せつ菜「……あの」


遠慮気味に話題を切り出す彼女をみて、言わんとすることはすぐに分かった。


あなた「うん、編集長には言ってない」

せつ菜「やっぱり、そうでしたか」

あなた「言う必要ないかと思って」

せつ菜「……そうですね。確かに不要だと思います。余命で売れても、全然嬉しくないですし」

あなた「ごめん、そんなつもりなかったんだけど。気を悪くしたなら謝るよ」

せつ菜「いえ、気にしないでください。本当に、何とも思っていないので」