ダイヤ「ルビィ、ドラゴンフォースの新譜はもうお聞きに?」ルビィ「うん!過去最高にサビメロがいいよね!」
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ダイヤ「そうですのよ!それに、ここ数作はカバー曲を収録していましたが、今回のMy heart will go onには驚かされましたわ!」
ルビィ「ルビィ、タイタニックって観たことないけど、曲だけは知ってたんだぁ!」
曜「タイタニック!?なになに、船の話してるの?珍しいね!」
ルビィ「違うよ、曜ちゃん!メロスピバンドの話だよ!」
曜「メロスピ……?何それ?」
ダイヤ「メロスピをご存知無い……まあ、なんてことでしょう……」
ルビィ「お姉ちゃん、しっかりして!」 曜「全然見当もつかないよ……」
梨子「お疲れさま〜、ってあら、まだ3人しかいないの?」
ダイヤ「梨子さん!あなたなら知っていますわよね!?」
梨子「え、何なの急に!?」
ルビィ「梨子ちゃん、音楽に詳しいもんね!ドラゴンフォース知ってるよね?」
梨子「ドラゴン……フォース?もしかしてまた善子ちゃんが新しい言葉を作ったの?」
曜「メロスピだってさ、メロスピって知ってる?」
梨子「メロスピ?」
ルビィ「クラシックに造詣があるのに……アイドルソングを作ってるのに……メロスピを知らないぃい!?」 梨子「ご、ごめんなさい、Aqoursに入ってから流行歌は聞くようにしていたけど、全部はフォローできなくて……」
ダイヤ「バンドの最盛期には全米チャートで18位に入った雲の上のような存在ですのよ!?」
曜「全米で18位!?そんなに有名なロックバンドなんだ!?」
ルビィ「ロックじゃなくてメタルだよ、メタル!」
梨子「二人ともメタルなんて聴いてたんだ……?」
ダイヤ「なんて?」
梨子「い、いえ、他意はなくて……」
ルビィ「はあ、梨子ちゃんはAqoursの屋台骨だからね、一から教えてあげるよ、メロスピの歴史をさ」
梨子「お、お願いします」
曜「ああ、真面目に聞くんだね……」 '96のサターンのゲームじゃないのか…
新作OSTが出たのかと… ルビィ「まずドラゴンフォースっていうのはイギリスのメタルバンドなの、メンバーチェンジは何度か繰り返してるけど、基本的には6人編成なんだよ」
曜「へえ、バンドって4人か5人で組んでるイメージがあるけど、6人もいるんだね」
ダイヤ「メタルバンドの場合、ボーカル・リードギター・サイドギター・ベース・キーボード・ドラムの6人が基本ですの」
梨子「ロックバンドだとキーボードはいないものね、そこがまずロックとメタルの差なのかしら」
ルビィ「メロスピの場合はそうだね、でも他のジャンルのメタルだと、3ピースバンドやボーカルがギターも兼ねていて4人5人しかいないってところも多いし、当然キーボードの無いバンドもあったり、一概には言えないんだぁ」
梨子「なるほど、人数は気にしないほうが良さそうね」
ダイヤ「大事なのは音楽性ですわ」 曜「アイドルとメロスピの音楽性に関連があるみたいな口振りだったけど、アイドルソングとメタルに言うほど類似点ってあるかな」
ルビィ「メタルには特にないよ、メロスピにはあるけど」
梨子「メロスピって何かの略語なの?メロスピメタル?」
ルビィ「メロディックスピードメタルの略だよ、メロディックパワーメタルっていうのもあるけど」
曜「スピードとパワー、どう使い分けるの?」
ダイヤ「それは誰にも分かりませんわ」
梨子「えっ?」 ダイヤ「元々は80年代末にジャーマンメタルと呼ばれていたジャンルが、いつしか日本のインターネット掲示板"2ちゃんねる"でメロディックスピードメタルと揶揄され始めまして、それがオフィシャルな呼び方になったのですわ」
梨子「2ちゃんねるって、ネガティブなニュースで名前は聞いたことあるけど、そんなに影響力があったんだ…」
ルビィ「ううん、メロスピくらいだと思うよ、2ちゃんねるが原因で呼び名が変わったものなんて」
曜「それだけ多くのメロスピを聞く人が2ちゃんねるにいたってことかな?」
ルビィ「どうなんだろうね、メタルを聴く人はダサカッコいいものが好きだから、メロディックスピードメタルっていう間抜けな響きを特に気に入って受け入れたって説はよく聞くかな」
ダイヤ「このダサカッコいいという概念はメロスピを語る上で外せませんわね」 ルビィ「それで、メロディックなメタルの中でも、速度を意識したものをメロスピ、力強さを意識したものをメロディックパワーメタル、略してメロパワと呼ぶようになったんだけど、ここの線引きは全くの謎だよね」
梨子「まずその、メロディックなメタルっていうフレーズもよく分からないんだけど……旋律の美しさや馴染みの良さをメロディックと言うのかしら、そうでないメタルもあるってこと?」
ダイヤ「あるかないかで言えば、ありますわ!演奏の上手さやリズムの多彩さのみに特化した、メロディーを排除したメタルというものも」
曜「メタルってヘヴィメタルの略でしょ?その中でそんなにも細分化されてるんだね!」
ルビィ「特に大きく分かれたのが、さっきもちょっと話題に出したジャーマンメタルの誕生からだと思うな」
梨子「ジャーマン、ドイツのメタル?」 ルビィ「一言で言えばそうだよ、ドイツ出身のメタルバンドは全部ジャーマンメタルバンドなんだ、スコーピオンズって聞いたことないかな?」
梨子「残念ながら……」
ルビィ「そっか……それで、そのスコーピオンズってバンドがドイツ出身で一番最初に世界的成功を収めたんだけど、80年代に出したアルバムは全米10位、全英11位のとんでもない記録を叩き出したんだ」
曜「ドイツの音楽ってそれこそクラシックでしか存在を知らなかったけど、そんな歴史もあったんだね!」
ルビィ「ただ、ジャーマンメタルと一言で言った場合、このスコーピオンズってバンドは含めないんだよね」
梨子「えっ?」 あくまで個人的な線引きとしては
スピードの方は初期ストラトヴァリウスみたいに音が軽くてなよっちいものを指してる
ボーカルも力強さは無く、細くてケンカ弱そうな高音ボイスだとそれ
あとATTACKとかスカイラークみたいに所謂B級メロスピみたいにそもそも音質が悪くて軽いのもメロスピ
そういう意味では最近は音質の水準が上がってだいたい迫力ある音に仕上げてるから俺の中でのメロスピはもう絶滅危惧種 曜「だったらジャーマンメタルって何なのさ?」
ダイヤ「それが指すものは、特にハロウィンや、それに類似した音楽性を持つバンドや楽曲のことですの」
梨子「ハロウィンってもうすぐ開かれるお祭りの?」
ルビィ「そうだよ、そのハロウィンをバンド名に掲げたドイツのメタルバンドHELLOWEEN、ハロウィンはHALLOだけど、ハロウィンはHELLOなんだよね」
曜「こんにちは、ってことかな?」
ルビィ「ううん、地獄のHELL、メタルっぽいでしょ」
梨子「センスが善子ちゃんのそれね……」 曜「地獄はメタルなの?」
ダイヤ「悪魔・地獄・ドラゴン・古代・異教といった幻想的なワードはメタルっぽいとされますわ、ここも線引きは謎でして」
梨子「善子ちゃんってメタルから着想してるのでは……」
ルビィ「善子ちゃんといえば、メタル楽曲にはエンジェル オブ ライトって歌詞もよく使われてるよ、光の天使、光を盗み出して地獄落ちした堕天使ルシファーを美しく表現した言葉なんだけど」
梨子「喜んで使いだしそうだから彼女の前で言っちゃダメよ?」
ルビィ「そんなわけで、ハロウィンというバンドがジャーマンメタルの基礎を立ち上げたの」 あいつら指輪物語で1枚コンセプトアルバム作ったりするぐらいやからなあ 曜「スコーピオンズとは違う音楽性ってことだよね?」
ルビィ「当時のメタル界は、ハイトーンとシャウトを使ったロックの延長線上でのメロディックなメタル・ダミ声で力強く歌い上げたメロディックさを犠牲にした狂暴なメタル、と大きく分けて2つのジャンルがメインだったんだ、ハロウィンはその2つをくっつけてみたんだよね」
梨子「ハイトーンとシャウトとダミ声を使った、メロディックで狂暴なメタル?」
ルビィ「そうそう!」
ダイヤ「ハロウィンの一人目のボーカリストであるカイ・ハンセンは凄腕のギタリストであるのと同時に、ハイトーンとシャウトを張り上げることが出来て、素の歌声は喉を締め上げた魔女の声と形容されるほどのしゃがれ声でしたの」
ルビィ「それでとっても音痴なんだ」
曜「えっ?」 ルビィ「歌に集中すればまあ普通に歌えるんだけどね、やっぱりギターを弾きながらライブで歌うのは難しいってことで、86年に2代目のボーカルを加入させたんだ」
ダイヤ「マイケル・キスクと言いまして、今後10年20年は彼の歌い方を真似たボーカリストばかりがこの手のバンドに所属するというほどの影響力でしたのよ」
曜「スクールアイドルでいうところのA-RISEやμ'sみたいな存在なんだね」
ルビィ「まさにそうだよ!ハロウィンやマイケル・キスクはメロスピの始祖だからね!」
梨子「そんなに凄いバンドなのに、全く名前を聞いたことが無いわ……」
ルビィ「3代目のボーカルの時が日本での人気のピークで、20万枚売り上げたアルバムもあるんだよ!」 そういえば御茶ノ水の楽器屋でハーマン・リに会って写真撮ってもらったことあったよ
いつかのラウパ前後の時期に LOVELESS WORLDみたいな曲って言えば伝わるだろ は?
イアン・ブラウン(ストーン・ローゼズ)に音痴で勝てんの?
https://youtu.be/jRswxxT3HQ8
バーニー(ニュー・オーダー)に音痴でマウント取れんの?
https://youtu.be/1HBqrsTKWks
https://youtu.be/5G0iDLyfPKc
ニュー・オーダーは、ちょっと『卒業ですね』っぽい
バスタードの七鍵守護神(ハーロ・イーン)の呪文の詠唱も「カイザード・アルザード・キスク・ハンセ・グロス・シルク...灰塵と化せ冥界の賢者、七つの鍵を持て、開け地獄の門...ハーロ・イーン!!」だったね バスタードはまずカイ・ハーン居るし、他のキャラや国名もほぼ全てメタルネタだな
GUILTY GEARも主役キャラがカイ=キスクだし他のキャラや技名もメタルネタ多め プロデューサーが付いてから以前にも増してテンポ速い曲増えて
ライブが更にグチャグチャになっちまったよな、ドラフォ・・ 鞠莉が出てこないのは伏線なのか?
界隈におけるダイルビの対立派とか、、
ただ姉妹2人のが書きやすいだけかな Helloweenといえば虹には持ち歌がStarlightのひとがいますねぇ 鞠莉が好きなのはインダストリアルメタルだから別ジャンルだね マリーは派生ジャンル混同しても流しそう
聖良さんは怒ってないですよって言いながらやたら細かく訂正してきそう まさかこの板でアーライ神の名前を聞くことになるとは
続き待ってます! >>30
ドラマタイアップや特典商法も無いだろうに海外のバンドが日本で20万枚売るって地味にヤバくね? 小野正利がメタルバンドのボーカルやるなんて90年代にヒット出した時は誰も思わなかったろうな ハロウィンのボーカルって1代目と2代目が5年くらいの在籍で3代目が25年以上いるのに未だ古いファンからは認められてないってのが凄いわ
μ'sこそ至高でAqoursで終わったとか言ってるのがかわいく見えるレベル スラッシュメタルとかシンフォニックメタルとか色々あり過ぎィ! >>49
時間が解決するもんじゃないからな
ガンダムはファースト以外とか仮面ライダーは昭和以外認めないっていうヤツらと同じよ ドイツのバンドって言うとノイバウテンくらいしか知らない
https://youtu.be/MG6DF3mKTUU
アインシュテュルツェンデ・ノイバウテン(Einstürzende Neubauten) アンディデリスで20万はどのアルバムずらか?イメージわかないずらよ アンディ加入後1枚目が10万枚で2枚目が20万枚だったはず Better Than Rawは好みと言ったら仲間内でぼろくそに叩かれた思いでかなん たしかTime of the OathがHELLOWEENで一番売れたアルバムだったんじゃないっけ メロスピは本国より日本の方が売れたバンドもあったぐらい昔ブームがあったとかなんとか メロスピの起爆剤
ハロウィンのイーグルフライフリー
アングラのキャリーオン
エックスのサイレントジェラシー ジャーマンメタルっていうけどドイツ語で歌ってる有名どころっている? ラムシュタインかな
今年出したアルバムも全英チャート10位に入ってる
現時点での世界的な知名度はドイツのメタルバンドではトップクラスだと思うけどここで語られてるメロスピではない >>65
ちょっと動画見てみたけど、ドイツ語で歌うとこんな感じなんだね。 曜「でもさ、ダイヤさん、さっきジャーマンメタルがハロウィンを指すとは言ったけど、それってメロスピがハロウィンを指すわけではないってことだよね?」
ダイヤ「いいところに気がつきましたわね、曜さん!」
ルビィ「ハロウィンはメロスピではないと言う人も多いんだよ、ルビィはそのへんの区分けはどうでもいいと思うけど」
梨子「どうでもいいの!?」
ルビィ「うん、結局はファンやプレイヤーがバンドと楽曲をどうジャンル分けするか次第だからさ、明確にこうというのは無いんだ」
曜「野球の変化球みたいなものだね、投手はカットボールのつもりで投げても、打者はツーシームだと思って打ったり、解説と実況でも言ってることが違ったり、それと同じじゃない?」
ダイヤ「その通りですわ!」 梨子「どうしてハロウィンはメロスピではないと言う人がいるの?何か根拠があるんでしょ?」
ルビィ「メロスピの特徴はスピードがあってメロディに富んだ、というだけではないんだよね、ちょっとクラシカルな要素も入れたほうが、よりメロスピらしさが上がるんだよ、まあハロウィンにもクラシカルな要素はあるんだけど、薄いと見られてるのかな」
曜「クラシカル?クラシック音楽っぽさが必要なの?」
ルビィ「少し話が逸れるけど、曜ちゃんと梨子ちゃんは去年公開されたクイーンの映画って見たかな?」
曜「ああ、見た見た!」
梨子「私も見たわよ、あまりロックバンドには興味がなかったけど、都内では大々的に宣伝されてたから流れでね」
ダイヤ「急に都会っ子アピールを挟みましたわね……」 ルビィ「クイーンがデビューした当時から、ほんとはもっと何年も前からだけど、ロックとクラシックの融合というのがロックバンドにとって、ひとつのテーマ、悲願になってたの」
梨子「確かにクイーンの音楽って、ピアノがフィーチャーされていたり、バレエ音楽の模倣やミュージカル風な演出が多いわね」
ダイヤ「同時期ですと、ディープ・パープルがロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団と競演した公演が有名ですわ」
曜「ロックバンドとオーケストラが同じ曲を演奏したの?」
ルビィ「今だと結構当たり前に行われてるけど、当時は本当に斬新だったんだよ」
梨子「ディープ・パープルってCMソングでも時々流れてるバンドよね?話を聞く限りだと、ギターやキーボードがいてボーカルの声は高くて、曲に速さもあって、クラシックとの融合も果たしているのなら、これがメロスピでは無いの?」
ルビィ「メロスピじゃないんだよ」
曜「どうして?」 ルビィ「どうしてというと……」
曜「……?」
ルビィ「ジャーマンメタルやメロスピの特徴にひとつに、ツーバス、ドラマーが足元のペダルを踏むことで太鼓を叩くシステムを二つ用意することだけど、曲の速さの演出のためにツーバスを使用したのもディープ・パープルが初出だって言われてるの」
梨子「ますますメロスピじゃない」
ルビィ「違うんだよ」
曜「……?」
ダイヤ「メロディの質がメロスピではありませんの、彼らにはまだブルースの香りが残っていますから」
梨子「ああ、同じ道具を使って似たジャンルを演奏していても、後世に比べて洗練されてないってことね?ブルース、音に土臭さが残るのかしら」
ルビィ「洗練って言うと語弊を生むけど、簡単に言えばそういうことだよ!」 ルビィ「ディープ・パープルやクイーン、他のバンドもそうだけど、70年代80年代のロックバンドによるクラシックの導入は、ちょっとわざとらしさがあるんだよね」
ダイヤ「クラシックに寄せすぎてロックやメタルの力強さが失われていたり、ロックのパートとクラシックのパートが分離していたり、間奏のギターソロがクラシカルなフレーズをなぞっているだけであったり、完璧な融合とは言えなかったのですわ」
曜「それがメロスピによって仕上がったんだね!」
ルビィ「メロスピによってというか、アングラっていう、ブラジルのバンドが93年に出した1stアルバムで成し遂げたんだ!」
梨子「ブラジル!?」
ダイヤ「メロスピの歴史は、ドイツ・ブラジル・フィンランドといった、それまでのロック界のメインストリームから外れた国の影響を受けて成長したのですわ」 ルビィ「アングラを立ち上げたアンドレ・マトスって人は、前に加入していたヴァイパーというバンドを離脱して、しばらく音楽学校に通っていたの」
梨子「本格的ね……」
ルビィ「バイオリンをはじめとしたストリングスでの演奏の導入やオーケストラによる間奏の繋ぎをクラシカルなギターソロで賄ったり、パガニーニやヴィヴァルディの曲をアレンジして挿入したりと、いきなりクラシック音楽の融合度合いが跳ね上がったんだよね」
ダイヤ「しかも驚くことに曲のベースはハロウィンの立ち上げたジャーマンメタル由来のもので、メタルとしての一切の破綻がないから驚きですわ!」
梨子「急にレベル上がりすぎじゃない……?」
ルビィ「いや、本当にそうなんだよ、このアングラの登場によって、ここまでやっていいんだ!って吹っ切れたのか、後続バンドたちはさらに高みを目指すことになるの」 >>73
続きまってるよ!
ここを読んでる人たちなら、キャラが好きそうなorキャラからイメージするギタリストとか挙げられそう >>75
あー好きそう。ちかっちはソウルメイトだとか
持ち上げといて後年はハゲ呼ばわりしそう メタルのこととか全然知らなかったから興味深く読んでる 文字全部読んでも理解が全然追い付かないわ
洋楽知らんから当たり前なんだが この話の流れに必要なバンドしか挙がってないから2〜3曲ずつ代表曲を聞けば言ってる意味が何となく分かると思う イタリア旅行で閃いたのだ!新生AqoursはAqours of Fireになるのだ! アキレス・プリースターはアングラ辞めてからの方が
伸び伸びと良いドラム叩けてると思う 梨子はおもひと作曲したしメロスパーの才能は充分あるね インギーはメタルなのかハードロックなのか絶妙なライン インギーはメタルじゃない?
個人的にはMR.BIGが境い目あやふやだと思ってる ブルース要素が強いとハードロックなんて言われてたけど、そういう意味ではMrBigはハードロックかな ブルース要素ってのもあるんだね
ここの作者も何度も言ってるけど、ジャンルの境い目ってほんとあやふやだよね なるほど、「HR」と「HM」じゃなくて「HR/HM」ってのありか 個人的に陽気なメジャー雰囲気がHR、マイナー調強めがHMと思ってたわ
あとはアメリカ寄りかヨーロッパ方面 善子ちゃんにはラプソディのランドオブイモータルズがお似合いよ 曜「ロックとクラシックの融合って最近聞いた覚えがあると思ったら、X JAPANっているよね?その特集番組で言ってた気が……YOSHIKIって人をよくテレビで見るんだけど、あの人ピアノ弾いてるのにメタルバンド?のドラムも叩いてるし、あれはメロスピ?」
ルビィ「……曜ちゃん、その話は人前でしちゃダメだよ」
曜「えっ、なんで?」
ルビィ「X JAPAN……熱心なファンや当時を知る人たちは改名前のエックスって呼び名を使い続けてるけど、エックスはハロウィンのパクリなんじゃないかって論争が日本で起きていたんだ……」
梨子「どういうこと?」
ルビィ「本当は日本の音楽シーンは無視して先に進みたいけど、少しだけ触れようか……」
ダイヤ「ルビィ、気を確かにお持ちなさい……」
曜「話したくないなら別にいいんだけど……」 ルビィ「結論から言えば、エックスがハロウィンの影響を少なからず受けたかもしれないことはまああったかもしれないけど、両者の曲は言うほど似てないんだよね……時代が悪いよ……」
梨子「結論と言う割にはずいぶんふんわりした言い方ね、気になるじゃない」
ルビィ「いや、何も難しい話じゃないんだよ、ハロウィンが一枚目のアルバムを出したのが85年、エックスが一枚目のアルバムを出したのが88年」
曜「エックスのほうが少し遅いね」
ルビィ「エックスがメジャーデビューアルバムを出したのが89年、このときにはすでにハロウィンは守護神伝第一章・第二章という2枚のアルバムを出して、ジャーマンメタルを確立していたの」
梨子「その音楽性が似通っていたってことかしら?」
ルビィ「そういうことだよ、でもこの時代に単純なヘヴィメタルじゃなくて、日本のアニメソングのような分かりやすい歌メロとアップテンポな曲調、メタルとしての激しさ、クラシック音楽のような流麗さをあわせ持ったバンドって、この二つしかなかったんだ」 曜「エックスのほうが後から出てきたから真似したと思われたんだね」
ダイヤ「ギターソロを丸々流用したような曲もありましたし」
梨子「それがパクリと言われた原因では……」
ルビィ「メタル界におけるハロウィンの影響力は計り知れなかったからね、まったく意識しなかったということはないと思う……ただ、スタイルそのものを真似ようとした結果じゃなくて、良いものを取り入れて昇華しようという流れの一環だったと思うの」
曜「なるほど、そういうことってあるよね、飛び込み競技も人の技を真似て自分なりに解釈することってあるよ」
ダイヤ「実際そのギターソロもその後のライブを経て別の形へと変貌していますし」
ルビィ「エックスの曲ってメロスピのような類型的な曲構成じゃないし、まあ今にして思えばハロウィンのパクリというのはイチャモンだよね」 ルビィ「だけど今もまだ、ハロウィンとエックスの類似点を論じたり、マイケル・キスクとToshIのどっちの歌が上手いか、ハイトーンが綺麗かで言い争う世界もあるから、軽々しく立ち入っちゃダメだよ」
曜「は〜い」
梨子「……メロスピは類型的、また新しい概念が出てきたわね」
ルビィ「それはもう少しあとで話そうかな、ひとまず、ハロウィンが出ました、アングラがジャーマンメタルを基盤にクラシックの旋律を乗せました、次に進みます」
ダイヤ「……ひとつ付け足しをさせていただけますか?」
ルビィ「はい、お姉ちゃん、どうぞ」
ダイヤ「80年代までに比べ、90年代以降、メタルバンドの演奏力が桁違いに向上したのですわ」
梨子「作りたい楽曲が頭の中に浮かんでも、それを形にする歌と演奏の技術がなければどうしようもないものね」 ダイヤ「大雑把に言って、演奏技術が伸びた節目が二つありまして、一つ目はとあるギタリストの登場によるものでしたの」
梨子「へえ、どんなギタリストなの?」
ダイヤ「光速の豚、豚貴族といった数々の異名を持つ、イングヴェイ・マルムスティーンというスウェーデン人の男性ですわ」
曜「絶対そんな異名で呼ばれたくないなあ……」
梨子「豚というのは体型のことかしら……それでいて、貴族のように上から目線だったり?」
ダイヤ「いえ、本物の伯爵の家系に生まれたから貴族なのですわ」
梨子「豚なんて呼んじゃダメでしょ」 ダイヤ「80年代初頭、スコーピオンズ、これはドイツ出身ということで一度名前を出しましたわね、そこへ在籍するマイケル・シェンカーというギタリストが凄腕として持ち上げられていたのですが、イングヴェイによるギター演奏は彼の比では無くて」
梨子「何か斬新な弾き方をしていたの?」
ダイヤ「これはもう実際に聴いていただくしかないと思いますが」
1分50秒〜マイケルシェンカーソロ
https://youtu.be/EGY0KEGVK6Q
13秒〜イングヴェイソロ
https://youtu.be/CvKqxNea9iA 梨子「……いやいや、いやいやいやいや」
曜「東京大会の1位と30位の差だねえ、これは……」
ダイヤ「まあそこまでの差はありませんが……あっと、失礼、イングヴェイはクラシック、特にピアノやバイオリン由来の奏法をギター演奏に持ち込むことで、ギターを速く弾く技術のレベルを飛躍的に引き上げたのですわ」
ルビィ「イングヴェイによって持ち込まれた、クラシックのコード進行、つまりクラシックっぽい曲の流れだね、それを用いたメタルの形式はネオクラシカルと呼ばれているんだよ」
梨子「新しいクラシック音楽の形ね」
ダイヤ「まあこれはクラシックに寄せすぎて、クラシックに造詣が深いか、あるいは自分が楽器を演奏する立場でないと、CDを聴くだけではいまいちどこがクラシックなのか分からないせいで、ジャーマンメタルのような爆発的な流行は起きませんでしたが」
ルビィ「それでもネオクラシカルの理念はこのあとメロスピにも活かされることになるんだよ」
ダイヤ「演奏技術向上のもう一つのきっかけは、92年に発表されたとあるアルバムとそのライブ演奏にあるのですわ」 天才が一人でシーンを書き換えるみたいな事例多すぎでしょ ちなみにマイケルシェンカーが蠍に在籍してたの
は70年代前半
その後はUFOに引き抜かれてる
80年代に沢山出てきた速弾きギタリストより
前の世代の人
70年代末にヴァンヘイレンが登場したことで
深く歪ませたサウンドにメカニカルな
速弾きという現代的なスタイルが確立したずら
当時のギターヒーローといえばヴァンヘイレン、
マイケルシェンカー、ランディローズ(インギーとは
また違ったクラシカル路線のギタリスト)
LAメタルブームで出てきたジョージリンチや
ウォーレンデマルティーニ、ジェイクEリー(オジー2代目)とかだったな
そんな中でもイングヴェイの登場は衝撃的だったね 元祖クラシカル&テクニカル路線ギタリストといえば
ディープパープルのリッチーブラックモア
ハイウェイスターとバーンのソロは必聴
プレイスタイルのみならずステージアクションや
ファッション(上の動画のインギーなんて衣装も髪型
も動きもリッチーの物真似レベル)
言動に至るまでイングヴェイに多大な
影響を与えた偉大なお方です ブラックモアのギターやブラックサバスのメタルへの影響とかすっ飛ばしてるからこれでもかなり駆け足という >>106
ヴァンヘイレンはシンセサイザーの音が衝撃的すぎて売れて広まりすぎてそれ以降は「こういうのが普通」になってしまったのがスゲーわ
個人的にはLaYの元ネタだと思ってる、「(一緒に)ジャンプ!」とか絶対わざとだと思うし…
https://youtu.be/LJ5Z1jXms7A >>90
そういう意味では、インギーってブルース色ある?
インギー個人がブルースを弾いてる動画は見たことあるけど、楽曲からHRっぽさを感じたことは個人的にないな
>>91
何事も分類はグラデーション状に変わっていくもので
このラインを超えたら突然これというハッキリした地点はほぼ無いと考えてるわ インギーはギターソロの中でブルース的なフレーズはよく弾いてるね。インギーってジミヘン好き公言してるし、最近ではブルー・ライトニングというブルース臭アルバムを出した インギーはハーモニックマイナー垂れ流し感が強いからなブルースやってもイメージは残る 〜はメタル、〜はロックて昔からあるけどその区分けが下らないと最近気付いた。いいと思ったのを聴けばいいじゃん。若いときは変に意地はってたおっさんの独り言でした。 ジャンルは別に意地を張る為じゃなく整理する為のものだからね
そしてそこの理解を深めれば、その自分のいいと思うものを見つけやすくなったり
今まで自分が知らなかったものを知った時の新鮮味も深まったりするわけだ
ジャンルをあれこれ調べる理由が、人前で語って知識自慢したいからって目的だったんだとしたら
それは下らない意地だからたしかに辞めた方がいい HR/HM界隈では90年代に入ってから
モダンヘヴィネス路線に移行したバンドが
多くて当時は日本のファンや評論家から
酷評されてたけど、年取った今偏見持たずに
聴くと普通にかっこよかったりする
若いうちは拘りが強いからね、それはいい事でも
あるんだけどね
視野なんて年齢と共に勝手に広がるから
若いうちはひたすら拘って深掘りした方がいい。
おっさん達はラブライバー同士の対立やサンシャイン
アニメ叩きも温かく見守ってるよ
かつて自分も通った道だからね 早弾きカッケー、三大ギタリストw
なんて思ってた自分も気づけば今はどっちも好きになってる
確かにこういう視野っていつの間にか広がってるよね ラウドパークで見たハーマンはかっこよかったけどいざ思い返せばやっぱりあれな気持ちに名前をつけよう おっさんになってメタリカのロードとリロードの良さを理解できるかと思って聴いてみたけどやっぱりつまんなかった…ジェイムズの声は凄くいいんだけど。 ドラフォの曲スクフェスの譜面に起こしたら頭おかしくなりそう 梨子「アルバムとライブ?」
ダイヤ「ドリームシアターというアメリカのプログレッシブメタルバンドが、2枚目となるアルバムを発表した年ですの」
曜「プログ……レシーブ?」
ルビィ「プログレッシブだよ、プログレッシブメタル」
梨子「プログレッシブロックというのは何となく聞いたことがあるけど……」
ダイヤ「それのメタル版ですわ、音楽としての特徴はあまりメロスピには関係しませんから、簡単な説明に留めておきますわ」
曜「ヘヴィメタルとかメロディックスピードメタルとかは言葉の響きで何となく音のイメージが出来なくもないけど、プログレッシブ?」 ダイヤ「60年代に生まれた、1曲1曲ではなくアルバム全体でひとつの作品として仕上げたり、クラシックやジャズの要素をロックに絡めたり、変拍子や転調を多用して複雑な曲の展開を演出することを目的としたロックのジャンルですわ」
曜「変拍子?転調?」
梨子「2拍子や3拍子は分かる?」
曜「パンパンパンって手を叩くやつでしょ?」
梨子「……まあそれのことね、同じ感覚で手をパンパンパンって叩き続けたとして、基本的に西洋音楽は一番始めのパンで強く手を叩いて、残りのパンパンは弱く叩くことになっているのよ」
曜「どうして?」
梨子「拍子は踊りが元で生まれたの、一歩目は利き脚であったり、強く踏み込むステップであることが多いから、タイミングをとるために一番始めは強い音にしよう、と定められたってわけ」
曜「へ〜、なるほどなぁ」 梨子「3拍子なら、強いパン、弱いパンパン、そしてまた強いパン、弱いパンパン、こうしてパンパンパンが強い音を境に3つずつ連なってるから、拍子、つまりパンの連なりが3つで3拍子なの」
曜「じゃあ変拍子は?」
梨子「一言で言えば拍子と拍子を足し合わせて別の回数のパンパンを生み出すことよ」
曜「?」
梨子「3拍子と2拍子を足して5回パンパンって叩くこと……厳密にはちょっと違うんだけど」
曜「何だかよく分からないね、難しいよ」
ダイヤ「そう、難しいから技術を見せつけるにはちょうど良いのですわ」
梨子「転調も同じことね、曲の途中で頻繁にキーを変えることで、曲に深みが増すの」
曜「キーって何?」 梨子「例えばドレミファソラシドってあるでしょ?あれって日本語読みでね、英語だとドはCと呼ぶのよ」
曜「C……もしかしてCコードとかFコードとかいう、ギターを弾く人が使ってるあのアルファベットのこと?Cメジャーとか言ったりするよね?」
梨子「正解、Cの音を基準にした長調のことをCメジャーといって、この長調、あるいはメジャーという言葉をキーと呼ぶのよ」
曜「長調?」
梨子「良い感じに聞こえる音の並びのこと、ピアノをCから右に向かって7つの鍵盤を叩いて良い感じに聞かせることも出来れば、F、つまりファから7つ叩いて良い感じに聞かせることも出来るのよ、これを曲の中で行ったり来たりさせるのが転調」
曜「何だか難しいね」
ダイヤ「難しいから技術を見せつけるにはちょうど良いのですわ」 ダイヤ「ということで、アルバム全体のバランスを調えて、違うジャンルの要素を混ぜ合わせて、拍子や調を複雑に組み合わせて、それでいてメタルであるという音楽がプログレッシブメタルなのですわ」
ルビィ「ドリームシアターの2ndアルバムはプログレッシブメタルの金字塔と言われていて、まずこのアルバムが仕上がっただけでも凄いことだったんだよ」
曜「言葉で言われるだけだとよく分からないよ……」
ダイヤ「これをご覧なさい、曜さん」
曜「えっ、これは……!」
梨子「こんなの中華メーカーのBluetoothイヤホンでしか見たことがないわ……」
https://i.imgur.com/F7stySY.jpg ルビィ「アマゾンで評価されてたら何なんだってことは置いといて、まあどこのレビューサイトを見てもこれくらいの評価をされてるんだよ」
ダイヤ「まずアルバムそのものが素晴らしいのに、彼らがこの作品を引っ提げて行ったライブでは、CDをそのまま流しているのではないかと言うほどのクオリティが披露されたのです」
梨子「それに他のバンドが触発されて……」
ダイヤ「その通りですわ、梨子さん」
ルビィ「いきなりドリームシアターほどの演奏力が手に入るわけじゃないけど、アングラが楽曲の方針という面でこの世界に限界は無いと示したのと同じで、ドリームシアターは音作りの面でそれを見せ付けたんだ」
ダイヤ「こうしてメタル界の上限は引き上げられて、今後00年代に掛けて、後進のメロスピバンドたちが続々と生まれる下地が整ったのですわ」 2017images and words再現ライブ行ったわ。ラブリエの声は厳しかったけどよかったね。このアルバム捨て曲が一切ない。同じ92年にガンズのuse〜とメタリカのブラックが出たんだよね。あとニルヴァーナのsmells〜もこの年だっけ? 長調の説明が良い感じに聞こえる音の並びはワロタ
台詞ひとつで解説するにはそう言うしかないわ SymphonyXもすごかったずら、どっちかというとこっちの方が分かりやすくて好きかも X JAPANとドリームシアターしか分かる名前がない……色々歴史があるんだな 個人的にはメロスピの始祖はRiotのworriorだと思っている。メロスピの根源はキラキラキーボードでもツーバスでも速弾きでもツインリードでもクラシカル要素かでもなく、クサメロだと思うから クサメロがなきゃどんな脚色も構成も編成もメロスピにはならない。結局 メロディが全てだよ 大仰な曲の展開やメロディの質のこと
アニソンや歌謡曲のサビのような子供でも盛り上がっていることが一聴して分かるメロディ
分かりやすさや聞きやすさを重視しすぎるあまりこれがやけに鼻につく=臭いほどに高められるとクサ(い)メロ(ディ)
あとは哀愁を感じさせるメロディもクサメロに分類される
冒頭に挙げられてるタイタニックのテーマソングみたいに聴いた瞬間に琴線をかきむしられるような
メロスピバンドはこの哀愁をバックで流れるキーボードの音で表現しがち 大きな期待をもち応募するシリアル
長い抽選発表までのAメロ
糞+に殺させる
苦しみの中で糞席確定2次先行には引っ掛かるBメロ
行ってみたら超神席健やかカタルシスなザビ うおおおおおくっせえ!たまらん!シコシコ
これが現実 壮大なドラマを予感させるイントロも必須ね
ついでにアルバム1曲目はそのイントロに繋がる2:00位のオーケストラインストで頼む ブラインドガーディアンとかお前らいつもラストダンジョンいってんなみたいな感じで好きやったわ ガンマレイのマノナミッションが好き
しかしなぜか、キューティーハニーを連想するんだが・・・ イーグルフライフリーとかいうかっこいいアルプス一万尺 ルビィ「90年代、日本ではハードロックやヘヴィメタルがまだかろうじて人気があったんだけど、世界的には、特にイギリスやアメリカでは古い音楽として忌避されてたんだ」
梨子「ニルヴァーナやオアシスなら聞いたことあるわ、ちょうどこの辺りの年代で流行っていたのよね?」
ルビィ「……そうだよ」
梨子「露骨に気分悪そうにしないでよ」
ルビィ「まず声がダメだよね、オルタナは、ルビィはもっと作り込んだ歌声が好きなんだよ」
ダイヤ「メロスピなんてアニメオタクしか聞いてない、などという偏見もありますが、深夜アニメに起用されるアニメ声と、ジブリアニメに起用される素に近い声、どちらを好むかと言うのも、オルタナティブロックとメタルの好き嫌いに共通する部分がありますわね」
曜「メタルはアニメ声なんだ?」
梨子「そういうことではないと思うけど……」
ルビィ「メタルはハードロックやパンクロックに比べて、自分の歌声を聞かせるというよりも、その音楽にあった声で歌う、という型にはまったところがあるよね、まあジャンルにもよるけど」 わかるにゃ〜
メタルボーカルってメタルっぽい歌い方できるボーカル連れてきたって感じがありありとする
そんなにメタル聴いてないけど ルビィ「声に限らず音楽性についても、そうして作り込まれた商業的な、受けの良い作品を嫌う人たちが多くなったから、オルタナティブロック、社会の下位に位置する人たちによる反抗の音楽が人気を手にしていったんだよ」
ダイヤ「作られたムーブメントに踊らされることを若者が嫌うのは、いつの世も不変ですわ」
ルビィ「だから90年代のメタルは基本的にはイギリスとアメリカではない、格差が生まれるほどに経済が発展しているわけでも、音楽が巨大な市場を形成しているわけでもない国々で発達していったの」
曜「それがさっきも言った、ドイツ、ブラジル、フィンランドなんだね!そう言えばフィンランドの話がまだ出てないけど」
ルビィ「フィンランドではじめに出てきたメロスピバンドはストラトヴァリウスって言うんだ」
梨子「ストラディバリウス?」
ダイヤ「ストラトヴァリウスですわ、ギターのストラトキャスターとバイオリンのストラディバリウスを掛け合わせたバンド名ですの」 梨子「駄洒落ってわけね……」
ルビィ「フィンランド初、フィンランド発のメロスピバンドというか、そもそもメロスピというジャンルをジャンルとして確定させたのはこのバンドだって断言しても良いと思う」
梨子「どういうこと?」
ルビィ「ストラトヴァリウスが日本とヨーロッパで人気を確実なものとしたのは96年に出したアルバムなんだけど、大体この辺りまでは今振り返ってみても、この系統の音楽はジャーマンメタルと呼ばれることが多かったんだ」
ダイヤ「ジャーマンの名が表す通り、ほとんどがドイツ出身のバンドでしたからね」
曜「フィンランド出身のバンドが出てきたから名前が相応しくなくなったってことかな?でもアングラはブラジルだよ?そのときには名前は変わらなかったんだ?」
ダイヤ「ドイツでは、ハロウィンを脱退したカイ・ハンセンが結成したガンマ・レイ、カイ・ハンセンと親交の深いブラインド・ガーディアンが二大巨頭として台頭して、アングラの1stアルバムはカイ・ハンセンの所有するスタジオで収録されたりと、ほぼファミリーでしたから」
曜「出身はブラジルだけどドイツ育ちって感じだね」 ルビィ「そんなジャーマンメタルの音楽性を、マイケル・キスクの歌い方に倣ったティモ・コティペルトの歌唱で同じジャンルであることを維持しながら、キーボードによるクラシカルな装飾で独自の次元に歩みを進めたんだよ」
梨子「ドイツ以外でジャーマンメタルをプレイしているけど、それはジャーマンメタルの枠に収まらない音楽だったのね」
ルビィ「特に翌年に出したアルバムの多彩さはヨーロッパの多くの音楽誌で絶賛されて、後続のこの手のバンドはもはやハロウィンではなく、ストラトヴァリウスの真似をするようになったの」
ダイヤ「例えばハロウィンやアングラにはキーボードがいないのですわ、メロスピバンドの多くがキーボーディストを用意するようになったのは、間違いなくストラトヴァリウスの影響でしてよ」
曜「フィンランドなんてムーミンでしか知らなかったよ、凄いバンドがいたんだね」
ルビィ「でも、この時点ではフィンランドに凄いバンドがいる、という程度でしかなかったんだよ、例えば後続がどうしようもないバンドだらけだったら凄さは霞んじゃうもんね」
梨子「ということは何か別な優れたバンドが出てきたのかしら?」 ルビィ「そこに進むとこの話の核心に近付いちゃうから、少し距離を置こうか」
曜「もったいぶるね〜」
ルビィ「メロスピにはクラシカルな要素が必要だって言ったけど、これが行きすぎると今度はメロスピじゃなくなっちゃうんだよね」
梨子「ああ、クラシックに寄りすぎちゃうって話ね?」
ルビィ「ううん、違うの、楽曲はきちんとメロスピだし、アングラのお陰でクラシックを融合させるコツも掴めるようになってきたから、もう昔のバンドみたいにクラシック要素のコントロールが効かないなんてこともないの」
梨子「どういうこと?」
ルビィ「ストラトヴァリウスがその多彩さから世間に認められた97年、同じ年にイタリアからこれまた凄いバンドが出てきたんだ」
曜「イタリア?ロックやメタルのイメージが無い国だよね」
ダイヤ「実際そのバンドは何の前触れもなく彗星のごとくシーンに現れたのですわ」 野暮なこと聞くけど、これって昔からよくある音楽系SSをラブライブのキャラで改変しただけ?
それともオリジナルで書いてるの? オリジナルで書いてるけどSSの形式でなければ5分で終わる内容 80年代のロックやメタルなんて当時20〜40代が聞くものだったしそら10代はつまらんよな
今よりもっと音楽業界が賑わってるのにミスチルB'zスピッツがいつまでも幅をきかせてるようなもの プレイヤーとして憧れるかリスナーで楽しむかの境目だったのかもな シンフォニックメタルとかも連想したけど、ジャンル分けは切りがないね ルビィ「97年に、ラプソディー、今はラプソディー・オブ・ファイアと呼ばれるハリウッドメタルバンドがイタリアに出現したの」
梨子「ハリウッドって、アメリカのあの?」
ルビィ「そうだよ、ハリウッドの映画音楽に使われるような、大仰なコーラスとシンセサイザーによるオーケストラ音をヘヴィメタルに重ね合わせたとんでもないメタルなんだ」
ダイヤ「97年には他にも、メタルに生オーケストラを採用したスウェーデンのセリオン、女性ボーカルの可憐な歌声で、シンセサイザーによるオーケストラをバックにメタルの旋律を歌い上げるオランダのウィズインテンプテーションがほとんど同時に現れたのですわ」
曜「そんなことってある?」
ダイヤ「現にあったのだから仕方ありませんわ、それにこの年一番の出世頭は、オーケストラを導入しつつメタルのヘヴィネスさに重きを置いた上に、クラシカルなオペラ調の歌唱を乗せたフィンランドのナイトウィッシュでしょう」
ルビィ「ナイトウィッシュは後に、100万枚や200万枚売り上げるアルバムも出すんだよ」
梨子「全然聞いたこと無いんだけど……」 ルビィ「とは言っても、セリオンやウィズインテンプテーション、ナイトウィッシュの世界観は独特すぎて、これに倣ってフォロワーが多数出てくるってことは無かったんだよね」
曜「でもラプソディーは出てきた、と?」
ルビィ「大々的にコーラスやオーケストラを導入したメタルはシンフォニックメタルって言うんだけど、ラプソディーはハリウッドメタルという別称も持ってる、つまりハリウッド映画みたいに分かりやすいってことなんだよ」
梨子「その3つがクラシックに寄りすぎてメロスピではなくなった例ね?」
ルビィ「そうだよ、ラプソディーも正確にはメロスピでは無いんだけど、まあメロスピと呼んでもあんまり文句を言われることはないかな、っていうすごくギリギリの存在、いや、ちょっとアウトかもしれない」
ダイヤ「大雑把に言ってしまえば、ハロウィンっぽいジャーマンメタルと、ラプソディーっぽいシンフォニックメタルの間に収まる音楽がメロディックスピードメタルということですわ」
ルビィ「そうそう、そんな感じ」 ルビィ「話の本筋には全然関係ないけど、セリオンのボーカルをやってる人の本職はオペラ歌手で、ブロードウェイミュージカルにも何本か出演してるんだよ」
ダイヤ「NHKで彼の特集を組まれたこともありますの」
梨子「メタル界隈の凄い話を全く日常生活で耳にしたことが無い……」
ルビィ「90年代も後半になると、色んな国から色んなメロスピバンドが雨後の筍のように生えてきて、それらのバンドに影響を与えたのが、ハロウィン・アングラ・ストラトヴァリウス・ラプソディーってわけだね」
曜「そうだ、ストラトヴァリウスに次いで現れたってバンドを教えてよ」
ルビィ「それも同じくフィンランド出身で、ソナタ・アークティカって言うんだよ」
梨子「時代を追うごとに何故かバンド名も洗練されてきたわね」 ルビィ「ソナタ・アークティカが00年に出した1stアルバムでメロスピはほぼ完成したんだ、叙情溢れる哀愁のメロディが、キーボードでキラキラと彩られながら、物凄いスピードで疾走していくの」
ダイヤ「ストラトヴァリウスのボーカルであるティモ・コティペルトは、声が少しヒョロヒョロしてると評されることがありますが、ソナタのボーカル、トニー・カッコは高音が怪しいことを除けばほぼパーフェクトな歌声でして」
ルビィ「当時メンバーが20歳前後だからね、粗は当然あるんだけど、それを補って余りあるほどのメロスピとしての完成度なんだよ」
梨子「メタルの体裁を保って、速度が速くて、クラシカルな要素が主にキーボードで表現されていて、」
ルビィ「それでいて臭いメロディね」
曜「臭い?」
梨子「急に新たな概念を出してきたわね……」 ルビィ「臭いんだよ、メロディが」
梨子「不快ってこと?」
ルビィ「うーん、良い意味で、普通じゃないってことかな、納豆を好きな人があの香りを嗅いだだけで食欲が進むような」
曜「それを好きな人にしか分からない独特な感覚?」
ルビィ「そんなところだね、臭いメロディをクサメロって言うんだけど、分かりやすかったり馴染みの良いメロディがそう呼ばれてるんだよ」
梨子「でもそれを言ったらクサメロなんて大抵のポップスに備わってるんじゃない?メロスピ以外で聞いたことが無いわよ」
ルビィ「メタルを聞いてる人からすれば、J-POPやビジュアル系、演歌に歌謡曲と、優れたメロディは何でもクサメロに聞こえてくるんだ」
梨子「えぇ……どういうことなの……」 ダイヤ「メタルを好む人がアイドルソングやアニメソングを聞いたときに、これメタルっぽいな、と発言するところに出会ったことがあるかもしれませんが」
梨子「一回もないね、うん……」
ダイヤ「大抵あれは、ギターリフやドラミング、曲の構成のメタルっぽさを指しているのではなくて、クサメロのことを言っているのですわ」
曜「例えばメタルっぽいクサメロを持つ曲ってどんなのがあるの?」
ルビィ「歌メロで言えば、マイナーだから知ってるかな、フリップサイドっていうユニットの、オンリー・マイ・レールガンって曲はメタルっぽいよね」
梨子「マイナーね……あれはただのアニメソングにしか聞こえないわよ」
ダイヤ「あの流麗な美旋律はメタルですわ、間違いなく」
ルビィ「お〜き〜ざ〜り〜にし〜て〜のところが特に臭いよね、メタルだよ」 梨子「ああ、何かフレーズを具体的に挙げられると臭いって概念が分からなくもないかも」
曜「分かりやすく盛り上がるポイントに臭さがあるんだね」
ダイヤ「簡単に言えばそうですわ」
ルビィ「まあこのクサメロを極めすぎると、これもまたメロスピの枠を越えてクサメタルと呼ばれる謎のジャンルになるんだけどね」
梨子「完全に蔑称よね……」
ルビィ「あとは同じ意味合いでB級メタルって呼ばれたり」
ダイヤ「クサメタルはメロディが臭すぎることで、B級メタルは演奏や歌唱、CDの音質にマイナーっぽさがあるということで、それぞれ違う意味ですが、基本的にバランスを取る能力が不足していることが原因なので同一視されがちですわ」
曜「B級映画のB級だね」
ルビィ「ソナタ・アークティカはデビューアルバムにして、ここのバランスが上手いこと取れてたんだよ、耐性の無い人が聞いたら臭すぎて気絶するかもしれないけど……」
ダイヤ「この突出した仕上がりのメロスピアルバムが今後のメロスピバンドの基準になって、言うなればジャーマンメタルとシンフォニックメタルのちょうど中間に位置する試金石として扱われることになるのですわ」
ルビィ「でもそうなるとどのバンドも同じような仕上がりになってきて、類型的になっちゃうよね」
梨子「エックスの話題のときに言ってたわね、メロスピは類型的だって」
ルビィ「これを異次元なアプローチで打破したのがドラゴンフォースなんだよ」 お疲れ様
これ読んでから久々にCD取り出して解説とか読みながら聞き直しちゃったよ
やっぱメタルっていいわぁ ラプソディは4thまではザ・メロスピって感じで受け止めてたわ DIR EN GREYってビジュアル系だけど音楽的には何メタル? VULGAR以降は音作り含めてメタルコアっぽい曲が増えたと思う
全体的にまとめるならニューメタルって言葉が一番おちつくかも メロスピがロックとクラシックの融合な訳ないだろ
リッチーブラックモアが答えを見つけてイングヴェイが完成させた >>193
メロスピがロックとクラシックの融合っていうのは間違いだってこと アングラがメロスピのスタイルにおけるクラシックの導入方法を確立させたとは言ってるけどメロスピがロックとクラシックの融合体とは言ってなくないか アングラの1stがどんなのかは覚えてないんだけど、
アングラ1stでロックとクラシックが融合、
それが足掛かりになってメロスピがその後に完成する、
って感じじゃない? まさにそのレスでメロスピじゃなくてアングラが成し遂げたって書いてある
実際作曲面ではインギーの影響は計り知れないけど楽曲単位アルバム単位での構成に関してはアングラとラプソディーによるものが大きいと思う >>196
「メロスピというか」って書いてあるから違うじゃん メロスピからの流れでDjentしばらくハマってたけど思ったより流行らなかったな もう続きは期待できないからここから最すごプレイヤーの話になるのだ! ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています