エミ「ハナヨちゃんっ! ゼェ…ど、どうしたんですか……ハァハァ…」ヨタヨタ…

花陽「………………」


 あの子が無事でいる……私の早とちりだった…?


エミ「ハナヨちゃんっ!」ガッ

花陽「あっ……いえ、その……ごめんなさい」


 無事………だけど、あの人達はなに?
 死んだというのは……誰のこと?


花陽「ん、しょ……」グッ

エミ「ハナヨちゃん?」

花陽「ちょっと行ってきます。宿で待っていてください」タッ


 ちゃんと冷静に考えてみても、あの子が死んだという疑問に対してスキルは発動していませんでした
 そんな事も忘れて頭が真っ白になって飛び出してしまいました

 だけどそれならあの状況はどういう事なんだろう?