そろりっち『××駅住みで今からごはん行ける方、連絡下さい!』
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曜「出会い系始めるなんて、私は不良になっちゃったよ〜…」
曜「なんて、ごはん友達を作る目的なんだから後ろ指さされることなんかないよね」
曜「上京して就職したのはいいけど、毎日一人だとごはん食べるのもなんだか面倒で後回しになっちゃうんだもんなあ」
曜「明日も仕事だし、一時間以内くらいで誰か連絡くれたらいいんだけど。とりあえず待ってる間ひまだし、YouTubeでも観てようっと」カチカチ…
ピロン♪
曜「お!やった、連絡来た!」
>>3『行けますよ』 ちかママ『行けますよ』
曜「むむ?なんだか釘宮さんみたいなハンドルネームでありますなあ」
曜「こんなにすぐ相手が見つかるなんて、さすが東京だね。沼津じゃちょっと考えらんないや」スマスマ
そろりっち『三十分後に駅前でいいですか?』
ちかママ『大丈夫ですよ〜』
そろりっち『楽しみにしてます!ゞ』
曜「よし、準備しよっと。なに食べようかな〜」ウキウキ… 三十分後…
曜「やっぱり十二月ともなると寒いな〜。暖かくしてきてよかった」
曜「今年は大雪で電車が止まるなんてことにならないといいけど」
曜「もうそろそろ来るかな?」キョロキョロ
そろりっち『ブルーのマフラーを巻いてます。ちかママさんはどんな格好ですか?』
曜「送信っと…」
???「あ、みーつけた」
曜「むむ!釘宮さんみたいな声が聞こえる!」ビビッ 曜「『近くまで来てますか?声をかけてもらえると助かりま──』」スマスマ…
ガバッ
曜「うわっ!?」
???「だーれだ?」
曜「その声は、ち…ちかママさんですか…?」オロ
千歌ママ「正解でーす♪」パッ
曜「もう、びっくりするじゃないですか…」
千歌ママ「うふふ、ごめんなさい。あの人だーって思ったら、いたずらしたくなっちゃって」
曜「まったくもう…って、あれ?」
曜「>>11」 曜「あれ…?あれれのれ………??」
千歌ママ「?」
曜 マジマジ…
千歌ママ キョトン
曜 ジロジロ…
千歌ママ「……」
曜 ジーーーッ
千歌ママ「♪」クルリン
曜「ろ…ロリ美少女であります!!」
千歌ママ「いやだそんな、誉めてもなにも出ないよ」
曜「むしろ私の鼻から血が出そうです!!」
千歌ママ「それは大変だね〜」 千歌ママ「さ、混み始める前にお店に入っちゃおうよ」
曜「は、はいっ!」
千歌ママ「お店って決めてくれてるの?」
曜「も…もちろんです!」
千歌ママ「さすが、かっこいい。きちんとエスコートしてね」スルリ
曜 (お…おほーーーーーっ!ロリ美少女と腕を組んでしまったでありますぅ!)
千歌ママ ニコニコ
曜 ドキドキ…
曜「………っ」
曜 (お店、決めてないなあ…)
どうする? >>15 曜 (よ、よし…ッ!ここは格好よくエスコートしてちかママさんにいいところを見せなきゃ!) フンス
曜「行きつけの焼鳥屋さんに──」
千歌ママ「うん」
曜「──って、あ…」
曜 (あっぶな!!未成年を居酒屋に連れていっちゃうところだったよ!)
曜「と思ったけど、もっと色々なものを食べられるお店がいいですよね」アセ
千歌ママ「そうだね。そろりっちさんがよく行くお店に連れていってほしいな」
曜「りょ、了解でありますっ!」ゞ
曜「こっち!」ギクシャク
千歌ママ「は〜い♪」トコトコ
曜 (なんだか妙に雰囲気があって色っぽいなあ、ちかママさん…) ソワソワ… 焼肉きんぐ
曜「ここにしましょう!」
千歌ママ ポカン…
曜「焼肉、その、好きじゃないですか…?」
千歌ママ「ううん、そんなことないよ。家族以外と焼肉なんか行ったことないから、楽しみだなって」ニコッ
曜「そ…そっか!」パァ
曜「曜ちゃんが焼肉のなんたるかを教えてあげるよ!行こう!」
千歌ママ「うん♪」
千歌ママ (表情がころころ変わって面白いな〜) 「ご注文はお決まりですか?」
曜「はい、えっと」
千歌ママ ニコニコ
曜「きんぐコース二つでお願いします」
千歌ママ「一人は小学生でーす」
曜「えっ!!?」ギョッ
「あ、はい、小学…生……?」
曜「じょ、冗談…ですよ、ね…?」
千歌ママ「冗談です。一般料金でお願いしまーす」
曜 ホッ…
店員 ホッ…
千歌ママ (押せば通じたのかな?) ワイワイ ガヤガヤ…
千歌ママ「随分賑やかだねえ。焼肉を食べにきて仏頂面する人なんかいないもんね」キョロキョロ
曜「…」
曜 (小学生…は、ないとしても…)
千歌ママ ロリンッ
曜 (中学生くらいなら、あながち…)
曜 (いやでも、う〜ん…あのサイト年齢確認もするし、言動も結構大人びてるし、大学生だよね…)
千歌ママ「そろりっちさんは明日もお仕事なの?」
曜「は、はい。やっと水曜日かと思うとげんなりしちゃいますね」アハハ…
曜 (…あ、そうだ!)
曜「ちかママさんも明日は、明日は──一限から講義ですか?」
千歌ママ「>>24」 千歌ママ「そろりっちさん…」
曜「はい?」
千歌ママ「お名前の由来はなに?」
曜「え?えっと、名前…?」
千歌ママ「『そろりっち』、って」
曜「ああ…」
曜「えへへ、恥ずかしながら私独り身なので、独身貴族を皮肉ってみたんですけど」ハハハ…
千歌ママ「ふ〜ん」
曜「…えっと…?」
千歌ママ「『っち』って、なんだか闇を感じるね」
曜「!?」グサッ 千歌ママ「いやね、うちの娘──じゃない、私の友達も自分のことを『っち』なんて付けて呼ばせようとするものだから、そういうのは自分で言い始めるものじゃないって窘めたんだけど…」
千歌ママ「最近はやってるのかな?…あら?」
曜「うう…」←大ダメージ!
千歌ママ「どうしたの?」
曜「な、なんでもないですよ…なんでも…ちょっと自己嫌悪というか…」ズーン…
千歌ママ「?」
「カルビお待たせしましたー」
千歌ママ「あ、お肉来たよ!」
曜「はは…食べましょうか」
曜 (あれ?なにか聞こうとしてたような…) 千歌ママ「その山盛りのレタスはなに?」
曜「これはレタスじゃなくてサンチュっていうんですよ。こうやってお肉をタレにつけて、サンチュで巻いて…」マキマキ
曜「食べる!」パクッ
曜「美味しい!」
千歌ママ「へー、私もやってみようっと」マキマキ…
千歌ママ「あれ?うまくできない、すぐ広がっちゃう」
曜「茎を折っちゃうといいですよ、えい」パキ
千歌ママ「わ、巻けた。すごいねそろりっちさん」
曜「え、えへへ…そんなたいしたことじゃ」テレテレ 千歌ママ「じゃあはい、あーん」ンッ
曜「え?」
千歌ママ「早く、食べさせて。お肉が冷めちゃうよ」ンー
曜「そ、そろぉ…!?」ドッキーン
千歌ママ ンーッ
曜 (こ、こんなロリ美少女が…お口を、んーって…!んーってやってる…!こんな光景を誰かに見られたら……!)
曜「あ、あーん…」プルプル…
千歌ママ「あむっ」パクッ
千歌ママ「…ほんと、美味しい!」パァ
曜 (ちかママさんがくわえたお箸ちかママさんがくわえたお箸ちかママさんがくわえたお箸)
千歌ママ「そろりっちさん?」
曜「なっ!ななななななんでもないでありますっ!!!」バッ しばらくして…
曜「は〜、お腹いっぱい」タフー
千歌ママ「私、黒蜜きなこソフトにしようかな。そろりっちさんはなににする?」ワクワク
曜「まだ入るんですか!?私はいいや、もうギブです」ノシ
千歌ママ「えー」
曜「食べてていいですよ」
千歌ママ「甘いもの一人で食べたって美味しくないもん。そろりっちさんが食べないなら私も食べなーい」プイッ
曜「ええ…もう、困ったなあ…」
曜「じゃあ…フルーツゼリーなら食べれる、かな…」
千歌ママ「やった♪」ポチポチ
曜 (明日は朝ごはんいらないなあ) 「お会計6,556円です」
曜「ぅ」
曜 (そりゃそうだよね、焼肉の食べ放題コースを二人分…とは言えさすがに大学生に出させるわけには…) クッ
千歌ママ「…」
千歌ママ「カードでいいですか?」
「大丈夫ですよ」
曜「えっ、や、そんな、」アワワ
千歌ママ「いいからいいから。学生時代に戻ったみたいで楽しかったから、お礼もかねてね」
「暗証番号お願いします」
千歌ママ「はいはい」ピピ
曜 ポカン… 千歌ママ「うーん、楽しかったー」ノビー
千歌ママ「今日は誘ってくれてありがとう、曜ちゃん」
曜「へ、あれ?なんで名前…」
千歌ママ「ふふ、気づいてなかった?さっき自分で言ったよ」
曜「そうでしたっけ!?」//
千歌ママ「私も最寄りここだから、もしよかったらまたごはん行こうね」
曜「は、はい。ぜひ…………」
曜「ち、ちかママさん!」
千歌ママ「なあに?」
曜「>>35」 曜「私、その…」
千歌ママ「いいよ、ゆっくりで」
曜「はい…」
曜「私、就職で田舎から上京してきて、二年目になるんです。仕事はそれなりに覚えてきたし、休日も色んなところに行って遊んでみてます」
曜「でも、やっぱり、ごはんを一人で食べるのだけはいつも寂しくて。平日の夜、明日も仕事だなーって思いながら黙って噛み締めるごはんは、どこか味気なくて」
曜「だから、時間が合うときだけでいいからごはんを一緒に食べられる相手が欲しいなって思ったんです。なんでもない話をしながら同じものを食べて、またねって言える相手が」
曜「その手段がああいうサイトだったのはよくなかったかもしれないけど、でも、ちかママさんに会えて本当によかったです。また必ず誘います」
千歌ママ「うん」 曜「それで、その、最後に一つだけ聞いてもいいですか?」
千歌ママ「いいよ。なに?」
曜「…………っ」
曜「もしかして──」
千歌ママ「うん」
曜「もしかして、押せば──押せばヤれた流れですか!!?」ドーーン
千歌ママ「旦那がいて子持ちでもよければね♪」ウインクッ
曜「うおおおおおおおおお…っ!!!、………ぉぉぉ……………!?」
曜「………???っ、!?………………」
曜「……………………全然アリです!!!!!」
夜は長かった。
終わり ふと衝動で書きました
お付き合いいただきありがとうございました ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています