歩夢ちゃんと嘘
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放課後/歩夢ちゃんのクラス
「ピンポンパンポーン♪」
栞子「先程、この近くでの不審者情報が入りました。まだ正確な事は分かっていませんが、今日は早く下校してください。部活動は4時20分までとします。」 あなた「歩夢ちゃん!今日練習お休みになっちゃったし一緒に帰ろ!」
歩夢「うん!わかった」
あなた「最近、メロンパンのお店が出来たらしいから
帰りに寄ろうよ!」
歩夢「あなたメロンパン大好きだもんね」
あなた「うん!楽しみだなぁ」
あなた「あ、でも私日直だった…!!日誌出したりしないといけない!!その、歩夢ちゃんごめん。先に帰ってて…」
歩夢「終わるまで下駄箱で待ってるよ。私は、あなたと一緒に帰りたいな♪」
あなた「ほんと?!ありがとう歩夢ちゃん!早く終わらせてくるね!」ビュイーン
歩夢「ふふ♪じゃあまた後でね。」
スタスタ ________________________
下駄箱
歩夢(あなたと2人きりで下校するの久しぶりだな。なんだか嬉しいなぁ…)
かすみ「あ!歩夢せんぱぁい!」
歩夢「かすみちゃん!」
かすみ「こんなところで立ってるなんて…もしかして先輩待ちですか?!かすみんも待ちます!」
歩夢「あ、えっと」
歩夢(…)
歩夢「ほ、他のお友達を待ってるの。えっと、あなたはもう先に帰っちゃったみたい」
かすみ「そうだったんですか…残念です、、」
歩夢「う、うん」
歩夢(う、うそついちゃった!)
かすみ「だったらかすみんもここで待ちます!」
歩夢「え?」
かすみ「演劇部も今日はミーティングだけで20分ぐらいで済むそうなので、しず子を待ちます!」
かすみ「歩夢先輩もそれまでかすみんとおしゃべりしてましょう!」ニッコリ
歩夢「う、うん。そうだね」
歩夢(ど、どうしよう…なんであんなこと言っちゃったんだろう!)アタフタ かすみ「あ〜もっと早く来てたらせんぱいと帰れたのになぁ〜」
歩夢「か、かすみちゃんは本当にあなたのことが好きだね!」
かすみ「とうぜんですよぉ!」
歩夢 ニコニコ
かすみ「ま、まぁ歩夢先輩のことだって、同好会のみんなも、同じくらい好きですけど」ゴニョゴニョ
歩夢「ふふっ、私もかすみちゃんのこと大好きだよ」
ナデナデ
かすみ「あ、ありがとうございます//」
歩夢(かすみちゃん本当にかわいいなぁ。うぅ…ますます本当のこと言いにくくなっちゃったよ…)ナデナデ
かすみ「ニャオ」ゴロゴロ 彼方「あ〜!歩夢ちゃんにかすみちゃん」
かすみ「彼方せんぱい!」
歩夢「彼方さん!」
彼方「こんなところで…もしかしてぇ、2人とも、あの子を待ってるの〜?」
かすみ「かすみんもせんぱいと帰りたかったですよぉ〜。けど、先に帰っちゃったみたいで…」
かすみ「かすみんはしず子を、歩夢先輩は他のお友達が来るまで、お喋りしてたんです!」
彼方「なるほど〜実は彼方ちゃんも、果林ちゃんとエマちゃんと帰る約束をしてるんだぁ〜」
彼方「でも、2人とも来てないみたいだし、彼方ちゃんもガールズトークに混ぜて〜」
かすみ「しょうがないですねぇ〜。じゃあ、かすみんの可愛さについて語りあいましょう!」
彼方「かすみちゃんはかわいいよ〜」ナデナデ
歩夢「う、うん!かわいいですよね!!」ナデナデ
かすみ「な、なんか納得いきません…」グヌヌ
歩夢(ど、どうしよう…このタイミングであなたが帰ってきたら…)
???「おまたせー」テクテク
歩夢「?!!」
かすみ「この声は!」
___________________ エマ「おまたせ〜!」
果林「ごめんなさいね彼方、遅くなっちゃって」
彼方「エマちゃん、果林ちゃん!」
エマ「あ、歩夢ちゃんとかすみちゃんもいたんだ!」
果林「練習がないのに大賑わいね」
彼方「かすみちゃんと歩夢ちゃんも人待ちなんだよ〜」
果林「あら、歩夢はあの子待ちかしら?」
かすみ「みんなおんなじ質問しますね」
歩夢「え、えっとあの子じゃなくて、他のお友達なんです!」
果林「あら、珍しいわね」
かすみ「ちなみにかすみんはしず子待ちです!!」
エマ「みんなバラバラだね〜」
彼方「じゃあ彼方ちゃんたちはいくとしますか〜」
果林「そうね。」
歩夢(と、とりあえず人が減ったよぉ…)ホッ エマ「あ、わたし、しずくちゃんに本を返すんだった!」
歩夢「?!」
彼方「なんの本?」
エマ「シェイクスピアの本なんだあ〜!わたしでもわかりやすくて読みやすかったんだよ♪」
果林「さすがしずくちゃんね」
彼方「じゃ〜あ、しずくちゃんがくるまで彼方ちゃんたちもまつ〜?」
歩夢(そろそろあなたが来ちゃうかも…)ドキドキ
かすみ「だったら、かすみんがしず子に渡しておいてあげますよ!!」
エマ「ほんと〜?助かるよーかすみちゃん♪」
果林「気がきくわね、かすみちゃん」」
かすみ「かすみんは気遣いもできる女の子なんです!」
歩夢(かすみちゃん…良い子…)
ナデナデ
かすみ「な、なんでまたかすみんを撫でるんですか!歩夢せんぱぁい!」
歩夢「あ、ごめんね!つい…」
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ぎり見えるちょっと奥の廊下
あなた 「イソガナキャイソガナキャ」 テクテク
_______________ 歩夢「っ!」
エマ「ちょっと待ってね。今本を取り出すから♪」
かすみ「もっとかすみんを!ほめてくれてもいいんですよぉ〜」
歩夢(あなた!まだ鞄持ってないってことは、仕事終わってないのかな?)
歩夢(今みんなに見られちゃうと大変!!)
歩夢(どうにかしてみんなの気を逸らさないと…!)
歩夢(どうやって………… )
歩夢(…!)
歩夢「ね、ねえみんな」
歩夢「こ、この前あなたと話し合って決めた、あいさつ?をみ、見て欲しいんですけど…////」
果林「あら、歩夢の?珍しいわね。」
彼方「おぉ〜なんだか興味あるねえ〜」
歩夢「は、はい!」
歩夢(い、今あっち見られたら…うぅ)
歩夢「ぽ、ぽむぽむぷりんだぞ〜/////」プク〜
プリプリ
彼方「」
果林「」
かすみ「」
エマ「わぁ〜歩夢ちゃんとってもかわいいよぉ〜♪素敵だね!」パチパチパチパチ
果林「そ、そうね、とっても可愛くてよかったとお、思うわ」
彼方「予想外すぎてびっくりしちゃったよ〜」
かすみ「歩夢先輩のキャラが…ていうかそもそもパク
リじゃないですか…」
歩夢「うぅ//////」 エマ「あ、はい♪この本ね、かすみちゃん」
かすみ「わかりました〜!」
果林「じゃ、じゃあ私たちはそろそろ行きましょうか」
彼方「2人ともまたあしたね〜」
エマ「バイバイ♪」
果林「また明日ね」
歩夢「さ、さようなら!//」
かすみ「さようなら〜!」
歩夢(とりあえず助かったよ〜)
歩夢(あとはしずくちゃんがあなたより早く来てくれれば…)
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ぎり見える奥の廊下
しずく テクテク
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歩夢「!!」
歩夢(しずくちゃん!!) ______________
しずく&あなた テクテク
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歩夢(あなたもっ?!」
かすみ「?どうしたんですか歩夢せんぱい」
歩夢「あ、ううん。なんでもないの!!」
かすみ「?」
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しずく「今日の不審者情報、誤報だったらしいですよ」
あなた「ええ!だったら練習したかったよ〜」
ワイワイ テクテク
______________ 歩夢(どうしよう…もうすぐそこに!!)
チラッ
かすみ「歩夢せんぱい、今日はなんか変ですよぉ?」
歩夢「…」
ジリジリ
ジリジリ
かすみ「あ、あゆむせんぱい?」
歩夢「…」ジリジリ
壁 ドンッ!
かすみ「きゃ!」
歩夢「かすみちゃんって…近くで見るとすごくかわいいよね」ササヤキ
かすみ「ふぇ?////」
かすみ「あゆむせんぱい!ち、ちか////」
歩夢「良い匂い」スンスン
かすみ「ひゃ////」
歩夢「髪も綺麗でさらさらで…」
歩夢「その可愛い目に吸い込まれちゃいそう」
イケボ
かすみ「え////ちょ、ちょ////」
かすみ(こ、このままだと歩夢先輩とキ、キス/////)
かすみ「あわわわ//////」プシュー
チーン あなた「おまたせ歩夢ちゃん!」
しずく「歩夢さん!こんにちは!」
歩夢「あ!2人とも!」
かすみ「」チーン
しずく「かすみ…さん?」
歩夢「あ、あはは、ちょっといろいろあって…」
歩夢(かすみちゃん本当にごめんね!!!)
あなた「そうなんだ!」
しずく「…」
しずく「なるほど…」
あなた「じゃあみんなで帰ろっか!」
かすみ「ウーン」クラクラ
歩夢「あ、うん!そうだね…」 かすみ「うぅ…はっ!」
かすみ「あれ?!しず子がいる?!」
しずく「すみません、私はかすみさんとこれから図書館で勉強する約束があるので…」
かすみ「え、そんなやくそくしてな」
壁 ドンッ!
かすみ「ひゃ//」
かすみ「し、しず子、かおちか、、い////」
しずく ジー
かすみ「え/////」
しずく「かすみ…」
かすみ「ひゃい///」
しずく「私のものになれ」ミミ カプッ
かすみ「ひゃぁぁぁ/////」プシユー
かすみ「」パタリ あなた「しずくちゃんすごーい!!カッコいい!さすが演劇部!」
歩夢「あ、あはは」
しずく「私はもう少しかすみさんとお話していくので、今日はここでお別れですね」
歩夢(しずくちゃん、助けてくれたの…?)
あなた「そっかー。じゃあまた今度みんなで帰ろうね!」
しずく「はい!」
あなた「バイバイしずくちゃん、かすみちゃん!」
歩夢「ば、ばいばい!」
しずく「さようなら〜」
かすみ「うぅ…////」クラクラ しずく「うまくいきましたね」サスサス
かすみ「うぅ…」
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LINE かすみ
かすみ「しず子〜」16:10
かすみ「歩夢せんぱいに聞いたらもう帰っちゃったみたい〜」16:11
かすみ「演劇部終わったら一緒に帰ろー」16:11
______________ トコトコ
歩夢(やっぱりモヤモヤするよぉ…)ショボン
あなた「歩夢ちゃん」
歩夢「ど、どうしたの?」
あなた「さっきしずくちゃんに聞いたんだけど…」
歩夢「!」
歩夢「う、うん」
あなた「嘘だったらしいね」
歩夢「え」
歩夢(やっぱり…) あなた「今日の不審者じょうほ…えっ?!歩夢ちゃん?!」
歩夢 ポロポロ
歩夢「あなだといっしょにかえりたかっだだげなのぉ…グスッ…ごめんね……」
歩夢「わたしわるいこだがら…グスッ」
歩夢「ぎらいにならないでぇ…」ポロポロ
歩夢「ごめんね…がずみぢゃん…ごめんね…」ビエーン
あなた「だ、大丈夫だよ。絶対嫌いになったりしないよ!」ギュー
歩夢「ごめんね…」グスッ
あなた「歩夢ちゃん…」サスサス
あなた「だいじょうぶだよ」
歩夢「うん…」グスッ
あなた(泣き顔がかわいい)パシャ
あなた(じゃなくて!どうしたんだろ…かすみちゃんと何かあったのかなぁ)
あなた「私はだいじょうぶだよ。嫌いにならないし、ずっと大好きだよ!かすみちゃんと何かあったなら明日仲直りしに行こ?」
歩夢「ぅん…」グスッ
歩夢「わがっだ…」 あなた「と、とりあえず気を取り直してメロンパン食べに行こう!わたしもうお腹ペコペコ!」
歩夢「…うん。ありがとう」グスッ
ギュ
あなた「いこっか。歩夢ちゃん」
歩夢「うん…!」
あなた「そういえば、来月にここにクレープ屋さんができるんだって!」
歩夢「ふふっ、そうなんだ。あなたは甘いもの大好きだもんね」
あなた「歩夢ちゃんだって大好きでしょ?」
歩夢「_______」
あなた「_____」
歩夢「___」
____
__
完 あなた「歩夢ちゃんだって大好きでしょ?」
歩夢「そんなことないよ」
あなた「そうだった」
歩夢「ばーか」 >>24 歩夢ちゃんの泣き晴れ顔の「ばーか」は優勝。 >>18
LINEの意味がよくわからんというか、
しずくが察したってことなんだろうけど
説明不足と思うのと、その時のしず子の心情がわかると
もっといいかも >>28
作者じゃないけど、しずく視点だと
かすみのLINEを見る(実際は虚偽の情報)→あなたと合流(かすみのLINEと反する事実)→歩夢と魂の抜けたかすみを見る→かすみと一緒にいる歩夢が虚偽の情報のソースだと考える→あなたが帰ったという嘘をつく理由は?→察する(「うまくいきましたね」という発言から明らか)
LINEの時刻が16時過ぎというのも下駄箱に来る前にLINEが届いていることを意味していると思われる
個人的には歩夢の心情を描写している作品でしずくの心情を描く必要性もないと思うし、説明ばっかりだと雰囲気壊れるでしょうよ
何はともあれ>>1乙 あなしずの会話シーンで
あなた→しずくで、「今日は歩夢ちゃんと帰る約束してるんだ〜」ぐらいは差しておいてもよかったかも ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています