ルビィ「夢のパジャマパーティー」
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エマ「この間ね、虹ヶ咲の皆とパジャマパーティーやったんだ」
ルビィ「パジャマパーティー?なにそれ?」
エマ「ニッポンじゃあまり馴染みはないかな?海外ではよくあるお泊まり会だよ」
エマ「パジャマを着てお菓子を食べたりお喋りして皆で夜更かしするの」
ルビィ「夜更かしかぁ、今まで夜更かしなんてした事ないや」
ルビィ「いいなぁ〜楽しそう、ルビィもやりたいなぁ」
エマ「それじゃ、今度私達でやる?他の娘も誘おうよ」
エマ「場所は……私の部屋でやろうか」
エマ「私は果林ちゃんと同じ寮にいるから果林ちゃんを誘ってみるね」
ルビィ「ルビィは誰を誘おうかな……」 ルビィ「パジャマパーティーは夜更かしするんだから、普段から遅くまで起きてそうな娘がいいよね」
ルビィ「と、なると……」
ルビィ「あ、いたいた。善子ちゃん」
善子「ルビィ、なにか用?」
ルビィ「うん。あのね、今度エマさんと果林さんと一緒にパジャマパーティーをやるんだけど」
ルビィ「よかったら善子ちゃんも一緒に来ない?善子ちゃん夜更かし平気だよね」
善子「なに、パジャマパーティーって?夜更かしするパーティーなの?」
ルビィ「そうそう、パジャマを着て皆で楽しく夜更かしするの。海外で流行ってるんだって」
善子「へぇ、夜遅くまで開かれる乙女達の宴ね……」
善子「面白そうじゃない、ぜひ私も参加させてもらうわ」
ルビィ「ありがとう善子ちゃん、皆でパーティー楽しみだね〜」 だってパーティー終わらない
だってパーティー終わらない エマ「ーあ、そうなんだ。善子ちゃんも来るんだね〜わかった、よろしくね」
エマ「うふふ、楽しくなりそうだなぁ」
果林「誰から電話だったの?なんだか嬉しそうね」
エマ「うん、今度ルビィちゃんとパジャマパーティーをやる約束してね。善子ちゃんも来る事になったんだよ」
エマ「果林ちゃんも一緒にやろうね」
果林「あら、いつの間にそんな話を……でも、いいわね。あの二人とも仲良くなりたいわ」
エマ「私の部屋でやるから、果林ちゃんもパジャマ用意して来てね」
果林「わかったわ、夜更かしはお肌に悪いけどたまにはいいわよね」
エマ「せっかく二人が来てくれるんだからごちそう作ってあげようよ」
果林「えぇ、私も久し振りに腕を振るってあげる」
果林「楽しい夜になりそうね」
エマ「いっぱいおもてなししようね〜」 slumber partyはラブライブで覚えた英単語のひとつ 土曜日 エマの部屋
ルビィ「お邪魔しま〜す」
善子「クックック……ここが今日の宴の場ね」
ルビィ「善子ちゃん、ちゃんと挨拶して」
善子「お、お邪魔します……」
エマ「いらっしゃ〜い」
エマ「今日は来てくれてありがとう、皆で楽しもうね」
エマ「疲れたでしょ。さぁ、上がって休んで。今お茶淹れるから」
果林「ふふ、いらっしゃい。待っていたわよ」
ルビィ「あ、果林さんだ、今日はよろしくお願いします」
果林「あら、堅苦しいわね。今日は敬語禁止よ」
果林「私をお姉さんだと思って気軽に話してちょうだい」ナデナデ
ルビィ「ーえへへ……わかった」
果林「善子ちゃんも、ルビィちゃんと一緒にかわいがってあげるからね」ナデナデ
善子「ちょ、私はそんな子供じゃないんだから……」
善子「……でへ」デレ〜
ルビィ「善子ちゃん、鼻の下伸びてるよ」ニヤニヤ
善子「う、うるさいわね‼いいじゃない別に!!」
果林「うふふ、二人共仲良しね」 エマ「お待ちどおさま〜」
ルビィ「うわぁ〜いい匂い、これ紅茶?」
エマ「そうだよ、今日の為に買った特別な茶葉なんだ」
果林「へぇ、私達いい時に集まったわね。この茶葉は中々売ってないのよ」
善子「スンスン……これはクセになる香りね」
エマ「クッキーも焼いたんだよ、よかったら食べてね」
善子「デカっ、おせんべいみたい……」
エマ「ホームメイドのクッキーだからね〜食べ応えあるよこれは」
ルビィ「なんだかもうパーティーが始まったみたいだねぇ」
ルビィ「いただきま〜す」パクッ
ルビィ「ーう〜ん、サクサクでほのかに甘い……おいしいねこのクッキー」
善子「はぁ……紅茶ってこんなにおいしかったのね。魂が浄化されるわ」
果林「気に入ってもらえてよかったわね、エマ」
エマ「お茶でこんなに喜んでもらえるとは思わなかったよ、嬉しいなぁ〜」 ルビィ「このあとはどうするの?まだ昼間だからパジャマになるのは早いし」
エマ「皆で買い物に行こうか、夕飯の材料とおやつ買わないとね」
善子「皆で行く必要ある?」
エマ「善子ちゃんの欲しい物も買ってあげるよ」
善子「本当?」パァァ
善子「ーはっ!?……だから子供扱いしないでよ」
果林「ふふ、エマには敵わないわよ」
ルビィ「そうだよ善子ちゃん、ほら行くよ」グイ
善子「わかったから引っ張らないでよ〜」
ルビィ「皆でお買い物っていいね〜」
ルビィ「エマさん手繋ご」
エマ「いいよ〜」ギュウ
ルビィ「えへへ、エマさんの手柔らか〜い」
果林「善子ちゃんも手繋ぐ?」
善子「流石にそれは恥ずかしいってば……」
果林「あら、降られちゃった。残念」 スーパー
エマ「さて、それじゃまずは食材を」
ルビィ「あ、あそこにお菓子いっぱいある」トテテ
エマ「あ、ルビィちゃん」
善子「やれやれ、ルビィはまだまだお子様ね」
果林「私がルビィちゃんのそばについてるから、二人は食材をお願い」
エマ「そうだね、それじゃそっちはよろしく」
果林「ふふ、ダメじゃない。一人で先に行っちゃ」
ルビィ「あ、ごめん……」
ルビィ「コンビニとかでもお菓子コーナーばかり見てるからつい」
果林「そんなに見てるなら今日のおやつはルビィちゃんに選んでもらおうかしら」
果林「なんでも好きな物を取りなさい」
ルビィ「いいの?どれにしようかなぁ〜」
果林「善子ちゃんの好きなおやつも買ってあげましょうね」
ルビィ「うん、善子ちゃんは確かチョコレートが好きだったよね……」
果林(私もエマが好きそうな物探してみようかしら)
果林「へぇ、結構色々な種類があるのね」
果林「お菓子を選ぶのって楽しいわねぇ」
ルビィ「でしょ〜?見てるだけでも楽しいよね」 善子「食材はなにを買うの?」
エマ「足りないのはお野菜とかソーセージ、ハムだね」
善子「私、野菜ってあまり好きじゃないわ」
エマ「へぇ、じゃあ今日はお野菜を大好きにしてあげるね」
エマ「じゃがいも、アスパラ、ブロッコリー、にんじん……」ヒョイヒョイ
善子「一体なにを作るのかしら……」
エマ「このソーセージとハムおいしそうだね、これと」
エマ「善子ちゃんはなにか食べたい物、ある?」
善子「私?急に食べたい物とか言われても……あ」
エマ「ん?このイチゴが食べたいの?」
善子「うん、イチゴ……好きなの」
エマ「いいね、私もイチゴ大好き。食後のデザートに食べようか」
善子「そ、そうね……それがいいわ」
エマ「食材はこんなところでいいかな、果林ちゃん達と合流しようか」 エマ「お待たせ〜いいおやつ見つかった?」
ルビィ「うん‼善子ちゃんの好きなおやつも選んだからね」
善子「流石は我がリトルデーモン、褒めてあげるわ」
果林「私もつい夢中になっちゃったわ」
果林「探してた食材は見つかったの?」
エマ「ちょうど欲しい物がここに揃ってたからよかったよ〜」
エマ「そろそろお会計しようか」
ルビィ「ルビィが持って行くよ」
エマ「それじゃ、おやつを持ってもらおうかな。食材は重いから私が持つね」
善子「なら私はジュースを」
善子「お、重い……」
エマ「善子ちゃん、大丈夫?無理しちゃダメだよ」
善子「これくらい平気よ……私がわがまま言って買ってもらったんだから」
果林「私が半分持ってあげる」サッ
善子「果林さん……」
果林「私だけ手ぶらっていうのも居心地悪いし、これで皆平等になったわね」
エマ「皆で来てよかったね〜」 エマ「皆、お疲れ様。私と果林ちゃんで夕飯の支度するからルビィちゃん達は遊んでていいよ」
エマ「前にせつ菜ちゃんが遊びに来た時に色々ゲーム置いて行ったから好きに使って」
ルビィ「ルビィも手伝うよ」
果林「あなた達は今日のゲストなんだから、そこまで気を使う必要はないのよ」
ルビィ「でも……」
善子「こ、これはメガドライブミニじゃない!!」
善子「ルビィ、一緒にやるわよ。来なさい」
果林「ほら、善子ちゃんが呼んでるわよ」
ルビィ「わかった、行ってくる」
ルビィ「ルビィ、ゲームやった事ないからわからないよ」
善子「ゲームなんて簡単よ、教えてあげるわ」
ルビィ「出来るかなぁ、難しそう……」
果林「やっぱりかわいいわねあの二人」
エマ「まるで妹弟達といるみたいだよ、懐かしいな〜」
エマ「私達も料理始めようか」
果林「えぇ、そうね」 善子「よっしゃー!!19連鎖!!」
ルビィ「きゃあ‼いっぱい石が降ってきたよ‼」
善子「石じゃなくてぷよぷよよ」
ルビィ「なんでもいいよ」
ルビィ「あぁ、また負けた……」バタンキュー
ルビィ「もう!!ゲームなんてつまんない‼」
ルビィ「善子ちゃん一人でやってれば!!」
善子「なによ、私が悪いって言うの!?」
善子「ふん、いいわよ一人でソニックやってるから」
エマ「あれ、ルビィちゃんどうしたの?」
ルビィ「善子ちゃんと遊んでても面白くないからこっち来た」
果林「まぁ、様子は見てたけどちょっと大人げなかったわね」
果林「いいわ、ルビィちゃん私と交代しましょ」
エマ「果林ちゃん、よろしくね」
エマ「ルビィちゃん、包丁は使える?」
ルビィ「うん、前に果南さんに教わったよ」
ルビィ「ルビィは包丁人なんだ」
エマ「なんだかかっこいいね〜」
エマ「それじゃ、アスパラとブロッコリーを切って。手を切らないように気を付けてね」
ルビィ「は〜い」トン…トン…
エマ「上手だねぇルビィちゃん」
ルビィ「へへっ、こっちの方が楽しいなぁ」 果林「善子ちゃん、それはなにをやっているの?」スッ
善子「か、果林さん?」ドキッ
善子「ソニックって言うアクションゲームよ」
果林「私も見てていいかしら」ピタァ
善子「い、いいけど……」
善子「て言うか、距離近くない?なんでそんなにくっついて……」カァァ
果林「うふ、そばにいると緊張しちゃう?」
善子「そりゃ果林さん美人だし体は柔らかいしなんかすごくいい匂いするし」
果林「心の声が漏れてるわよ」
善子「ひぇっ!?」
善子「あー、やられちゃった」
果林「あら、ごめんなさい。少しからかい過ぎたわ」
善子「もう……なんなのよまったく……」 エマ「これで夕飯の準備はおしまい、ルビィちゃんありがとね。助かったよ」
ルビィ「ルビィもエマさんとお料理するの楽しかったよ」
エマ「果林ちゃん達はなにしてるのかな」
ルビィ「善子ちゃん、ちゃっかり果林さんをソファ代わりにしてゲームやってる……」
エマ「すっかり仲良くなったね〜」
エマ「果林ちゃん、善子ちゃん。私達は終わったよ」
果林「あら、お疲れ様。善子ちゃんはゲームが上手で見てるだけでも楽しかったわ」
善子「果林さんが褒めてくれるからいつもより調子よく出来たのよ」
エマ「あとは夕飯食べるだけだから先にお風呂入っちゃおうか」
エマ「お風呂上がりにパジャマに着替えてね」
果林「でも、流石に四人いっぺんには入れないわよ」
ルビィ「ルビィ、エマさんと入る‼」
エマ「それじゃ、善子ちゃんは果林ちゃんと一緒だね」
果林「よろしくね、善子ちゃん」
善子「……よ、よろしく」 ルビィ「ーふわぁ〜気持ちいい〜」
エマ「誰かと一緒だといいねぇ〜」
エマ「ルビィちゃんはダイヤちゃんとお風呂入ったりする?」
ルビィ「お姉ちゃん恥ずかしがって一緒に入ってくれないよ」
エマ「今度一緒に入ってみなよ、ニッポンには裸の付き合いって言葉もあるし」
ルビィ「そうだね……強引に引っ張り込んじゃおうかな」
エマ「そうだ、髪洗ってあげようか」
ルビィ「本当?わぁ〜いお願いしま〜す」
エマ「かゆいところはないかな?」ワシワシ
ルビィ「……うん、気持ちいい〜」
ルビィ「ルビィもあとでエマさんの背中洗ってあげるね」
エマ「ふふ、ありがとう。やっぱり裸の付き合いはいいね〜」 ルビィ「あ〜いい湯だったぁ」ホカホカ
エマ「上がったよ〜果林ちゃん達もどうぞ」
果林「それじゃ、入りましょ」
善子「果林さんに裸見られるの、なんか恥ずかしいな……」
果林「そんな隅っこにいないで、こっちにいらっしゃい」
善子「えぇ……でも……」モジモジ
善子「果林さん、スタイルいいからなんだか気後れしちゃうわ」
果林「なに言ってるの、善子ちゃんだって真っ白でキレイな肌してるじゃない」
果林「あなたは将来もっと美人になるわ、私が保証する」
善子「えへ……そ、そうかな?」
果林「そうよ、もっと自分に自信を持ちなさい」
善子「果林さんに言われるとそんな気がしてきたわ」
善子「ありがとう。……そばに行っても、いい?」
果林「最初からそう言ってるじゃない」
善子「でへへ……果林さんと一緒にお風呂入ってよかった」ベッタリ
果林「あらあら、甘えん坊さんね」
果林「ふふ、今は二人きりだから好きなだけ甘えなさい。かわいい善子ちゃん」 果林「私達も上がったわよ」
善子「ちょっとのぼせたかも……」フラァ
エマ「随分ゆっくりしてたんだねぇ」
ルビィ「善子ちゃん、大丈夫?」
善子「……少し休めば平気よ」
エマ「もう少ししたら夕飯にしようか、今日は私の故郷の料理を作ったんだよ」
果林「ふふ、久し振りにあれが食べられるわね」
善子「おぉ……なにこれ、初めて見た」
ルビィ「ルビィもお野菜しか切ってないから知らなかった。これ、チーズ?」
エマ「これはラクレットチーズだよ、チーズは故郷から届けてもらった本場のチーズなんだ」
エマ「お野菜やソーセージ、ハム。好きな物に着替えてねチーズをかけて食べてね」
ルビィ「すご〜い、チーズがグツグツしてる〜」
善子「遥か遠い異国にはこんな料理があったのね……」
エマ「冷めない内に食べちゃおう」
ルビィ・善子「「いただきま〜す‼」」
果林「いただきます」 ルビィ「う〜ん、チーズがトロトロでおいしい〜!!」
ルビィ「ルビィ、おいも大好きだから嬉しいなぁ」
善子「チーズと野菜ってこんなに合うのね、これならいくらでも食べられるわ」
果林「私もグラタンを作ったのよ、よかったら一緒に食べて」
エマ「果林ちゃんグラタン得意だもんね〜」
善子「果林さんのグラタンもすごくおいしい……美人でスタイルもよくて料理まで上手なんて神すら嫉妬するわ」ハフハフ
果林「それは言い過ぎよ、私はそんな完璧な人間じゃないわ」
ルビィ「ーあちゅっ、グラタンアツアツだ……」
エマ「冷ましてあげるよ。ふぅ、ふぅ〜」
エマ「はい、あ〜ん」
ルビィ「あ〜ん」パクッ
ルビィ「おいしい〜!!」
善子「……」ジーッ
エマ「善子ちゃんも冷ましてあげようか?」
善子「えっ?いや、そういうつもりで見てた訳じゃ」
善子「ーあっつ!!」
果林「あら、慌てて食べたら火傷するわよ」
善子「うぅ……」ヒリヒリ
エマ「うふ、ーふぅ、ふぅ〜」
エマ「はい、善子ちゃんもあ〜ん」
善子「……あ、あ〜ん」パクッ ルビィ「はぁ〜おいしかったぁ、お腹いっぱい」
善子「ラクレットチーズ……まさに天にも昇るおいしさだったわ」
エマ「果林ちゃんのグラタンもおいしかったね」
果林「私達の料理、気に入ってもらえてよかったわね」
エマ「張り切って作った甲斐があったね〜」
エマ「今度はデザートだよ、善子ちゃんが選んでくれたんだ」
ルビィ「うわぁ、イチゴだぁ〜」
果林「いいわねイチゴ、サッパリしてて好きよ私」
エマ「善子ちゃんもイチゴ好きなんだよね」
善子「ちょ、エマさん」
果林「あら、女の子らしくてかわいいじゃない」
ルビィ「堕天使がチョコレートとイチゴ好き……ぷっ」
善子「ルビィ、笑ってんじゃないわよ‼」
エマ「練乳もあったからよかったよ」
ルビィ「練乳をたっぷりかけて食べるのがおいしいんだよね……」ドバドバ
ルビィ「ー甘〜い!!」
果林「ルビィちゃん、ちょっとかけ過ぎじゃないかしら……」
善子「虫歯になるわよあれ……」 エマ「さて……夕飯も食べ終わったし、なにかゲームでもして遊ぼうか」
ルビィ「テレビゲームはもうやりたくないよ」
善子「わ、悪かったわよ……」
エマ「皆で出来る物にしようか、ジェンガでもやる?」
果林「エマが得意なやつね」
ルビィ「へぇ、得意なのエマさん?」
善子「なんか意外ね、そういうので遊ぶイメージがないわ」
エマ「ジェンガは小さい頃から遊んでたからだよ〜」
善子「クックックッ……それは楽しみね」
グラグラ……
ルビィ「大分不安定になってきた……」
果林「これは緊張するわね……」
エマ「私の番だね、ーここかな」スッ
善子「あぁっ、そこ私が取ろうと思ってたのに」
エマ「あはは、ごめんね」
ルビィ「ほら、善子ちゃんの番だよ」
善子「わ、わかってるわよ‼」
善子「う〜ん……」
善子「……ここよ‼」シュパッ
グラグラ……ガッシャーン
善子「ああぁっ!?」
果林「あらあら、惜しかったわね」
ルビィ「善子ちゃんの負け〜」
善子「ぐぬぬ……納得いかないわ……」
善子「もう1回、もう1回勝負よ‼」
エマ「いいよ〜やろうやろう」 善子「ルビィや果林さんは崩したけど……」
善子「結局エマさんは一度も崩さず5連勝、悔しいけど負けを認めるしかないわね……」
エマ「いやぁ、善子ちゃんも上手だったよ」
ルビィ「あ〜楽しかった」
ルビィ「ね、次はなにをやるの?」
エマ「映画でも見ようか、果林ちゃんが持ってきてくれたんだよね」
果林「えぇ、今用意するわね」
ルビィ「果林さんが見るような映画……」
善子「きっと大人っぽい恋愛映画かなにかね」
『この間から言おう言おうと思ってたんだけど……』
『僕……ぼ、僕……』
『帰る!?未来の世界へ!?』
『うん……』
『そんなの……』
『そんなのヤダよ〜!!』
善子(こ、これは……『帰ってきたドラえもん』じゃない)
善子(果林さん、なんて映画を持ってきてくれたのよ)
善子(こんなの涙腺が崩壊するに決まってるわ……!!)ウルッ 『ドラえも〜ん!!』
『のび太く〜ん‼』
『僕、嬉しくない』
『うん……』
『絶対、別れたい』
『うん、うん……』
『これからずーっと、ドラえもんと暮らさない』
『ドラえもんなんか、大っ嫌い!!』
『うん!!……うん!!』
ルビィ「うっ……ぐすっ、よかった、よかったねぇドラえもんが戻ってきて……』
エマ「なんてエモエモな映画……涙が、涙が止まらないよ……」ウルウル
善子「これは何度見ても本当に泣けるわね……ぐすっ」
果林「あぁ〜ドラえも〜ん!!戻ってきてくれるって信じてたわぁ〜!!」ダバァ〜
ルビィ「果林さん、見た事あるんじゃないの?」
善子「まさか果林さんがドラえもんを持ってくるとは予想外だったわ」
果林「こほん……ドラえもん、好きなのよ。特にこの映画は何回も見てる」
果林「何回見ても……感情移入してしまうの、ダメね……どうしても泣いちゃう」
エマ「果林ちゃん、感動ものの映画に弱いんだよね〜」
果林「恥ずかしいからこの事は他の娘達には内緒よ……」
ルビィ「ふふっ、果林さんもかわいいところあるんだね」 ルビィ「ふ……くぁ……」
エマ「いつの間にか日付け変わっちゃったね。ルビィちゃん、眠い?」
ルビィ「うん……いつも今頃はもう寝てるから……」クシクシ
善子「だらしないわね、私はまだまだ平気よ」
果林「善子ちゃんはいつも夜更かししてるのね、お肌に悪いわよ」
善子「そ、そんな事言わないでよ……」
善子「今度から、もう少し早く寝ようかな……」
エマ「今日は色々やって疲れたからね〜」
ルビィ「大丈夫……まだ起きてる」
果林「我慢しなくていいのよ、眠くなったら遠慮しないで眠りなさい」
エマ「いつでも寝られるようにお布団の準備してくるよ」
ルビィ「眠気覚ましにルビィも手伝う」
果林「私は飲み物でも用意してるわ」 エマ「狭い部屋だけど荷物をどかしたらなんとか皆寝られそう」
果林「よかった、いざとなったら善子ちゃんを抱いて寝ようかとも思ってたけど」
善子「うえぇっ!?そんな事考えてたの!?」
果林「あら、照れてるの?別に恥ずかしくないじゃない。女の子同士なんだから」
善子「あぁ……果林さんには敵わないわね」
ルビィ「夜中にジュース飲むなんて初めて……いいなぁこういうの」ゴクッ
エマ「ね、たまにはこうやって夜更かしするのも楽しいでしょ」
善子「ルビィ、おねしょしないようにほどほどにしておきなさいよ」ニヤニヤ
ルビィ「そのセリフ、そっくり返すよ」
善子「なんですって!?」
果林「寝る前にトイレに行けば大丈夫よ」
エマ「あと、遅くても寝る前に歯磨きはしてね」
ルビィ「二人共、お母さんみたい」
善子「私も思ったわ。私達、子供扱いされてる……」
エマ「そんなつもりはないんだけどなぁ……」
果林「ふふ、ルビィちゃんや善子ちゃんみたいな娘ならぜひ欲しいわね」 ルビィ「ルビィ、もう限界かも……」ウツラウツラ
エマ「そろそろ寝ようか、ここまでよく起きてたね」
ルビィ「エマさん、お布団まで連れて行って……」ギュッ
エマ「はいはい」ダッコ
果林「私とエマの間にルビィちゃんと善子ちゃんで寝ましょうか」
善子「狭い……結局果林さんとくっついて寝る事になるのね」ムギュウ
果林「そんなに体を押しつけて善子ちゃんたら大胆ね」
善子「ち、違うわよ。エマさんとルビィがいるから仕方なく……」
エマ「ごめんね狭くて〜」
エマ「でも、たまには皆で並んで寝るのもいいでしょ」
善子「そうね……いつも一人で寝てるから誰かと一緒に寝るのも悪くはないかも……」
善子「だけど……ルビィ、暑いわよ」
ルビィ「ん……すぅ…すぅ…」
果林「あっという間に寝ちゃった、頑張って起きてたものね」
エマ「ルビィちゃんの寝顔、かわいい」ナデナデ
善子「……」
善子「私も寝るわ、おやすみなさい」
果林「おやすみ、善子ちゃん」ナデナデ
善子「……でへ」 日曜日 朝
ルビィ「ん……ふわぁ……」
ルビィ「あれ、エマさんと果林さんがいない」キョロキョロ
善子「うへへ……えへへ……」
ルビィ「善子ちゃんはまだ寝てる、どんな夢見てるんだろう」
ルビィ「エマさん、果林さん。おはよう」
エマ「あ、ルビィちゃん起きたんだ。おはよう」
果林「おはよう、まだ寝てていいのに。よく眠れた?」
ルビィ「うん、いつの間にか寝てたみたい。二人は早起きだったんだね」
エマ「ルビィちゃんとそんなに変わらないよ。待っててね、今朝ご飯の支度するから」
果林「顔を洗ってきなさい、髪の毛もボサボサよ」
ルビィ「あぅ、恥ずかしいな……行ってくる」
ルビィ(並んで台所に立つ二人、まるで夫婦みたいだな……)
ルビィ(て事はルビィと善子ちゃんは娘で姉妹?)
ルビィ「……ふふふっ、なんかおかしい」
エマ「ルビィちゃ〜ん、そろそろ朝ご飯が出来るから善子ちゃん起こしてきて〜」
ルビィ「本当にお母さんみたいだ」
ルビィ「よ〜し」
ルビィ「善子ちゃん、起きろ〜!!」ドスッ
善子「ぐふっ!?」
善子「……いきなりなにするのよ……」ナミダメ
ルビィ「おはよう、善子ちゃん」
ルビィ(パジャマパーティー、楽しかったな)
ルビィ(また、皆でやりたいな……) これで終わりになります。パジャマパーティーと言う名のただのお泊まり会になってしまいました。最後まで読んでいただきありがとうございました。この4人、家族みたいだ。 エマかりがしっかりお姉さんしてるの珍しい
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