここでその言葉はずるいよ」
曜「やめない」
千歌「よし! 決まり!」ニコ 千歌「大丈夫だいじょーぶ! 曜ちゃんならやれるよ!」
千歌「もし玉砕しても骨は私が拾ってあげるからね!」
曜「縁起でもないよ! 千歌ちゃんなんてこと言うの!?」
千歌「え? でもほら当たって砕けろの精神みたいな」
曜「今それ適応してないから!」
さゆり「仲いいねーあの二人」
善子「一番長い付き合いだからね」
花丸「喧騒に安定と平和を感じるずら」ズズッ
─翌日、12月23日
夕方
曜(……とは言ったものの)
梨子「……」サラサラ カキカキ
曜(どう切り出せばいいんだろう……)
曜(会話の中でさり気なく振ってみるとか?)ウーン
曜(ライブの件もあるんだしクリスマスの話題自体はそんなにおかしいことじゃないよね)
曜(でも、だったら尚更その日に二人きりで出掛けようなんて何言ってるのこの人って思われたりしないかな)
梨子「曜ちゃん」 曜(いや梨子ちゃんがそんなこと考えるとは思わないけど、でも重要さを考えるとどうしても)
曜(……ダメだダメだ! 昨日そういうのやめようってなったのに、どうしても頭がそっちの方に行っちゃう)ブンブン
曜(なんで私、こんなにマイナスなこと考えちゃうの)
曜(一体何がそんなに怖いって……)
梨子「曜ちゃんってば」
曜「はい!?」
梨子「どうしたの? 難しい顔して、何か悩み事?」
曜「え、っと……うんまあちょっとね」
曜(あなたのことですとは言えない……) 梨子「そっか、別に無理には聞かないけど辛くなったらちゃんと相談してね」
梨子「曜ちゃん何かと溜め込んじゃうんだから」
曜「……そうかな?」
梨子「ほら、そうやってすぐ誤魔化そうとする」
曜「うっ」
梨子「曜ちゃん、曜ちゃんはもっと甘えてもいいと思うよ」
梨子「それとも、私じゃ頼りないかな」 曜「いやそんなことないよ全然! 本当に!」
曜「ただもうちょっと自分の中で整理したいってだけで!」
梨子「……ふーん」ズイ
曜「あ……っと」タジ
梨子「……」ジーッ
曜(近い近い近い!!) 梨子「……はぁ」クルッ
曜「? 梨子ちゃん?」
梨子「いいよ、多分何を言っても考えは変えないんでしょ」
梨子「曜ちゃん意外と頑固者だし」
曜(ストレート!)グサ
梨子「私のために果南さんと喧嘩したときもそうだったもんね」
曜「!」
梨子「そのときは気付かなかったけど、最近になって私もようやく分かってきたんだよ曜ちゃんのこと」 梨子「果南さんとの喧嘩の原因を知ったときは申し訳ないなって思ったなあ、私のせいでごめんなさいって」
梨子「そこまでしてくれたことが、嬉しくもあったんだけど」
曜「あ、あはは……いやーその節は」
梨子「ただ」
梨子「今はそういうの、嫌だなとしか思えない」
曜「え、梨子ちゃん……?」
梨子「……そうだね、いい機会だから今のうちに言っておこうかな」 梨子「あのね曜ちゃん」
梨子「私ね、曜ちゃんの凄いところは自分だけで何でもやっちゃおうとするところだと思うんだ」
梨子「誰かを助けるときだって自分に出来ることを精一杯やろうとするでしょ? 私のときとか善子ちゃんとのデュオのときとかね」
梨子「まあそれに一番助けられてるのは多分千歌ちゃんなんだろうけど」フフッ
曜「……」
梨子「でもね、それは曜ちゃん自身が困ってるときもそうなんだなって」
梨子「前に私に嫉妬してたって話してくれたことを思い出して、そう思ったの」
曜「!」 梨子「取りあえず自分の力だけで何とかしてみよう、誰かに頼るのはそれから」
梨子「まだ早い、まだ早い、これは私の問題なんだ、私がどうにかしなくちゃって」
梨子「曜ちゃんは器用で、頑張ったら何でもこなせるようになっちゃうから、余計そうなるんだよね」
梨子「今までだって頑張ればどうにかなったんだから、今回も一人でやれるはずだって」
梨子「自分で自分にプレッシャーをかけているの」
曜「……」 梨子「それはプライドとかじゃなくて、誰かを傷つけたくない曜ちゃんの優しさで」
梨子「優しすぎるから、自分が傷ついても隠そうとする、悩んでも言わない」
梨子「嫉妬のことを私に打ち明けたときだって、結局は私のためで」
梨子「自分が抱えてた苦悩すら、誰かを助けるために利用するの」
梨子「凄いなって思う、本当にかっこいいなって思う。だってそんなのヒーローじゃない」
梨子「完璧で、誰からも憧れる存在。実際曜ちゃんって学校でもそんな風に見られているしね」
梨子「でも、はっきり言って私は……」
梨子「そういう曜ちゃん、あまり好きになれない」
曜「──!?」 梨子「私たちの、私の前でくらいは、取り繕ってほしくないから」
梨子「確かに最初に会ったときはそんなの微塵も分からなかったし、だから気にも留めなかったよ?」
梨子「でも曜ちゃんのことを知るたびに、仲良くなっていくたびに」
梨子「それが段々分かってきて、どんどん嫌になってきた」
梨子「どんな些細なことでもいいから、私にもちゃんと話してよってね」 梨子「だからかな、さっきの聞いて少しムキになっちゃった」
曜「えっ」
梨子「曜ちゃんは私のことをずっと見ているし、見ていてねって言ったけど」
梨子「それは私にとっても同じなんだから」
梨子「私だって、曜ちゃんが辛そうにしているところ見たくないの」
曜「!!」
曜(ああ、なんだろう)
曜「……うん、ごめん」
梨子「あっ……あのね、えーっと……責めているわけじゃなくて!」
梨子「あと謝るのは私のほうだと思うよ!? 少し強く言いすぎた気がするし……」
曜「うん、きつかった」
曜(なんか、分かった気がする)
梨子「や、やっぱり……ごめんなさ」
曜「でも、いいよ」
ダキッ
曜「いいよ、謝らなくて」
梨子「曜……ちゃん?」
私は、この好意が返ってこなくなるかもしれないことが怖かったんだ
今向けられているこの優しさが、二人だけでこうしているときの時間が
空気が、温もりが、思い出が
私が動いたせいで、全部壊れてしまうことに
自分で自分の好きな人を遠ざけてしまうかもしれないことに
怯えていたんだ
だから、絶対に失敗しないようにって
少しでも成功に不安のある要素を無くそうとして
完璧に───やろうとしたんだ。
でも
私は……そういう曜ちゃん、あまり好きになれない
私の前でくらいは、取り繕ってほしくないから
曜「ねえ、梨子ちゃん」
貴女がそう言ってくれるなら
私も信じてみることにするよ
曜「明日のライブが終わったら、一緒に行きたいところがあるんだ」
きっと、そのときの私は不格好だ
緊張で汗がすごくて、言葉だって噛んでばかりでろくに伝えられないかもしれない
完璧だとか、学校のヒーローだとか、絶対似合わない
梨子「一緒に?」
それでも、そんなどうしようもない私が
梨子ちゃんと一緒にいるときの、本当の私だからさ
曜「うん」
最後まで見ていてほしいんだ、貴女だけに
曜「二人きりで」
──
千歌「……」モグモグゴクゴク
鞠莉「……なんかデジャヴねこの光景」
千歌「ん、今なにか言った?」ゴクン
鞠莉「いいえなにも。それにしても今日はよく食べるわねー千歌っち」
千歌「明日はライブだからねー! 今のうちに気力体力をつけておかないと!」
鞠莉「そうね2日目も大事だけど、初日だって重要だもの」
千歌「そういうことなのだ!」 鞠莉「……そうだ、明日といえばあの二人どうなったのかしら」
千歌「曜ちゃんと梨子ちゃんのこと?」
鞠莉「ええ、千歌っち昨日の夜曜にけしかけたんでしょ?」
千歌「言い方、まあそうなんだけどさー」
鞠莉「大丈夫なの?」
千歌「うん、玉砕しても骨は拾ってあげるから大丈夫だとは言ったよ」
鞠莉「ちょっと」 千歌「んー、でも私そんなに心配してないんだよね」
鞠莉「え、どうして?」
千歌「まあなんていうか……梨子ちゃんってさ」
千歌「高校に入ってからはルビィちゃんの次くらいに振り回されてると思うんだよね」
千歌「まず二年生になったらいきなり転校でしょ?」
千歌「で、転校してきたら即行で私に捕まってしかもその勢いで入部させられて、成り行きでそのまま作曲を任せられるし」
鞠莉「自覚あったのね」
千歌「慣れてきたと思ったら家庭の事情暴露とか、そこからさらに部外者の乱入でドロドロだしで碌なものじゃないなあって」 鞠莉「確かに、進級したあとも生徒会長として私に引っ掻き回される日々を送っていたし」
千歌「自覚あったんだ」
鞠莉「そう考えると途端に忙しなく思えてくるわね」
千歌「こうして並べてみると気苦労の半分は私たちのせいな気がしますけども!」
鞠莉「あら本当!」
千歌・鞠莉「あはははははは!!」
千歌・鞠莉「…………」サーッ 千歌「……つ、つまりね鞠莉ちゃん」
千歌「そんな毎日だったから気が付かなかったってだけでさ」
千歌「本当は梨子ちゃんも、曜ちゃんと気持ちは一緒なんじゃないかなって思うんだよね」
千歌「多分意識してるかしてないか、それだけの違いな気がする」
千歌「それでもし、梨子ちゃんが意識し始めたら、あとは曜ちゃん次第」
千歌「だからきっと大丈夫だよ、だって───」 ガチャ
梨子「……」
鞠莉「梨子、帰ってきたのね」
千歌「おかえりー」
梨子「うん」
千歌・鞠莉「……」メアワセ
鞠莉「何かあったの? 元気ないっていうか、顔赤いけど」
梨子「別に……なにも、ないですけど」
鞠莉「ふーん」 梨子「あの、鞠莉さん……私、今日はもう寝ますね」
鞠莉「オッケー」
梨子「……」スタスタ
千歌「曜ちゃん」
梨子「〜〜っ!!」
タタタ バタン!!
千歌「ね、言ったでしょ?」
鞠莉「……それにしたってあんなに変わる?」
千歌「変わるよ、だって……」
千歌「梨子ちゃんって私が今まで出会ってきた人の中で一番、女の子だからね」 翌日、12月24日
クリスマスライブ1日目
空港前
果南「うっわ凄い雪、足埋まってるじゃんほら」ザッザッ
ダイヤ「東京とはまるで別世界のように感じますわね」
果南「私たち北海道に行くのは初めてだしね、新体験って感じ」
聖良「二人ともおはようございます。ようこそ函館へ」
ダイヤ「おはようございます。すみませんわざわざ」
聖良「いえ、迷ってしまうといけませんから」
果南「今の聖良、ツアーガイドの人みたい」
聖良「ええ、時間があるなら色々案内しますよ」
聖良「その前に施設に行って荷物を置くのが先ですけど」
ダイヤ「はい、お願いしますわ」 スタスタ……
ダイヤ「ここは……広場ですか」
果南「……あ! 見てダイヤ! 雪像! 雪像がある!」
果南「なんか凄いやつ! 凄いやつがある!」
ダイヤ「語彙力どうしました」
果南「いやー私生で見るの初めてだよ! こんなにおっきいんだね雪像って!」
ダイヤ「しかし、雪像って2月あたりに雪まつりで展示されるものだと思っていたのですが」
聖良「ああ、これは多分趣味で作ったものだと思いますよ。今年は12月の段階で結構積もっていましたし」
果南「ねえほら見てあっちにも!」
ダイヤ「果南さん! そちらは施設とは逆の方向ですわ!!」 果南「おー、雪だるまもおっきいねー!!」
聖良「……」
ダイヤ「すみません、その……果南さんは、たまにああいう好奇心が芽生えることがありまして」
聖良「可愛いですね」
ダイヤ「え?」
聖良「いえっあの……雪像が! このフクロウとか! あとこっちのウサギとか!」
聖良「これは子供が作ったんですかね!? いいですよね!好きって気持ちが伝わってきて!」
ダイヤ「聖良さんも急にどうしましたか」 果南「そうだ! ねえ写真撮ろうよ記念に!」
果南「私雪だるまの隣に立つからさ! ダイヤはちょっと荷物持ってて!」
ダイヤ「いえその前にまず皆さんと合流を……」
聖良「もう少し寄ってもらっていいですか」スッ
果南「こう?」
聖良「あと何かポーズお願いします」
ダイヤ「聖良さん!?」 果南「おー! いい感じに撮れたね」
聖良「果南さん、次は私と一緒に撮りませんか」
果南「いいよー」
ダイヤ「あの、二人ともそんなことをしている場合では」
聖良「ダイヤさんお願いします」
ダイヤ「あ、はい」
カシャッ
果南「前々から思ってたけど聖良って写真写りいいよね」
聖良「フフッ、ありがとうございます」
聖良(あとで待ち受けにしよう)
果南「ほらダイヤも! 次は全員で撮ろう!」 ダイヤ「いえ私は」
聖良「すみません、カメラお願いしてもいいですか」
「大丈夫ですよ!」
聖良「ありがとうございます、さあダイヤさん」
果南「ほら早く早く!」
ダイヤ(深夜テンションならぬ雪国テンション……けどこういうのも)
ダイヤ「……仕方ありませんわね」クスッ ─
理亞「姉様、少し遅い気がする」
ルビィ「うん、そろそろ来てもいいと思うんだけど」
ピロン
ルビィ・理亞「?」
曜「えっ何この写真、すごい満喫してるように見えるんですけど」
千歌「か、果南ちゃんがグループラインにわざわざ写真上げて私たちに見せびらかしに来てるー!」
理亞「姉様も……ふーーん」
ルビィ「お姉ちゃんまで……私たちここで待ってるの知ってるよね?」
鞠莉「へえ、私だけハブられですかそうですか。随分仲が宜しいことで」 ダイヤ・果南・聖良「───!!」ゾワッ
果南「な、なんか急に寒くなったような」
聖良「た、多分気のせいだと思いますけど」
ピロン
理亞:早く来て
ルビィ:何してるの
鞠莉:ジェラシー
「「「…………」」」
ダイヤ「到着したらまず謝りましょうか」
果南・聖良「はい」 それから……
─会場
果南「ごめんって本当に、悪気はなかったんだって」
鞠莉「知ってるけど」
ダイヤ「別に鞠莉さんを無視しようとしていたわけではなくて……」
鞠莉「分かってますけど?」
聖良「あ、あの鞠莉さんそこまでにしておいた方が、もうすぐライブも始まりますし」
鞠莉「……」ムス 果南「そ、そうだ! 終わったら屋台に行こうよ4人でさ!ね!」
聖良「ああアレですね! あの……大門横丁!」
果南「そうそうそれ! そこで何か食べにいこう!」
ダイヤ「え、ええそうですわね! 食費は私たちが持ちますので!」
鞠莉「本当!? 私奢られる側に回っていいの!?」パッ
果南・ダイヤ「どうぞどうぞ!」 鞠莉「しょうがないわねー!! そういうことなら大目に見てあげマース!!」
聖良(……ちょろくないですかこの人)ヒソヒソ
果南(一度やってみたかったんでしょ友達と屋台巡りとか、基本忙しくてそんな暇ないし)
ダイヤ(千歌さん達との食事も、立場や金銭面的に鞠莉さんがいつも支払う側ですからね)
鞠莉「そこ! また私抜きできゃいきゃいしてる!! 言ったそばからこれ!? ねえ煽ってるの!!?」
ダイヤ・果南・聖良「すみません!!」
ワーーー!
鞠莉「はあ、まあいいわもう時間っぽいし」
果南「ほっ……」
鞠莉「果南だけおごりの負担額2倍ね」
果南「ちょ」
ダイヤ(わざとらしく安堵なんてするから……) 聖良「あ、あー最初のグループはAqoursの皆さんでしたかー」
聖良「そういえば彼女たちがトップバッターを務めているのはあまり見かけないですよねー」
ダイヤ(棒読み…)
鞠莉「言われてみればそうね、でも今のAqoursの人気は相当なものだから、初めからドカンと盛り上げたいならこれ以上ないグループだと思うのよね」
鞠莉「開幕一発目って大事だし、ルビィたちもきっとそれを狙ったんじゃないかしら」
鞠莉「締めは理亞たちSaint Snowがいるから安心でしょうしね」
聖良「! そうですね」
キャーキャー!!
果南「それにしても本当すごい人気だよねー、ある程度は分かってたことだけど」
果南「実際会場で目の当たりにすると熱気が違うっていうか」
果南「なんか……本当に去年のあのスクールアイドルと同じなの? って思っちゃうよ」
鞠莉「まるで他人事みたいに言うわね」
ダイヤ「果南さんの気持ちは分かりますけどね、私もまるで別物のように感じますし」
果南「だよね」
鞠莉「……ふーん、そう」 果南「え、なに」
鞠莉「別に、あなた達がそんな風に考えてるんだったら他の人達は余計そう思ってるんでしょうねって話」
果南・ダイヤ「?」
聖良「……」
鞠莉「しかしここまでどんぴしゃりだと、流石に私もルビィが怖くなってくるわ」
聖良「でもそれは、鞠莉さんも勘付いていたことじゃないんですか?」
鞠莉「それはそうなんだけど」
ダイヤ「あの、二人とも一体何のことを言っているのですか?」
果南「私たちにはさっぱり分からないんだけど」 鞠莉「二人のほうこそ少し卒業ボケしすぎなんじゃないの? 新しいカレッジライフに無我夢中ってやつかしら?」
ダイヤ・果南「」ムッ
鞠莉「果南、ダイヤ、あなた達ここに来た意味ちゃんと分かってる? 思い出作りのためとかじゃないのよ」
ダイヤ「ですからそれは」
果南「ルビィちゃんや理亞ちゃんがダイヤや聖良ともう一度大舞台でライブしたいからとかじゃないの?」
鞠莉「だったら果南いらないでしょ」
果南「すごいハッキリ言うね!!?」 鞠莉「確かに果南の言う通り、ルビィたちも最初はそのつもりだったのかもしれないけど」
鞠莉「少なくとも今は違う、じゃあ一体何が理由なのかって聞かれればそれは」
鞠莉「Aqoursは6人じゃなくて9人で1つのスクールアイドルなんだってことを皆に知ってもらいたいからよ」
ダイヤ・果南「!!」
鞠莉「そうじゃなかったら、わざわざここまで呼んだりしないわ」 果南「ど……」
鞠莉「どういうことも何もないわよ、さっき自分たちで言ってたでしょ別物だって」
鞠莉「要は今そういう風に思ったり、思われてることが問題なの」
鞠莉「ミーハー層はともかく、深くハマっているファンはもうとっくに気付いてるはず」
鞠莉「今のAqoursは去年の3年生が抜けてからずっと調子を上げていて、言うなればそこからが彼女たちの転換期になっているんだっていうことに」
鞠莉「それと私たちが前に3人で活動していて、その後休止していた事実もね」
ダイヤ・果南「……」
鞠莉「だから……ここは敢えて口汚く罵らせてもらうけど」
鞠莉「それはつまり旧3年生が厄介で、邪魔者で、ただ足を引っ張ってただけの存在だったって主張してるようなものでしょ」 鞠莉「そしてそのイメージは、これからどんどん広まっていくかもしれない」
鞠莉「Aqoursの経歴に興味を持ったファンが、そういう解釈をしないとも限らない」
鞠莉「だって私たちは何もやってないし、出来てもいなかったんだから当たり前よね」
鞠莉「他所から見ていい先輩だなと思われる要素が、あまりにも少なすぎる」
ダイヤ「でもそれは「仕方ないとか言わないでよ」
ダイヤ「!」
鞠莉「ルビィは、千歌っちたちは、そのイメージを覆したくてここに来てるんだから」 鞠莉「それを分かっていても私たちのことを悪く言われたくないから頑張ってるのよ」
鞠莉「だからこの企画を立ち上げたときに私たち全員でライブをやろうってあの子は決めた、理亞がそれを承諾したのも」
鞠莉「私たちと一緒なら絶対最高のライブに出来るはずだって信じてくれてるからよ」
鞠莉「そんなの他人事なわけがない」
果南「……」
鞠莉「そしてもし、後輩や妹にここまで尽くしてもらっても尚」
鞠莉「それでも仕方ないと言って甘んじてその評価を受け入れるあなた達なら、私は絶交する」
鞠莉「物分かりの良さと諦めの悪さは別物でしょ」
鞠莉「自分たちだけで完結して済ませようとしないで」
ダイヤ「……」 聖良「鞠莉さんそろそろ」
鞠莉「そうね」
鞠莉「…………」フゥーッ
鞠莉「ごめんなさい説教するつもりはなかったの、つい感情的になりすぎたわ」
鞠莉「あの子たちを見てるとどうしてもね、言わずにはいられなくて」 果南「……いや、寧ろ言われなくちゃ駄目だったと思う。ごめん」
ダイヤ「ええ、おかげで気を引き締められましたわ。ありがとうございます」
鞠莉「……そう」クスッ
鞠莉「私たちは何もやってない、でもそれは過去の話!」
鞠莉「やるわよ! 明日!」
果南「うん!」
ダイヤ「はい!」
「「「ありがとうございました!!」」」
パチパチパチパチ!!!
果南「あっ! ていうか話しているうちにもうAqoursのライブ終わちゃったじゃん! もったいない!」
ダイヤ「せめて皆さんに労いにでも行きますか?」
果南「そうしよっか……はあ、見たかったなー」
ダイヤ「帰ったらアーカイブですわね」
スタスタ……
果南「……なんかさ」
ダイヤ「はい」
果南「鞠莉って私たちが思ってる以上に千歌たちのこと好きだよね」
ダイヤ「ええ、でも鞠莉さんは恐らくそうは思っていないでしょうけど」
果南「あははっ、そうかもね」
「「「ありがとうございました!!」」」
パチパチパチパチ!!!
果南「あっ! ていうか話しているうちにもうAqoursのライブ終わっちゃったじゃん! もったいない!」
ダイヤ「せめて皆さんに労いにでも行きますか?」
果南「そうしよっか……はあ、見たかったなー」
ダイヤ「帰ったらアーカイブですわね」
スタスタ……
果南「……なんかさ」
ダイヤ「はい」
果南「鞠莉って私たちが思ってる以上に千歌たちのこと好きだよね」
ダイヤ「ええ、でも鞠莉さんは恐らくそうは思っていないでしょうけど」
果南「あははっ、そうかもね」 聖良「……」
鞠莉「どうしたの聖良」
聖良「いえ、やっぱりそちらのほうが付き合いは長いんだなって」
鞠莉「もしかしてジェラった?」
聖良「ジェラってますね」
鞠莉「なら私の勝ちね!」
聖良「勝敗あったんですか」
鞠莉「張り合いがあるもの」 聖良「私は、鞠莉さんとは張り合うよりも仲良くなりたいですね」
鞠莉「……っ……不意打ち」
聖良「鞠莉さん?」
鞠莉「聖良、あなた今回は奢り免除でいいわよ。二人で思いっきり贅沢しましょ」
聖良「それは、いいんでしょうか?」
鞠莉「たまにはいいのよ、その代わりといってはなんだけど聖良には聞きたいこと山ほどあるから♪」スッ
聖良「なっ……! それいつの間に……!」
「鞠莉ー聖良ー、早く来なよーっ」
鞠莉「じゃあまた後でね、待ち受け乙女さん」ポン
タッタッタ……
聖良「……もう、あなたの一人勝ちでいいです……」 ─
その夜
善子「お待たせ」
ルビィ「うん、遅かったね」
善子「あのねえ……はいココア。寒いとか言いそうだから」
ルビィ「ありがとう。作曲のほうはもういいの?」
善子「今日は早めに切り上げた、みんなも色々やりたいことあるだろうし」
ルビィ「そっか」 ホォーッ
ルビィ「息、白いねぇ」エヘヘ
善子「それはまあ、そうでしょ」
ルビィ「知ってる? 今の時期の函館って冬フェスティバルっていうのやってるんだって。理亞ちゃんから聞いた」
善子「ああ、だから色んなところでイベントやってるのね」
ルビィ「今年は私たちのクリスマスライブもそのうちの一つに入ってるんだよ」
ルビィ「なんか特別って感じがするよね」 善子「特別……ねえ」ホォ
善子「まあそうなんだろうけど」
ルビィ「なに?」
善子「いや、別に。私にとってはこっちの時間のほうが特別だってだけ」
善子「こうして二人だけになるの、久々な気がするし」
ルビィ「だねぇ。最近は花丸ちゃんと三人ずっと一緒だったし引き継ぎのこともあったから」
善子「だからといってルビィがそう思ってるかは知らないけど」フイ
ルビィ「あーまたそういうこと言う」
ルビィ「私だってちゃんと思ってるのに」
善子「本当に?」 ルビィ「本当だよ」
善子「その割には前より引っ付いてこなくなったじゃない」
善子「最近は理亞の話ばっかりだし」
ルビィ「え、善子ちゃんもしかしてヤキモチ?」
善子「いや違うけど、全然そんなことないけど」
善子「気にする意味ないし? ただ普通になんか増えたなくらいにしか思ってないけど」
善子「でもそのなに、私がいる前でその子の名前出すのどうなのとかは……まああるってだけで」 ルビィ「ふーん、ねえ善子ちゃん」
善子「なによ」
ルビィ「面倒くさい女の子になったねぇ」アハハ
善子「あんたにだけは言われたくないわよ!」
ルビィ「じゃあ面倒くさい者どうしだ、お揃い」
善子「性格だけ揃ってもね」
ルビィ「じゃあ見た目も揃えようよ、赤レンガ倉庫って外から見てもこんなに綺麗なのに中でお買い物も出来るんだって」
ルビィ「善子ちゃんも寒くなってきたでしょ、入って温まろう?」 善子「……どうせだったら他と被らないものがいいわね、あとお土産にも寄りたい」
ルビィ「善子ちゃんわがままだね」
善子「うっさい、早く行くわよほら手出して、温めてあげるから」
ルビィ「はーい」
善子「ニヤニヤしない」
ルビィ「はーい」 花丸「わあ、本当に色々あるんだねえ……」
理亞「……ねえ花丸」
花丸「なに理亞ちゃん?」
理亞「あっちにいるのって多分ルビィたちだと思うんだけど、行かなくていいの」
花丸「ああうん、無視していいよ」
理亞「無視!?」
花丸「邪魔しちゃ悪いからね」
理亞「あなたがそう言うなら、いいけど」 花丸「こういうとき独り身は辛いよねえ」
理亞「私は違う! あなたの買い物に付き合ってるだけ!」
花丸「そうだね、ありがとう理亞ちゃん」
理亞「……ずいぶん熱心に見てるけど、それ誰かにでも贈るの」
花丸「うん、ちょっとね。好きな人がいるんだ」
理亞「……あっそ」
花丸「どうかしたの?」
理亞「クリスマスのこういう雰囲気、あまり慣れないから」
理亞「その、恋人とか、好きな人がどうとか」
花丸「そっか、やっぱり独り身は辛いよねえ」
理亞「だから違うって言ってる!」 花丸「あはは、ごめんなさいずら」
理亞「次それ言ったら本気で怒るから」
花丸「肝に銘じておくずら」
花丸「でも、いたらいたで結構困ることもあるんだよね」
理亞「はあ?」
花丸「何を渡したらいいんだろうとか、どんなものなら喜んでくれるのかなとか」カサッ
花丸「考えすぎてこんがらがっちゃうこともあるから」 花丸「特に、誰かを好きになって間もないころは」
理亞「そういうものなの?」
花丸「いやマルは違うけど」
理亞「何なのあなた」
花丸「他はそうかもってだけずら」
花丸(曜ちゃんと梨子ちゃん、今頃どうしてるかなあ) 乙です
メインが11人だから全員くっついたとしても一人余るのが悲しい…… ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています