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0001名無しで叶える物語(こんにゃく)
垢版 |
2020/02/14(金) 01:17:43.78ID:ZzqfBao8
−神奈川県鎌倉市 桜坂家邸宅−


兄  「では、俺はもう行くが……しずく」

しずく「はい。まだ私は時間がありますので、姉さんに付いていますね」

兄  「しずく……あまり、無茶はするなよ」

兄  「手伝いの者も居るんだ。自分の健康を第一にしてくれ」

兄  「最近、また部活動を始めたんだろ? なら尚更……」

しずく「ありがとうございます。でも私は大丈夫ですから」

しずく「本当に」

兄  「……お前が言うなら本当だろうな。だが辛ければ、いつでも言え」

しずく「はい、いつもありがとうございます」

兄  「では、行ってくる。明日の夜には帰るよ」

しずく「いってらっしゃい……」

しずく「……」

しずく「あの、兄さん?」

兄  「ん、何だ」クルリ
0002名無しで叶える物語(こんにゃく)
垢版 |
2020/02/14(金) 01:18:44.54ID:ZzqfBao8
しずく「その……」

兄  「ん?」

しずく「兄さんは……」

しずく「 え っ ち な 本 」

しずく「などは……読まれます、か?」

兄  「…………」

しずく「…………」

兄  「ああ。他の男がどれほど読むか知らんが、俺は割と読んでいた方だと思う」

しずく「ほ、本当っ?」パァ

兄  「今でも……まあ読む時は読むな。今は殆どデジタルだが、学生の時の物が家に残っている」

兄  「隠し場所は教えないぞ。だが興味があるなら、俺の部屋を探してみると良い」

しずく「ぜ、是非っ」

兄  「解っているだろうが、探した後は綺麗に片付けておくように」

兄  「俺とて、部屋が散らかったままでは流石に恥ずかしい」

しずく「勿論ですっ!」

兄  「よし。……では行ってくるよ」

しずく「はーい♪」

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0003名無しで叶える物語(こんにゃく)
垢版 |
2020/02/14(金) 01:19:22.83ID:ZzqfBao8
しずく「姉さん、入りますね。朝食をお持ちしました」

姉  「おはよう、しずく……毎朝ありがとう」

しずく「いえ、私が好きでやってる事ですから」

姉  「兄さんは……もう行ったの?」

しずく「ええ、先程。何か言伝が?」

姉  「ううん、いいの。出勤前に挨拶しておこうと思っただけだから」

姉  「随分と楽しそうな、お見送りね」

しずく「き、聞こえてたんですか」

姉  「昔から耳だけは良いの♪ あなたも、よく知ってるでしょ」

しずく「それはまあ……」

姉  「ふふふ、私も探してみようかしら。兄さんの秘密」

しずく「姉さん……あまり埃臭いことは」

姉  「冗談よう」
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