ようちか「トリック・オア・トリート!」梨子「はわわ、どうしようお菓子がないよ>_<」
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
梨子「これじゃあ2人にイタズラされちゃう>_<」
千歌「えー? 梨子ちゃんお菓子もってないの?」
梨子「う、うん。ごめんね。これじゃあダメだよね。トリック・オア・トリート、だもんね>_<」
曜「うーん。無いものはどうしようもないし、次の家に行くね?」
梨子「は?」
ようちか「えっ?」 梨子「あのね。冷静に考えよう? さっき2人は私に何て言ったっけ?」
曜「……無いものはどうしようも、」
梨子「違うよね?」
梨子「今日はアレだよ? 10月31日。ハッピーハロウィンだよ?」
千歌「そう、だから仮装してきたの! ほらほら、どう、似合ってる?」
梨子「うん。とっても可愛い。千歌ちゃんの格好は、サキュバスかな?」
千歌「魔女だけど」
梨子「そっか。魔女のサキュバスなのね」
梨子「曜ちゃんのそれは……あ、分かった。サキュバスでしょ?」
曜「化け猫であります! フシャー!」
梨子「ネコのサキュバスね、意外性があっていいと思う!」 梨子「だからね。せっかくそんな可愛い格好なんだから、もっと本格的にやらなきゃ。お菓子が無いからって諦めちゃダメだよ」
梨子「ほら。トリック・オア・トリート」
梨子「はい、2人も一緒に? せーのっ」
「「「トリック・オア・トリート!」」」
梨子「日本語に訳すと?」
千歌「お菓子をくれなきゃ」
曜「イタズラするぞ!」
梨子「はい、そうです。そして私はいま、お菓子を持っていません。どうしよう?」
曜「……次は果南ちゃんちでも行く?」
梨子「違います。果南ちゃんのお家のお菓子なんて煮干しくらいしか出てきません」 梨子「あのね、よく考えて? イタズラするって言ってるのにイタズラしないのはおかしいと思わない?」
千歌「お菓子だけに?」
梨子「お菓子だけに。お菓子をくれない=イタズラがハロウィンのルールでしょ?」
曜「でもイタズラが目的だったわけじゃないし」
梨子「じゃあ何が目的なの? お菓子さえもらえれば目的が達成できるの? それで満足? 違うよね?」
梨子「2人の目的はハロウィンを楽しむことじゃないの? そのために仮装をしてるんでしょ? ね?」
梨子「どんなことでもね、楽しむにはルールを守ることが大切なの。ルールを守らないとハロウィンというお祭りは成立しないの」
梨子「さあ曜ちゃん。ハロウィンのルールって言ったら、なに?」 曜「えっと。仮装して……」
梨子「うん。可愛い衣装だね。他には?」
曜「トリック・オア・トリートってやって」
梨子「うんうん。そしてお菓子をもらえなかったら?」
曜「イタズラする!」
梨子「そーうです♪」
梨子「じゃあ、お菓子を持ってない私にイタズラしなきゃ」
梨子「ね?」
曜「そっか!」 千歌「うーん。でも、イタズラって何をすればいいんだろう?」
曜「急に言われると困っちゃうね」
千歌「そうだ。梨子ちゃんが隠してる壁の本をリビングに置いておこっか」
曜「家族に大公開するんだね」
梨子「それはイタズラを越えてると思わない?」
梨子「世の中にはね、やっていいことと悪いことがあるの。私は2人に、そんなことしてほしくないなぁ」
梨子「ね。そういうのじゃないよ。そういうのじゃないの。分かる?」
千歌「分かんない」
曜「難しいね」
千歌「ね」 梨子「じゃあヒントをあげます」
梨子「2人は今、なんの仮装をしてるんだっけ?」
千歌「魔女と化け猫だよ!」
梨子「そうだね。淫紋の魔法が得意なサキュバスと、発情したネコのサキュバスだね」
梨子「サキュバスがすることと言ったら、ひとつしかないよね?」
千歌「……さきゅばすって何をすればいいの?」
梨子「えっ!?」
曜「そうだね。梨子ちゃんが詳しいなら教えてよ」 梨子「教え……教える!? 私が、あんなことやこんなことを、手とり足とり!?」
曜「あんなことやこんなことじゃなくて、さきゅばすのことだよ?」
千歌「ダメかな?」
梨子「だっ、ダメじゃない! ダメじゃないよ!」
梨子「そうだよね、分からないんならしょうがないよね。私が教えてあげるしかないよね、うん」
梨子「2人のためだもんね。2人がハロウィンを楽しむためだから。必要なことなんだから、そうするべきだよ」
梨子「じゃあ、家にあがって? お菓子くらいは出すから」 曜「お邪魔しまーす」
梨子ママ「あら。いらっしゃい」
千歌「あ、梨子ちゃんのお母さん」
梨子ママ「そっか。今日はハロウィンだから。それは、サキュバス?」
曜「千歌ちゃんが魔女で、私が化け猫であります!」
梨子ママ「そう。サキュバスも多様化の時代なのね」 曜「そうだ、梨子ちゃんのママにも。――トリック・オア・トリート!」
梨子ママ「あら、イタズラは困っちゃうわ。えっと……はい。クッキーで良ければ」
千歌「わぁっ、ありがとうございます!」
曜「これで梨子ちゃんの家は達成だね!」
千歌「よし、じゃあ次へ行こ―!」
梨子「えっ?」 梨子「ちょ、待って? ……帰っちゃうの?」
千歌「だってお菓子もらったし」
曜「お菓子もらったら大人しく引き下がらなきゃ」
千歌「それがハロウィンのルールだもんね」
梨子「で、でも私はまだお菓子あげてないし。そう、私はまだだから。今のはお母さんがあげただけだから」
梨子「私のハロウィンは! まだ終わってないの……!」
梨子「ね? ちょっとだけ。ちょっとだけでいいから。私にイタズラしよう? ね?」 曜「じゃあ庭に乾燥わかめ大量にばらばらまくイタズラしようか!」
千歌「雨の日にびっくりするやつだね!あったまいー!」 曜「どうする?」
千歌「うーん。じゃあ、お菓子くれる?」
梨子「うんっ。待ってて、すぐ持ってくるから!」タタタッ
梨子「――お待たせ! さっきクッキー出しちゃったから煮干ししかなかったけど、いいかな?」
千歌「わーい! じゃあ、今度こそ次に行こう!」
梨子「……あ、あれ? 何でそうなっちゃうの……?」 千歌「次は梨子ちゃんも一緒に行こうよ!」
曜「実は梨子ちゃんの衣装も用意してあるんだ!」
梨子「え? わ、私の衣装……?」
曜「うん。露出たっぷりの――サキュバスの衣装だよ♡」
梨子「……」
梨子「え?」 千歌「さあ梨子ちゃん。着替えて着替えて」
梨子「え、ま、待って? わ、私がこれを着る、の? このほとんど布がない……これを着て、外に出るの?」
曜「大丈夫、ちゃんと梨子ちゃんのサイズぴったりに作ったであります!」
梨子「そ、そういう問題じゃなくて。あの、私、こんなの着て外なんて……」
千歌「り〜こちゃん♡ あのね、もうとっくにイタズラは始まってるの。今は続行中」
曜「だって――煮干しは、お菓子じゃないんだよ♡」
梨子「ひ、ひぃ……」
ようちか「「……トリック・オア・トリート」」 千歌「引ん剥け―!」
曜「ヨーソロー!」
梨子「ひぃぃぃぃん>_< だ、ダメっ、脱がさないでぇぇぇぇっ>_<」
梨子ママ「……やっぱりサキュバスだったのねぇ。若いっていいわぁ」
おしまい ありがとうございました
フライングでハロウィンでした。31日は平日だから仕方ないです ┃ ┃┃ ┃┃
┃ ┃┃ /\ /\ ┃┃
┃ ┃┃ / \ / \ ┃┃
┃ ┃┃ ┃┃
┃ ┃┃  ̄ ̄ ̄ ┃┃
┃ ┃┃ ┃┃
┃ / ̄\ ┃┃ ┃┃
┃ │ ┃┃ ┃┃
┃ \_/ ┃┃ ● ┃┃
┃ ┃┃ ┃┃ 何終わった感出してるの?
ほらサキュバス梨子ちゃん連れて果南ちゃんち行く話も書くんだよ! 確かに煮干ししか出て来なそうだけどそんなこと言うなよ! ばかやろうお前果南ちゃんはマシュマロ好きな乙女だぞ
家行けば柿の種くらい出てくるわ 果南だけ一方的にディスられてるんですが…続きを書いて救済しないと こういうノリのようちかりこ大好き
3人ともかわいい >>40
ビタミン、ミネラル、カルシウム、タウリン、EPA、DHA。にぼしは完全食よ!! 一方その頃果南ちゃんは大量のにぼしを片手にそわそわしているのであった 鞠莉!?お菓子も買ってきてって言ったじゃん!!
ォウォウ……ソーリー果南
煮干ししかない家だと思われたらどうするの!? ようちか「トリック・オア・トリート!」
梨子「ト、トリック、ォァ……トリート……///」
果南「いらっしゃい。来ると思ってちゃんとお菓子用意しておいたよ」
果南「はい。茎わかめ」
千歌「……ちょっと予想と違ったね?」
梨子「うん……でも別に違わなくない?」
曜「そうだね。違わないね」
果南「?」 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています