戻ってきた千歌の手に有ったのは、一丁の木製のボウガンだった



千歌「はぁ……はぁ……どう?これなら撃てる?」

曜「ええと……うん、これなら撃てると思うけど……」

梨子「……曜ちゃんも知らないようなボウガン、どっから持って来たのよ」

千歌「これはユクモ霊弩……鞠莉ちゃんが、昔自分で作ったって教えてくれたの…!」

花丸「……確かにこれで、手元にある龍殺しの実で作れる滅龍弾を当てさえすれば、倒しきれなくても有効打にはなるかもしれない」

善子「滅龍弾ってものすごく曲がるのよ!!動き回る相手に撃ったってまともに当たる代物じゃないわ!!」

花丸「それは……確かにそうずら」




千歌「鞠莉ちゃんは、このボウガン私にくれるって言ってた。だから、私が撃つ。」

善子「はぁ!?千歌、アンタ何言って…!」

千歌「……私の作戦を聞いて欲しい」