絵里「ボタン」
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絵里「何よこれ?」
にこ「私が聞きたいわよ。来たら置いてあったのよ」
『絶対に押すな』
絵里「これってボタンよね?」
にこ「うん。どこからどう見てもボタンね」
絵里「絶対に押すなって…」
にこ「なんで押しちゃいけないのよ?」 絵里「さあ?」
にこ「押したらなにがあるのよ?」
絵里「ん〜…別に配線とかもないし。ワイヤレスって訳でもなさそうだし。押しても大丈夫じゃない?」
にこ「じゃあ押してみてよ」
絵里「嫌よ」
にこ「なんで?押しても大丈夫なんでしょ?押してみてよ」
絵里「万が一があるじゃない」
にこ「万が一って?」
絵里「例えば…押したらビリっとするとか」 にこ「ビリっとするくらいなら押してもいいじゃない」
絵里「絶対に嫌よ。にこが押せばいいでしょ」
にこ「嫌よ。痛いの嫌いだし」
絵里「私だって同じよ」
にこ「でも少しビリっとするだけなんでしょ?いいじゃない」
絵里「その言葉そっくりそのまま返すわ」
にこ「じゃあ、じゃんけんで決めない?」
絵里「じゃんけん?」
にこ「そう。負けた方が押すって事で」 絵里「いいわよ」
にこ「決定ね。せーの。じゃーん」
絵里「けん」
ポン
絵里「ちょき」にこ「ぱー」
絵里「やった!」
にこ「なっ…そ、そんな」
絵里「それじゃあよろしくね」
にこ「いや…三回勝負じゃないの?」
絵里「違うわよ。そんな事言ってないじゃない」
にこ「でも、一回とも言ってなかったし」 絵里「わざわざ言う訳ないじゃない」
にこ「わざわざ言いなさいよ。勘違いするじゃない」
絵里「普通しないわよ。自分の都合の良いように言って…」
にこ「それにさ。よくよく考えたら本当に押していいのかな?だって絶対に押すなって書いてあるのよ」
絵里「それを言い出したら」
にこ「大変な事になったらどうするのよ」
絵里「大変って?」
にこ「爆発したりとか」
絵里「いや…まさか」
にこ「本当にあり得ない?可能性ない?」
絵里「それは…」
にこ「絶対に押すなって書いてあるのよ?」 絵里「そ、そんな物が部室にある訳ないじゃない」
にこ「でも事実用途不明なボタンが部室に置いてあるのよ?」
絵里「まあ…」
にこ「でしょ?絶対に押すなって書いてあるんだから押さないで放っておけばいいのよ」
絵里「でも…気にもなるのよね」
にこ「じゃあ押してみればいいじゃない。爆発するかもだけどね」
絵里「そんな訳…」 ガチャ
穂乃果「お疲れさまでーーーす!あれ?二人だけ?」
にこ「あっ、穂乃果」
絵里「穂乃果?」
穂乃果「にこちゃん。穂乃果の前にあって付けるのやめてくれないかな?アホって言われてる気分なんだよね」
にこ「あながち間違いじゃないわよ」
穂乃果「またまた〜。って何そのボタンは?」
にこ「なんか…部室に来たら置いてあったのよ」
穂乃果「ふ〜ん。絶対に押すなか…。えいっ!!!」
にこ「ちょっ、ちょっと!」
穂乃果「ん?」
絵里「何してるの!!!」
穂乃果「ボタンを押そうと…」 ガチャ
穂乃果「お疲れさまでーーーす!あれ?二人だけ?」
にこ「あっ、穂乃果」
絵里「穂乃果?」
穂乃果「にこちゃん。穂乃果の前にあって付けるのやめてくれないかな?アホって言われてる気分なんだよね」
にこ「あながち間違いじゃないわよ」
穂乃果「またまた〜。って何そのボタンは?」
にこ「なんか…部室に来たら置いてあったのよ」
穂乃果「ふ〜ん。絶対に押すなか…。えいっ!!!」
にこ「ちょっ、ちょっと!」
穂乃果「ん?」
絵里「何してるの!!!」
穂乃果「ボタンを押そうと…」 にこ「なんで?なんでいきなり押そうとしたのよ」
穂乃果「絶対に押すなって言われると押したくならない?」
絵里「いや…なるけど。なんの躊躇なくいけないわよ。普通…」
穂乃果「そうかなぁ?」
にこ「そうよ。いや…止める必要はなかったんだけど」 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています