栞子「付き合ってほしい?」
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栞子「念の為に伺いますが...」
栞子「あなたと私とで恋人関係になるという解釈でよろしいんですよね?」 栞子「...もう一つ理由が?」
栞子「何でしょうか?」
栞子「...私の事を支えたい?」
栞子「それは...どういう事でしょうか?」
栞子「何故ほとんど関わりの無かった私に対してそう思ったんですか?」
栞子「...他人の為に一生懸命になり過ぎて無理してるように見えた...」
栞子「そんな...無理なんて...」
栞子「だから私が躓いてしまったときに一緒に居て支えたかった、ですか」 栞子「...自分が私と付き合うのはふさわしくないと思っていた?」
栞子「しかし私に付き合ってくれと告白してきたではありませんか」
栞子「...本当に好きだったから...」
栞子「ふふっ、あなたらしいですね」
栞子「...同好会も同じ?」
栞子「本当にスクールアイドルが好きだからフェスティバルを再開させようとしてる...」
栞子「...無理やり止められる事ではない...」 栞子「でも、それで失敗して後悔しては本人たちが可哀想です...」
栞子「...しない?」
栞子「本当に好きな事を真剣にやった事は後悔しない、ですか...」
栞子「あの人も後悔はしていないのでしょうか...?」
栞子「姉さん...」 栞子「...大丈夫?」
栞子「そういうものなのでしょうか...」
栞子「分からないです」
栞子「でも、何故でしょうか」
栞子「不思議とあなたに言われるとそうなのかもしれないとも思えるんです」 栞子「でも、それならば私の今まででやってきた事は全く無駄だったという事ですね...」
栞子「...無駄じゃない?」
栞子「私には私の役割...私にしかできないこと...」
栞子「......」
栞子「分かったような分からないような、変な感じがします」 栞子「ですが、少し考えてみます」
栞子「あなたと話してると何か良い方法があるのではないかと思えてくるんです」
栞子「なんだか、知らないうちにあなたの影響を受けてしまったみたいですね」 栞子「そうですね。少し彼女達や他の生徒達への接し方も考えてみようと思います」
栞子「時間を取らせてしまいました。申し訳ありません」
栞子「そろそろ帰りましょうか」
栞子「帰りにどこかのカフェにでも行きませんか?あなたともう少しお話ししたいんです」 しぃちゃんってあだ名が出なかったけど他の人には言わせなかっただろうなと
このSSの影響で妄想しちゃってる 13章の最後のやり取りは、完全にこのスレに則った尊いもので
態度も完璧にしぃちゃんだったね 前から気になってたけどそういう持ち上げ方臭いからやめようよ
公式は公式、SSはSSでしょ ------------------------------
昼休み 生徒会室
栞子「今日はムニエルを作ってきてみました」
栞子「私としてはとても上手くできたと思うので食べてみて下さい」
栞子「...美味しいですか」
栞子「当たり前です。私の自信作なんですから」
栞子「こちらのおかずも食べて下さい」 栞子「...? あれから、ですか?」
栞子「そうですね。あまり生徒たちに無理を言うのは止めにしました」
栞子「基本的にやりたい事をやらせてその中で自分の適性や進路に悩んでる方に私が何かしら解決法を提示することにしています」
栞子「なので以前ほど反発は無くなりました」
栞子「同好会に関しても...あれから説明会等で色々とありましたので、前よりは嫌がられる事は無くなりましたね」 栞子「...それと」
栞子「実は今日ライブがあるから見に来てほしいとい誘われました」
栞子「まぁ...興味はそれほどはありませんが、見に来てくれと頼まれたので行ってあげるだけです」
栞子「...別に嬉しくなどありません」
栞子「ほら、早くお弁当を食べてしまいますよ」 ..........................
栞子「ごちそうさまです」
栞子「いえ、あなたのお弁当も中々でした」
栞子「最初の頃よりも随分と腕を上げたと思います」
栞子「...どうしました?」 栞子「眠い?」
栞子「まだ授業まで時間があるので仮眠でもしたらどうですか?」
栞子「そこのソファーでしたら体を横に出来ると思います」
栞子「...膝まくら?」
栞子「しませんよ。それは恋人同士がするものではないですか」
栞子「授業前には起こしてあげますから」
栞子「はい、おやすみなさい」 .........................
栞子「......」
栞子「起きてますか?」
栞子「...眠ってしまいましたね」
栞子「凄く落ち着いた寝顔ですね」
栞子「起きてる時の賑やかさが嘘みたいです」 栞子「......」
栞子「この人に告白されてから大分たちますが」
栞子「色んなことがありましたね」
栞子「良くも悪くもあなたに振り回されっぱなしで」
栞子「本当に大変でした」 栞子「でも、段々とそれが心地よくなって、楽しくなって...」
栞子「今思えばしかめっ面の私を元気づけようとしていたのかもしれませんね」
栞子「それに、あの日私が取り乱してしまったときも慰め、寄り添って下さいました」
栞子「あなたがいなかったら私はやけになって、周りの人にもっと強固な態度を取っていたかもしれません」
栞子「あなたのおかげで私も少しは変われたのかもしれません」 栞子「できれば、これからもずっと...」
栞子「......」
栞子「やっぱり私は...」
栞子「この人の事が好きなのかもしれません」
栞子「...しかし直接言うのはやはり恥ずかしいです」
栞子「もう一度告白してくれたら私は...」 栞子「......」
栞子「いえ、それは卑怯ですね」
栞子「今度は私から...」 ...............................
栞子「起きて下さい」
栞子「もう少しで授業が始まりますよ」
栞子「随分ぐっすり眠っていましたね」
栞子「ほら、しゃきっとして下さい」
栞子「それでは私も教室にもどって...」
栞子「......」
栞子「あの...」 栞子「今日の放課後なんですが、時間は空いてますか?」
栞子「...もし良ければなんですが」
栞子「先程言った、同好会のライブにあなたも一緒に見に行きませんか?」
栞子「せっかくなので二人で行きたいと思いましたので...」
栞子「...そうですか。それでは一緒に...」
栞子「はい、ではまた放課後に」 ------------------------------
放課後 ライブ後
栞子「ライブの方は久々に見ましたが」
栞子「中々迫力がありましたね」
栞子「えぇ、本人たちには直接言えませんが結構楽しかったです」
栞子「...言ってた?」
栞子「あれは悪くなかったと言っただけです」
栞子「良かったとは言っていません」
栞子「それなのにあの人たちは何故か嬉しがってましたが」 栞子「...特に好きなアイドル?」
栞子「いえ、良いと思った人はいませんでしたね」
栞子「...嘘ではないです」
栞子「...嘘だと思うのでしたら誰が好きなのか当ててみて下さい」
栞子「...声の大きかった子?」
栞子「...っ」
栞子「それは...まぁ...他の方に比べたらわずかに、ですが...」 栞子「そういうあなたはどうなんですか?」
栞子「...みんな良かった?」
栞子「その答えは卑怯ですよ」
栞子「誰か一人を選んでください」
栞子「...あぁ、あの子ですか」
栞子「あの方は以前話した私の靴にコッぺパンを入れようとした子です」
栞子「そうですか、あのようなタイプが好みなのですね」 栞子「...はい?」
栞子「私がアイドルをやったら一番のファンになる?」
栞子「なにを冗談言ってるんですか」
栞子「私は見る専門です、今の所は」
栞子「まったく...」 栞子「...また」
栞子「誘われたら一緒に見に行きましょう」
栞子「そうですね。ライブの準備くらいは少しだけ手伝ってあげましょう」 栞子「......」
栞子「あの」
栞子「また申し訳ないのですが...」
栞子「もう一ヶ所だけ付き合って頂けませんか」
栞子「えぇ、行きたい場所があるんです」
栞子「...ありがとうございます」
栞子「場所は行ってみてのお楽しみです」
栞子「では行きましょう」 しぃちゃんの練習着、アイドル活動を無意味だとか言いながらもガチめのチョイスで大変微笑ましかった なんでしぃちゃんまでせつ菜推ししおりん概念に毒されちゃってるの…… ...............................
栞子「どうですか?この眺め」
栞子「私の秘密の場所なんです」
栞子「ショッピングセンターの屋上なんて来た事ないんじゃないんですか?」
栞子「そうですね。ここは屋上への出口がとても分かりづらいんです」
栞子「だから人もほとんど来ないんですよ」
栞子「平日の今日なんかは特に少ないんです」 栞子「ほら、ここからなら海と街が一望できます」
栞子「特に今みたいに夜になるとイルミネーションとかの明かりに照らされて綺麗なんです」
栞子「一人落ち着いてこの景色を見るのが好きで、たまに来ているんです」
栞子「でも、この景色をあなたにも知ってもらいたくて今日は一緒に来て頂いたんです」 栞子「他の方には言わないで下さいね」
栞子「あなた以外には教えていないので」
栞子「...今までは一人で見ていただけですが」
栞子「これからはあなたと一緒に見に来たいです」 栞子「......」
栞子「あなたが一番最初に私に告白してきたことを覚えていますか?」
栞子「...そうです。あなたからの告白を私が無下にしましたね」
栞子「それはそうですよ。ほとんど関わりの無い相手にいきなり好きだなんて言われたら誰だって警戒するに決まってます」
栞子「ある意味あなたの勇気、というか無謀さには驚きました」 栞子「...でも、今だから言いますが...」
栞子「あなたが不誠実な人間でないとは、その時から何となく分かっていました」
栞子「信頼できない方でしたら、告白された当日に一緒に帰ったりはしませんよ」 栞子「...あの日からあなたはずっと私の隣にいてくれました」
栞子「確かに世話を焼かされて大変な思いをすることもありますが...」
栞子「それ以上に楽しくて、明るい感情が私の中に湧き上がるんです」
栞子「あなたと一緒にいたことで、今まで私が知らなかった、忘れていた色々な世界を見せてくれるようになりました」 栞子「...あの時の返事をさせて下さい」
栞子「私はあなたの事が好きです」
栞子「この先もずっと一緒にいたいです」
栞子「これからもあなたの色んな所を知って、私の良い所も悪い所もあなたに知ってもらいたいんです」
栞子「...つ」
栞子「付き合って...頂けますか?」 栞子「......」
栞子「!」
栞子「ど、どうしました?いきなりしゃがんだりして...」 栞子「...ホッとした?」
栞子「好きって初めて言ってもらえたから...」
栞子「ふふっ、そうですね」
栞子「あなたからは何度も好きと言われましたが、私の方から言った事は今までありませんでしたね」
栞子「ごめんなさい。素直になれなくて...」 栞子「...そうですね。これからは恋人同士です」
栞子「あっ、でもキスとかはまだ駄目です」
栞子「こういうのは段階が大事なんです」
栞子「...そんな焦ることでも無いでしょう」
栞子「急がなくても私があなたから離れることなんてありません」
栞子「もっともあなたの方はどうか知りませんが」 栞子「...そうですね。あなたもそう言ってくれると思ってました」
栞子「...そろそろ帰りましょうか」
栞子「帰る時間が遅くなると家族が心配してしまいます」
栞子「えぇ、行きましょう」
ギュッ
栞子「どうしました?そんな驚いて」 栞子「恋人同士なんですから手を繋ぐくらい当たり前です」
栞子「先程も言ったようにキスとかはまだ駄目ですが...」
栞子「これくらいでしたら問題ないと思います」
栞子「...そうですね。二人で転ばないようにゆっくり歩きましょう」
栞子「...えぇ、私の方も」
栞子「これからもずっとよろしくお願いします」 とりあえずここで一区切りです。
もう少し続く予定ですが、100レス以上続くかもしれないので新しいスレで書こうと考えています。
明日か明後日に書き始めていこうと思います。
ここまで読んで頂きありがとうございました。 乙!あの三船さんがこんな可愛いしぃちゃんになると誰が予想しただろうか
ゆっくり休んで次のスレにつなげてほしい こんなに幸せにさせてもらっていいんだろうか
とりあえず乙。続きも楽しみにしてます しぃちゃんおめでとう。
そして最高の2ヶ月をありがとう 続編本当に楽しみだ
100レスと言わず20スレくらいかけて
生涯を描いてくれていいんやで
素敵な2ヶ月をありがとう このままずっとこの距離感のまま続けてくれ...なんて思ってたけど、いざこういう場面を見てしまうと幸せいっぱいで泣けるわ。本当に良かったありがとう。今後も楽しみにしてます ┌┴┐┌┴┐┌┴┐ -┼-  ̄Tフ ̄Tフ __ / /
_ノ _ノ _ノ ヽ/| ノ ノ 。。
/\___/ヽ
/ノヽ ヽ、
/ ⌒''ヽ,,,)ii(,,,r'''''' :::ヘ
| ン(○),ン <、(○)<::| |`ヽ、
| `⌒,,ノ(、_, )ヽ⌒´ ::l |::::ヽl
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/ヽ !l |,r-r-| l! /ヽ |:::::l |
/ |^|ヽ、 `ニニ´一/|^|`,r-|:「 ̄
/ | .| | .| ,U(ニ 、)ヽ
/ | .| | .|人(_(ニ、ノノ
↑ なんという誤爆
しいちゃんとお相手への未来に幸あれ
>>1には乙あれ
次スレも楽しみだぞ 乙
いいものを読ませて貰った
しかしこの分ではキスするまで一レス消費しそうだ レス数が950を超えています。1000を超えると書き込みができなくなります。