X



ルビィ「片割れのジュエル」 2スレ目
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
0001◆YmvLytuhUo (たこやき)
垢版 |
2020/01/03(金) 15:05:48.85ID:HVD4L3iX
「3! 2! 1! せーのっ!」

パン! パン! パパンッ!!

「あけましておめでとーっ!!! そして」

「誕生日おめでとう! お姉ちゃん!」

「おめでとうダイヤ!」

「ダイヤちゃんおめでとう!!」

「みんな、ありがとう!」

「えへへ!これ見てお姉ちゃん!私ねマルちゃんと二人で──」


………

……
0174◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2020/01/23(木) 11:57:43.23ID:JGnemV35
ー♪

黒髪「あれ、また他のカバー曲やるんだ」

茶髪「それにセンター変わってるね、昨日はリーダーがあそこにいたのに」

理亞「おかしなことでもない、昨日一番ズレていなかったのは彼女、今もそう」

理亞「だからあの子をセンターに配置するのは、理にかなってる」

黒髪(……なんだかんだで)

茶髪(よく見てるのよね…)

理亞「なに?」

黒髪・茶髪「何でもない何でもない」
0175◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2020/01/23(木) 12:01:15.21ID:JGnemV35
千歌「ありがとうございましたー!!」

「ありがとうございました!!」

パチパチパチパチ!!

千歌「ふぅー2日目もなんとか乗り切ったね」

鞠莉「お疲れ、今回も上々の出来だったわよ」

曜「うん。今日は昨日よりもその感覚が分かるようになってきたよ」

曜「会場がワッと盛り上がるあの感じが、グワッッて直接来たような!」
0176◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2020/01/23(木) 12:01:53.52ID:JGnemV35
千歌「分かる! そこにバーンっていってビシッと決めたら!」

千歌「ストーンってハマって気持ちいいんだよね!」

善子「理解しようにも擬音が多すぎて」

花丸「何を言ってるのかさっぱりずら」

梨子「ま、まあまあ……気持ちだけでも汲み取ってあげて」

「あ、あの! ちょっといいですか?」
0177◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2020/01/23(木) 12:02:38.11ID:JGnemV35
鞠莉「はーい、何かごようかしら?」

「その……今日のライブでファンになりました!サインください!」バッ

曜「え? 私?」

鞠莉「今日のステージは曜が目立ってたものね」

千歌「さっすが曜ちゃん! もう現地のファン獲得かー!」

曜「えへへっ嬉しいなー! それくらいお安い御用だよー!」

「あ、ありがとうございます!!」
0178◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2020/01/23(木) 12:03:12.77ID:JGnemV35
梨子「やっぱり凄いね、曜ちゃんは」

千歌「梨子ちゃんとしては複雑な心境ですかな?」

梨子「どうして? ファンが増えるのはいいことじゃない」

千歌「…どう思う、鞠莉ちゃん」ヒソ

鞠莉「そうねえ」

梨子「……」

鞠莉「割といい感じかもしれないわよ」

千歌「そうかなあ……ってあれ?」
0179◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2020/01/23(木) 12:03:46.11ID:JGnemV35
「素晴らしいライブでした! 来てよかったです!」

理亞「ありがとうございます、次も機会があったら開催する予定なのでそのときは」

「はい!是非!!」

千歌「ほえー、ここでもなんだ」

曜「おーい千歌ちゃん! 終わったから戻ろうって鞠莉ちゃんがー!」

千歌「はいはーい!! 今行きまーす!」
0180◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2020/01/23(木) 12:05:30.50ID:JGnemV35
GW3日目


鞠莉「よし、3日目も無事終了っと……」サラサラ

鞠莉「それにしても……」チラッ

曜・梨子「……」スゥースゥー

ルビィ・花丸「……」ムニャ

鞠莉「今日の大半はほとんど移動、分かってはいたけど」

鞠莉「それでも長時間のバスでの移動は、やっぱり退屈よねえ……」フワァー
0181◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2020/01/23(木) 12:06:53.68ID:JGnemV35
千歌「……」

『こんな遠いところまで来てもらえるなんて、感激です!』

『応援してます!』

千歌(今日も、やってた)

善子「珍しいわね、いつも騒がしい貴女が物思いに耽っているなんて」

千歌「酷いなあ善子ちゃん、いくらなんでもそんな言い方はないよー」

善子「何かあったの?」

千歌「んっとね、別に嫌なことがあったわけじゃないんだけどさ」

千歌「ちょっとね、考えごと」

善子「私も、少しだけ」
0182◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2020/01/23(木) 12:08:27.46ID:JGnemV35
千歌「善子ちゃんはいっつも何か考えてるもんね」

善子「いつもってわけじゃないわよ」

千歌「そう?」

善子「そうよ」

千歌「……悩み事があるならさ、相談しなよ」

善子「!」

千歌「別に私じゃなくてもいいからさ」
0183◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2020/01/23(木) 12:09:28.01ID:JGnemV35
善子「顔に出てた?」

千歌「なんかルビィちゃんと似たようなこと言ってるなあ、少しだけね」

善子「……考えとく」

千歌「まあ善子ちゃんは私にそんなこと言われる筋合いないと思うけどね」

善子「そうね」

千歌「即答!? そこは建前でもそんなことないわよとか言うものじゃないの!」

善子「喧しいわね、ちょっと静かになっていたかと思えば結局これよ」
0184◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2020/01/23(木) 12:10:38.21ID:JGnemV35
千歌「ああ酷い! 善子ちゃんのせいなのに私に全部押し付けるような言い方して!」

善子「元々の習性について言っただけで押し付けてはないでしょ!」

千歌「習性ってなに! すごい失礼だよそれ!」

千歌「仮にも私先輩! リーダー!! もう少し敬う姿勢を持ちなさい!」

善子「普段無礼講気取っておいてこういうときだけ先輩面するの!?」

千歌「切り替え自由だもん!」

善子「そんなスイッチ捨ててしまえ!」

鞠莉「ちょっとあなたたち、元気なのはいいけどもう少し大人しくしなさい」

鞠莉「ここバスの中よ」

千歌・善子「はい、ごめんなさい」
0185◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2020/01/23(木) 12:12:36.20ID:JGnemV35
GW4日目


釧路


「以上を持ちまして、本日のライブは終了になります!」

「ありがとうございました!!」

ワーーー!!

「では最後に、締めくくりとしてSaint Snowの鹿角理亞さんから!」

「理亞さん、どうぞ!!」

キャーー!!  リーーーアチャーーーン!!  コッチミテー!


理亞(やりづらい……こういう空気、苦手)
0186◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2020/01/23(木) 12:14:52.65ID:JGnemV35
理亞「え……っと、今回の北海道ライブツアーはこの釧路が最後になりましたが」

理亞「みなさん楽しんでいただけたでしょうか」

オーーーーーーー!!

理亞「今年からは姉の聖良に代わり、私が引き継ぐ形となりました」

理亞「鹿角聖良のファンだったという人も大勢いたかと思います。そのうえでこのGWという限られた期間の中で」

理亞「忙しくもお越しくださった皆様には感謝しかありません」

理亞「そして複数の会場のどこで何を披露するべきなのか、どうすれば盛り上がる構成になるのか」

理亞「私たちを含むスクールアイドル全員が考えを凝らした結果」

理亞「こうして成功に繋がったことを、大変喜ばしく……」


……

0188◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2020/01/24(金) 16:00:42.74ID:gb4AWfIH


鞠莉「えーでは! 北海道ライブツアーでの成功を祝しまして!!」

「かんぱーい!!」

カランッ

千歌「んぐ……んぐ……ぷはーっ! 生き返るー!」

曜「焼肉最高ー!」ハムッ

ルビィ「美味しいね、花丸ちゃん」パクッ

花丸「うん、マル、幸せずらぁ……」モグモグ

鞠莉「どんどん食べていいわよー! 満足するまでいっちゃって!」

鞠莉「頑張った皆に私からのご褒美デース!!」
0189◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2020/01/24(金) 16:01:28.85ID:gb4AWfIH
鞠莉「あ、すみませーん! これとこれ追加で!」

カシコマリマシタ

善子・梨子「……」

鞠莉「ほらそこ二人! もっと食べなさい!!」

善子「いや自分のペースでいいわよ」

梨子「食べ過ぎると後が怖そうだしね」

鞠莉「いいからほら! 野菜だけじゃなくお肉! ほら!」

千歌「そーだそーだ! ご飯ももっといけー!」

鞠莉「あんまり食べないとこっちのお肉もつかないわよ!」

善子「セクハラやめて」

梨子「猥褻です」
0190◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2020/01/24(金) 16:02:08.07ID:gb4AWfIH
ワイワイ

曜「あはは、また絡まれてる」

ルビィ「でも二人とももっと食べたほうがいいっていうのは分かるなぁ、たまに心配になるもん」

曜「それは異論なし、ルビィちゃんはバランスよく食べるねー」

ルビィ「ずっとそういう取り方してきたから」

曜「食事もしっかりしてそうだもんね、黒澤家って」

ルビィ「うん」

曜「栄養管理がちゃんと出来てるのって羨ましいなあ、でも」

花丸「……」パクパクモグモグ

曜「花丸ちゃんみたいに美味しいものを幸せそうに食べるっていうのも、ある意味理想かもしれないね」

ルビィ「ですね」
0191◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2020/01/24(金) 16:02:42.65ID:gb4AWfIH
善子「いやあれは食べ過ぎでしょ、消化スピードどうなってんのよ」

ルビィ「あれ、善子ちゃんこっち来たの?」

善子「逃げてきた」

曜「え、ということは……」

梨子「も、もう限界……」

曜「わー! 梨子ちゃん大丈夫!? 二人ともやりすぎだよこれ!!」

千歌・鞠莉「いやーつい」

曜「ついじゃないから!!」
0192◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2020/01/24(金) 16:03:14.69ID:gb4AWfIH
善子「ほんと、毎日よく飽きないわよねあの人達」フフッ

善子「ルビィはどう? ちゃんと楽しんでる?」

ルビィ「うん、楽しいよ」

善子「心ここにあらずって顔してるわよ」

ルビィ「! やっぱり善子ちゃんには敵わないね」

ルビィ「……あのね。ここに来る前、理亞さんと少し話してて」
0193◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2020/01/24(金) 16:03:48.30ID:gb4AWfIH
──


理亞「ふう……」

黒髪「お疲れさま、理亞ちゃん」

茶髪「最後の挨拶も問題なく出来てたよ」

理亞「ええ、無事に終われてよかった」

ルビィ「あの! 理亞さん……」

黒髪「あれ?」

茶髪「ルビィちゃんだ。Aqoursの」
0194◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2020/01/24(金) 16:04:22.73ID:gb4AWfIH
理亞「……」

理亞「二人とも、先行ってて」

黒髪・茶髪「う、うん」スタスタ

理亞「で、なに? 私忙しいんだけど」

ルビィ「えと、まずはね、私たちを招待してくれたことに改めてお礼したいなと思って」

ルビィ「今回は、参加させてくれてありがとうございました」ペコ

理亞「そんなこと? それならさっきあなた達の顧問にも同じこと言われたんだけど」

ルビィ「私からも直接、言いたくて」
0195◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2020/01/24(金) 16:05:06.95ID:gb4AWfIH
理亞「…他は?」

ルビィ「ライブ、凄かった……前に見たときよりずっと」

理亞「当然でしょ、言いたいことはそれだけ?」

ルビィ「え、うん」

理亞「何それ、馬鹿馬鹿しい」

ルビィ「そんな言い方……」

理亞「あれだけ私に煽られて、それでもここまでやって来て」

理亞「なのに、わざわざすることがお礼と褒めるだけ……あなた、私たちも負けないって宣戦布告すら出来ないわけ?」

ルビィ「!」

理亞「さっき話に出した顧問は言ってたわよ、あなたと違って私に堂々とね」
0196◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2020/01/24(金) 16:05:54.67ID:gb4AWfIH
理亞「まだ去年の大会のときの方が威勢があったんじゃないの?」

ルビィ「それは……」

理亞「……ならこっちが宣言の手本を見せてあげる」

ルビィ「え?」

理亞「黒澤ルビィ、あなた今年の夏にある特別な行事を知ってる? 言っておくけどオリンピックじゃない」

ルビィ「ラブライブ!サマーフェスティバル2020のことだよね」
0197◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2020/01/24(金) 16:06:43.22ID:gb4AWfIH
理亞「流石にそれくらいは知ってるのね」

ルビィ「認可が下りた全国の会場で各地のスクールアイドルがデュオ、トリオ、グループの三つの中から参加したい項目を選んで」

ルビィ「開催期間中、各部門で競いあうお祭り型のイベント…通称フェスライブ」

理亞「そう、今年のフェスは東京オリンピックの開催もあって去年よりずっと規模が大きい、開催期間もいつもの二倍」

理亞「ラブライブの大会を除けば、それこそ今年一ってくらいには盛り上がるスクールアイドル夏の祭典」

理亞「あなたたちは去年参加していなかったみたいだけど」

ルビィ「……」

理亞「今年も私は、デュオで参加するつもり。そしてそこでトップを取る」

ルビィ「!」
0198◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2020/01/24(金) 16:08:28.84ID:gb4AWfIH
理亞「北海道の人たちはもう私たちのことを認めてくれている、だから今度は全国の人たちに」

理亞「姉様がいなくても、私はやっていけるっていうことをこのフェスで証明してみせる」

理亞「あなたたちが大人しく、のらりくらりとしている間にね」

ルビィ「─!」カチン

ルビィ「そんなことないっ!! 私たちだって!」

理亞「だったらそっちも証明すればいい、今度こそ参加して成果を上げてみればいい」

理亞「けど私は、仮に同じ舞台に立ったとしても」

理亞「意志の弱いあなたなんかに負けるつもりはないし、そのイメージすら微塵も湧いてこないけどね」
0199◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2020/01/24(金) 16:09:05.97ID:gb4AWfIH
ルビィ「〜〜〜〜ッ!!」

理亞「それだけは言っておくから、さよなら」


スタスタ


ルビィ「……」

ルビィ「…………るよ」

意志の弱いあなたなんかに

ルビィ「わかってるんだよ……そんなの……」ギュゥ


──
0200◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2020/01/24(金) 16:09:42.52ID:gb4AWfIH
ルビィ「─そこで言われたこと、ちょっとモヤっとしてたんだ」

善子「そっか……ねえルビィ」

ルビィ「なに?」

善子「明日帰ったらさ、久しぶりに私とデートしない?」

ルビィ「え? いいけど」

善子「私もね、今少し悩んでることがあってスッキリしてないのよ」

善子「でも貴女と一緒に全然関係ないこと思いっきりやって、楽しめたら」

善子「それだけで、また頑張れそうな気がするから」
0201◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2020/01/24(金) 16:11:33.60ID:gb4AWfIH
ルビィ「…そうだね、ルビィも」

ルビィ「善子ちゃんと一緒に買い物とか行きたい」

善子「じゃあ決まりね」

ルビィ「うん、楽しみにしてる」

花丸「ふぅー、ごちそうさまずら」

ルビィ「はい、お粗末さまでした」

善子「口のご飯粒、ちゃんと取りなさいよ」

千歌「あ、ちなみに今のごちそうさまはご飯の完食と二人のイチャイチャを見たのをかけた……」

梨子「説明しなくて、いいから…」

曜「梨子ちゃん無理しないで」
0202◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2020/01/24(金) 16:23:25.61ID:gb4AWfIH
取りあえずここまでです、続きは近いうちに
0205名無しで叶える物語(SB-iPhone)
垢版 |
2020/01/24(金) 17:21:17.27ID:9B7tZNSy
1年の時のイザコザでそのまま自然消滅でもしたのかってくらい関係が薄くなってた感あったけど
交際は継続したままだったのね
0207◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2020/01/25(土) 07:01:14.37ID:FmzTPeOq
そしてGW5日目、最終日


曜「戻ってきたねー! 久々の新千歳!」

梨子「久々って言っても、まだ四日しか経ってないんだけどね」

鞠莉「それだけ濃密な時間だったってことよ、それも今日で終わりになっちゃうけど」

鞠莉「ねえ出発までまだ時間があるから、今のうちに色々回ってきたら?」

善子「そうね、今までそんな余裕なかったし」

ルビィ「クラスのみんなにお土産買っていこうよ」
0208◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2020/01/25(土) 07:01:55.45ID:FmzTPeOq
千歌「ねえ鞠莉ちゃん、ちょっといいかな」

鞠莉「どうしたの千歌っち」

千歌「お願いしたいことがあって」

千歌「私、帰る前に函館に寄りたいんだ」

鞠莉「函館に?」

千歌「確かめたいことがあるの」

鞠莉「……いいわよ、私も同行するわ」

鞠莉「とりあえず私たちの分はキャンセル入れて、他の四人は梨子に任せておけば大丈夫でしょう」

千歌「ありがとう鞠莉ちゃん!」
0209◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2020/01/25(土) 07:03:21.16ID:FmzTPeOq
─函館


鞠莉「で、千歌っちの確かめたいことって何?」

千歌「それは……」

ワーーー!!

鞠莉「? なにかしら」

千歌「ライブだ、Saint Snowの」
0210◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2020/01/25(土) 07:03:59.55ID:FmzTPeOq
鞠莉「あら本当、よくやるわねツアー自体はもう終わったっていうのに」

千歌「……」

「ありがとうございました!」

アンコール! アンコール!

千歌「……鞠莉ちゃん、あれだよ」

鞠莉「なにが?」

千歌「私が確かめたかったこと」

千歌「ありがとう鞠莉ちゃん、おかげでハッキリ分かったよ」
0211◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2020/01/25(土) 07:04:48.54ID:FmzTPeOq
千歌「……私、内浦の人たちに恩返ししたい」

鞠莉「What's? どうしたのいきなり」

千歌「今回のライブツアーとさっきの理亞ちゃんたちのライブを見て、思ったんだ」

千歌「私たち、あまり内浦の人たちに感謝とかしていなかったんじゃないかなって」

千歌「北海道に行く前も、何もないとか、人が集まらないとか、結局身内だとか」

千歌「そんな、自分たちのことしか考えていないようなこと言ってた」

鞠莉「……そうね、今思えば私も」

鞠莉「Aqoursの発展のためとはいえ、失礼なことを口にしていたかもしれないわ」
0212◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2020/01/25(土) 07:06:12.66ID:FmzTPeOq
千歌「理亞ちゃんたちが来た時の地方の人たちの反応、私…ずっと見てたんだけどね」

千歌「皆嬉しそうで、本当に心待ちにしていたのが分かって……」

千歌「理亞ちゃんもその人たちの期待に全力で応えようとしてるのが伝わって、本当に凄いなって思った」

千歌「ただ単に優勝したからってだけじゃないんだ、理亞ちゃんは……いや聖良さんも」

千歌「この場所を、北海道のことを、大切に想っているから」

千歌「だからこんなに、応援してくれる人がいるんだよね」

明日のライブが大したことなかったら、承知しないから

鞠莉「……」
0213◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2020/01/25(土) 07:06:45.11ID:FmzTPeOq
千歌「PVを作ろう、私たちがメインじゃない」

千歌「内浦の良さを知ってもらうためのPVを」

千歌「他のどんなことよりも、私は今それが一番やりたい」

鞠莉「……賛成、皆にも伝えましょうか。勿論帰ってからじゃなくて」

千歌・鞠莉「今すぐ!」

千歌「だよね!」ニコッ!
0214◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2020/01/25(土) 07:07:26.93ID:FmzTPeOq



曜「たっだいまー!!」

むつ「おかえり! どうだった北海道?」

曜「最高だったよ! ね、梨子ちゃん!」

梨子「うん、すごく楽しかった」

よしみ「いいなあー私たちも行きたかったなあー」

いつき「ねー」

曜「あははっ! それでね急なんだけど」

梨子「皆に協力してほしいことがあるの」

曜・梨子「PV撮影で!」

よいつむ「???」
0215◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2020/01/25(土) 07:08:14.48ID:FmzTPeOq
善子「全く、久々のデートだっていうのに」

ルビィ「ね、衣装はこんな感じのがいいかなぁ?」

善子「それだと地味じゃない?」

ルビィ「うーん、じゃあ他に良さそうなものは……」エーット…

善子(まさかPVで使う衣装選びに来るなんて、楽しいからいいんだけど)

ルビィ「善子ちゃん?」

善子「ほら早く決めるわよ、そんな調子じゃ先にお店が閉まるわ」

善子(それに)

ルビィ「えへへ、そうだね」

善子(ちょっとずつだけど、笑うようになってきたしね)ホホエミ
0216◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2020/01/25(土) 07:09:22.45ID:FmzTPeOq
花丸「──っていう感じかなあ、GWであったことは」

花丸「それでね今は千歌ちゃんから連絡来て、内浦の人たちにも協力をお願いしながら」

花丸「PV作りの準備に取り掛かっているところずら」

『休む間もありませんわね』

花丸「うん、でもみんな楽しそうだよ。もちろんマルも」

『そうですか』

『ありがとうございます花丸さん、毎回こうして教えてくださって』

『鞠莉さんは忙しい身ですし、近況を聞けるのが貴女くらいしかいなくて』
0217◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2020/01/25(土) 07:10:03.41ID:FmzTPeOq
花丸「ううん、気にしないで。マルは全然迷惑じゃないから」

『そう言ってもらえるとこちらとしても助かりますわ』

花丸「また何かあったら教えるね」

『はい、ではまた』

花丸「よし、マルも頑張らなくちゃ」

花丸「でもその前にこっちの方を済ませないとね」スッ


── 黒澤家之墓 ──


花丸「ただいま、アオちゃん」
0218◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2020/01/25(土) 07:11:12.16ID:FmzTPeOq
それから二週間後……


ブーッ ブーッ

理亞「姉様から……もしもし」

『もしもし理亞? Aqoursの新しいPVはもう見た?』

理亞「見たけど」

『そう、流石に早いわね』

理亞「別にそんなことない、普通」
0219◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2020/01/25(土) 07:12:14.14ID:FmzTPeOq
『なら、そのPVを見た人たちの評価は?』

理亞「それも確認した、どこも高く評価してる」

『まだまだ伸びるわよ、あれは』

理亞「……」

『肝心のAqoursが映っている時間はとても少なくて、映像のほとんどが内浦の魅力や景色で構成されてる』

『そういうの最近あまり見なかったから、余計目立ったのはあるかもね』

『でも私は、あのPVを見てもっと好きになったわね今のAqoursのことが』

『そんな感じの人、他にもたくさんいるんじゃないかしら』
0220◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2020/01/25(土) 07:13:16.99ID:FmzTPeOq
『理亞、あなたはどう思う?』

理亞「そうね……まあ」

理亞「認めてあげなくもない」

『相変わらず厳しいのね』

理亞「姉様があの人たちに甘いの」

『それは否定できないわね、でも仕方ないでしょ』
0221◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2020/01/25(土) 07:14:24.43ID:FmzTPeOq
『彼女たちには期待してるもの、あなたのライバルとして』

理亞「ライバル?」

『ええ』


理亞「……」カチッ

〜♪

ルビィ『気持ちだけ…ほかになにもない?』

理亞「……ふん」

理亞「なればいいけど、本当になれるものなら」
0222◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2020/01/25(土) 07:15:31.95ID:FmzTPeOq
鞠莉「みんなー! 朗報よー!」

鞠莉「ついに私たちのPVが急上昇ランク! 一位取ったわよ!!」

鞠莉「SNSでも大量拡散! 内浦の公式サイトのアクセスも凄い伸びだって!!」

千歌「お…」

曜「おお……」

千歌・曜「おおおおおおおおおおお!!!??」

千歌・曜「ぃ…やっっったーーーーーー!!」ダキツキ

ルビィ「ち、千歌さん、曜さん……苦しいです…」

善子・花丸「よしっ!!」ハイタッチ
0223◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2020/01/25(土) 07:16:05.90ID:FmzTPeOq
梨子「よかった、本当に」

鞠莉「梨子は少し不安だった?」

梨子「そんなわけじゃないんですけど」

鞠莉「冗談よ」

梨子「またそうやって……」
0224◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2020/01/25(土) 07:17:15.57ID:FmzTPeOq
鞠莉「夢で夜空を照らしたい、か……いい曲よね。本当に」

梨子「ありがとうございます。とは言っても私の功績なんてほとんどないようなものですけど」

梨子「私はただ、皆の気持ちを形にしただけですから」

鞠莉「それだけでも十分凄いのよ」

梨子「そうでしょうか」フフッ

梨子「…今回は、思っていた以上にいい収穫になったんじゃないですか?」
0225◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2020/01/25(土) 07:17:59.53ID:FmzTPeOq
鞠莉「ええ、最初は経験を増やすため、成長のためって目的があったけど」

鞠莉「それよりも大事な、地元の人たちのことを考える気持ち」

梨子「はい、私たちが日々費やしていく時間の中で忘れかけていた大切なもの」

梨子「それをこの前のGWを通じて思い出させてもらいました」

鞠莉「改めてダイヤや聖良たちに感謝しなきゃね」

鞠莉「私にとってもあなた達にとっても、それぞれが自分自身のことを見つめなおすいい機会になったわ」

鞠莉「それに初めて、6人全員の気持ちが一つになった歌を歌えたと思わない?」

梨子「…っ……はい!」

鞠莉「いい笑顔ね、素敵よ」
0230◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2020/01/26(日) 13:17:02.03ID:ZJ0Tu3RX
千歌「よーし、この調子でもっと頑張っていこー!」

「おー!」

ルビィ(私も、練習頑張らなくちゃ)

ルビィ「ねえ善子ちゃん」

善子「ん?」

ルビィ「あのね、この後自主練しようと思ってるんだけど」

善子「……ふーん」

善子「ちょうどよかった、私もそのことでルビィに言いたいことがあったのよ」
0231◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2020/01/26(日) 13:17:32.17ID:ZJ0Tu3RX
ルビィ「え?」

善子「ルビィ、悪いけど私はしばらく貴女の練習には付き合えないから」

善子「ちょっとやることが出来たの」

善子「練習するなら一人か、他の人を誘ってちょうだい」

ルビィ「そ、そっか……分かったよ」

ルビィ「今までありがとうね、練習に付き合ってくれて」

善子「いいのよ別に、私が勝手にやってただけなんだし。じゃあね」

ルビィ「あ、うん……」
0232◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2020/01/26(日) 13:18:10.73ID:ZJ0Tu3RX
梨子「ルビィちゃん、どうかしたの?」

ルビィ「えっと善子ちゃんを練習に誘おうとしたんだけどしばらく一緒にはやらないって断られちゃって」

梨子「そっか、善子ちゃんが」

梨子「なら私が練習に付き合うわよ」

ルビィ「いいの?」

梨子「ルビィちゃんがよければだけど」

ルビィ「もちろん、嬉しいです」

梨子「よろしくね、そうだ終わったらケーキ食べに行きましょう。私のおごりで」

ルビィ「いいの!? ありがとう梨子さん!」

梨子「PVも上手くいったし久しぶりにルビィちゃんと二人だけになれたんだもの、景気よくいかないとね」ニコ
0233◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2020/01/26(日) 13:18:41.99ID:ZJ0Tu3RX
善子(梨子が一緒にやるんだ……なら大丈夫そうね)

曜「あれ、善子ちゃん今日は練習いいの?」

善子「いいえやるわよ」

曜「そうなの? でもルビィちゃんの姿が見えないけど」

善子「今日から別々でやるからね、私も相手を探しに来たところ」

曜「へえ〜善子ちゃんのご指名は一体誰に「貴女よ」

善子「曜、私の練習に付き合ってくれない?」

曜「……私?」キョトン
0234◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2020/01/26(日) 13:19:26.73ID:ZJ0Tu3RX
鞠莉(それぞれが自分を見つめなおし、また新しく動き始めた)

ルビィ「」

鞠莉(片方は成長)

善子「」

鞠莉(もう片方は変化を求めて)

鞠莉(そのお互いの行動がこれからどんな形で交わっていくのか、誰にも分かりはしないけど)
0235◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2020/01/26(日) 13:20:01.43ID:ZJ0Tu3RX
千歌「花丸ちゃんラスト10本! 頑張れー!」

花丸「な、なんでマルいきなり走らされてるずら……」

千歌「私たちもなんかやったほうがいいと思って」

鞠莉「フフッ……全く、どこもかしこも」

鞠莉「羨ましくなるような青春かましてくれちゃって」

鞠莉(あなた達はそれでいい。迷っても、悩んでも、進み続けなさい)

千歌「おーい! 鞠莉ちゃんもこっち来なよー!」

鞠莉「いいわよ私は」

鞠莉「ちゃんとここで見てるから、ね」
0236◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2020/01/26(日) 13:20:38.21ID:ZJ0Tu3RX
─6月


東京


ダイヤ「はい、はい……そうですか。ええこっちも変わらず」

ダイヤ「え? ええ、そのつもりですけど……成程、分かりましたわ」

ダイヤ「こちらも楽しみにしています」

ダイヤ「はい、ルビィにもよろしく伝えておいてください……ではまた」

果南「花丸ちゃんから?」

ダイヤ「ええ、5月以降Aqoursは順調に一歩ずつ進んでいると」

ダイヤ「最近は他の学校とも一緒に練習を行ったりしているそうですわ」

果南「へえー皆頑張ってるんだね」
0237◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2020/01/26(日) 13:21:10.82ID:ZJ0Tu3RX
果南「ねえダイヤ、夏休み入ったら向こうに帰るんでしょ?」

ダイヤ「それはもちろん」

果南「千歌たちにも顔見せに行こうよ、話したいこともあるし」

ダイヤ「そのことなんですけど、顔見せ程度では終わらないかもしれませんわよ」

果南「どういうこと?」

ダイヤ「先ほどの電話で夏休み合宿の協力を私たちにしてほしいと、鞠莉さんから言伝があったみたいで」

果南「あーそうか合宿ね、すっかり忘れてた」

聖良「忘れてるのはそれだけですか?」
0238◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2020/01/26(日) 13:21:47.18ID:ZJ0Tu3RX
果南「え?」

聖良「お昼ご飯、もう出来てますよ」

果南「本当だ、ごめんすぐ食べる」

聖良「全く、わざわざもう一回作ったっていうのに」

果南「ごめんって、美味しいよ聖良」

聖良「はあ……あ、そうだダイヤさん」

ダイヤ「何でしょう?」

聖良「先ほどAqoursのみなさんが合宿を行うと聞きましたけど」

聖良「こっちにもそのことで面白い話が来ていますよ」

ダイヤ・果南「?」
0239◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2020/01/26(日) 13:22:32.54ID:ZJ0Tu3RX
千歌「はい! 今日の練習はここまで!!」

「お疲れー!」


ーー♪ ♪♪♪


鞠莉「ん? 電話……ダイヤから?」

鞠莉「ハーイお電話どうも貴女のマリーでーす! あ、そういうのいらない?」

鞠莉「え? ええまだ皆いるわよ、今ちょうど練習が終わったところで」

「??」

鞠莉「ちょっと待って、皆にも聞こえるようにするから」

スッ

鞠莉「全員こっち来て、ダイヤから何か話があるみたい」
0240◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2020/01/26(日) 13:23:12.09ID:ZJ0Tu3RX
千歌「おおー! ダイヤさん久しぶりー! 元気だった!?」

『はい、千歌さんもお変わりないようで』

ルビィ「お姉ちゃん、大学の方はどう?」

『心配しなくても大丈夫よ、ルビィこそちゃんとしてる?』

ルビィ「うん、なんとか」

『そう、梨子さんもこの子の面倒を見てくれてありがとうございます』

『花丸さんから話は聞いていますわ、最近はよくルビィの練習に付き合ってくれているとか』

梨子「そんな、お礼を言われるほどのことじゃないです」
0241◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2020/01/26(日) 13:23:52.94ID:ZJ0Tu3RX
鞠莉「ダイヤ、そろそろ」

『そうですわね、世間話もいいですけど流石に本題に入りましょうか』

『さて、それでまずは一つ確認しておきたいことがあるのですが』

『皆さんは夏休み期間に行われるスクールアイドル選抜強化合宿のことをご存知でしょうか?』

曜「うん、鞠莉ちゃんから聞いたから知ってるよ」

曜「全国から各校1人ずつ選ばれた、計30人のスクールアイドル達で来月末の7月25日から」

曜「8月10日にまで渡る17日間!東京の体育館で行われる、超!長期合宿のことだよね!」

『ちょうが一つ多い気がしますが……まあそれで合っています』
0242◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2020/01/26(日) 13:24:26.82ID:ZJ0Tu3RX
善子「光栄なことにAqoursもその30校のうちの1つに入ってるのよね」

花丸「でもまだメンバーの誰が選ばれるのか、分かってないずら」

梨子「向こうの決定を待つしかないからね、こっちからは決められないし」

『ええ、本来はそのはずなんですけど』

梨子「え?」

鞠莉「なに、もしかして違うの?」

『はい、今回話したかったのはその誰が選ばれるかの件についてです』
0243◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2020/01/26(日) 13:25:18.25ID:ZJ0Tu3RX
『手短に話しましょうか、これは聖良さんから伺ったのですけど』

『彼女は合宿メンバー推薦者の内の一人に入ってるんです』

千歌「嘘! 聖良さん凄い!」

善子「でも考えてみれば聖良って去年のラブライブ優勝者だし、当然っちゃ当然よね」

鞠莉「えっと、つまり私たちで合宿に行かせたい人を話し合いで決めて…その子を聖良に頼んで推薦してもらうってこと?」

『いいえ、その逆ですわ』

鞠莉「逆?」

『聖良さんが推薦したいAqoursのメンバーは既に決まっています』

『ただ、その最終的な判断はあなた達にも分かってもらえた上でしたいと、私はそう彼女から頼まれたんです』
0244◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2020/01/26(日) 13:25:58.52ID:ZJ0Tu3RX
千歌「聖良さんからの推薦……」ゴクリ

曜「一体誰が……」

梨子・善子「……」

『ではその推薦された人物を今から伝えますわね』

『……』

『ルビィ、貴女──』

『この合宿に参加してみる気はない?』

「!!」


ルビィ「え……私?」
0245◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2020/01/26(日) 13:26:40.96ID:ZJ0Tu3RX
花丸「わあ…ルビィちゃん凄いずらあ!!」

千歌「おめでとー!!」

鞠莉「congratulationルビィ!!」

ルビィ「で、でも……皆はいいの?」

ルビィ「それに夏休みにやるAqoursの合宿だって」

梨子「大丈夫よ、そっちは私たちに任せて」

善子「ルビィ、貴女がそんなこと気にする必要ないわよ」

善子「私はルビィの意見を尊重するわ、だから自分の気持ちに正直になって」
0246◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2020/01/26(日) 13:27:16.67ID:ZJ0Tu3RX
千歌「行ってきなよルビィちゃん!」

曜「私たちもこっちで頑張るからさ!」

ルビィ「善子ちゃん、みんな……」

ルビィ「…いく、行かせて」

『分かったわ。じゃあ向こうにもそう通しておくわね』

鞠莉「ならご両親の許可も必要よね、長期遠征になるわけだし」

鞠莉「ここは顧問として、私から黒澤の方に説明を…「いい」
0247◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2020/01/26(日) 13:27:50.82ID:ZJ0Tu3RX
鞠莉「え?」

ルビィ「いいよ、やらなくて」

ルビィ「全部自分で言うから」

鞠莉「…わかったわ、余計なことはしない」ニコ

鞠莉「というわけだから、そっちもよろしくね〜ダイヤ♪」

『え、ええ…了解しました。ではまた』

鞠莉「チャオー」
0248◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2020/01/26(日) 13:28:38.95ID:ZJ0Tu3RX
ルビィ「私が、東京の合宿に……」

ルビィ(行くんだ、行けるんだ……!)

花丸「ルビィちゃん、嬉しそうだね」

善子「それはそうでしょ、こんな機会そうそうあるものじゃないし」

善子「ルビィにとっては私たちより尚更、興味が強かったんだから」

千歌「んーでもさ、どうして聖良さんはルビィちゃんを選んだんだろうね?」

曜「確かに、何か理由でもあるのかな?」

鞠莉「いいじゃないどっちでも、とにかく今はあの子を応援してあげましょう」

梨子「そうですね」

鞠莉「さ、私たちも来月に向けて気を引き締めていくわよー!」

「おーーー!!」
0249◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2020/01/26(日) 13:30:02.03ID:ZJ0Tu3RX
そして一ヶ月後……7月下旬

千歌「きっったーーーー!! 遂に来たよー! このときが!!」

曜「待ちに待った夏休み!! 突入であります!」ヨーソロー!

梨子「二人とも朝から元気ね……昨日あんなに夜更かししたのに」フワァ

善子「でもちゃんと集合時間には間に合うのね」

梨子「初日から遅刻は駄目でしょう」

善子「まあね」

花丸「あ、鞠莉さんが来たよ」
0250◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2020/01/26(日) 13:31:19.80ID:ZJ0Tu3RX
鞠莉「お待たせ、みんな集まってるわね」

鞠莉「さて、分かってると思うけど今日から夏休み」

鞠莉「そして記念すべき合宿の一日目! ということで」

鞠莉「あなた達をサポートしてくれるスペシャルゲストをご紹介するわ! さあさあご覧あれ!」

果南「や、みんな久しぶり」

ダイヤ「鞠莉さん、なんですかその前振りは」

千歌「おー! 生果南ちゃんに生ダイヤさん!」

梨子「千歌ちゃん言い方」

善子「こうして直接会うのは本当に久々ね」

曜「あれ、待ってその後ろにもう一人誰か……あ!」

聖良「お久しぶりです皆さん、私もこっちに来てしまいました」
0251◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2020/01/26(日) 13:32:05.46ID:ZJ0Tu3RX
花丸「せ、聖良さんずら!」

聖良「今回は私も皆さんの合宿に協力させてもらうことになりました」

聖良「よろしくお願いします」

千歌「こちらこそ! 聖良さんが来てくれるなんてすっごく心強いです!!」

曜「でもSaint Snowの方はいいんですか?」

聖良「もちろん一度北海道の方にも顔を出しには行きますけど、あちらには優秀なコーチもいますし基本はこっちを手伝うつもりです」

聖良「それに理亞には私よりももっと適任な人がいますから、心配いりませんよ」

千歌・曜「?」
0252◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2020/01/26(日) 13:32:54.49ID:ZJ0Tu3RX
ダイヤ「……」キョロキョロ

ダイヤ「ルビィは、いないみたいね」

梨子「ルビィちゃんならもう東京に行きましたよ」

ダイヤ「!」

梨子「昨日空港でみんなで見送ってきましたから」

ダイヤ「そうですか……」

梨子「多分、心配いらないと思いますよ」

ダイヤ「え?」

梨子「不安そうな表情じゃなかったので」クス

ダイヤ「梨子さん……」

梨子「きっと今頃、向こうで頑張っていますよ」
0253◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2020/01/26(日) 13:34:07.94ID:ZJ0Tu3RX
─東京


ルビィ「……」

ルビィ「ど、どうしよう……迷っちゃった」

ルビィ「ちゃんと地図を見ながら向かってるはずなのに……」

ルビィ「なんで東京ってこんなに複雑なのかなぁ……?」

ルビィ「えっと、とにかく何か目印を探して……あれ?」

理亞「……」ウロウロ
0254◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2020/01/26(日) 13:34:55.38ID:ZJ0Tu3RX
ルビィ「あの」ポン

理亞「ひっ!!?」バッ

ルビィ「やっぱり理亞さんだよね?」

理亞「黒澤ルビィ……っ…いきなりどういうつもり?」ギロ

ルビィ「ご、ごめんなさい驚かせるつもりはなくて」

理亞「もういい、それより……なんでこんなところにあなたがいるの」

ルビィ「私はその、合宿に呼ばれて」

理亞「何、あなたも?」

ルビィ「じゃあ理亞さんも? ……ってそれはそうだよね、呼ばれないわけないもん」
0255◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2020/01/26(日) 13:35:31.14ID:ZJ0Tu3RX
ルビィ「でもそれならなんでここに? ……もしかして」

理亞「私は迷ってなんかない!!」

ルビィ「まだ何も言ってないけど」

理亞「……あ」

ルビィ「……えーっと、理亞さん」

理亞「なに」

ルビィ「一緒に行かない? もしかしたらそっちの方が早く着くかもしれないし」

理亞「……仕方ないわね」
0256◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2020/01/26(日) 13:36:12.92ID:ZJ0Tu3RX
……


ルビィ「で、ここを右に曲がって…」

理亞「違う、ここは真っ直ぐ」

ルビィ「いや右だよ」

理亞「だから真っ直ぐだって」

ルビィ「さっきもそれで間違えたじゃん!」

理亞「今度は合ってる! 真っ直ぐに進んで!」

ルビィ「ううん駄目! 曲がるから!」

理亞「ちょっと!」
0257◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2020/01/26(日) 13:36:48.76ID:ZJ0Tu3RX
ルビィ「……あ、あれ?」

理亞「だから言ったでしょ! 真っ直ぐ行きなさいって!」

理亞「何やってるの! 急がないと私たち合宿に遅れるのよ!!」

ルビィ「ま、まだ時間あるもん!」

理亞「だったらさっさとして!」

ルビィ「分かってるよ!」
0258◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2020/01/26(日) 13:37:29.37ID:ZJ0Tu3RX
そして数十分後……


バタバタバタ!


ルビィ「ここで本当に合ってるんだよね!?」

理亞「さっき見た! 間違いない!」

理亞「やっとたどり着いた!!」
0259◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2020/01/26(日) 13:38:16.08ID:ZJ0Tu3RX
ルビィ「でもまずいよ! 完全に遅刻しちゃってるよ!」

ルビィ「絶対もうみんな集まってるよねぇ!?」

理亞「当たり前! 初日に遅刻なんて考えられない!!」

理亞「あなたのせいで五分も遅れたでしょ!!」

ルビィ「理亞さんだって迷ってたくせに!!」

理亞「見えた! 多分あの扉!」

バンッ

ルビィ・理亞「すみません! 遅刻してしまいました!!」
0260◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2020/01/26(日) 13:39:09.47ID:ZJ0Tu3RX
シーーーン……


ルビィ・理亞「……?」


理亞(おかしい…遅刻してきたのは私たちだけなのに、これだけ静まり返ってるのに)

ルビィ(誰も私たちのこと見てない、注目されてないの?)

理亞(普通悪目立ちするはずなのに……全員、一体どこを見て……)

ルビィ(こんなに黙ってるんだろう……)

ルビィ・理亞「……!!?」
0261◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2020/01/26(日) 13:39:46.57ID:ZJ0Tu3RX
「あら、駄目よ初日から遅刻なんてしたら」

「今来た二人が最後みたいですね、これで全員集まりました」

「そう、じゃあそろそろ自己紹介といきましょうか」

理亞「う、うそ……なんで、こんな人が……ここに」

ルビィ「ほ、ほんとうに……本物……なの……?」

ツバサ「はい、今回この合宿の総責任者を務めることになりました」

ツバサ「元スクールアイドルA-RISEの、綺羅ツバサです。それと」

雪穂「その補佐を任されました高坂雪穂です。どうも」
0262◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2020/01/26(日) 13:40:27.57ID:ZJ0Tu3RX
ツバサ「さて、こちらの自己紹介も終わったことだし、まず私から一言みんなに」

ツバサ「今回開かれたこの合宿は当然、あなた達のために用意されたものだけど」

ツバサ「私自身もここで過ごすひと夏の時間を有意義なものにしたいと思ってるわ、お互いにいい思い出を作りましょう」

ツバサ「勿論手抜きは一切しないから全員心して取り組むように」



ツバサ「そういうわけでこれからよろしくね、次世代スクールアイドル諸君!!」
0263◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2020/01/26(日) 13:41:01.79ID:ZJ0Tu3RX
今回はここまでです、次回の更新は少し遅れます
0268名無しで叶える物語(SB-iPhone)
垢版 |
2020/01/28(火) 21:32:11.57ID:bw7Ozcsq
保守
0269◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2020/01/29(水) 12:23:05.42ID:esKrUocP
今日の夜か明日に更新します
0272◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2020/01/29(水) 23:58:10.59ID:esKrUocP
>>243
少し修正、大した違いはありませんが一応

善子「でも考えてみれば聖良って去年のラブライブ優勝者だし、当然っちゃ当然よね」



善子「でも考えてみれば聖良って前回のラブライブ優勝者だし、当然っちゃ当然よね」
0273◆YmvLytuhUo (やわらか銀行)
垢版 |
2020/01/30(木) 06:12:48.06ID:1gVbAcRM
「「「……………………」」」

ツバサ「……あら?」

ツバサ「ねえ雪穂ちゃん、なんか皆の反応が薄い…というより全くない気がするのだけど」

ツバサ「私の気のせいかしら」

雪穂「だから言ったじゃないですか、名前くらい公表しましょうって」ハァ

雪穂「あれは反応がないんじゃなくてビックリしすぎて固まってるだけですよ」
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています

ニューススポーツなんでも実況