絵里「しゃっくりが止まらない」
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絵里(困ったわね……)
絵里「ヒック、ヒック」
絵里(朝からしゃっくりが止まらないわ)
かすみ「おはようございまーす」
絵里「あぁ、おはようかすみック」
かすみ「かすみっく?違いますよかすみんですよ。間違えないでください」
絵里「ごめんなさい、しゃっくりが止まらなくてック」
かすみ「ぷっ……ちょ、ちょっとやめてくださいなんか笑っちゃいますそれ」
絵里「笑い事じゃないわよック。困っているんだからック」
かすみ「わざとやってるようにしか見えませんよ……ぷぷっ」 かすみ(そうだ、ちょっと意地悪しちゃおう)
かすみ「絵里先輩知ってますか?」
絵里「なにが?ヒック」
かすみ「しゃっくりを100回すると死んじゃうみたいですよ」
かすみ(まぁ迷信なんですけどね)
絵里「なっ………!?ヒックヒック」
かすみ「早く止めた方がいいですよ〜」
絵里「そんな……」ウナダレ
絵里「私、死ぬのック?」
かすみ「え、絵里先輩?」
かすみ(マズイ、やり過ぎました)
かすみ「な〜んちゃって、冗談……」
絵里「……けてよ」ジワァ
かすみ「えっ?」
絵里「助けてよ……かすみック」ポロポロ
絵里「私、死にたくない……ヒック」
かすみ(うわーやってしまいましたー!!)
かすみ「わ、わかりました。私が責任持って絵里先輩のしゃっくり止めてみせますから‼」
かすみ(これは冗談じゃ済まなくなってしまいましたね……なんとしても止めてあげないと) かすみ「まずは鼻をつまんで水を飲んでみましょうか」
絵里「それはよく聞くわね。やってみるわック」
ガチャ
かすみ「ん?」
絵里「どうしたの?ヒック」
かすみ「いえ、誰か来たような気がしましたが誰もいませんね。気のせいでした」
かすみ「今お水を用意しますね」
かすみ「はいどうぞ」
絵里「ありがとう、それじゃ。ヒック」
かすみ「一旦しゃっくりが落ち着いてから飲んだ方がいいですよ」
絵里「ん……」ゴクゴク
絵里「ーえっく。ぐふっ!?あっはぁ!!」
かすみ「うわぁっ!?」グッショリ
絵里「ごほっごほっ……ご、ごめんなさい途中でしゃっくりが出て蒸せてしまったわ」
かすみ「うう〜こんな事になるなんて〜」
かすみ「それで、しゃっくりはどうなりましたか?」
絵里「う〜ん、ヒック」
絵里「ダメ、みたいねック」
かすみ「私が濡れて損しただけですか……」 かすみ「驚かして止める方法もあるみたいですよ」
絵里「でも、あなたに驚かしてもらっても効果はないんじゃないの?ヒック」
かすみ「そうなんですよね、不意打ちじゃないと効果が出ませんよね」
絵里「お水飲んだらトイレ行きたくなったわ。ちょっと行ってくるわねック」
かすみ「行ってらっしゃい」
ガチャ
???「ハァーイ、エーリィ」
絵里「ぎゃーペニーワイズー!!」
かすみ「うわーピエロだー!!」
絵里「あ、あぁ……」バッターン
かすみ「絵里先輩!?気絶しちゃった!!」
???「ふっふっふ……」
かすみ「そ、その声は……」
ことり「頑張っているかね?」
かすみ「ゲッ、ことり先輩!?どうして?」 ことり「さっき部屋に入ろうとしたら二人の話が聞こえてきてね。それでとっさにこのマスクを被って廊下で待ってたんだ」
かすみ「なんて面倒な事を……さっきドアを開けたのはことり先輩だったんですね」
ことり「しゃっくりなんてその内止まるのにかすみちゃんは優しいね〜」
かすみ「いや、それには訳がありまして……」
ことり「どうせかすみちゃんが冗談でも言って絵里ちゃんをからかったんでしょ」
かすみ「えっ?なんで知ってるんですか?」
ことり「私にはなんでもお見通しなのだ〜」マスクカブリ
かすみ「怖いからそのマスクはずしてください」
ことり「はいはい。ーそれで絵里ちゃんが真に受けて二人で頑張ってるってところかな?」
かすみ「千里眼でも持ってるんですかあなたは……まぁ、その通りです」
ことり「肝心の絵里ちゃんはどうなったかな」
かすみ「あ、そうだ絵里先輩。大丈夫ですか?」
絵里「…………ヒック」 絵里「う〜ん……」
かすみ「絵里先輩、気が付きましたか?」
絵里「あれ?私なんで……ヒック」
絵里「ハッ‼そうだック‼ペニーワイズが!!」
かすみ「それならあそこに」
ことり「ハァーイ、エーリィ。目が覚めたかい?」
絵里「ことり?どうしてあなたがここにック?」
ことり「あはは、ごめんね絵里ちゃん。ちょっと絵里ちゃんの事驚かそうと思って」
かすみ「ペニーワイズはマスクだったんですよ」
絵里「なんだ、そうだったの……ヒック」
絵里「私てっきり、本物が現れたのかとック」
かすみ「なんにしても、脅かしてもしゃっくりは止まりませんでしたね」
絵里「頼むわよかすみック、私の命はあなたにかかっているんだからヒック」
ことり「へ〜そんな事になってたんだ」
かすみ「お願いですからことり先輩はこれ以上関わらないでください」
ことり「私もしゃっくり止めるのに協力するよ」
絵里「本当?ありがたいわック」
かすみ(絶対面白がる気だことり先輩) ことり「息を止める、なんてどうかな」
かすみ「おぉ、割りとまともな意見だ」
ことり「かすみちゃんは私をなんだと思ってるのかな?」
絵里「しゃっくりが止まるならなんでもやるわよック」
ことり「せっかくだからかすみちゃんも一緒にやったらどうかな」
かすみ「なぜ私までやるんですか……」
ことり「絵里ちゃんってね、怒ると容赦なくタイキックしてくるんだよ」ボソッ
かすみ「ヒェッ……わかりましたやりますよ」
ことり「それじゃ、スタート」
絵里「すぅ〜…ふっ」イキトメ
かすみ「すぅ〜…ふっ」イキトメ
絵里「……」
かすみ「……」
絵里「…ウック…ウック…」
かすみ「ぶふっ!?」
絵里「ぶふぉっ!?」
かすみ「ちょっと絵里先輩それは卑怯ですよ」
絵里「仕方ないじゃないック出ちゃったんだから。かすみの方こそ急に笑い出すから私まで笑っちゃったじゃないのヒック」
ことり「ぷふふっ……失敗しちゃったねくくくっ」 ことり「かすみちゃん、今度はどうするの?」
かすみ「何を期待しているかわかりませんが応える気はありませんからね」
かすみ「背中を叩くといいなんて聞いた事があります」
絵里「なるほどック、いい刺激になるかもね」
ことり「じゃあかすみちゃん頑張って」
かすみ「今度はことり先輩がやってもいいんですよ」
ことり「絵里ちゃんを叩くなんて、ことり出来なぁい」ヤンヤン
かすみ「無駄に可愛いですね、わかりましたよ」
絵里「どっちでもいいから早くお願いヒックヒック」
かすみ「私がやります、加減はしますが痛かったら言ってくださいね」
かすみ「えいっ!!」バシーンバシーン!!
絵里「なにするのよ‼」パーンッ‼
かすみ「いったあ⁉」
絵里「あ、ごめんなさいック。つい反射的に手が……」
かすみ「そんなのありですか……?」
ことり「〜〜〜〜〜ッ‼」バンバン 絵里「かすみック、ごめんなさい。大丈夫?わざとじゃないのよヒック」
かすみ「わかってます……わかってますけど、絵里先輩って力強いんですね」
ことり「ロシアの血も入っているからね〜」
かすみ「ことり先輩知ってたんですか?」
ことり「ホワッツ?コトリ?ドーナタデースカー?」
かすみ「露骨なとぼけ方ご苦労様です」
絵里「それにしても……全然止まらないック。私このまま死んじゃうのかしら……ヒック」
かすみ「あぁそんな事言わないでください」
ことり「そうだよ、かすみちゃんが止めてくれるって」
かすみ「でもこれ以上どうしたらいいのか……」
かすみ「あ、そう言えば前に愛先輩が言ってましたね」
かすみ「確か今日も持ってきているはずです」ゴソゴソ ことり「ん?なにそれ?」
かすみ「かすみんの特製コッペパンです」
絵里「お腹空いたの?ヒック」
かすみ「絵里先輩、これを丸飲みしてください」
絵里「えック?丸飲みするの?」
ことり(へ〜面白そうだな〜)
かすみ「愛先輩が前に言ってたんです。しゃっくりが止まらなかった時におばあちゃんからパンを丸飲みすると止まると教わり実際にやってみたら止まったそうです」
絵里「なんだか信用していいものかわからないけどック今はなんでもやってみるしかないわねヒック」
絵里「でも、とりあえず半分でいいかしら?一つ丸ごとはちょっと入らないわ」
かすみ「わかりました、お願いします」
絵里「あ〜ん」パクッ
絵里「……!!」(水、水ちょうだい!!」
かすみ「はいはいお水です」
絵里「……〜〜!!」ゴクン
絵里「はぁ〜キツかったぁヒック」
かすみ「あれ、止まりませんね」
ことり「やっぱりパン丸ごといかないとダメなんじゃない?」
かすみ「いやそれはさすがに」
ことり「あ〜ダメだよことりちゃ〜ん」ガシッ
かすみ「はぁっ!?ちょ、ことり先輩なに手を掴んで、離してください」
絵里「なにするつもモガッ‼」シロクロ
ことり「コッペパン丸ごと突っ込むなんて大胆だね〜」
かすみ「なにやってるんですか‼絵里先輩今コッペパン出しますから」 絵里「まさかコッペパンで死ぬ思いするとは思わなかったック」
かすみ「あれは私じゃなくてことり先輩が」
ことり「ううん、私は背中を押してあげただけ。やったのはかすみちゃんだよ」
かすみ「なにいいセリフ風にしてるんですか」
かすみ「しかしコッペパンでもだめですか……」
絵里「もういいわ……既に一度死ぬ思いをしたんだからック、もう受け入れるわよヒック」
かすみ「そんな事言わないでください」
ことり「絵里ちゃん諦めちゃだめだよ」
ガチャ
真姫「まったく、騒がしいわね。廊下にまで響いてたわよ」
かすみ「真姫ちゃん」
絵里「ちょうどよかった、真姫の家はお医者様よねック」
真姫「そうだけど、それがどうかした?っていうかなによそのしゃべり方?しゃっくり?」
絵里「そうなのよ、朝からずっと止まらなくてック。このままじゃ私死んじゃうのヒック」
真姫「はぁ?なに言ってるのよ絵里」
かすみ(あ、ヤバッ……)
真姫「しゃっくりで死ぬ訳ないじゃない」
絵里「……………えっ?」ピタッ 絵里「止まった……止まったわ!!」
かすみ「ほ、本当ですか?」
絵里「……………」
絵里「ほら、出ないわ。しゃっくり止まったのよ!!」
ことり「よかったね〜絵里ちゃん」
真姫「よくわからないけど、止まってよかったわね」
絵里「本当によかった……ありがとう真姫!!」
真姫「わ、私は別に何もしてないわよ。しゃっくりなんて勝手に止まるじゃない」
絵里「よかったわ〜これで死ななくて済む〜」
真姫「だから死なないって言ってるでしょ」
かすみ「そんな……かすみんの苦労は一体……」
ことり「気にしないで、面白かったよ」
かすみ「慰めになってないですよ。ヒック」
かすみ「えっ?……ヒックヒック」
ことり「あれ?今度はかすみちゃん?」
絵里「それは大変だわ。あら、こんな所にもう1つコッペパンが」
かすみ「な、なんですか絵里先輩ック、しゃっくりなんてその内止まるから大丈夫ですよヒック」
絵里「だめよ、かすみがしてくれたように私もコッペパン突っ込んであげるわ」
ことり「かすみちゃん、絵里ちゃんの優しさを無下にしちゃダメだよ」ガシッ
かすみ「なにするんですか!?離してくださいヒック」
絵里「優しくしてあ・げ・る」
かすみ「うわぁ〜んごめんなさいック!!許してくださぁ〜いヒック!!」
真姫「まったく、付き合ってられないわ」 終わりです。時間がかかりすいませんでした。途中支援してくださった方、最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。 コップに入れた水を反対から飲む
豆腐の原料を聞く
俺が知ってるのはこれくらい 左手を上げて「肉団子!」と叫ぶ
昔Wikipediaに載ってたのに今消されてるわ ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています