あなた「––––––––」

あなた「……ん……ここは……」キョロキョロ

あなた(大きい部屋……お屋敷みたい……)

??「はぁ……ようやく起きたんですか?」

あなた「え……!?」

あなた「えっと……あなたは……」

??「……いくら寝起きとはいえ失礼すぎではないでしょうか」

あなた(こんな着物美人みたこと……)

??「その顔……本当に理解してなそうですが大丈夫ですか?お医者様でも呼びましょうか?」

あなた(う……このちょっと毒がある口調……もしかして……まさか……)

あなた「……三船、さん?」

栞子「確かに私は三船栞子ですが仮にも妻である私にそこまで他人行儀だとは……」

栞子「家の人に聞かれたらどうするんです?少なくともこの家の中ではいつものように“栞子”と呼んでください」