ラブライブSS 「絢瀬絵里はお世話好き」
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絢瀬絵里は優等生である。
先生「ありがとう、絢瀬。助かったよ」
絵里「いえ。たまたま通り掛かったので。それでは失礼します」
ガララ
花陽「あれ…あれ…」
絵里「…花陽?」
花陽「ど、どうしよう」
絵里「花陽ーーー。何してるの?」
花陽「この声は…絵里ちゃん?」 絵里「どうしたの?大丈夫?」
花陽「実は…コンタクトレンズが外れてしまって」
絵里「え?大丈夫なの?」
花陽「うん。ただ…ただ…余り見えなくて」
絵里「大問題じゃない。探すの手伝うわよ?」
花陽「あ、ありがとう。絵里ちゃん…ん?」
絵里「どうしたの?」
花陽「今…足元に違和感が…」
絵里「えぇ…」 絵里「他のみんなには連絡しておいたから」
花陽「絵里ちゃん、ごめんね…」
絵里「気にしないの。こんな状態で一人で家に帰るのなんて不可能でしょ?」
花陽「絵里ちゃんありがとう」
絵里「いいのよ。はい、手を離さないでね」
花陽「うん」 絵里「さて、花陽の家は確かこっちの方…」
グイッ
絵里「な、何?花陽…あなたの家はこっちよ」
花陽「あっ、ご、ごめんなさい。こっちの方から良い匂いがしたから…」
絵里「あぁ…ラーメン屋さんね」
グゥゥゥ
花陽「はぁぁ。あの…寄っていきませんか?」
絵里「どこに!?」
花陽「ら、ラーメン屋さんに…」
絵里「今…自分の置かれた状況を理解してる?」
花陽「だよね」
グゥゥゥゥ
絵里「特別よ?」
花陽「絵里ちゃん!!!」 ラーメン屋
花陽「ど、どうしよぉぉぉぉ」
絵里「はぁ。そりゃあそうなるでしょ」
花陽「め、メニューが見えないよぉぉ」
絵里「そんな状況でラーメン食べれるの?」
花陽「それは匂いで」
絵里「大丈夫なの!?」
花陽「絵里ちゃん。あの…メニュー何があるかな?」
絵里「醤油に味噌に塩、豚骨かな。後は炒飯とか餃子とか」
花陽「あっ、すいません!炒飯ラーメンセット。ラーメン大盛りでお願いします」
絵里「本当に自分の置かれた状況を理解していますか?」
花陽「どうしで敬語なの!?」 「へい、お待ち!」
花陽「頂きま〜す」クンクン
ズルル〜
花陽「美味しいです」
絵里「そう。幸せそうで何よりだわ」
花陽「絵里ちゃん、美味しいね!」
客「へ?」
絵里「花陽。私はこっちだから」
花陽「あれ?」 「ありがとうございました〜」
花陽「はぁぁ。美味しかったぁ」
絵里「良かったわね」
通行人A「ねえ?聞いた?今人気のアイドルがあっちでライブをやってるんだって」
通行人B「え?マジで!?これは行くしかないでしょ」
花陽「絵里ちゃん…」
絵里「だ、ダメに決まってるでしょ!だいたいよく見えないんでしょ?」
花陽「でも、聴く事は出来るし」
絵里「いや…でも…」
花陽「だよね…わがまま言ってごめんなさい」
絵里「…はあ。分かったわ。これで最後よ」 ワァァァァァァァァァァァ
花陽「わぁぁ。こっち向いて下さ〜い」
絵里「見えないんでしょ?」
花陽「視線を感じる事は出来ます。あっ!こっちを向いてくれました!」
絵里「そう。良かったわね」
花陽「はい!今日はなんて良い日なんだろう」
絵里「良い日なんだ」 絵里「すっかり暗くなってしまったわね」
花陽「もう何も見えないよぉぉ」
絵里「なんか…特に支障はないのでは?」
花陽「そんな事ないよぉ」
絵里「そう。あっ、花陽」
花陽「へ?」
ドサッ
不良「いってぇな。何しやがんだ」
花陽「ご、ごめんなさい」
通行人「へ?」
絵里「花陽。あっち人だから」
花陽「あれ?」
不良「おぉぉぉい。舐めてるんじゃねーぞ」
花陽「ご、ごめんなさい」
不良「ごめんで済んだら警察はいらねぇんだよ」 絵里「すっかり暗くなってしまったわね」
花陽「もう何も見えないよぉぉ」
絵里「なんか…特に支障はないのでは?」
花陽「そんな事ないよぉ」
絵里「そう。あっ、花陽」
花陽「へ?」
ドサッ
不良「いってぇな。何しやがんだ」
花陽「ご、ごめんなさい」
通行人「へ?」
絵里「花陽。あっち人だから」
花陽「あれ?」
不良「おぉぉぉい。舐めてるんじゃねーぞ」
花陽「ご、ごめんなさい」
不良「ごめんで済んだら警察はいらねぇんだよ」 花陽「ひ、ひぃぃぃ。ごめんなさい」
絵里「ちょっと。怖がってるじゃない」
不良「誰だお前は」
絵里「この子の先輩よ。これ以上この子に何かしようって言うなら」
グゥゥゥゥゥ
花陽「す、すいません」
絵里「ねえ?本当に自分の置かれた状況理解してるの?」
花陽「ごめんなさい…お腹空いちゃって」
絵里「さっきラーメン食べたのに…」
不良「マジかよ…」
花陽「は、恥ずかしい…」 不良「って…じゃなくて。おいっ!ふざけてんのかよ!許して欲しかったら詫入れろや」
絵里「分かったわ。私達の不注意により不快な思いをさせてしまい申し訳ありませんでした」
不良「だからごめんで済んだら警察はいらないって言ってんだろ」
絵里「そう。じゃあ、警察を呼びましょうか。こう言う状況だし。警察は必要よね」
不良「はあ?ふざけんなよ」
絵里「あなたの為を思って言ってるのよ?」
不良「どう言う事だよ」
絵里「私を怒らせたらどうなるかその身を持って教えてあげるって言ってるのよ。こう見えてもロシアじゃ結構恐れられていたんだから」
不良「ロシア?」
絵里「どうする?警察に守ってもらうか私の怖さを思い知るか。二つに一つよ」
不良「くっ。こ、今回だけは許してやるよ」
絵里「そう。懸命な判断ね」
不良「ちっ」
花陽「絵里ちゃん…。ありがとぉぉぉ。助かったよぉぉぉぉ」
絵里「いや、だから。私はこっち」
花陽「あれ?」
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