栞子「付き合ってほしい?」
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栞子「念の為に伺いますが...」
栞子「あなたと私とで恋人関係になるという解釈でよろしいんですよね?」 栞子「できれば、これからもずっと...」
栞子「......」
栞子「やっぱり私は...」
栞子「この人の事が好きなのかもしれません」
栞子「...しかし直接言うのはやはり恥ずかしいです」
栞子「もう一度告白してくれたら私は...」 栞子「......」
栞子「いえ、それは卑怯ですね」
栞子「今度は私から...」 ...............................
栞子「起きて下さい」
栞子「もう少しで授業が始まりますよ」
栞子「随分ぐっすり眠っていましたね」
栞子「ほら、しゃきっとして下さい」
栞子「それでは私も教室にもどって...」
栞子「......」
栞子「あの...」 栞子「今日の放課後なんですが、時間は空いてますか?」
栞子「...もし良ければなんですが」
栞子「先程言った、同好会のライブにあなたも一緒に見に行きませんか?」
栞子「せっかくなので二人で行きたいと思いましたので...」
栞子「...そうですか。それでは一緒に...」
栞子「はい、ではまた放課後に」 ------------------------------
放課後 ライブ後
栞子「ライブの方は久々に見ましたが」
栞子「中々迫力がありましたね」
栞子「えぇ、本人たちには直接言えませんが結構楽しかったです」
栞子「...言ってた?」
栞子「あれは悪くなかったと言っただけです」
栞子「良かったとは言っていません」
栞子「それなのにあの人たちは何故か嬉しがってましたが」 栞子「...特に好きなアイドル?」
栞子「いえ、良いと思った人はいませんでしたね」
栞子「...嘘ではないです」
栞子「...嘘だと思うのでしたら誰が好きなのか当ててみて下さい」
栞子「...声の大きかった子?」
栞子「...っ」
栞子「それは...まぁ...他の方に比べたらわずかに、ですが...」 栞子「そういうあなたはどうなんですか?」
栞子「...みんな良かった?」
栞子「その答えは卑怯ですよ」
栞子「誰か一人を選んでください」
栞子「...あぁ、あの子ですか」
栞子「あの方は以前話した私の靴にコッぺパンを入れようとした子です」
栞子「そうですか、あのようなタイプが好みなのですね」 栞子「...はい?」
栞子「私がアイドルをやったら一番のファンになる?」
栞子「なにを冗談言ってるんですか」
栞子「私は見る専門です、今の所は」
栞子「まったく...」 栞子「...また」
栞子「誘われたら一緒に見に行きましょう」
栞子「そうですね。ライブの準備くらいは少しだけ手伝ってあげましょう」 栞子「......」
栞子「あの」
栞子「また申し訳ないのですが...」
栞子「もう一ヶ所だけ付き合って頂けませんか」
栞子「えぇ、行きたい場所があるんです」
栞子「...ありがとうございます」
栞子「場所は行ってみてのお楽しみです」
栞子「では行きましょう」 しぃちゃんの練習着、アイドル活動を無意味だとか言いながらもガチめのチョイスで大変微笑ましかった なんでしぃちゃんまでせつ菜推ししおりん概念に毒されちゃってるの…… ...............................
栞子「どうですか?この眺め」
栞子「私の秘密の場所なんです」
栞子「ショッピングセンターの屋上なんて来た事ないんじゃないんですか?」
栞子「そうですね。ここは屋上への出口がとても分かりづらいんです」
栞子「だから人もほとんど来ないんですよ」
栞子「平日の今日なんかは特に少ないんです」 栞子「ほら、ここからなら海と街が一望できます」
栞子「特に今みたいに夜になるとイルミネーションとかの明かりに照らされて綺麗なんです」
栞子「一人落ち着いてこの景色を見るのが好きで、たまに来ているんです」
栞子「でも、この景色をあなたにも知ってもらいたくて今日は一緒に来て頂いたんです」 栞子「他の方には言わないで下さいね」
栞子「あなた以外には教えていないので」
栞子「...今までは一人で見ていただけですが」
栞子「これからはあなたと一緒に見に来たいです」 栞子「......」
栞子「あなたが一番最初に私に告白してきたことを覚えていますか?」
栞子「...そうです。あなたからの告白を私が無下にしましたね」
栞子「それはそうですよ。ほとんど関わりの無い相手にいきなり好きだなんて言われたら誰だって警戒するに決まってます」
栞子「ある意味あなたの勇気、というか無謀さには驚きました」 栞子「...でも、今だから言いますが...」
栞子「あなたが不誠実な人間でないとは、その時から何となく分かっていました」
栞子「信頼できない方でしたら、告白された当日に一緒に帰ったりはしませんよ」 栞子「...あの日からあなたはずっと私の隣にいてくれました」
栞子「確かに世話を焼かされて大変な思いをすることもありますが...」
栞子「それ以上に楽しくて、明るい感情が私の中に湧き上がるんです」
栞子「あなたと一緒にいたことで、今まで私が知らなかった、忘れていた色々な世界を見せてくれるようになりました」 栞子「...あの時の返事をさせて下さい」
栞子「私はあなたの事が好きです」
栞子「この先もずっと一緒にいたいです」
栞子「これからもあなたの色んな所を知って、私の良い所も悪い所もあなたに知ってもらいたいんです」
栞子「...つ」
栞子「付き合って...頂けますか?」 栞子「......」
栞子「!」
栞子「ど、どうしました?いきなりしゃがんだりして...」 栞子「...ホッとした?」
栞子「好きって初めて言ってもらえたから...」
栞子「ふふっ、そうですね」
栞子「あなたからは何度も好きと言われましたが、私の方から言った事は今までありませんでしたね」
栞子「ごめんなさい。素直になれなくて...」 栞子「...そうですね。これからは恋人同士です」
栞子「あっ、でもキスとかはまだ駄目です」
栞子「こういうのは段階が大事なんです」
栞子「...そんな焦ることでも無いでしょう」
栞子「急がなくても私があなたから離れることなんてありません」
栞子「もっともあなたの方はどうか知りませんが」 栞子「...そうですね。あなたもそう言ってくれると思ってました」
栞子「...そろそろ帰りましょうか」
栞子「帰る時間が遅くなると家族が心配してしまいます」
栞子「えぇ、行きましょう」
ギュッ
栞子「どうしました?そんな驚いて」 栞子「恋人同士なんですから手を繋ぐくらい当たり前です」
栞子「先程も言ったようにキスとかはまだ駄目ですが...」
栞子「これくらいでしたら問題ないと思います」
栞子「...そうですね。二人で転ばないようにゆっくり歩きましょう」
栞子「...えぇ、私の方も」
栞子「これからもずっとよろしくお願いします」 とりあえずここで一区切りです。
もう少し続く予定ですが、100レス以上続くかもしれないので新しいスレで書こうと考えています。
明日か明後日に書き始めていこうと思います。
ここまで読んで頂きありがとうございました。 乙!あの三船さんがこんな可愛いしぃちゃんになると誰が予想しただろうか
ゆっくり休んで次のスレにつなげてほしい こんなに幸せにさせてもらっていいんだろうか
とりあえず乙。続きも楽しみにしてます しぃちゃんおめでとう。
そして最高の2ヶ月をありがとう 続編本当に楽しみだ
100レスと言わず20スレくらいかけて
生涯を描いてくれていいんやで
素敵な2ヶ月をありがとう このままずっとこの距離感のまま続けてくれ...なんて思ってたけど、いざこういう場面を見てしまうと幸せいっぱいで泣けるわ。本当に良かったありがとう。今後も楽しみにしてます ┌┴┐┌┴┐┌┴┐ -┼-  ̄Tフ ̄Tフ __ / /
_ノ _ノ _ノ ヽ/| ノ ノ 。。
/\___/ヽ
/ノヽ ヽ、
/ ⌒''ヽ,,,)ii(,,,r'''''' :::ヘ
| ン(○),ン <、(○)<::| |`ヽ、
| `⌒,,ノ(、_, )ヽ⌒´ ::l |::::ヽl
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/ヽ !l |,r-r-| l! /ヽ |:::::l |
/ |^|ヽ、 `ニニ´一/|^|`,r-|:「 ̄
/ | .| | .| ,U(ニ 、)ヽ
/ | .| | .|人(_(ニ、ノノ
↑ なんという誤爆
しいちゃんとお相手への未来に幸あれ
>>1には乙あれ
次スレも楽しみだぞ 乙
いいものを読ませて貰った
しかしこの分ではキスするまで一レス消費しそうだ レス数が950を超えています。1000を超えると書き込みができなくなります。