海未「ことうみ?」ことり「短編集ですっ!」
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【同僚】
海未「……」カタカタ
ことり「……」カタカタ
海未「あ、ことり、そこの資料とってください」
ことり「これかな?はい、海未ちゃん」
海未「ありがとうございます」
ことり「いえいえ」
海未「……」カタカタ
ことり「……」カタカタ 海未「ん…もう9時ですか」チラッ
ことり「そうだね、もうこんな時間」
海未「会社の中にも誰も残ってないみたいですし、残業はこれくらいにしておきましょうか」
ことり「そうしよっか」
海未「じゃあ、おつかれさまです」
ことり「おつかれ〜」
ことり「…って、海未ちゃん!なんで先に帰ろうとするの!?」
海未「え?」 ことり「『え?』じゃないよ!一緒に帰ろうよ!」
海未「それはまあ、べつに構いませんが」
ことり「やったあ♪」
〜〜〜
海未「やはりまだ外は寒いですね」
ことり「そうだねー、息が白くなってる」ハァ-
海未「もう春がやってくるとは思えませんね」
ことり「でも、ことりは冬の寒さも好きだなー」 海未「どうしてですか?」
ことり「だってぇー…ほら!」ギュッ
海未「な、なんですか、急にくっついてきて」
ことり「こうやって海未ちゃんに抱きついてあったまれるし♪」
海未「もう、あなたという人は…」
ことり「ふふっ♪でも海未ちゃんもこうやってたらあったかいでしょ?」
海未「まあ、それはそうですけど」
ことり「じゃあいいじゃん、win-winってことで」
海未「まったく、仕方ない人ですね…」ギュッ
ことり「…!海未ちゃん…?なんで肩を引き寄せて…?」 海未「こうした方が、もっと暖かいでしょう…?」
ことり「海未ちゃん…!」パァ-
海未「も、もう、あまりこっちを見ないでください!」プイッ
ことり「えへへ、海未ちゃん海未ちゃんっ♪」ギュ-
海未「こ、こら、ことり!…はあ、本当にあなたは困った人ですね」
ことり「海未ちゃんだーいすき♪」 【仇】
海未「やっと、やっと追い詰めましたよ…天下の大悪党、南ことり!」
ことり「あはっ♪嬉しいなあ、ことりの名前、覚えてくれてたんだあ」
海未「忘れるはずがないでしょう…あなたは私の大切な親友を…!」ギリッ
ことり「大切な親友って…もしかして穂乃果ちゃんのことかな?」
海未「あなたが気安く穂乃果の名前を呼ばないでください!」
ことり「穂乃果ちゃんならよーく覚えてるよ?だって…」 ことり「とーっても美味しくいただいたんだから〜♪」ペロッ
海未「!!…許さないです、あなただけは!」バッ
ことり「おっと!…もう、危ないよう、いきなり殴りかかってくるなんて」
海未「はあぁ!」ブンッ
ことり「そんな棒も危険だから仕舞ってよぉ〜」ヤンヤン
海未「あなたもかかってきてはどうですか、逃げてばかりではなく」
ことり「うーん、でもことり、可愛い海未ちゃんを傷つけたくないしぃ…」 海未「あまり私をナメないでください。でないと…」ダッ
ことり(!速い…!)
海未「はっ!」ドンッ
ことり「ぐっ…!」
海未「あなたも本気を出さないと、死にますよ?」
ことり「は、ははっ、やるね、海未ちゃん…ことりに1発浴びせるなんて…海未ちゃんが初めてだよ…」
海未「褒めていただいてありがとうございます…だからといって、手加減はしませんが」
ことり「でもね、海未ちゃん…戦いっていうのは、結局は勝った方が正義なんだよ」 海未「…なんのことでしょう?」
ことり「だからつまり…こういうこと♪」カチャッ
海未「拳銃…!そんなものまで…」
ことり「ダメだよ海未ちゃん、動かないでね?ことりだって、海未ちゃんのその綺麗なカラダを傷つけたくはないから」
海未「くっ、この卑怯者…!」
ことり「卑怯?それは違うよ海未ちゃん。これは公式な武道の試合でもなんでもない。ただの殺し合いなの。だからルールもないし、拳銃を使ったからって卑怯者なんて呼ばれる筋合いもない」
海未「そうやって穂乃果もやったのですか…?」 ことり「そうそう、それなんだけど、海未ちゃんはなにか勘違いしてるみたいだね」
海未「勘違い…?」
ことり「たしかにことりは、穂乃果ちゃんと会ったことはあるし、話したこともある…けど、穂乃果ちゃんを殺したのはことりじゃないよ」
海未「な、なにを言って…だってさっき、『美味しくいただいた』とか言っていたではないですか!」
ことり「あー、あれは海未ちゃんが怒るかなーと思って、わざと言ったの♪」
海未「そ、そんな…じゃあいったい誰が…」 ことり「まあ、それも天国で聞けばいいよ♪」カチャッ
海未「私は…今までなにを追ってきたのですか…」
ことり「さよなら、海未ちゃん♪」
バァン!
海未「……」
ことり「…え?」
海未「……」
ことり「あれ…うそ…なん、で…」タラ- 海未「ごめんなさい、ことり…私も卑怯者でした」
ことり「そんな…海未ちゃん…」バタッ
海未「大丈夫ですよ、急所は外しましたから」
ことり「どういうこと…なの…」
海未「正直、穂乃果のことなんて、私はどうでもいいのです」
ことり「え…?」
海未「私の目的は…あなたですよ、ことり」
ことり「な…なにを言って…」 海未「私はずっと、あなたに恋をしていました…ずっと、ずっと」
ことり「や…やだ…たすけて…」
海未「安心してください、たすけてあげますよ…そのかわり」
ことり「な…なに?」
海未「あなたは一生、私 の も の で す」
ことり「い…」
イヤァーーーーー!!!!! 【姫】
ことり「ああ、もう何年ここに閉じ込められてるんだろう…でも、やっぱりこの部屋から見る月は綺麗だなあ」
コンコン
ことり「あ、今日も来てくれたの?」ガチャッ
海未「こんばんは、ことり姫。窓からですみません」ヒョイッ
ことり「全然いいよ〜。普通に来たら捕まっちゃうもんね」
海未「はい…なにせ私は、あなたたちにとっては敵国の騎士ですから」 ことり「でも、それなのにどうしていつもことりに会いに来てくれるの?」
海未「それは…私も暇だからです」
ことり「えへへ、そっかあ、じゃあことりと同じだねっ♪」
海未「ふふっ、そうですね」
ことり「あ、ほら見て、今日は月がとっても綺麗だよ」
海未「ええ、本当ですね。とても綺麗です…」ジ-
ことり「海未ちゃん?もう、ことりの顔じゃなくて月を見てよ〜」プンプン
海未「へ?あ、ああ、すみません」
ことり「あーあ、このまま海未ちゃんが私をさらってくれたらいいのになあ…」 海未「ことり姫…」
ことり「なーんて、冗談言ってみたりして」
海未「では、お望み通り、あなたをここからさらっていきましょう」
ことり「え?」
海未「ことり姫、先程は嘘をついてしまいました。私がいつもここに来る理由は、あなたを誘拐するためなのです」
ことり「……」
海未「なのでことり姫、今宵は私にさらわれてはくれませんか?」スッ
ことり「…はい、喜んで」
海未「では、参りましょうか…私と一緒に」
ことり「うん…どこまでも連れていって!」
海未「仰せのままに」ニコッ 【登校】
ことり「海未ちゃーん、おはよっ♪」
海未「ことり、おはようございます」
ことり「あれ、穂乃果ちゃんは?」
海未「いつも通り、遅刻みたいですね」
ことり「そっかあ…どうする?」
海未「先程メールで『先に行ってくれ』と言ってきたので、もう行きましょうか」
ことり「おっけー♪」
海未「まったく、本当に穂乃果は…」 ことり「まあまあ海未ちゃん、穂乃果ちゃんらしくていいじゃない」
海未「だいたい、ことりも穂乃果に甘すぎます!」
ことり「まさかの私が叱られた!?」ガ-ン
海未「私だって、本当はあんなにうるさく言いたくはないのです…でも、穂乃果のためにも誰かが言わなければならないとも思いますし…」
ことり「海未ちゃん…」
海未「やっぱり、私は穂乃果に少し嫌われているのでしょうか…」
ことり「そんなことないよ!」
海未「!…い、いきなり大声でどうしたんですか…?」 ことり「穂乃果ちゃんが海未ちゃんのことを嫌ってるなんて、そんなのありえないんだから!」
海未「そう…でしょうか」
ことり「そうだよ…私ね、たまに海未ちゃんのこと羨ましく思うの…だって、穂乃果ちゃんがなにか大切なことを相談するときは、まず最初に海未ちゃんのところに行くんだもん」
海未「たしかに、言われてみれば」
ことり「それにね、海未ちゃんがいないときって、いつも穂乃果ちゃん、海未ちゃんの話するんだよ」
海未「私の話…?」
ことり「そうだよ。海未ちゃんの凄いところや可愛いところ、少しおっちょこちょいなところを、本当に嬉しそうに話すの!」 海未「そう…なんですか」
ことり「そのときいっつも思うんだ…穂乃果ちゃんは本当に海未ちゃんのことが好きなんだなあって」
海未「穂乃果…そうだったんですか」
ことり「だから海未ちゃん、穂乃果ちゃんが海未ちゃんのことを嫌ってるなんて、そんなこと言っちゃダメだよ?」
海未「そうですね…すみませんでした」
ことり「うむ!分かればよろしい♪」
穂乃果「おーい!ごめんねー、遅れちゃったー!」タッタッタッ ことり「あ、穂乃果ちゃんだ」
海未「穂乃果…」ジッ
穂乃果「海未ちゃん…」ジッ
海未「穂乃果…あなたは…」
穂乃果「うん…」
海未「今日もまた寝坊しましたね!?まったく、だから夜更かしはしてはダメとあれほど言ったでしょう?だいたいあなたはもう少し高校生としての……」ガミガミ
穂乃果「あ〜ん、もう、朝から説教は嫌だよ〜」エ-ン
ことり「あはは…やっぱりいつも通りだね」
海未「ガミガミ」
ことり(でも2人とも…)
穂乃果「エ-ン」
ことり(なんだか生き生きしてるねっ♪) 【2人だけ】
・川
海未「あ、きました!」グイッ
ことり「おお!海未ちゃん頑張って!」
海未「はぁーっ!」ザッパ-ン!
ことり「わあー!」
海未「やりました!大物ですよ!」
ことり「これで今日のごはんは大丈夫だね!」
海未「ええ、さっそく調理です」
ことり「おー♪」 ・家
ことり「わあ〜、美味しそう〜♪」パアァ
海未「さすがにもう料理も慣れましたね」
ことり「もう1年くらい経ったのかな?」
海未「そうですね、多分ちょうど1年くらいでしょう」
ことり「そっかあ、もう1年かあ…」
海未「あのパンデミックから、ずいぶん時間が経ったものですね」
ことり「そうだね」
海未「突然未知のウイルスが広まって、たったの1ヶ月で人類はほぼ全滅、私たち2人だけが残されたのですから、不思議なものです」 ことり「やっぱり、もう誰も残っていないのかなあ?」
海未「どうでしょうね…しかし少なくともこの地域にはもう誰もいないのは確かです」
ことり「だよね」
海未「とにかく、そんなこと考えたって仕方ありません。とりあえずごはんを頂きましょう」
ことり「うん、いただきまーす!」
海未「いただきます」
ことり「モグモグ…うん、美味しいよ、海未ちゃん!」
海未「それは良かったです」ニコッ
ことり「うーん♪やっぱり美味しいもの食べてるときが1番幸せぇ〜♪あ、海未ちゃんおかわり!」
海未「ふふっ、まったくことりは食いしん坊ですね」
ことり「だって美味しんだもんっ」
海未「はいはい」 ・夜
海未「zzz…」
ことり「zzz…」
ことり「…海未ちゃん、もう寝ちゃったかな?」
海未「zzz…うぅん…ことりぃ…」
ことり「大丈夫、寝てるね」
ことり「ふふっ、寝顔もかわいいなあ…チュッ」
ことり「えへへっ…ごめんね、海未ちゃん」バタン ・深夜
海未「うぅん…目が覚めてしまいました」
海未「ことりは…あれ、いない?」
・リビング
海未「ことりー?いますかー?」
海未「あれ?いませんね…」
海未「ん、机の上にメモが…」
『海未ちゃん、今までありがとう』
海未「――!」ダッ
海未「ことり!?どこですか!ことり!」 海未「私は…私はあなたがいなければ…」
海未「うぅ…ことり…」ポロポロ
ことり「あれ、海未ちゃん?」
海未「え…ことり?」
ことり「海未ちゃん、こんなところでなにして…って、なんで泣いてるの!?どうしたの、怪我でもしたの!?」
海未「ことり…ことりぃ!!」ダキィ
ことり「ふえぇ!?なになに?どうしちゃったのぉ〜?」
海未「なんで…なんでいなくなっちゃうようなことするんですか〜!」 ことり「いなくなる?それはどういう…ああ、もしかして、机の上のメモを見たの?」
海未「はい…そこに『今までありがとう』って書いてありましたから…」
ことり「なるほど、そういうことかあ〜…安心して海未ちゃん、ことりはいなくならないよ♪」
海未「でも、じゃあことり、あのメモはいったい…」
ことり「あれは、その…」
海未「ここまできて、隠し事はなしですよ?」
ことり「えっとね…海未ちゃん、明日誕生日でしょ?」
海未「え?そうでしたっけ…」 ことり「そうだよ!もう、自分の誕生日くらい覚えといてよぉ〜」プンプン
海未「す、すみません、今が何日かなんて、覚えていなかったので…」
ことり「まあいいけど…それでね、プレゼントに添えるメッセージを考えてたの。だけど『海未ちゃん、今までありがとう』のあとが思いつかなくて…それで気分転換に、ちょっと外の空気を吸ってたんだ」
海未「な、なるほど、そういうことでしたか…」
ことり「ごめんね、誤解させるようなことしちゃって」
海未「いえ、私が早とちりしたのも悪かったです…あの、ことり」
ことり「ん?なあに、海未ちゃん?」
海未「これからもずっと、私のそばにいてくれますか?」 ことり「うん、もちろんだよっ♪」ギュッ
海未「ことり、ありがとうございます…大好きです」ギュッ
ことり「うん、ことりも!」 【密恋】
・授業中
穂乃果「zzz…」
ことり(あ、穂乃果ちゃんが寝てる)
ことり「おーい、穂乃果ちゃん、起きてー?」ヒソヒソ
穂乃果「うーん?…あ、やばっ」チラッ
海未「……」モクモク
穂乃果(よかった…海未ちゃん、気付いてないみたい)
穂乃果「いてっ!」ポカッ 教師「高坂、私の授業はそんなにつまらないか?」
穂乃果「あ、えっと、その、あはは…」
海未「……」ギロッ
穂乃果(しまった、バレた!)
ことり(あー、やっちゃった) ・放課後
海未「穂乃果!まったくあなたという人は…昨日夜更かしするから授業で居眠りなんてするんです!」
穂乃果「ごめんなさーい…」
ことり「ま、まあまあ海未ちゃん、穂乃果ちゃんも反省してるんだし…ね?」
穂乃果「ことりちゃん…!」パァ-
海未「あなたも穂乃果に甘すぎです!」
ことり「ぴぃ!?なんで私までぇ〜…」
穂乃果「うぅ…海未ちゃんの鬼!」
海未「誰のせいだと思っているのですか!」
穂乃果「ひっ…」 海未「私だって怒りたくて怒っているわけではないんですよ?それでもあなたにしっかりしてもらいたくて仕方なく…」クドクド
穂乃果「もう、分かったよぉ〜」
ことり「あはは…」 ・家(電話)
海未『どうしましょう…また穂乃果を怒ってしまいました』
ことり「そうだね〜」
海未『やはり嫌われてしまったでしょうか…?』
ことり「それはないと思うけど…」
海未『本当は私も穂乃果に優しくしたいのです…でも、やっぱり…』
ことり「海未ちゃん…大丈夫だよ!穂乃果ちゃんなら分かってくれてるはずだから!ね?」
海未『ことり…ことりは優しいですね…いつもこんなふうに励ましてくれて』
ことり「私も海未ちゃんが穂乃果ちゃんのことを思って言ってるのは分かってるから♪」
海未『ありがとうございます…そう言ってもらえると嬉しいです』 ことり「うん、私はいつでも海未ちゃんの味方だよっ」
海未『これからもまたあなたに甘えることがあるかもしれませんが…そのときはよろしくお願いします』
ことり「任せて!」
海未『それじゃあ、今日はもう遅いので切りますね。おやすみなさい』
ことり「うん、おやすみ〜」プツッ
ことり「…はあ」
ことり「やっぱり海未ちゃん、穂乃果ちゃんのことが好きなんだろうなぁ」
ことり「私はそれも分かってるんだよ、海未ちゃん?」
ことり「でも…」
ことり(私だって、海未ちゃんのこと好きなんだからね…) 【戦国乱世】
ゴオオオ…
海未「姫!ここはもうじきに燃えて崩れてしまいます!はやくこちらへ!」
ことり「う、うん!」ハアハア
海未「くっ、まさか城へ夜襲を仕掛けてくるとは…もうこの国もここまでか…」
ことり「海未ちゃん…これから私たち、どうなっちゃうのかな…」
海未「姫…大丈夫です、なにがあろうとあなたは、あなただけは私が守りますから」
ことり「海未ちゃん…」
海未「さあ、こっちです!」タッタッ
ことり「うん!」
???「あら、どこへ行くつもり?」 海未「あ、あなたは…!」
ことり「敵国の将軍…絵里ちゃん!」
絵里「ハァイ、ことり。それに海未」
海未「なぜ将軍であるあなたがここに…」
絵里「決まってるじゃない、ことりを貰いに来たのよ。将来の結婚相手であるこの私が直々にね」
海未「な、なにを言っているのですか!」
絵里「私はことりを貰うためにこうやってあなたたちを攻めに来たのよ」
ことり「そ、そんな…じゃあこれは全部私のせいなの…?」 海未「なにを言っているのですか!そんなわけないでしょう!」
絵里「ふふっ、そういう絶望的な顔も良いわねえ…♥」
海未「この…!」ギリッ
絵里「あら、あなたもそんな態度でいいのかしら?多分あなたじゃ私には勝てないわよ?」
海未「そんなの…やってみなければ分かりません!」バッ!
絵里「威勢の良さは褒めてあげるわ!」ジャキンッ! 海未「くっ、チカラは強いですね…!」ジリジリ
絵里「チカラも強いのよ…!」ブンッ!
海未「ぐあっ!」バタッ
ことり「海未ちゃん!」
海未「うぅ…」ヨロッ
絵里「ほら、これで勝負ありよ…まあ、ことりが大人しく私のところへ来れば、海未の命だけは助けてあげるけど?」
ことり「…!」
海未「だ、ダメですことり…行っては…」
ことり「海未ちゃん…」チラッ
ことり「…分かりました」 海未「ことり…!」
絵里「素直でよろしい。じゃ、そういうことだから。行きましょう、ことり」
ことり「…はい」
海未「ことり…ことり!」
ことり「海未ちゃん…きっと」
ことり「きっと、また私を助けに来てね…?」ニコッ
海未「ことりー!!!」
絵里「じゃあね、海未。また会えたらよろしくね♥」バッ
タッタッタッ…
海未「ぁ…そんな…そんな…」
海未「……」フラッ
海未「…ことり、約束しますよ」
海未「いつか必ず、あなたを助け出しますから…!」 どれもトゲのないことうみで良いね
世界が破滅してもことうみでちょっと草生えた 対抗心メラメラ嫉妬ファイヤ〜
俺よりおもしろいことうみを書くやつはヤなやつだ!! 【生徒会長と不良】
凛「でさでさー、これがホント面白くてーw」
ことり「えー、それマジー?超ウケるんだけどw」キャハハ
海未「南さん、ちょっといいですか?」
ことり「ん?生徒会長じゃん、どしたの?」ヘラヘラ
海未「あなたのその派手な格好は校則違反です。明日までにその髪の毛の色、直しておいてください」
ことり「ちっ、めんどくせーな…そんなのことりの勝手じゃん」
海未「そうはいきません。学校の秩序を守るのが私の仕事ですから」キリッ
ことり「はいはい、分かりましたよ〜」 海未「よろしくお願いしますね」スタスタ
ことり「ったく…」
モブA「うわー、生徒会長もよく南さんに注意できるよねー」ヒソヒソ
モブB「でも生徒会長もちょっと真面目過ぎるよねー。なんか私も好きになれないわー」ヒソヒソ
ことり「おい!」バァン!
モブ「ヒッ!?」
ことり「なにコソコソ言ってんだよ?文句あるなら直接言ってこい!」
モブA「も、文句なんて無いって!」
モブB「そ、そうそう!なんにも…」
ことり「チッ…」 モブ(怖っ…)
海未「……」
【帰宅】
ことり「ただいまー」
海未「あ、おかえりなさい!」
ことり「ふー、疲れた…」
海未「お疲れさまです、ことり♪ご飯できてますから、一緒に食べましょう」
ことり「うん、いつもありがとう海未ちゃん」
海未「いえ、そんな…こちらこそ、今日の学校でこと、嬉しかったです…私の悪口を言っている人たちに一喝してくれて」 ことり「だって、ことりの海未ちゃんを傷つけるような奴は許せないからね♪」
海未「ことり…」キュンッ
ことり「あ、ていうか海未ちゃん、髪の毛の色戻せって言ってたけど」
海未「それは…私はことりの元々の髪の色の方が好きなので…」モジモジ
ことり「もう、それなら早く言ってくれればいいのに〜。海未ちゃんが好きって言ってくれるなら全然戻すよ〜」
海未「もう、あなたは本当に可愛いですね♡」
ことり「海未ちゃんもとっても可愛いよ♡」 海未「では、冷めないうちにごはんを食べましょうか。その後は…」
ことり「うん、じゃあまずお風呂に入ろっかな…もちろん一緒にね♡」
海未「はい///」 【幼少時代】
ことり「おーい!うみちゃーん!」
うみ「あ、ことり!」
ことり「おまたせー!…あれ、ほのかちゃんは?」
うみ「なんか、きょうはこれないみたいです」
ことり「そっかあ、じゃあうみちゃんとことりのふたりだけだね!」
うみ「そうですね…なにをしてあそびましょうか?」
ことり「うーん…じゃあ、おままごとがいい!」
うみ「ことりはおままごとがすきですね」 ことり「だめぇ…?」
うみ「いいですよ!やりましょう!」
ことり「わーい!じゃあ、うみちゃんがお父さんで、ことりがお母さんね!」
うみ「わかりました!」
ことり「じゃあスタート!」
うみ「ことりー、ただいまかえりましたー」
ことり「あらあなた、おかえりなさーい!」
うみ「きょうもおしごとつかれました」
ことり「おつかれさま〜。ごはんにする?おふろにする?それとも…こ・と・り?」
うみ「ではごはんにします」 ことり「えー、ことりじゃないのー?」
うみ「いまはごはんのきぶんです!」
ことり「ちぇー、わかったよー…はい、どうぞ!」
うみ「これはなんですか?」
ことり「きょうのゆうはんはハンバーグです!」
うみ「わあ、とってもおいしそうです!」
ことり「きょうのハンバーグはじょうずにできたんだよ!」
うみ「いただきます!もぐもぐ…うん、おいしいです!」
ことり「えへへ、よかったあ!」
うみ「じゃあ、つぎはおふろに入りましょうか」 ことり「うん、もちろんいっしょにね!」
うみ「チャポン…いいゆですねー」
ことり「あったまるねー…そうだ、せなかをながしてあげましょう」
うみ「ではよろしくおねがいします」
ことり「ゴシゴシ…どうですかー?」
うみ「はい、きもちいいですよー」
ことり「それはよかったー♪」
うみ「こんどはわたしがことりのせなかをながしてあげます!」 ことり「わーい!」
うみ「ゴシゴシ…かゆいところはないですかー?」
ことり「うーん、だいじょうぶだよー」
うみ「ふぅ、いいゆでした!」
ことり「そうだね!」
うみ「ではさいごにことりにしましょう」
ことり「うん♪…でも、ことりにするって、なにをするのかなあ?」
うみ「さあ…どうすればいいんでしょうか?」
ことり「うーん…たぶんこうするんだよ、ギュー♪」
うみ「な、なるほど…ギュー」
ことり「えへへ、こうやってたらなんだかきもちいいね!ギュー!」
うみ「そうですね!ギュー!」
数年後、海未ちゃんはこの日のことを思い出して恥ずかしくなってしまうが、それはまた別のお話。 【LINE】
・深夜0時
ことり:ねえねえ海未ちゃん
園田海未:なんでしょうか
ことり:あ、起きてるんだ
園田海未:今日はたまたま
ことり:珍しいね
園田海未:どうしたんですか?
ことり:んー、べつに用はないんだけど ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています