ラブライブSS「食堂 音ノ木坂」
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ガラガラ
「いらっしゃい。おや?穂むらの旦那じゃない。珍しいね。明日休み?」
「えっ?明日もあるの。いやぁ、老舗は大変だねぇ」
「まあね。うちも休みなしでやってるけど貧乏暇なしって感じでね。今日だって花金なのに旦那が初めてのお客さんだよ」 「それで…今日はどうしたの?」
「え?娘さんと喧嘩しちゃったの?」
「旦那んところは二人だったよね?お姉ちゃんの方と喧嘩しちゃったの?」
「もう高校生?早いねぇ。ついこないだまでこんなに小さかったのに。どうりで歳を取るわけだ。いやね、最近腰が痛くてね。まあ、私の事はどうでもいいか」
「へえ。部活でアイドルを?時代だねぇ。ついこの間まで聖子だ明菜だ言ってたけどね。部活でアイドルをやる時代なんだ」
「しかし、あのお転婆ちゃんがアイドルなんて。そっか、そっか」 「うん。なるほど。そのアイドル活動に熱中するあまりお店の手伝いをしなくなって。つい怒っちゃったんだ?」
「まあ、旦那の寂しい気持ちは分かるよ。うちも娘だからね。もう嫁に行っちまってるけど高校生の時なんて反抗期でロクに口も聞いてくれなくてね…」
「子供の頃なんてお転婆でね。服なんていつも泥だらけにして帰って来て。随分心配もしたけどね。どこか心の中でホッとしてたんだよね」
「それが今じゃ…綺麗になっちまいやがってさ。あんなにお転婆だったのにさ」
「って旦那?そんな顔しないで。別に穂乃果ちゃんが嫁に行っちまったって訳ではないんだから」 「うん。なるほど。そのアイドル活動に熱中するあまりお店の手伝いをしなくなって。つい怒っちゃったんだ?」
「まあ、旦那の寂しい気持ちは分かるよ。うちも娘だからね。もう嫁に行っちまってるけど高校生の時なんて反抗期でロクに口も聞いてくれなくてね…」
「子供の頃なんてお転婆でね。服なんていつも泥だらけにして帰って来て。随分心配もしたけどね。どこか心の中でホッとしてたんだよね」
「それが今じゃ…綺麗になっちまいやがってさ。あんなにお転婆だったのにさ」
「って旦那?そんな顔しないで。別に穂乃果ちゃんが嫁に行っちまったって訳ではないんだから」 「ん?へ〜穂乃果ちゃん生徒会長もやってるの?」
「そうなんだ。そっか。子供ってのは親の知らない所で成長していくんだね」
「そうだね。子供の成長は嬉しいはずなんだけどね。寂しいってのも分かるよ。もっと頼ってくれってね」
「うちの娘。嫁に行ったって言ったでしょ?」
「初めて相手を連れて来た時、はっきり言ってぶん殴ってやりたいと思ったよ」
「いやいや。好青年だよ。ただね、どんな相手でも娘を奪い去っていく事には変わらないからね」
「でも、その相手の男を見る娘の眼を見て痛感したよ。もうその眼を俺に向けてくれる事はない、俺の事を頼りにしてくれる事もないんだって」 「ああ、ごめんごめん。でも、穂乃果ちゃんはまだ高校生だし。今はアイドル活動に心を奪われてしまってるかもしれないけど。同じ家に住んでるんだし。ね?」
「まっ、親なんてそんなもんだよ。矛盾ばかりだけどね、理屈じゃないんだよ」
「よしっ!今日はもう店は閉めて旦那にとことん付き合うよ」
「と思ったけど。どうやらお迎えが来たみたいだね」 雪穂「こんばんは」
「こんばんは」
雪穂「あっ!お酒飲んでる!もう、迎えに来たよ。ほ〜ら。お姉ちゃんも」
穂乃果「お父さん…あの…ごめんなさい」
穂乃果「私も…もう少しお店のお手伝いもするよ」
穂乃果「うん!」
雪穂「はあ。いつもこうなんだから。すいません。ご迷惑お掛けしました」
「いいえ。今度はお母さんも一緒に来てね。またお待ちしてます」 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています