曜「千歌ちゃんが大好きなんだ!」梨子「!?」
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曜「見て見て、これ!」
花丸「うわ〜素敵なイヤーマフずら!」
ルビィ「み、みかんの形になってるよぉ!」
善子「もしかして、千歌へのプレゼント?」
曜「うん! このブランド……」
──
梨子「部室に行くの、ちょっと遅くなっちゃったな……。今日は曜ちゃんに手作りのお弁当食べてもらう約束してたのに……」タッタッタッ
──
曜「──千歌ちゃんが大好きなんだ!」
梨子「…………は?」
── 梨子「(え。え。なに……この状況……!? 浮気……? 曜ちゃん、浮気なのぉっ!?)」
梨子「(どうやらこれは……もうしばらくドア越しに会話を盗み聞きするしかなさそうね……)」コソッ
──
ルビィ「で、でもそれぇ……とっ、とっても高いんじゃないのぉ?」
善子「それになんだか、耳に掛け辛そうなデザインだし……」みかんって……
曜(イヤーマフの話をしている)「それが意外と安いんだよね。それに軽くて、見た目より全然引っかけやすくってさぁ」
梨子(浮気をされていると思っている)「(や、安い……っ!? 私が軽くて安い女だってこと……?)」 ──
花丸「……それにしてもやっぱり、可愛いデザインだね。みかんの柄がお洒落ずらぁ〜」
ルビィ「うん、そうだねぇ。なんだか本当に食べられそう……」
曜(イヤーマフの話をしている)「ダメダメ! 食べられないからね!? 食べるような物じゃないんだからっ!」
梨子(お弁当の話をしていると思っている)「(ひ……酷いよぉ! 曜ちゃんのために一生懸命作ったのに……た、食べるような物じゃない、なんて……!)」ポトッ ──
曜「いやぁ〜。それにしても、早く千歌ちゃんに掛けてほしいなぁ!」
梨子「(か、か、かけるって……ナニをぉ!?)」 ──
善子「プレゼントを贈り合える関係っていいわよね」
花丸「善子ちゃんも、マルになにかくれてもいいずらぁ〜?」ニヤニヤ
善子「ヨハネ! て、ていうか、なんでずら丸にプレゼントをあげなきゃいけないのよっ!」
ルビィ「け、ケンカはよくないよぉ……」
花丸「マルはプレゼントなら、のっぽパンがいいずら〜」
善子「……だからなんであげる流れになってるのよ!?」
曜(のっぽパンの話をしている)「あはは。いいなぁ、私も食べたくなってきちゃった!」
花丸「ほら、善子ちゃん。早く買ってきてよ」
善子「……なんかパシリみたいじゃないっ!」
曜(のっぽパンの話をしている)「本当に行かせる気満々だね……」
梨子(曜を寝取られたと思っている)「(たたた、食べ……っ!? それに……マ、マンマンをイカせるって……どど、どういうことなのぉ!?)」 ──
ルビィ「ルビィもいつか、善子ちゃぁや花丸ちゃんにプレゼントができたらいいなぁ……!」
花丸「ルビィちゃんは優しい子だね」
善子「な、なんか含みのある言い方ね……」
ルビィ「で、でもぉ……そのためにまず、アルバイトしてお金を貯めなきゃ!」
善子「ルビィにしては現実的じゃない。曜もやっぱり、バイトでお金を貯めたのよね?」
曜(アルバイトの話をしている)「うん、そうだよ。ムチャ言って毎日のように入れてもらってさぁ、めちゃくちゃやりまくってたんだけど……さすがにちょっと腰にきたかなぁ、ははっ」
梨子(脳が破壊されている)「(曜ちゃん……毎日挿れられて……ヤリまくり……)」 ──
梨子「(どうしてなの……? あの時、曜ちゃんが言ってくれた『大好き』って言葉はウソだったの……!?)」
梨子「(あれから三年生が卒業して……曜ちゃんと付き合うようになって……私はとても楽しかった……けど)」
梨子「(曜ちゃんは…………そうじゃなかったのかなぁ……)」
──
曜「このイヤーマフ、千歌ちゃん喜んでくれるかなぁ〜」
梨子「…………うん?」
──
梨子「(イヤーマフ……? いま、曜ちゃん、イヤーマフって言ったよね?)」
梨子「(…………そういうことね! 安いとか、掛けやすいとか、全部イヤーマフの話だったんだぁ……!)」
── 梨子「曜ちゃんゴメン! 私、勘違いしてた!!」ガララッ
曜「……梨子ちゃん!?」
善子「遅かったわね、リリー」
梨子「曜ちゃん……千歌ちゃんにイヤーマフをプレゼントするんだよね? そうでしょ!?」
曜「う、うん……。もしかして、聞こえてた?」
梨子「聞こえてたよぉ……。もう、私、どうしようって……」ギュゥッ
ルビィ「わわっ……!」
花丸「お熱いずら」
梨子「……ところで、それってなんのプレゼント? 誕生日はまだまだ先だよね?」
曜「あぁ……うん。これを渡して、千歌ちゃんに告白しようかな、って…………」
梨子「いや、普通に浮気すなーーーーーっ!!!!!」
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