ルビィ「片割れのジュエル」 2スレ目
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「3! 2! 1! せーのっ!」
パン! パン! パパンッ!!
「あけましておめでとーっ!!! そして」
「誕生日おめでとう! お姉ちゃん!」
「おめでとうダイヤ!」
「ダイヤちゃんおめでとう!!」
「みんな、ありがとう!」
「えへへ!これ見てお姉ちゃん!私ねマルちゃんと二人で──」
………
…… 曜「おー、やってるやってる。大所帯だねー」
曜「よーしじゃあ私たちも!……って」
善子「…………」
曜「善子ちゃん、どうしたの?」
曜「さっきからずーっと黙っててさ」
善子「……変わったなって」
曜「何が?」
善子「少し前まではさ、周りがルビィを遠ざけて、ルビィも周囲から距離を置いていたのに」
善子「それが今じゃ、あの子を中心に人が集まっているんだもの」 善子「だからなんていうか、嬉しいのよ」
善子「ああ、本当に良かったなあって」
曜「そっか」
善子「ええ」
善子「少なくとも私にとっては、これ以上ないくらい最高の形で締めくくれたと思う」
善子「それは私の本心で、この結果自体にも何の不満もないのよ」
善子「でも……でもね」
曜「うん」 善子「もう一つだけ、あと一つだけ……どうしても言いたいことがあるとするなら」
善子「…………」
善子「私、勝ちたかったなあ」
善子「曜と一緒に……っ……優勝したかった……!」ポロポロ
曜「……よくやったよ善子ちゃんは」
曜「お疲れさま」ポン 黒髪「ちょっ理亞ちゃんこれどうなってるの」
茶髪「終わったから来てみれば……すごい人数」
理亞「なんか集まってた」
黒髪・茶髪「な、なんかって……」
聖良「まあまあ、お二人もお疲れ様でした」
黒髪「あ、ありがとうございます!」
理亞「うん、凄くいいライブだった」
理亞「それに順位も8位に上げてちゃんと有言実行して終わることが出来たし」
理亞「嬉しかった。まあ、その……友達として」
茶髪「理亞ちゃん……うん!」 鞠莉「そうだ! 折角の機会だしここにいるみんなで写真撮りましょうよ!」
果南「お、いいねそれ」
千歌「賛成ー! じゃあ私曜ちゃんたち呼んでくるねー!」タッ
鞠莉「なら私もー!」
ダイヤ「鞠莉さん?」ガシッ
鞠莉「はい」
ルビィ「善子ちゃん早く来ないかなぁ」
花丸「きっと善子ちゃんもルビィちゃんに会いたがってるよ」 曜「もう大丈夫?」
善子「うん。ありがと」
曜「いいって、前に言ったでしょ? 私は善子ちゃんのパートナーだって」
善子「……フフッ、そうだったわね」
「おーい! 曜ちゃんと善子ちゃんも早くこっち来なよー!!」
「みんなで写真撮ろうってー!」
曜「いいねー! 行く行くー!」
曜「さあ私たちも行こうか善子ちゃん!」ニコ
善子「ええ!」 鞠莉「はーいじゃあ皆撮るわよー!」
「「「はーい!!」」」
ルビィ「善子ちゃん善子ちゃん」チョイチョイ
善子「ん?」
鞠莉「せーの!」
「「「ラブライ ブ!」」」
チュッ
カシャッ ルビィ「……えへへ」
善子「───はい?」
ダイヤ・理亞「んな……っ」
鞠莉「あら?」
千歌「おぉー……」
善子「な、ななな」
善子「いきなり何してんのよあんたは!!」
梨子「……まあ、ライブが終わって気持ちが高ぶってたのは」
花丸「千歌ちゃんたちだけじゃなかったってことだね」 あきる「え、あなた達ってそういう関係だったの」
さゆり「ルビィちゃん大胆だねー!」
ザワザワ!
善子「撮りなおし! 撮りなおしなさい今の! 恥ずかしいったらないわ!」
鞠莉「えーこれでいいじゃない、とてもよく撮れてるわよ?」ニヤニヤ
善子「それをばら撒かれる私の気持ちにもなりなさいよ!!」 善子「ルビィ! 何してくれてるのよ本当に!」
ルビィ「今やったほうがいいかなあって」
善子「帰ってからでいいでしょ!?」
果南「善子ちゃん、多分それ墓穴」
善子「あ」
「それって帰ってからならいいってこと?」
「熱々だねー」
善子「」
梨子「何というか……ご愁傷様としか言えませんね」
ダイヤ「はあ、全くあの子は本当に……」
ワイノワイノ
穂乃果「盛り上がってるねーあそこ」
ツバサ「なんか懐かしいわね、私たちもあんな感じで集まってたことを思い出すわ」
穂乃果「あったあった! いやーあれからもう5年以上も過ぎたんだねー」
雪穂「懐かしいですね、本当に」
穂乃果「私もみんなに会いたくなってきたなあ」
ツバサ「そうね。私も早く2人に会いたくなってきたわ」 ツバサ「…………」クス
ツバサ(ありがとうみんな。あなた達のおかげで有意義どころか、また一つ忘れられない思い出が出来たわ)
雪穂「ツバサさん?」
ツバサ「なんでもないわ。そうだ、今から3人で食事にでも行かない?」
ツバサ「穂乃果さんともまだまだ話したいことがあるし」
穂乃果「行きたい行きたい!」
雪穂「いいですね、でもお姉ちゃんはもうちょっと静かにお願いね」
穂乃果「また! 雪穂はすぐそういうこと言う!」
ツバサ「あははっ決まりね!」 「さよならー!」
「またねー!」
ルビィ「ばいばい!」フリフリ
鞠莉「さてと、私たちもそろそろ帰りましょうか」
ダイヤ「そうですわね」
聖良「じゃあ、ここでお別れですね」
果南「聖良はそっち側?」
聖良「はい、これからは休みが終わるまで北海道にいようと思います」
果南「そっか、いいと思うよ」 理亞「色ボケも程々にね、浮かれすぎないでよ」
善子「ルビィ、あんたのせいで言われてるじゃない」
ルビィ「大丈夫だよ、心配しないで」
理亞・善子(どうだか……)
聖良「さようなら。また会いましょう」
黒髪・茶髪「さようなら!」
花丸「うん、ばいばい」
千歌「聖良さんまたねー!」
千歌「特訓、絶対成功させますから!」
聖良「ええ、楽しみにしています」 理亞「じゃあ、行くから」
ルビィ「うん。次に会うときは“冬”だね」
理亞「ええ、それまで負けないでよ」
ルビィ「もちろん」
理亞「ならいいけど。言いたいことはそれだけ」
理亞「さよなら」
スタスタ
善子「相変わらず素っ気ないわね」
ルビィ「そうかなぁ」
理亞「…………」
クルッ
ルビィ「? 理亞ちゃん?」
理亞「ルビィ、またね」
ルビィ「うん! またね理亞ちゃん!」 そして……
夜、善子の部屋
カチッ カチカチッ
ルビィ「あー、また負けちゃった」
ルビィ「花丸ちゃんいつの間にそんなゲーム上手くなってたの?」
花丸「ふふん、修行の成果ずら」
善子「ドヤ顔で自慢するようなことそれ」
ルビィ・花丸「善子ちゃんだけには言われたくない」
善子「取り消します」 善子「それにしてもライブやって、内浦に帰って来てからも騒いだっていうのに、よくゲームをやる元気があるものだわ」
ルビィ「だって善子ちゃんの部屋に来るの久しぶりだったからつい」
善子「……ま、楽しいから別にいいんだけどね」
花丸「えへへっ、マルも」
ルビィ「ねえねえ次はあれやりたい」
善子「はいはいまた明日ね、今日はもういい加減寝なさい」
ルビィ「えー」
善子「一緒に寝てあげるから」
ルビィ「いいの?」
善子「いいわよ、どうせそのつもりだったんでしょう?」
花丸「本当は善子ちゃんが一緒に寝たいくせに」
善子「そこ、うるさい」 ルビィ「あははっ何かこの感じも懐かしいね」
ルビィ「……善子ちゃん、花丸ちゃん。今まで本当にありがとう」
善子・花丸「!」
ルビィ「私ね、二人のことが大好きだよ!」
ルビィ「だからね、これからもよろしくお願いします!」
善子「……なにを今更」フッ
花丸「右に同じずら」
ルビィ「そうだね、言ってみただけ」
ルビィ(言いたくなっただけだよ、だって)
ルビィ(心の底からそう思ってるんだもん)
ルビィ「おやすみ。善子ちゃん、花丸ちゃん」 それから3日後……
─千歌の部屋
千歌「あー今日で夏休みも終わりかー……疲れたよもうー……」
梨子「ここ数日大変だったものね千歌ちゃんの家」
曜「フェスライブ効果でお客さんがわんさか来たからねー」
千歌「おかげで手伝い手伝い手伝い! もういいよ!!」
梨子「まあ確かに……」
曜「私たちも毎回あれに付き合わされるのはね……」
千歌「でしょ!? 特訓の時間だって少ししか取れなかったし……あーあ」 曜「ねえ千歌ちゃん、前から気になってたんだけどその特訓って何なの?」
梨子「曜ちゃん聞かないであげて、本人としては秘密にしたいみたいだから」
曜「本当に? これだけ口に出しておいて?」
千歌「そこまで言うほどかなー」
曜・梨子「言うほどだよ」
千歌「そっかー、じゃあ見る?」
曜「え? いいの?」
千歌「いいよー。だって果南ちゃんたちもそろそろ帰っちゃうし」
千歌「その前に一回くらいはお披露目したいと思ってたんだ」
梨子「そういえば夕方には東京に帰るんだよね、ダイヤさん達」
曜「ああそっか、忙しくてつい忘れてた」
千歌「よーしそうと決まれば早速みんなに連絡しなくちゃ!」 ─
浦の星女学院、体育館
千歌「……」グッグッ
果南「千歌、準備出来た?」
千歌「だいじょーぶ!」
「…………」
千歌「ふぅーっ……よし、行きます!」
キュッキュッ
千歌「まずはロンダート、からの」タタンッ トンッ
千歌「バク転!!」クルン タンッ!
千歌「……はい!」ピタッ
果南「!」 シーーーン
花丸「……お、おぉー……」
曜「……す、すごいよ千───」
千歌「すっごーーーーーー!! 出来てるーーーーー!!!」
果南「本当に! 本当に出来てるよ千歌! おめでとう!」ハグッ
千歌「果南ちゃーーーーん!!」
曜「ええっ!? なんか関わった本人たちが一番驚いてる!!?」
千歌・果南「今日初めて成功したからね!」
曜「何そのぶっちゃけ話!!怖い!」
善子「とんだチャレンジ精神ね……」 鞠莉「でも、これはなかなか……」
梨子「インパクトがありますよね、これの特訓だったんだ」
ルビィ「凄いね千歌ちゃん!」
ダイヤ「ええ、帰る前にいいものを見られましたわ」
果南「ほんとほんと、これで心置きなく東京に戻れるよ」
千歌「やったー! お披露目大成功!」
果南(……本当によくやったね。千歌) 空港
ダイヤ「ではそろそろ行きますわね」
梨子「はい、お気をつけて」
果南「また休みが取れたら来るね」
鞠莉「果南は勉強のほう頑張らないとでしょ?」
果南「ああ、うん……どうするかな」
鞠莉「もう……ダイヤ、お願いね」
ダイヤ「分かっていますわ、任せてください」 果南「あっそうだ、千歌」
千歌「なに?」
果南「さっきのロンダート、手の押しが少し弱かったよ。あと勢いも」
果南「そこ見直しておいてね」
千歌「押忍! 直しておきます!」
曜「こんなときまで指導するの」
果南「それと、私が言ったこと忘れてないよね?」
千歌「もちろんだよ!」
曜「?」
果南「ならよし! 早く完成させて盛り上げてやりなよ!」
果南「じゃあまたね千歌! みんな!」
ダイヤ「さようなら!」
千歌「果南ちゃーん! ダイヤさーん! ありがとー!!」
花丸「待ってるずらー!」フリフリ 鞠莉「……行っちゃったわね」
梨子「……はい」
曜「寂しくなるねー」
ルビィ「うん。だけど……」
千歌「だからこそ頑張らないとね!」
花丸「千歌ちゃん、そうだね!」
善子「いいんじゃない、私たちらしくて」
千歌「よーし戻ったら練習だー!」
「「「おーーーーーーー!!」」」
────
こうして……
雪穂「あ! もうこんな時間だ!」
雪穂「お母さんテレビ付けて!」
高坂母「はいはい」
ピッ
「では本日のゲスト、綺羅ツバサさんです!」
「よろしくお願いします」
雪穂「間に合ったー! ツバサさん! ツバサさん!」
穂乃果「うぅ……お母さーん、雪穂がμ'sからA-RISE派になっちゃったよぉ〜……」
高坂母「よしよし」 ダイヤ「ほら、早く進めてください。まだこんなに課題が残っているんですよ」
聖良「サボりは厳禁ですからね」
果南「もうやだ、ここ鬼しかいない……」
ダイヤ・聖良「何か?」
果南「やるよ! やります!」 ピロン
聖良「……?」スッ
理亞:[写真]
理亞:ライブ、上手くいった
聖良「…………ふふっ」
こうして、長く……とても長く続いた
私たちの二度目の夏は終わりを告げた。
志と、信念と、博愛と、情熱を内に秘めた、そんな私たちの───
それぞれの心に、確かな光を灯して。
ルビィ「片割れのジュエル」
フェスライブ編 終わり
ひとまず終了です、ありがとうございました。
>>249から続いた夏合宿及びフェスライブ編ようやく完結です
二年生編の続きですが残り200レス足らずで終わらせられるとは思えないので
一旦キリのいいここで締めさせてください、話の続きはまた後日新しいスレを立ててそちらで投下していきます
ここまで読んでいただきありがとうございました、次回もよろしくお願いいたします。 乙
もうすぐ終わるっていうから完結だと思ったらまだ続くのね
次スレも期待してる 乙
新スレ立てたらこのスレ生きてたら誘導して欲しい
1スレ目から追ってるのに2スレ目来てたのずっと気付かなかったから
できればリアタイで追いたい 乙です
そこそこ長くなってきたし相関図欲しくなってきたから作ってみようかな
丁度次スレまで間開きそうだし >>808
了解しました、次スレを立てたときこのスレが残っていたらリンクを貼ってそちらに誘導します
1スレ目からずっと追っていただきありがとうございます。 >>811 自分の我儘なので申し訳ないがよろしくお願いします
>>813 有能 だけどこのスレ使って大丈夫なの? >>814
情報交換スレの1だけどこういうときにこそ使って欲しいからむしろって感じ >>819
誘導ありがとうございます
3スレ目立てたのでよろしくお願いします 808だけど誘導ありがとう!!!!!!
保守してくれてた人もありがとう!!! ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています