曜「おはよーしこー!」
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善子「ヨハネよ…」
善子「朝からほんと元気ね」
曜「元気が取り柄な曜ちゃんだからね!」 曜「ほら!早く学校いくよ!」
善子「ヨハネはもうちょっとゆっくりしたいんだけど…」
善子「曜さえ来なかったらもうあと30分は寝てたわよ」
曜「でも準備して待っててくれる善子ちゃんは優しいね」
善子「な… 堕天使が優しいわけないじゃない!」 曜「そーかなー?」
善子「もう 早く行くわよ! 全速全速!」
曜「よーそろー!」
曜「って なんで善子ちゃんが言うの!?」
善子「たまにはいいでしょ」
曜「そうだね」 善子「ってあれ? 曜どこいくの?」
曜「え? 学校だよ?」
善子「学校そっちじゃないわよ?」
曜「善子ちゃんなに言ってるの??」
曜「堕天使ジョーク? 曜ちゃん騙されないぞー?」 善子「いや 学校行くバス停はこっちでしょ」
曜「そんなところにバス停ないよ?」
善子「は? 内浦行きのバス停ってこっちよね」
曜「内浦? どこそれ」 善子「え? 船長ジョーク? 初耳なんだけど」
曜「え? わたし変なこと言ったかな」
善子「ねえ曜 あなたが通う学校って浦の星女学院よね?」
曜「浦の星女学院? 聞いたことないけど…」
曜「わたし達が通ってるのは静真高校だよ」
曜「だからバス停はこっち」 善子「なんかおかしいわね…」
曜「えー? おかしいのは善子ちゃんでしょ」
曜「善子ちゃんはいっつもおかしいし平常運転だね!」
善子「だれがいつもおかしいよ! ヨハネはいつもまともよ! まとも!」
曜「まぁまぁ落ち着いて 早く学校行こう?」 善子「だから今その目的地が食い違ってるから困ってるんじゃない」
曜「善子ちゃんがいきなり内浦とか浦の星女学院とか言うからでしょー?」
善子「いやわたしからしたらあなたが知らないフリしてるみたいになってるんだけど…」
善子「あっ! 曜 ちょっと生徒手帳出してみて」
曜「いいよ はい」 善子「『静真高校 2年A組 渡辺曜』…?」
曜「ほらぁ 変なのは善子ちゃんじゃん!」
善子「うそ… じゃあヨハネの学生証は…」 善子「あれ ない!?」
善子「こんな時に不幸とかはいらないのに…!」
曜「うそついたから出せないんだ」
善子「違うわよ! ちょっと家に取りに行くわよ!」
曜「冗談だよ イッツジョーク」
善子「まったく… マリーのマネまでして呑気なものね」
善子「ヨハネは今大ピンチだっていうのに」
曜「まぁ学生証ないと困るしね 早く取りにいこう」 善子「あった!」
曜「よかったよかった」
善子「『浦の星女学院 1年A組 津島善子』 ヨハネのは間違ってない…?」
曜「あれ? ほんとだ 善子ちゃんのは浦の星女学院ってなってる」
曜「え? どういうこと?」 善子「ちょっと確認しましょう」
善子「曜はヨハネと一緒に登校するために来たのよね?」
曜「そう!」
善子「それで学校は静真高校だと思ってたのよね?」
曜「うん でも善子ちゃんの学生証は…」
善子「浦の星ってなってるわね」
曜「でもわたし浦の星なんて聞いたことない気がする…」 善子「それに内浦行きのバス停もない…」
曜「うん だから善子ちゃんがふざけてるんだと思ってたんだけど」
曜「善子ちゃんの学生証と善子ちゃんの表情見てるとふざけてるわけじゃないって思う」
善子「もう! どうなってるのよ!」
曜「善子ちゃんならこういうの喜ぶと思ってたけど…」
善子「実際起きたら混乱するわよ!」
善子「むしろ曜は結構冷静ね」
曜「うーん わたしは変なことになってるっていう実感があんまりないからかなぁ」 善子「曜 そういえばさっきイッツジョークって言ってたわよね」
曜「言ったね イッツジョーク」
善子「あれってマリーのマネよね?」
曜「いや違うけど マリーってだれ? お笑い芸人?」
善子「くっ これは…」 善子「小原鞠莉 浦の星の理事長でAqoursのメンバー 覚えてないの?」
曜「あくあ…?」
善子「まさかAqoursもわからないのね…」
善子「ねえ曜 あなたの幼なじみ覚えてない?」
曜「わからないなぁ…」
善子「千歌までわからなくなってるってこと…」 曜「千歌ちゃん… 千歌ちゃん? あれ?」
善子「どうしたの?」
曜「千歌ちゃんってなんかすごい馴染みがある感じがする」
曜「言いやすいっていうか よく言ってたような」
善子「…! ってことはヨハネが変な世界に来たっていうよりは世界が変になったってことね!」
曜「パラレルワールド的な?」
善子「最初はそうかもって思ったけど 今の曜の反応を見たところ千歌はいたはずってことよ」
曜「なるほど」 善子「それにしてもバス停までなくなってるってどういうことなの…」
善子「世界からすっぽり内浦がなくなっちゃったみたいな」
善子「ねえ曜 内浦の方に行ってみましょう」
曜「学校は?」
善子「そんなこと言ってる場合じゃないわよ!」
善子「って言ってもそうよね… 曜にはその記憶がないだものね」
曜「でもいいよ 行ってみよう!」
曜「それに…」
善子「それに?」
曜「千歌ちゃんっていうのを聞いたとき なんか絶対忘れちゃいけない気がしたんだ」
善子「なにそれかっこいい!」 善子「着いたわね…」
曜「この先が内浦…?」
善子「そうなんだけど…」
曜「なんだか炎?煙?みたいなのがモヤモヤしててただ事じゃないってことだけわかるよ」
善子「内浦になにが起きてるっていうのよ」
曜「入ってみるしかないよ!」
曜「ちょっと怖いけど 全速前進! よーそろー!」
善子「ちょっと曜! 待ちなさいよ!」 善子「あつっ くわないわね」
善子「もう曜! 考えなしに突っ込んだら危ないじゃない!」
曜「あ… あぁ…」 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています