杏樹「魔法少女あんじゅ☆マギカ」

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/26(金) 18:37:14.47

ﾄﾞｺﾞｫｫｵﾝ…！！

ﾄﾞｫﾝ……！

魔女「ｷﾞｭｲｲｲイイ！！！ﾖﾊﾁｬﾝ…ﾖﾊﾁｬﾝ…！！」

ふりりん「あいきゃん…善子ちゃんへの愛が重すぎた故に魔女になっちゃうなんて」

ｶﾂ…ｶﾂ…

杏樹「朱夏…本当に、行っちゃうの？」

朱夏「行くよ、私は」

杏樹「駄目だよ……みんな、死んじゃったのに…」

朱夏「だったら私の代わりに誰が行くっていうの？！」ｷｯ

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/26(金) 18:38:26.54

杏樹「っ、それは…」

朱夏「この魔女は絶対に私が倒す」

杏樹「だったら…だったら、私も魔法少女になるよ！！」

朱夏「それは駄目だって前から言ってるじゃん！！」

杏樹「なんで…？」

朱夏「ッ………」

朱夏「……とにかく杏樹は避難場所に早く逃げて」

**名無しで叶える物語**(SB-iPhone) · 2019/07/26(金) 18:39:25.69

小林のっけから魔女で草

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/26(金) 18:40:42.08

杏樹「せめてここで見守らせてほしいな」

朱夏「……」

ｼｭｯ

魔女「ﾖﾊﾁｬｧｧｧﾝﾝ！！！」

朱夏「はぁぁっ！！！」ｺﾞﾝｯ！！

ﾄﾞｺﾞｯ！！

朱夏「ぐぁっっ！！！」ﾄﾞｻｯ

杏樹「朱夏！」

朱夏「はぁっ……あいきゃん…いい加減…落ち着いてって！！」

ﾊﾞｼﾝｯ！！

ﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾝｯｯ！！

魔女「ﾖﾊｧｧァァァ！！」

朱夏「よしっ！」

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/26(金) 18:42:35.63

朱夏「とどめっ！！」

ﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞ！！！

魔女「ﾖﾊﾁｬｧｧｧﾝﾝﾝ！！！」

ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ…

ﾊﾞﾝｯｯ！！

朱夏「ゔぁぁぁっ！！！」ﾄﾞｻｯ

朱夏「…まだまだだよ、オラァァァッッ！！！」

ｶﾝｯ

ｺﾞﾝｯ！ﾊﾞﾝｯｯ！！

朱夏「ちっ…！」ﾄﾞｻｯ…

朱夏「っ…ぐ…」

杏樹「朱夏っ…」

ふりりん「…無意味な戦いだね」

杏樹「え…？」

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/26(金) 18:45:10.59

さすがあんしゅか好き、小林を雑に扱うことにかけちゃ右に出る者なしだな

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/26(金) 18:46:49.49

ふりりん「どうして魔法少女だったあいきゃんが強かったか、分かる？」

杏樹「……？」

ふりりん「彼女は闇属性だったからだよ。闇属性に勝てるのは光属性だけ。その光属性の魔法少女はもういない。伝説の存在」

ふりりん「水属性の魔法少女…朱夏が、かつて闇属性だった魔法少女の魔女に勝てるわけないじゃないか」

杏樹「そんな…」

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/26(金) 18:49:38.24

ふりりん「でも、あんちゃんが魔法少女になれば─────あの魔女に勝てる」

杏樹「どうして！？」

ふりりん「…光属性の魔法少女になれる素質を持っているからだよ」

杏樹「！！」

ふりりん「世界一の戦闘力を持った魔法少女。どう？」

ふりりん「あたしと契約して、魔法少女になってよ！」ﾆｺｯ

杏樹「…私、もうこんなの耐えられない」

杏樹「あいあい、私と契約して！」

**名無しで叶える物語**(ちゃんぽん) · 2019/07/26(金) 18:50:34.21

どう考えても格闘属性やんけ！

**名無しで叶える物語**(ほうとう) · 2019/07/26(金) 18:51:40.33

ふりべえだったのか

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/26(金) 18:52:07.08

朱夏「ッ…！！まっ…てよ、あん、じゅ…」

杏樹「朱夏。ごめんね。私、魔法少女になるよ」

朱夏「ふり…に、だま、さ、れ、…」

杏樹「一瞬で終わらせる。私が」

朱夏「だめ、って、ずっと…いった、のに…」

ふりりん「あんちゃん。君の願いは、なんだい？」

杏樹「私は─────────！」

ｺﾂ…ｺﾂ…

ｾﾞｪ…ｾﾞｪ…

梨香子「…あ、あんちゃん待つし！！www」ｾﾞｪｾﾞｪ

**名無しで叶える物語**(茸) · 2019/07/26(金) 18:53:04.25

闇属性がきましたね…

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/26(金) 18:54:21.39

杏樹「りこちゃん？！」

朱夏「梨香子…！」

杏樹「なんで…死んじゃったんじゃ…」

梨香子「逢田さんさっきの使い魔に勝ったしw勝手に殺すなしw」ｾﾞｪｾﾞｪ

杏樹「でも…もうそんな姿じゃ戦えないよ…」

朱夏「ごめん、りかこ、私、もう…」

梨香子「逢田さんに任せろしwりこちゃんビーム打つからw」

杏樹「ダメッッ！！りこちゃんだけは！絶対ダメッッ！！」

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/26(金) 18:58:30.01

梨香子「？！w」

杏樹「私、もうりこちゃんの卵焼き食べられないなんて…生きがい無くしちゃうよ…」

ふりりん「生きがいだったのwww」

杏樹「だから…だから私が戦う！！」

梨香子「…w」

朱夏「だめ、だめだって…」

杏樹「ふりりん、私の願いは─────！」

朱夏「ッ………」

────────ｶﾁｯ…

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/26(金) 19:15:35.82

～2015年某日～

杏樹「はじめまして。伊波杏樹──────」

朱夏「……」

ﾊﾞﾁｯ

杏樹「(あれ…？この人…)」

8人「……？」

杏樹「あ、はい、すみません、えっと─────」

杏樹「(おかしいな…会ったことないのに懐かしく感じる…)」

杏樹「(夢の中で会った、ような…？)」

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/26(金) 19:18:01.56

杏樹「────よろしくお願いします」

杏樹「(というか…全員見たこと、ある…？)」

杏樹「(正夢でも見てたのかな…)」

ｶﾞﾀｯ

朱夏「斉藤朱夏です」

杏樹「(やっぱり…聞き覚えある名前…)」

朱夏「─────よろしくお願いします」

ﾊﾞﾁｯ

杏樹「(今、私のこと見てた…？)」

杏樹「(やっぱりどこかで………)」

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/26(金) 19:20:59.33

スタッフ「────ということなので、また明日からよろしくお願いします。お疲れ様でした」

9人「お疲れ様でしたー！」

有紗「あの…ライン、交換しますか？」

愛奈「えっ！？は、はいっ！是非！///」

すわわ「アニメ…好きなんですか？」

かなこ「あ、はい～！」

ｶﾞﾔｶﾞﾔ

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/26(金) 19:22:57.63

杏樹「(みんなもう仲良くなってる…私も誰かと…)」

梨香子「……w」

杏樹「あ、あの！逢田…さんですよね？同じ2年生なので、その…これからよろしくお願いします」

梨香子「よろしくお願いします…w」

杏樹「え、えっと、その…すごいお綺麗ですね！」

梨香子「そ、そうですか…？w」

ｶﾞﾀｯ

ｽﾀｽﾀｽﾀ

朱夏「………『梨香子』」

**名無しで叶える物語**(茸) · 2019/07/26(金) 19:24:17.43

魔女になったのね小林

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/26(金) 19:26:07.08

梨香子「えっ…w」

朱夏「……」ｼﾞｰｯ

梨香子「……？w」

朱夏「…思い出せませんか」

梨香子「ごめんなさい、何のことだか…w」

朱夏「そうですか…」

ｽﾀｽﾀｽﾀ

愛香「……すみません」

朱夏「はい？」

愛香「私これから逢田さんと用事があるので」

朱夏「……えっ？」

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/26(金) 19:27:55.65

わけがわからないよ

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/26(金) 19:29:21.10

愛香「行こ」ｸﾞｲｯ

梨香子「…？は、はい…？w」

愛香「……『朱夏』」ﾎﾞｿｯ

朱夏「っ？！」

愛香「私は、覚えてるから」

朱夏「それって…どこまで？！」ｸﾙｯ

愛香「明日、ね」ｺｿｯ

ｽﾀｽﾀ…

杏樹「？」ﾎﾟｶｰﾝ

朱夏「あ…ごめんなさい、何でもなくて」

杏樹「い、いえ、凄いなと思って。会ったばかりなのに、あの2人」

**名無しで叶える物語**(茸) · 2019/07/26(金) 19:39:12.88

壮大なお話になりそうですね

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/26(金) 19:40:30.95

朱夏「あの…伊波さんさえ良ければこの後食事でもどうですか？」

杏樹「え、いいんですか？」

朱夏「はいっ」ﾆｺｯ

杏樹「それだったら、他のメンバーも呼びますか？早いうちから絆を深めれば…」

朱夏「…出来れば2人きりがいいです」

杏樹「え…？そ、そうですか…」

杏樹「(なんでだろ……)」

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/26(金) 19:41:47.73

思ってたより面白そう
期待してるよ

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/26(金) 19:43:15.98

～飲食店～

杏樹「…いただきます」

朱夏「いただきます」

杏樹「(2人きりでって…何で？)」

朱夏「……」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

杏樹「(うぅ…ちょっと怖い…)」

朱夏「……」ｺﾞｸﾝ、

朱夏「この先、何があっても惑わされないで」

杏樹「えっ？」

朱夏「私の言う通りに行動してほしい。少なくとも、このプロジェクトが終わるまでは」

**名無しで叶える物語**(茸) · 2019/07/26(金) 19:45:42.33

しゅかがこういうポジは珍しい、期待

**名無しで叶える物語**(しうまい) · 2019/07/26(金) 19:46:34.24

小林の扱い草

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/26(金) 19:47:33.22

杏樹「えっと…ちょっと意味が分からないといいますか…」

朱夏「そのままの意味ですよ」

杏樹「はぁ…」

朱夏「そうしないと周りの人を悲しませる羽目になる。コンテンツにも大きな影響を与えてしまう。勿論、悪い意味でね」

杏樹「あの…やっぱり意味が良く分からないんですけど…」

朱夏「とにかく、私の言うことを全部聞いて、指示に従って欲しい。それだけです」

朱夏「…『杏樹』って、呼んでもいいですか」

杏樹「は、はぁ…」

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/26(金) 19:49:56.98

～ショッピングモール～

ｽﾀｽﾀｽﾀ…

梨香子「あ、あの…w」

愛香「はい？」

梨香子「えっと…ど、どうして私、なんですか？w」

愛香「え？」

梨香子「その、今日初めて会ったばかりなのに…w」ﾓｼﾞﾓｼﾞ

愛香「…本当に、何も覚えてないのかなって」

梨香子「へ？w」

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/26(金) 19:56:02.46

愛香「っ、梨香子！！とぼけないで！！！」

梨香子「えっ？！wあ、あの…？！w」

愛香「あんちゃんは、私達のせいで…！！」

梨香子「…？w」

愛香「……本当に覚えてなかったか…」ﾊｧ…

愛香「すみません。覚えてないなら、それでいいです」

梨香子「…w」

愛香「後々、思い出しますよ。きっと」ﾎﾞｿｯ

梨香子「…w」

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/26(金) 19:58:05.62

～翌日～

愛香「やっぱり、梨香子は覚えていなかった」

朱夏「そっか…」

愛香「…今回で何回目？」

朱夏「…もう5回は超えてると思う」

愛香「あのさ、私全部覚えてるって訳じゃなくて」

朱夏「うん」

愛香「『あの日』以降の記憶がないの」

愛香「全部、私のせいなんだと思う。違う？」

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/26(金) 19:59:56.06

朱夏「あいきゃんだけのせいじゃないよ」

愛香「朱夏…」

朱夏「もう、あんな未来にはさせたくない。だったらどうすれば良いか、分かるよね？」

愛香「…私が、ふりに騙されないこと」

朱夏「うん、ならそれで─────」

ｺﾄｯ…

朱夏「？！」

愛香「っ…ごめん、私もうこの時点で魔法少女になってるんだよ…」

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/26(金) 20:01:56.34

朱夏「ソウルジェム…」

愛香「ほんと、ごめん」

朱夏「つまり、きゃんは初めて会った時には既に魔法少女になってた…ってこと？」

愛香「うん。だからふりに会ったのも顔合わせの日が初めてじゃない」

朱夏「そうだったんだ…」

愛香「私が魔女にならなければいいだけの話、なんだよね？」

朱夏「うん…」ｺｸﾘ

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/26(金) 20:05:00.25

愛香「だったら、私が未来を変える」

朱夏「え…？」

愛香「私の行動を今までと変えれば、魔女に成らずに済むかもしれない」

朱夏「そっか…」

愛香「…今度こそ、私達であんちゃん守ろう？」

朱夏「うん！」

**名無しで叶える物語**(茸) · 2019/07/26(金) 20:05:49.21

あえて予想しよう
すわわがキーパーソンになると

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/26(金) 20:08:41.61

～数日後～

杏樹「(声優ってこんなに大変なんだ…)」

杏樹「(CDの発売は10月なのにインタビューとか撮影とか…)」

杏樹「(リーダーだから仕方ないよね、頑張らないと)」

ﾓｳ…ﾂｶﾚ…ﾀ…

杏樹「はぁ…ほんとだよぉ…」

ﾓｳ…ｷ…ﾀｲ…

杏樹「…？」

ﾓｳ…ｷｴ…ﾀｲ……！！！

杏樹「え…？！」ﾊﾞｯ

魔女「ｼｬｧｧｧァァァァァァ！！」

杏樹「な、なにこれっ？！」

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/26(金) 20:09:22.04

愛奈ちゃんのポジがどうなのか気になる

**名無しで叶える物語**(SB-iPhone) · 2019/07/26(金) 20:11:27.07

しゅかに消し飛ばされたあと平然と陰から出てくるふりりん

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/26(金) 20:12:59.08

杏樹「ど、どうしよ、回し蹴りする…？でもこんなのに勝てるわけが…」

ﾀﾞｯﾀﾞｯﾀﾞｯ………

杏樹「ん？」ｸﾙｯ

「ここは動物園かなぁぁぁっっ！！！！！」

杏樹「なんだなんだ？！突然！笑」

ｼﾞｬｷﾝｯ！！！！

「はぁっ！！」

ｸﾞｻｯ！！！

魔女「ｷﾞｭｪｪｪ……」ｼｭｩｩ……

「っと…ま、こんなもんかな」

「ケガとかありませんか？」ｸﾙｯ

「って─────────」

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/26(金) 20:16:51.30

かなこ「あ、あんちゃん？！」

杏樹「きんぐ…？！」

杏樹「ど、どういうこと？！そ、それってコスプレ？！フリフリだね？！」

かなこ「コ、コスプレ…みたいだけどそうじゃないよ！！」

ﾀｯﾀｯﾀｯ…

降幡「おーーい！きんぐーー！！」ﾌﾘﾌﾘ

かなこ「あ、ふりりん」

降幡「いやーまじごめん、撮影あってさー、駆け付けるの遅くなったわ」ｾﾞｪｾﾞｪ…

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/26(金) 20:19:57.83

降幡「グリーフシードは？」

かなこ「うん、ゲットしたよ。ちょっと待ってて」

ｽｩ……

杏樹「それなぁに？」

かなこ「あぁ、これ？」

降幡「これがソウルジェムで、こっちがグリーフシードだよ」

かなこ「魔法少女の必須アイテムってとこかな」

杏樹「まほう…しょうじょ…？」

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/26(金) 20:24:14.31

降幡「かなこはこの地域の魔法少女なんだ」

かなこ「魔女って言ってね、ほら、さっきの化け物。アイツらを倒すんだよ」

降幡「魔女を倒すとこのグリーフシードっていうのが出てくる。『魔法』少女だから魔力を消費するんだ。グリーフシードはソウルジェムの穢れを取る…つまり魔力を回復させるんだよ」

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/26(金) 20:25:56.91

杏樹「う、うん…？」

降幡「あー、ごめん一度に説明しすぎたね」

かなこ「とにかく、私が魔法少女だってことはみんなに秘密だよ？」

杏樹「え、教えちゃダメなの？ふりりんは知ってるのに？」

かなこ「ふりりんは知ってて当然だよ」

降幡「かなこを魔法少女にしたのはあたしだからね」

杏樹「ええっ？！」

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/26(金) 20:28:31.48

降幡「あたしは魔法少女の使い手、サポートってとこかな」

かなこ「グリーフシードを処理するのもふりりんの仕事だよ」

杏樹「それ…処理しないとどうなるの？」

降幡「グリーフシードって名付けてるだけでこれは魔女の卵。だからこのまま放置しておくとまた魔女が生まれてしまうんだ」

杏樹「ひっ……」ﾋﾞｸｯ

かなこ「あはは。そんな怖がるものじゃないよ」ｹﾗｹﾗ

**名無しで叶える物語**(しまむら) · 2019/07/26(金) 20:30:09.43

きんぐ→花丸→黄色→

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/26(金) 20:31:04.47

杏樹「でも、怖いよ…あんなの…もうずっときんぐは戦ってるの？」

かなこ「うん。って言っても数カ月程度だけどね。最初は怖くて仕方なかったけど、やっぱり慣れかな。最近ようやく自分の戦い方ってやつを見つけたよ」

降幡「かなこは結構掴みが早かったよね。あたしがアドバイスしなくても一人で倒せるようになったし」

杏樹「うん…助かった、きんぐありがとう！」

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/26(金) 20:34:02.02

かなこ「えへへ…なんか照れるw」

降幡「普通は最低でも1年は掛かるんだけどねぇ」

かなこ「え…そうなの？」

降幡「よくやってくれてるよ、かなこは」

杏樹「……」ﾎﾜｧ…

降幡「……あんちゃんもやってみる？」

杏樹「え？！私？！む、無理だよ！」

かなこ「一つだけ願い事叶えられるよ？」

杏樹「ね、願い事…？」

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/26(金) 20:35:55.59

杏樹「願い事…って、どんなものでも叶えられるの？」

降幡「うん。不老不死も大金持ちも……世界征服だって可能だよ」

杏樹「っ…！」ﾋﾞｸｯ

かなこ「世界征服って…怖い例出さないでよw」

降幡「でも実際叶えられるしねぇ」

杏樹「そんなことまで…」

降幡「美味しい話だと思うんだけど…どうする？」

杏樹「えっ…」

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/26(金) 20:39:25.66

杏樹「うーん……叶えたい事、今はないかな」

降幡「今後のAqoursの事とかは？」

杏樹「それは…自分たちの力だけで成功させたい」

降幡「そっか。ま、焦って決める必要はないよ。願い事が決まったら、またあたしのとこおいで」

かなこ「…あっ」

降幡「…魔女の魔力を感じるね」

かなこ「あんちゃん、私達もう行くね」

杏樹「うん、ありがと！」

ﾋﾞｭﾝｯ！

杏樹「…格好いいなぁ……魔法少女」

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/26(金) 20:45:41.87

～翌日～

梨香子「ま、魔法少女…？w」

杏樹「は、はい…きんぐが」

梨香子「魔法少女とかあるわけないと思うんですけど…w」

杏樹「(だよね…信じないと思ったから約束破っちゃって逢田さんに言っちゃったけど…)」

杏樹「あ、あはは。そうですよね～！すみません変な事聞いて…」

杏樹「(昨日のは幻覚か何かに違いないよね…魔法なんてあるわけないよ)」

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/26(金) 20:50:07.32

杏樹「…今度は一つ、相談してもいいですか」

梨香子「どうぞ…w」

杏樹「何だか変なんです」

梨香子「変…？w」

杏樹「私、みんな…特に斉藤さんを、どこかで見た事、会ったことある気がするんです」

梨香子「……それなら思い当たる節が…w」

杏樹「え？」

梨香子「小林さんに覚えてない？って聞かれてw」

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/26(金) 21:06:00.12

杏樹「覚え…？」

梨香子「私はそういう記憶は全くなかったので…w」

杏樹「……あの」

梨香子「はい…？w」

杏樹「やっぱり、私と逢田さん…私達9人、どこかで…会ったんだと思います」

梨香子「…w」

杏樹「私、逢田さんもどこかで見たこと……」

杏樹「なんて…なんて、呼んでたんだっけ…？」

杏樹「うぅっ…なんで…？なんで、覚えてないの…？」

梨香子「…い、伊波さん落ち着けしw」

**名無しで叶える物語**(たまごやき) · 2019/07/26(金) 21:30:50.17

面白い

**名無しで叶える物語**(悠久の苑) · 2019/07/26(金) 21:40:59.34

>>46
あっ……

**名無しで叶える物語**(庭) · 2019/07/26(金) 21:46:19.06

ネタスレじゃなくてSSだったか
続き期待

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/26(金) 22:42:22.31

梨香子「き、きっとみんな何か勘違いしてるだけだしw」

杏樹「っ……そう、ですよね…ごめんなさい…」ｶﾞﾀｯ

杏樹「突然呼び出してしまってすみませんでした」

梨香子「え…？w」

杏樹「…帰ります、また今度…9人で会うときに」

ﾀﾞｯ

梨香子「…w」

**名無しで叶える物語**(茸) · 2019/07/26(金) 22:44:50.82

逢田さん草生やしまくりで草

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/26(金) 23:04:17.81

ﾌﾞｰｯﾌﾞｰｯ

杏樹「…ん？」

『斉藤朱夏』

ﾋﾟｯ

杏樹「っ…はい」

朱夏『近況報告してほしい』

杏樹「…へ？」

朱夏『特に変わったこととかない？』

杏樹「えっ、と…」

杏樹「(魔法少女のこと…なんて言ったら…)」

朱夏『あったんだね』

杏樹「……特になにも無いです」

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/26(金) 23:05:54.26

中途半端ですが今日はここまでにします。
長編になると思うので、お付き合いできる方はまた明日からよろしくお願いします。

**名無しで叶える物語**(茸) · 2019/07/26(金) 23:07:04.92

おつー
少女(ほぼ20代) とは…

**名無しで叶える物語**(えびふりゃー) · 2019/07/26(金) 23:07:53.42

めっちゃ楽しみ
待ってます

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/26(金) 23:22:13.51

長編大歓迎だ
期待してるから無理なく頑張って

**名無しで叶える物語**(日本) · 2019/07/26(金) 23:22:52.50

>>61
圧倒的美少女感

**名無しで叶える物語**(ますのすし) · 2019/07/27(土) 00:24:58.66

乙ー

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/27(土) 01:26:06.70

期待

**名無しで叶える物語**(SB-iPhone) · 2019/07/27(土) 12:13:29.11

声優さんでのお人形さん遊びたのちいでちゅね～ｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/27(土) 13:03:27.73

朱夏『…信じていいの？』

杏樹「う、うん…」

朱夏『わかった。じゃあ信じるよ』

杏樹「あ、ありがとう…？」

朱夏『それじゃ』

ｶﾞﾁｬ

杏樹「……あの人…」

杏樹「(なんだろう…すごく、怖い…)」

杏樹「(こんな人じゃなかったはずなんだけど…)」

杏樹「……思い出せない」

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/27(土) 13:07:26.98

～朱夏宅～

朱夏「チッ…」ﾋﾟｯ

愛香「どうだった…？」

朱夏「もう遅かった」

愛香「え…？」

朱夏「杏樹はもう魔法少女の存在を知っているかもしれない」

愛香「な、なんで…！？」

朱夏「勘ってやつ。杏樹とは…良い付き合いしてたからさ、考えてること分かるんだよ。なんとなく」

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/27(土) 13:13:41.80

愛香「…整理しよっか」

朱夏「うん」

朱夏「Aqoursは最終的に全員が魔法少女になる」

愛香「けれど誰がいつソウルジェムを手に入れたかは不明」

朱夏「一人ずつ聞いたとしても期待通りの返事は返ってこないに決まっている…」

愛香「……ふりに聞くのが一番手っ取り早いんじゃない？」

朱夏「え…？まだアイツを信じるの？」

愛香「っ……」ﾋﾞｸｯ

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/27(土) 13:23:17.84

愛香「だって…もうそれしか方法は…！」

朱夏「聞いてもどうせまた騙されるだけ」

愛香「でも100%嘘をつくとは限らないじゃん…！」

朱夏「…私は散々アイツに騙されてきた」

朱夏「もう信用なんてしてない」

愛香「っ…ぅ…」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

朱夏「…なんで泣くの？」

愛香「Aqoursって…こうなる運命だったの…？」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

朱夏「……私だって、こうなって欲しいわけじゃない」

朱夏「でも、後戻りはできない」

朱夏「…私は杏樹を救うの。それだけ」

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/27(土) 13:34:25.97

愛香「……あんちゃんの為だけなの…？」

朱夏「全員に手が回るほど余裕はない」

愛香「あとはどうなってもいいんだ…」

朱夏「でも魔法少女が杏樹の目の前で倒されるのはごめんだね」

朱夏「…あの子は優しすぎる」

朱夏「その優しさのせいで彼女は魔法少女になる選択肢を選んで、魔女になって…それで終わり。杏樹の人生も、私の人生も」

愛香「っ……」

朱夏「今度こそ、魔女にならないでね、あいきゃん」

愛香「…わかってるよ……」

**名無しで叶える物語**(茸) · 2019/07/27(土) 13:53:45.39

ふりさん…

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/27(土) 14:22:57.39

朱夏「…はい、変な言い合いはここまで。作戦会議しよ」

愛香「……君ここの発売日まではあと…」

朱夏「もうそんなにはない」

愛香「私、自分の最期覚えてるんだ」

愛香「ヨハちゃんへの愛が、重すぎたから…だよね？」

朱夏「そう」

愛香「……あんちゃんを救う為には、もう、自制するしかないと思うんだ」

朱夏「自制……ってまさか」

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/27(土) 14:31:56.99

愛香「……辞めるよ」

朱夏「え……」

愛香「もう、ヨハちゃんとは距離を置く」

朱夏「な……」

愛香「ヨハちゃんのことを好きにならない為には、こうするしかないでしょう？」

朱夏「距離を置くって…具体的には？」

愛香「ヨハちゃんのグッズは一切買わない。センター総選挙の選挙活動も控える」

朱夏「マジで言ってる？」

愛香「……本気だよ」

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/27(土) 14:38:47.69

朱夏「第一回センター総選挙の開始は…」

愛香「君ここの発売日」

朱夏「……大丈夫？」

愛香「いいの。今後のAqoursの為なら」

朱夏「…ほんの少し行動を変えただけで未来は多少変わるかもしれないしね」

愛香「うん」

朱夏「分かった。お願い」

愛香「……任せて」

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/27(土) 15:20:53.61

～夜～

かなこ「はぁっ！！」

ｸﾞｻｯ！！

魔女「ｷﾞｭｪｪｪ…」ｼｭｩｩ…

ﾎﾟﾄ…

かなこ「ふぅ～…今日はこんなもんかな」

降幡「ねぇ、きんぐ」

かなこ「ん？」

降幡「あんちゃん…どう思う？」

かなこ「あんちゃん？」

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/27(土) 15:24:26.09

降幡「魔法少女として」

かなこ「っ……」

降幡「お？なんだその顔」

かなこ「…向いてなくはないと思うけどさ」

降幡「なってほしくないの？」

かなこ「……」

降幡「そうなんだ。へぇ～」

かなこ「敵が増えるのはちょっと面倒」

降幡「敵？」

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/27(土) 15:29:34.10

かなこ「魔女狩りの争いだよ」

降幡「最近増えてきてるしねぇ、魔法少女。この前も契約したばっかりだし」

かなこ「私の陣地だっていうのに勝手に入って来られたら困るんだよ。グリーフシードが回収できなくなる」

降幡「きんぐも結構毒吐くんだね」ｹﾗｹﾗ

かなこ「…自分でも性格悪いなぁとは思うんだけどね」

降幡「いや？割と普通だよ？あたしに愚痴言ってくる子多いし」

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/27(土) 15:37:10.11

かなこ「へぇー、みんな同じこと思ってるんだ」

降幡「…あんちゃん、良いと思うんだけどなぁ」

かなこ「どうしてそこまであんちゃんにこだわるの？他のメンバーだっているのに」

降幡「いい質問だね」

かなこ「？」

降幡「単純に言えば素質がある」

かなこ「魔法少女になる前から分かるもんなの？」

降幡「まあね」

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/27(土) 15:45:48.62

降幡「その人の願い事にもよるけど、彼女はオーラが人一倍違う」

かなこ「え、そんなの不平等じゃん」

降幡「みんな同じだったらつまらないよ」

かなこ「…余計になってほしくないなぁ」

降幡「でもかなこ不安でしょ？」

かなこ「不安？」

降幡「身近に魔法少女について語り合える仲がいないなんて。悩みを一人で抱え込む子だっているんだよ？」

かなこ「…まあ」

降幡「大丈夫。あたしからちゃんと言えば、あんちゃんは与えられた範囲だけ魔女狩りをするよ。約束を破るような子じゃない」

**名無しで叶える物語**(たまごやき) · 2019/07/27(土) 18:56:20.66

続き来てた…‼

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/27(土) 20:13:37.90

かなこ「…うーん」

降幡「しばらくさ、あんちゃんの面倒見てあげてくれないかな」

かなこ「え？」

降幡「あんちゃんの先輩として」

かなこ「先輩…って」

降幡「…あたしはあの子を魔法少女にさせたい。あそこまでの逸材は初めて見た」

かなこ「……」

降幡「逃したくないんだ」

かなこ「そこまで言うなら…」

降幡「ありがとうきんぐっ、立派な魔法少女に育ててあげてね」ﾆｺｯ

かなこ「分かった。じゃー先輩として頑張るかぁ…ん、もうこんな時間」

降幡「ごめんごめん、んじゃ今日は解散ってことで」

かなこ「おう、ばいばーい」

降幡「……」ﾌﾘﾌﾘ

降幡「……そして、最高の魔女に育ててね、かなこ」ﾎﾞｿｯ

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/27(土) 20:23:57.22

ふりさんQBポジだから難しいだろうけど幸せになってくれ…

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/27(土) 20:25:47.98

～数日後～

朱夏「……」

愛香「朱夏？」

朱夏「シッ」

愛香「？」

杏樹「～～～」

梨香子「～～～w」

朱夏「あそこ、怪しいかも」

愛香「え？」

朱夏「魔法少女の存在を教えたのは梨香子かもしれない、妙に仲が良い気がする」

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/27(土) 20:32:59.14

愛香「まさか…梨香子は覚えてなかったんだよ？」

朱夏「覚えてなかったから現時点で魔法少女ではないとは言い切れないでしょ？」

愛香「そっか…」

朱夏「仕事終わったら朝まで後着いて行こう」

愛香「あ、朝？！」

朱夏「魔法少女の活動時間は夕方から深夜が基本でしょ？」

愛香「そ、そうかもしれないけど…」

朱夏「それに私達だって魔法少女なんだから。後を着いていくついでに退治もできるっしょ」

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/27(土) 20:43:49.97

愛香「そう…だね」

朱夏「……い」

愛香「ん？」

朱夏「許さないっ…杏樹をあんな目に遭わせるなんて…」ｷﾞﾘｯ

愛香「い、いや梨香子だって決まったわけじゃ…」

朱夏「そうじゃなくても…杏樹に関わった魔法少女、全員……」

愛香「ちょ…落ち着いてよ朱夏…もうすぐスタッフさん達来るんだから」

朱夏「……ブッ潰したい」ｷﾞﾘｯ

愛香「っ……！」ｿﾞｸｯ

降幡「……」ﾆﾔ…

**名無しで叶える物語**(たこやき) · 2019/07/27(土) 20:53:25.83

面白い

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/27(土) 20:55:30.35

～カフェ～

降幡「いや～急に呼び出しちゃってごめんねあんちゃん」

杏樹「うん、大丈夫だけど…」

かなこ「……大事な話があるんだ」

杏樹「へ…？」

降幡「魔法少女になってほしい」

杏樹「…！」

杏樹「やっぱり…私がこの前見たのは幻覚なんかじゃ…」

かなこ「普通はそう思うよね」

降幡「でも現実なんだ。魔法少女の存在も、魔女の存在も」

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/27(土) 21:03:09.11

降幡「あんちゃんがいてくれたら心強いんだ」

杏樹「でも、どうして私…？」

降幡「才能だよ。あんちゃんは魔法少女に向いている。だからこうしてスカウトしてるんだ」

降幡「魔法少女になったあんちゃんは無敵になるに違いない。必ず」

降幡「最初のうちは心配かもしれないけど、かなこが先輩として─────」

かなこ「ふりりん」

杏樹「っ………」

降幡「…あ、あぁ、ごめんごめん」

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/27(土) 21:07:53.85

降幡「…絶対やれとは言わないよ。無理やり契約させるのはあたし達の世界でルール違反だし」

杏樹「……いいよ」

かなこ「えっ、本当？」

杏樹「でも、契約じゃなくて…その、お手伝いさせてもらって…それで本当に魔法少女になるか決めるっていうのはどう…かな」

かなこ「……」

降幡「うん、アリだよ。全然」

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/27(土) 21:13:50.35

杏樹「本当！？」

かなこ「でも…武器もない状態で手伝いなんて…」

降幡「何か持ってくれば問題ないと思うよ。鉄バットとか」

杏樹「…それなら私、回し蹴り出来るよ！」

かなこ「ま、回し蹴り…？」

杏樹「うん。昔、空手やってたからそれくらいは」

降幡「お、いいじゃん。それでやってみようよ」

かなこ「そろそろ夕方だね」

降幡「じゃー魔女狩り行ってみるかー！」

杏樹「おーーっ！！」

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/27(土) 22:41:57.83

この不穏な感じ、読み応えあるなぁ
作者さんすごい

**名無しで叶える物語**(茸) · 2019/07/27(土) 23:09:44.84

三年組がどうなるか気になる

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/27(土) 23:19:35.44

～外～

ｽﾀｽﾀｽﾀ…

杏樹「…ねぇ、魔女ってどうやって見つけるの？」

かなこ「んー、魔力ってやつが感じられるんだよ。魔法少女になると」

杏樹「どんな感覚？」

かなこ「そう言われると難し……あ、右！」

降幡「この交差点を渡ったら右に行こう！早く！」

杏樹「もう？！」

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/27(土) 23:26:15.15

ﾀｯﾀｯﾀｯ…

かなこ「ここだね」

杏樹「な、なにこれ…なんか、不気味な世界が広がって…」

降幡「これが魔女の結界。先に進むと魔女が出てくるよ」

杏樹「……」ｶﾞﾀｶﾞﾀ

かなこ「…あんちゃん、大丈夫？」

杏樹「っ…大丈夫、行けるよ」

かなこ「一歩踏み間違えたら死ぬと思って。命懸けだからね。絶対に私から離れないで」

杏樹「うん…」

杏樹「(きんぐ、頼もしいなぁ…)」

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/27(土) 23:32:35.42

ﾌﾜｧｯ…

杏樹「わぁ…」

かなこ「…よしっ」

ｽﾀｽﾀｽﾀ…

杏樹「可愛いね、その衣装」

かなこ「これ？私の柄じゃないんだけどね。ありがと～」

杏樹「いいなぁ…そういう服私似合わな──」

かなこ「危ない！」

杏樹「え？」

ｻﾞｸｯ！！

使い魔「ｷｭｩｩ…」ｼｭｩｩ

杏樹「ち、小さいから気づかなかった…」

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/27(土) 23:38:51.69

時間なさそうなので今日はここまでにします。
明日もよろしくお願いします。

**名無しで叶える物語**(茸) · 2019/07/27(土) 23:49:36.70

おつです
あんちゃんやっぱり魔法 (物理) かw

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/28(日) 12:32:03.34

降幡「今のは使い魔。攻撃力はそこまでないけどやがて魔女になるから倒しておかないとね」

かなこ「グリーフシードは出ないから本当は放っておきたいところなんだけど、誰かが襲われたらまずいから退治しておかないと」

杏樹「へぇ…」

かなこ「あんちゃんにはチラホラ出てくる使い魔を倒してもらおうかな」

杏樹「アレを！？」

降幡「魔女は魔法じゃないと倒せないからきんぐに任せて、使い魔は回し蹴りで倒しちゃおう」

杏樹「わ…わかった」

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/28(日) 12:36:30.81

ｽﾀｽﾀｽﾀ…

杏樹「あ、もしかしてアレ？」

かなこ「そう。倒してみて」

杏樹「よーーっし……」

ﾀｯﾀｯﾀｯ…

杏樹「オラオラオラオラァァァァァァァァァ！！！！！」

使い魔「！」

ﾊﾞｼﾝｯ！！

使い魔「ｷｭｩｩ…」ｼｭｩｩ…

降幡「……人が変わったみたいだったね、あんちゃん…」

かなこ「武器が無くても一発で倒せるなんて…」

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/28(日) 12:41:17.15

杏樹「でもこれ…相当力入れないとキツイかも…」ﾊｧﾊｧ

降幡「魔法少女になれば軽い力でも倒せるようになるよ」

杏樹「そうなの？」

かなこ「まぁ私の場合、最近じゃほとんど魔力頼りになっちゃってるけどねw」

降幡「ダメだぞー。魔力使いすぎると変身すら出来なくなるんだから」

かなこ「はぁーい」

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/28(日) 13:01:32.32

杏樹「おっと～！？今度は二匹来たァ！」

ﾊﾞｼﾝｯ！ﾊﾞｼﾝｯ！

ｼｭｩｩ…

降幡「瞬発力が凄いね、あんちゃんは」

かなこ「うん…きっと良い魔法少女になるよ」

降幡「…願い事は考えた？」

杏樹「……」

かなこ「まだなんだ」

杏樹「ごめん…今の私、本当に不満とか欲しいものとか…何にもなくて」

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/28(日) 13:03:30.99

杏樹「幸せなんだ、すごく。大好きなアニメに関わることができて。それだけで、イヤな事とか、全部どうでもよくなっちゃうの」

かなこ「あんちゃん…」

杏樹「どんな結果になっても、私は自分達の力で最後までやり遂げたい。だからプロジェクト関連の事は一切願わないよ」

降幡「…そうか、だからか」

杏樹「え？」

降幡「あんちゃんがメンバーに選ばれた理由が何となく分かった気がするよ」

杏樹「あはは。それはふりりんもきんぐも同じでしょ～」

かなこ「……」

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/28(日) 13:07:24.37

杏樹「参考までに聞きたいんだけど…きんぐはどんな願い事をしたの？」

かなこ「……それ、聞いちゃう？」

杏樹「あ…ご、ごめん、聞かれたくないよね、そんなこと…」

かなこ「ううん。怒ってるわけじゃないよ」

降幡「……」

かなこ「言ったら逆にあんちゃんが怒るかもしれないからさ」

杏樹「え…？」

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/28(日) 13:13:56.29

かなこ「聞きたい？」

杏樹「えっと…」

降幡「…二人とも、話してる場合じゃないよ」

杏樹「わぁっ！？」

魔女「ギュゥゥゥゥ！！！！」

かなこ「来ちゃったか…」

杏樹「こ、これ前よりデカくない…！？」

かなこ「ううん。これくらいなら出くわしたことあるから大丈夫」

降幡「魔女にも種類がたくさんあるからね」

杏樹「…きんぐ、頑張って」

かなこ「うん…！」ﾀﾞｯ

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/28(日) 13:21:43.26

かなこ「とりゃぁぁぁっ！！」

ﾊﾞﾝｯｯ！！

魔女「グオオオオオ！！！」

ﾄﾞｼﾝｯ！！

かなこ「っ！くっ…」

杏樹「きんぐ！」

かなこ「未来の後輩に格好悪いところなんて見せてられないからね！」

かなこ「こんなくらいでっ…！」

ｷｨﾝ！ｶﾞﾝｯ！！

降幡「…あんちゃん」ｺｿｯ

杏樹「ほえ？」

降幡「……もしものことがあったら、よろしくね」

杏樹「もしものこと…？」

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/28(日) 13:28:05.21

降幡「きんぐの身に、何かあったら────」

杏樹「そんな…もしもなんて、まだ1stシングルも出てないのに…」

降幡「そんなの関係ないよ。魔法少女には」

杏樹「っ……」ｷﾞｭｳｯ…

杏樹「お願い…きんぐ、頑張って…！」

ﾄﾞｫｫﾝ！！

かなこ「よしっ、いい感じ…ちょっと傷が痛むけどねっ！」

かなこ「とぉぉぉりゃぁぁ！！！！」

ｼｭﾊﾞｯ！！

ｻﾞｸｯ！！

かなこ「それじゃあ…トドメだね」

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/28(日) 13:34:22.58

ｶﾁｬｯ…

かなこ「ティロ・フィナーレ！！」

ドォォォォォォン！！！！！

魔女「ギュエエエエ…！！」ｼｭｩｩ…

杏樹「おおー…！！」ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

降幡「きんぐ、よくやった」

かなこ「いや～今回はちょっと強かったかも…」ﾌﾗｯ

杏樹「わぁ、大丈夫！？肩貸すよ」

かなこ「心配しないで」

ﾌﾜｧｯ…

かなこ「元の姿に戻ればどうってことないからさ」

杏樹「そっかぁ…」

**名無しで叶える物語**(茸) · 2019/07/28(日) 14:01:42.91

ティロ・フィナーレとかキングやばい気しかしない

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/28(日) 14:03:45.35

降幡「次の魔女探しに行く？」

かなこ「いや、さっきの魔女グリーフシード落とさなかったから今日はここまで」

杏樹「そんなことあるの？」

かなこ「うん。ちょっと運が悪かったなぁ」

降幡「穢れを取らない状態で次の魔女を探すのは確かに危険かもね」

かなこ「それに…あんちゃんもだいぶ疲れたでしょ？」

杏樹「あはは…うん」

降幡「魔法少女お試し、今日はここまでだね」

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/28(日) 14:12:44.73

～一方その頃～

梨香子「……w」ｽﾀｽﾀ

愛香「本当に尾行するつもり？ってかもうしてるけど」ｺｿｺｿ

朱夏「杏樹を巻き込む奴らは許さない。例えAqoursメンバーでも」ｺｿｺｿ

愛香「…朱夏、ちょっとあんちゃんに執着しすぎじゃない？救いたい気持ちは私も分かるけど…」ｺｿｺｿ

朱夏「はぁっ？！」

愛香「っ！」ﾋﾞｸｯ

朱夏「杏樹は私にとってどういう存在だったか、きゃんは知ってるでしょ！？全部覚えてるんだったら！」

梨香子「……？w」ｸﾙｯ

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/28(日) 14:22:24.64

愛香「わ、ほらバレるって！」ｸﾞｲｯ

梨香子「…今の何だったんだしw」ﾎﾞｿｯ

ｽﾀｽﾀｽﾀ…

愛香「朱夏、ごめん。でも見つかったらマズいからさ、あまり大声は…ね？」ｺｿｺｿ

朱夏「……私こそごめん。ちょっと言い過ぎた」ｺｿｺｿ

朱夏「でも杏樹のこと考えると…どうしてもこうなっちゃうんだ。許して」ｺｿｺｿ

愛香「……」

**名無しで叶える物語**(茸) · 2019/07/28(日) 16:25:27.92

しゅか危ういな

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/28(日) 16:56:36.83

愛香「…ねぇ、朱夏…それって」

愛香「朱夏はもしかして、あんちゃんのこと─────」

朱夏「あれっ」ﾋﾟﾀｯ

愛香「え？」

ｽﾀｽﾀｽﾀ…

梨香子「……w」

朱夏「ここ…梨香子の家？」

愛香「……あ」

朱夏「梨香子じゃなかった…？」

愛香「じゃあ他に誰が……」

朱夏「わかんない…」

朱夏「誰が…誰が杏樹を…」

朱夏「………意地でも見つけ出してやる」

愛香「朱夏…」

朱夏「そして、」

朱夏「私がこの手で……」ｷﾞﾘｯ

愛香「……」

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/28(日) 17:09:54.76

～数カ月後～

ｶﾁｯ

ｲﾏﾐｰﾗｰｲｰｶｴﾃｰﾐﾀｰｸﾅｰｯﾀﾖー♪

朱夏「…新鮮みがないね」

愛香「もう何回手渡されたかって感じ」

朱夏「はぁ…」

愛香「…あれから手掛かりはやっぱりない」

朱夏「今までのデータだと杏樹はこの時期からかなり忙しくなる…それから…」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ

愛香「あんちゃんも尾行してみる？」

朱夏「今の時期の杏樹は誰かと遊べるほど暇じゃない。私も何回も断られた。尾行もしたけど全部仕事」

朱夏「チッ…逃した…ったく誰だよ…」ｲﾗｲﾗ

愛香「……朱夏、随分変わったね」

朱夏「……杏樹の為なら、私はどうなってもいいの」

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/28(日) 17:18:43.22

朱夏「ってか、あいきゃんだって変わったよ」

愛香「私？」

朱夏「違和感しかないってw善子のこと全然ツイートしてないじゃんw」

愛香「…ヨハちゃんから離れないと私は壊れてしまうってこと、もう分かったから」

愛香「曜ちゃん、センターおめでとう」

朱夏「いやいや、まだ結果出てないってwもしかしたら未来変わるかもよ？」

愛香「……そうだね」

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/28(日) 17:28:07.50

朱夏「さーてっと。魔女狩り行こっかな」

愛香「ほんとだ。もうこんな時間」

朱夏「…私の陣地に入って来ないでよ？」

愛香「当たり前じゃん。それじゃ、お邪魔しました」

ｽﾀｽﾀ

朱夏「ばいばーい」

ﾊﾞﾀﾝ…

朱夏「……今日は別の地域周ってみようかな」

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/28(日) 17:34:41.67

～杏樹宅～

ｲﾏﾐｰﾗｰｲｰｶｴﾃｰﾐﾀｰｸﾅｰｯﾀﾖー♪

杏樹「…夢みたいだなぁ」

杏樹「(でも…どこか懐かしく感じる…)」

杏樹「(似たような曲、あったっけ…？)」

ﾌﾞｰｯﾌﾞｰｯ

杏樹「うわあっ！？」ﾋﾞｸｯ

杏樹「(どうしよう…また斉藤さんだったら、ちょっと怖いかも)」

ｽｯ…

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/28(日) 17:59:46.70

『高槻かなこ』

杏樹「ふぅ…よかった」

ﾋﾟｯ

かなこ『もしもし？』

杏樹「うん！どうしたの？」

かなこ『魔女狩り、今日も手伝ってくれる？』

杏樹「もちろん。今すぐ行くね」

降幡『あんちゃーんあたしの声聞こえる？』

杏樹「ふりりんもいるの？聞こえるよー！」

降幡『うん、あのさ…』

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/28(日) 20:22:14.45

降幡『今日決めてほしい』

杏樹「え…」

降幡『魔法少女になるか、ならないか』

杏樹「……」

かなこ『いつまでもグダグダしてるのはちょっと…』

杏樹「そうだよね…」

かなこ『キツイ言い方しちゃったけど、魔法少女は遊びじゃないからさ』

杏樹「うん。わかった。今日の狩りが終わったら決めるよ」

かなこ『それじゃ、◯◯駅の前で待ってるね』

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/28(日) 20:32:12.39

～駅～

ｽﾀｽﾀｽﾀ…

杏樹「…おまたせ」

降幡「いつになく真剣な顔してるね」

杏樹「今日で…決めるからね」

かなこ「…それじゃあ行こっか」

降幡「結界はすぐそこにある。かなこが見つけてくれたんだ」

杏樹「行こう」

かなこ「今日も使い魔の相手よろしくね、あんちゃん」

杏樹「……」ｺｸﾘ

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/28(日) 20:36:54.32

ﾌﾜｧｯ…

かなこ「準備万端っと…」

使い魔「ｷｭｰ!」

杏樹「さっそくだねっ！」

ﾊﾞｼﾝｯ！！

使い魔「ｷｭｩｩ…」ｼｭｩｩ…

降幡「慣れてきたね」

杏樹「毎日やってればそれなりにね」

かなこ「油断は禁物だよ、使い魔とはいえ強いヤツもごく稀にいるから」

杏樹「うん…！」

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/28(日) 20:42:07.09

杏樹「オラァっ！」

ﾊﾞｼﾝｯ！ｼｭｩｩ…

杏樹「あんなところにもっ！」

ﾊﾞｼﾝｯ！ｼｭｩｩ…

かなこ「…もう立派な魔法少女だね」

降幡「なんだいきんぐ、嫉妬？」

かなこ「ううん、他の魔法少女と戦う気はないよ。でもさ」

かなこ「なんだか…ふりりんの言う通りだったなって」

かなこ「ずっと不安だったんだ、仲間がいなくて」

かなこ「でも、あんちゃんが手伝いしてくれるようになってから足の震えが治まって。感謝しかないんだよ」

**名無しで叶える物語**(光) · 2019/07/28(日) 20:46:35.27

あっ（察し）

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/28(日) 20:48:37.94

かなこ「ありがとう、あんちゃん」

杏樹「…えっ？」ﾊｧﾊｧ

降幡「ありがとうだってよ。きんぐが」

杏樹「あはは。うんっ、私こそ」

杏樹「…ねぇふりりん。私…魔法少女になるよ」

かなこ「え！」

降幡「本当？嬉しいよ」

杏樹「欲しいものとか何にもなくて。魔法少女になることが私の願いだったのかも。それでもいいかな？」

かなこ「あんちゃん…」

杏樹「誰かの力になりたい。格好いいと思った。きんぐを見てて」

降幡「…もちろん、それもアリだよ」

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/28(日) 22:42:48.49

かなこ「…それじゃあ」

かなこ「コイツはさっさと倒さないと」ｸﾙｯ

杏樹「う、後ろ！？」

かなこ「へへっ、随分と今日は弱そうじゃん！？」ｶﾁｬｯ

ﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞｯｯｯｯ！！！！

ｷｭｲﾝｯ！ｸﾞｻｯ！ｼﾞｬｷﾝｯ！

杏樹「おおお…！！」

降幡「あんちゃん、使い魔！」

杏樹「わっ！？と、とりゃぁっ！」ﾊﾞｼﾝｯ！

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/28(日) 23:35:26.77

ｽﾀｽﾀｽﾀ…

朱夏「(やっぱりきゃんの言う通りにすれば良かったのかもしれない)」

朱夏「(杏樹の尾行をしていれば…)」

朱夏「(杏樹を巻き込んだ魔法少女…)」

朱夏「(許さない許さない許さない許さない許さない許さない……)」

朱夏「………結界…？」ﾋﾟﾀｯ

朱夏「なに、この魔力…」

朱夏「……尋常じゃない強さの魔女がいる」

朱夏「っ、マズいかもしれない」

ﾀｯﾀｯﾀｯ…

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/28(日) 23:39:28.33

かなこ「おりゃっ！とうっ！」

ｼﾞｬｷﾝｯ！ｼｭﾊﾞｯ！

杏樹「…ねぇ、ふりりん、あの魔女なかなか倒れないよ…？」

降幡「そうだね」

杏樹「ふりりん…？」

降幡「…あんちゃん。心の準備はできてる？」

杏樹「へ…？」ｿﾞｸｯ

魔女「ギュエエエエ！！！！」

ｼﾞｭﾊﾞｯ！ｻﾞｸｯ！！

かなこ「っ─────────！」

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/28(日) 23:46:37.61

ﾄﾞｻｯ

かなこ「ぐはっ、ｺﾞﾎｯ、ぐっ、ぁ…！」

杏樹「きんぐ！？」

降幡「……」

杏樹「ふりりん…なんか言ってよ…」

降幡「……」

かなこ「っぐ、負けてたまるかぁぁっっ！！」

ｶﾞﾝｯ！ﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞ！！

魔女「シャアアアアア！！！」

ｸﾞｻｯ、ｼｭﾊﾞｧｧｧ…

かなこ「ぐぁッ……！…ｩｯ…！！」

ﾄﾞｻｯ

杏樹「……あ…あぁ…」

降幡「……」ﾆﾔﾘ

降幡「さぁあんちゃん。お待ちかねの契約の時間だよ？」ﾆｯｺﾘ

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/28(日) 23:48:51.94

今日はここまでにします。
明日から3年生、逢田さんと新たな登場人物が活躍し始める…かも？

**名無しで叶える物語**(茸) · 2019/07/28(日) 23:50:29.36

きんちゃん…
イメージカラーが黄色のせいで…

**名無しで叶える物語**(はんぺん) · 2019/07/29(月) 00:14:22.57

ふりりん黒い…

**名無しで叶える物語**(光) · 2019/07/29(月) 01:34:04.87

ソウルジェムさえ無事ならまだ慌てる時間じゃないよな・・・？

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/29(月) 04:52:04.74

きんちゃん生きて
お願い

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/29(月) 09:26:20.45

杏樹「ねぇ、きんぐ、きんぐは…？」

ｺﾂ…ｺﾂ…

降幡「見ての通りだよ？分からない？」

ｺﾂ…ｺﾂ…

杏樹「ぁ……」ｸﾗｯ

ﾄﾞｻｯ

朱夏「杏樹に何をした」ｷｯ

降幡「…まさかここで君が来るとはね、朱夏」

朱夏「かなこ…いつからだろうと思ってたけど、そんな前からだったんだね」

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/29(月) 09:27:12.77

朱夏「まずはコイツを倒す」

ｽｩ……ﾄﾞｫｫｫｫﾝ！！！

降幡「ふぅん。早いじゃん」

朱夏「……ノーマル属性のかなこじゃ勝てないだろうね」

朱夏「…杏樹…今元の世界に戻れるからね…」ﾀﾞｷｯ

ﾀｯ…

ｽｩｩｩ……

降幡「んじゃ、あたしはここで」

朱夏「おい、待てよ」

ｶﾁｬｯ…

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/29(月) 09:29:23.13

降幡「普段から拳銃なんて持ってるの？こっわ～」

朱夏「ふざけないで」

降幡「はぁ…あのさぁ、最終的に杏樹を魔法少女の後輩として育てようって決めたのはあたしじゃなくてきんぐだからね？」

朱夏「あぁそうだね。死んでなかったらアンタより先にかなこ潰してたよ」

朱夏「…でも杏樹と契約するのはアンタでしょ？」ｸﾞｯ

ﾊﾞﾝｯ！！！！

**名無しで叶える物語**(茸) · 2019/07/29(月) 10:30:43.90

ふとした疑問合宿どうしたんだろうか

**名無しで叶える物語**(SIM) · 2019/07/29(月) 14:59:53.66

保守

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/29(月) 18:12:43.79

ﾊﾞﾀﾝ…

朱夏「死んだ…？」

ｽﾀｽﾀ…

降幡「残念だったね」

朱夏「ッ…」

降幡「身体はいくつか用意してあるから」

朱夏「全部無くなるまで殺す」

降幡「冗談だよ。個体はいくらでも用意できるって」

朱夏「人間じゃなかったんだね」

降幡「…もちろん君もね？」

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/29(月) 18:14:48.32

～杏樹宅～

杏樹「……ん」ﾊﾟﾁ…

朱夏「杏樹！」

杏樹「さい、とう、さん…？」

朱夏「ごめん、バッグの中から勝手に鍵取っちゃった」

杏樹「いえ…」

杏樹「…あの、きんぐは？」

朱夏「…ちょっと悪い夢を見ただけだよ…」

杏樹「ゆめ…？」

朱夏「……って、言えたら良かったのにね」

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/29(月) 18:18:12.83

杏樹「きんぐは…どうなったの…？」

朱夏「……ごめんね」

杏樹「そんな…」

ｺﾂﾝ

杏樹「っ！？か、顔、ちか──────」

朱夏「…ね、試しにさ『朱夏』って呼んでみて？」

杏樹「…しゅか……？」

朱夏「っ、うん、そう、そうだよ」ｼﾞﾜ…

杏樹「…？」

朱夏「(懐かしい響き。涙が出てしまいそうになる)」

朱夏「(杏樹の顔がとても良く見える。でも、そんな泣きそうな顔は見たくなかった)」

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/29(月) 18:32:09.21

朱夏「っ…はぁっ…あん、じゅ…」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

杏樹「あの…」

朱夏「ごめんっ…ごめん、杏樹っ……」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

朱夏「(私と杏樹の関係性。簡単に言えば、恋仲だった。気付いたら、親友というラインを超えてしまっていた)」

朱夏「(────だからどうしても阻止せずにはいられなかった。魔法少女になった彼女の死を)」

朱夏「(私の存在を忘れても。この関係性に戻れなくても。こんな残酷な死に方は絶対にしてほしくなかった)」

朱夏「(時を巻き戻して、杏樹の代わりに私が魔法少女になって、彼女の死を防ぐ─────)」

朱夏「こんどこそは、おねがい…っ…」ｸﾞｽｯ

杏樹「……？」

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/29(月) 19:06:00.60

～数日後～

愛香「なに、これ…」

ラブライブ！シリーズ公式
【高槻かなこについて】

朱夏「失踪ってことにしてるみたい。アニメ化はさよならかな。CDはどうすんだろ。無理か」

愛香「まさか、知ってたの？」

朱夏「結界の中で死んだら遺体は帰って来ない…よね、確か」

愛香「……見たの？」

朱夏「私が駆けつけた時にはもう…手遅れだった」

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/29(月) 19:07:19.85

愛香「嘘、なんで…？だって、今まで繰り返した時は…」

朱夏「きゃんが魔女になって…倒そうとして戦って…そこで全員一気に死んだ」

愛香「そうなるはずだったのに、なんで…？」

朱夏「未来が変わったから」

愛香「……」

朱夏「それ以外なくない？」

愛香「……もう、どうしたらいいかわからないよ…！」

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/29(月) 19:10:43.69

愛香「また誰かが死ぬの…？」

朱夏「もう誰も死なせたりしない！」

愛香「…！」

朱夏「かなこが死んでわかった。私、これ以上杏樹が悲しむ顔は見たくない」

朱夏「…私は杏樹の尾行をするよ。きゃんはどうする？」

愛香「だったら、私は……Aqoursメンバーから魔法少女が誕生するのを阻止する…ふりの後を追うよ」

朱夏「しばらくの間はそれでいこう、何かあったら連絡して」

愛香「わかった」

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/29(月) 20:23:54.81

～数日後・愛香宅～

ｶﾞﾁｬ

ﾊﾞﾀﾝ…

愛香「……」ｶｸｯ…ﾄﾞｻｯ…

愛香(善子)「…………愛香」

愛香「なぁにヨハちゃん」

愛香(善子)「おかえり」

愛香「ただいま」

愛香(善子)「お風呂にする？ご飯にする？それとも…」

愛香「ヨハちゃん以外、ないでしょう？」

**名無しで叶える物語**(茸) · 2019/07/29(月) 20:54:26.19

(アカン)

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/29(月) 20:54:33.91

愛香(善子)「んっ…あいか…どこ触ってるの…っ！！///」

愛香「ヨハちゃんは、どこ触ってほしい？」

愛香(善子)「い、言えないわよ、そんなこと…」

愛香「恥ずかしがらないで、ねっ？」

愛香「ヨハちゃん…ヨハちゃん…ヨハちゃん…♡」

愛香「いーーっぱい可愛がってあげるから…」

ｸﾁｭ…

愛香(善子)「んんぅっ───────！！///」

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/29(月) 21:02:47.83

ｸﾁｭｸﾁｭ…

愛香(善子)「んぅっ、ぁっ─────！///」

愛香「ヨハちゃん気持ち良い…？」

愛香(善子)「あいか…ヨハネと一緒に、堕ちてくれる…？」

ｸﾁｭｸﾁｭ

愛香「うんっ、堕ちる、ヨハちゃんと、いっしょ、に………」

ｸﾞﾁｭｯ

愛香「ぁ……よは、ちゃ、よはちゃっ────んんんんっっっ！！！///」ﾋﾞｸﾝｯｯｯ

愛香「っ、はぁっ、はぁっ……」

『小林愛香ってキャラ愛ないの？』

『センター選挙のツイート全然してないな』

『もう辞めろよ』

愛香「っ…ヨハちゃんのこと、大好きに決まってるでしょ…！？」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

愛香「こうしないと、私はヨハちゃんから離れられないからっ…」ｸﾞｽｯ

愛香「でも、抑えたいのに抑えられないよ……」ｸﾞｽｯｸﾞｽｯ

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/29(月) 23:45:50.63

～数日後～

「はぁっ！」

ｼｭﾊﾞｯ、ｼﾞｬｷﾝｯ！

魔女「ｷｭｩｩ…」ｼｭﾜｧ…

「ふぅ…」

降幡「よっ、調子はどう？」

「！」

降幡「その様子だと良い感じみたいだね」

「降幡先輩…」

降幡「今日倒したのはこれが初めて？」

「いえ。今ので…5回目ですね」

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/29(月) 23:46:55.99

降幡「え、そんなに？！ごめんごめん、最近グリーフシード回収しに来れてなかったよね」

「いえいえそんな…。降幡先輩も忙しいですから」

降幡「……あのさ、結構前から気になってるんだけど」

「はい？」

降幡「なんであたしのこと『先輩』って呼んでるの？」

「……」

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/29(月) 23:48:40.44

降幡「そりゃあたしの方が年上だけどさ、ふりりんって呼んでよ。他の年下の魔法少女だって気軽に呼んでるし」

「……だって…降幡先輩は本当に…」ﾎﾞｿｯ

降幡「まあいいや。今日はちょっと話があってね」

「話…ですか」

降幡「隣町の魔法少女が死んだ」

「えっ…それって…もしかして高槻先輩ですか…？」

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/29(月) 23:50:08.05

降幡「あれ、もしかして顔見知り？」

「えっと……はい、そんなとこです」

降幡「そこで君にお願いがあるんだ」

「お願い？」

降幡「行動範囲を広げてほしい」

「…なるほど」

降幡「とは言っても、2つも街を守りきるのは体力的にキツイから、半分でいいや」

降幡「学生さんだし、時間的にも厳しいでしょ？」

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/29(月) 23:52:53.28

「いえ、大丈夫ですよ。魔法少女楽しいですし…」

降幡「まあそんなこと言わずにさ。勉強に力入れてほしいんだ」

「…すみません」

降幡「ちょ、謝らないでって」

「いえ…だって」

降幡「でもまぁ、期間限定だから」

「期間限定…とは？」

降幡「目を付けている子がいるんだ」

「その方が魔法少女になるまで私がってことですか？」

降幡「うん。話が早くて助かるよ」

降幡「…もう一押しなんだ。一ヶ月も掛からないはず。それまで向こうの街も守ってやってくんない？」

「はい、わかりました。やらせてください」ﾆｺｯ

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/29(月) 23:54:04.10

今日はここまでにしておきます。
明日もよろしくお願いします。

**名無しで叶える物語**(茸) · 2019/07/29(月) 23:56:13.99

もしかして虹も出るのか？
相当長くなりそうだな

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/30(火) 00:10:03.22

流石にキャスト実名でやってて死者出すのはライン踏め超えてないかな
寸止めぐらいに出来なかったんか

**名無しで叶える物語**(茸) · 2019/07/30(火) 00:13:47.97

復活するだろうし問題ない

**名無しで叶える物語**(茸) · 2019/07/30(火) 03:21:30.53

問題ないわけないけど本人を不快にさせるようなネタでサジェスト汚染して喜んでるこの板で書いてるのはそれなりの覚悟があるって事だろう

**名無しで叶える物語**(茸) · 2019/07/30(火) 08:09:31.28

続き待ってる

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/30(火) 09:33:36.41

～杏樹宅～

杏樹「……」ﾊﾟﾁ

杏樹「うぅっ…」ﾑｸﾘ

杏樹「(この前のは何だったんだろう…)」

杏樹「(どこからどこまでが夢で……)」

杏樹「(ダメ…ここ数日間体調が優れない…)」

朱夏『ごめんっ…ごめん、杏樹っ…』ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

杏樹「あれは一体……」

ﾋﾟﾛﾘﾝ♪

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/30(火) 09:36:14.25

杏樹「スマホ…」ｽｯ

杏樹「まねーじゃーさんからだ…」

『今後の予定は下記の通りになったからよろしくね』

杏樹「えーっと…？」

杏樹「メルパルクでの公演は中止、お渡し会も中止、ただし2ndシングルは発売される…」

杏樹「え？なにこれ…どうして…」

杏樹「(まさか…本当に夢じゃなくて、きんぐは…)」

杏樹「っ…帰ってきて、きんぐ…」

杏樹「こんなのって、ないよ…！」

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/30(火) 09:37:05.44

降幡「よっ、あんちゃん」

杏樹「！？どうやってこの部屋に…」

降幡「まあまあ、そんなことは気にせずにさ」

杏樹「……ごめん、ふりりん。私、魔法少女になるのは断るよ」

降幡「どうして？君は才能があるのに」

杏樹「っ…そんなこと言われても、どうせいつか死ぬんでしょ…？」

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/30(火) 09:38:33.69

降幡「そんなことにはならないさ。かなこは残念だったけど、あんちゃんは…」

杏樹「何の信用もないよ！もう…」

降幡「きんぐの跡を継ぎたいとは思わない？」

杏樹「思うわけ、ないでしょ…あんなの見せられて」

降幡「そっか。きんぐが守ってた街、あんちゃんに譲ろうと思ってたんだけどな」

杏樹「…無理だよ、あんな死に方…酷すぎるよ…」

**名無しで叶える物語**(茸) · 2019/07/30(火) 09:43:28.55

>>161
匿名でまどマギのパロディをキャストの実名でやることになんの覚悟があると思ってるんだ君は…

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/30(火) 09:45:17.79

杏樹「申し訳ないけど、私にはとてもできない」

杏樹「私はリーダーだから。この世から離れることはできない。みんなを見捨てたみたいなものだよ」

降幡「…無理にやれと言うのはルール違反になるからね、あんちゃんのことは諦めるしかないかな。他を当たるよ」

杏樹「……まだ誰かを魔法少女にさせて、魔女に殺させるつもりなんだ」

降幡「『やる』って言うのは本人が決めたことだよ？その後死んで、あたしのせいだって責任を押し付けるのは違うんじゃないかな？」

降幡「それにもし魔法少女が全滅したら、魔女は誰が倒すんだい？」

ﾊﾞﾀﾝ！

杏樹「…きんぐ…そんな、どうしてっ…」

杏樹「ぅっ……うわぁあぁぁぁあぁっっ！！！！！」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/30(火) 11:15:27.30

～数日後～

降幡「……」ｽﾀｽﾀ

愛香「っ……」

愛香「(ふりの尾行を何日か続けているものの…全く手掛かりが掴めない…)」

愛香「(もしかして、身体が2体以上ある、とか…？)」

ﾋﾟﾛﾘﾝ♪

愛香「あっ！ちょ…電源切ればよかった」

降幡「？」ｸﾙｯ

愛香「(隠れなきゃ…！)」ｼｭﾊﾞｯ

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/30(火) 11:19:13.39

愛香「も～それにしても何の連絡…！？」

朱夏『センター選挙、1位は曜ちゃん』

愛香「まあ、そうだろうね…」

朱夏『2位は善子ちゃん』

愛香「ファッ！？」

愛香「え…？ヨハちゃん、どうして…！？」

愛香「未来は、変わってるんだ…」

愛香「…ハッ！ふりは！？」

ｼｰﾝ…

愛香「あ～～…やらかしたァ～……」

愛香「(…とはいえ)」

愛香「(僅からながら、あの路地裏から魔力を感じる…)」

愛香「陣地じゃないとはいえ、誰かが襲われたらマズいからね！」ﾀﾞｯ

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/30(火) 11:52:18.06

ﾌﾜｧｯ…

使い魔「ｷｭｩ！ｷｭｩ！」

愛香「(…ってなんだ、使い魔？)」

愛香「結界も張られてないし…君は何処から来たのかな？」

愛香「はぁっ！」

ｼｭｺﾞｫｫｫｫｫｫｫ！！！！

使い魔「ｷｭｩｩ…」ｼｭﾜｧ…

愛香「グリーフシード、まだあったかなぁ…」

ｺﾂ…ｺﾂ…

愛香「(誰か来た…？)」ｸﾙｯ

「あのさー、そこで今何してたの？」

愛香「──────────えっ！？」

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/30(火) 13:28:23.03

まどか→いなあん
ほむら→しゅか
マミ→きんちゃん
杏子→？？？
さやか→？？？

残りのメンバーはマギレコみたいな？

**名無しで叶える物語**(茸) · 2019/07/30(火) 13:29:50.58

ありしゃかな

**名無しで叶える物語**(茸) · 2019/07/30(火) 14:12:24.33

安定のあのさー

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/30(火) 18:34:25.38

ｶﾞｻｺﾞｿ…

ﾊﾟｸｯ

有紗「ここ、私の陣地なんだけど」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

愛香「あ、有紗！？」

有紗「いくらメンバーでもちょっとこれは許せないかな」

愛香「ま、待って有紗、いつから魔法少女に…」

有紗「あーあ。使い魔殺されちゃった。野放しにしてたのに」

愛香「野放し…？」

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/30(火) 18:39:01.54

有紗「え、あいきゃん今まで使い魔も倒してたの？」

愛香「そうだけど…」

有紗「勿体無い…」

愛香「どういうこと？」

有紗「知らないの？使い魔は放っておけば魔女になるんだよ？」

愛香「まさか、有紗っ…」

有紗「使い魔を魔女にさ成長させて、それを魔法少女が倒して、グリーフシードを手にいれる…使い魔はグリーフシード出ないしね。魔力の無駄遣いはしたくないから」

愛香「なんでそんなこと…！」

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/30(火) 18:43:01.08

有紗「『食物連鎖』って言葉知らない？義務教育で習ってるはずなんだけど」

愛香「誰かが魔女に取り憑かれるのを黙って見てたの…？」

有紗「ふーん、正義感強いんだあいきゃんって」

有紗「ま、そんなことはどうでもいいや。とにかくここは私の陣地だから。出て行って」

愛香「……丁度いいから、話をさせてほしい」

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/30(火) 19:51:26.18

愛香「有紗、あんちゃんには近づかないで」

有紗「どういうこと？」

愛香「…Aqoursの為なの」

有紗「何のこと言ってるんだか…」

愛香「お願い、言うことを聞いて！かなこ死んじゃったでしょ…！？私達も…」

有紗「……」ｶﾞｻｺﾞｿ…ﾊﾞﾘﾊﾞﾘﾓｸﾞﾓｸﾞ…

愛香「有紗…？」

有紗「……」ｺﾞｸﾝ

ﾎﾟｲｯ

**名無しで叶える物語**(調整中) · 2019/07/30(火) 19:52:15.87

有紗「…邪魔者は潰すしかないか」

ｽﾀｽﾀｽﾀ…

愛香「有紗！話を聞いて！大事な─────」

ﾀﾞｯ！！！

愛香「ッ！？」ｻｯ

ｼﾞｬｷﾝｯ！ｶﾝｯ！ｷｨﾝ！

有紗「ふーん。なかなかやるね」

ｷﾞﾘ、ｷﾞﾘﾘｯ……

愛香「っ、くっ…」

ｼｭﾊﾞｯ！

愛香「なっ…」

愛香「(つ、強い……)」

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/30(火) 22:08:22.31

空海？

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/30(火) 22:13:14.66

ｼｭｯ！ｶﾝｯ！ｷｨﾝ！

有紗「ねぇ、使わないの？」

愛香「えっ…？」ﾊｧﾊｧ

ｷﾞﾘｯ、ｷﾞﾘﾘ…

有紗「有名だよ？世界唯一の闇属性がこの辺にいるって。私も遠くの方から魔力は感じてた。まさかあいきゃんだとは知らなかったけどさぁ」

有紗「私なんて魔法使えば一撃じゃない？」

愛香「だって、そんな……」

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/30(火) 22:18:15.16

有紗「大事な仲間だから？」

愛香「っ……」

有紗「綺麗事言うのはやめた方がいい」

ｷｨﾝ！

愛香「あっ…」ﾄﾞｻｯ

有紗「魔法少女には関係ない、そんなの」

有紗「みんな命懸けなんだよ。…きんぐもそうだったはず」

愛香「……」

有紗「わかった？魔法頼りの魔法少女さん」

愛香「………違う」

有紗「え？」

愛香「こんなの私が知ってる有紗じゃない！」

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/30(火) 22:41:58.90

愛香「(私はちゃんと覚えている。みんなが魔女になった私を倒そうとした時のこと────)」

梨香子『…もう、…むり、だし…w』

かなこ『いた…っ…くっ…』

ﾖﾛ…ｽﾀ…

朱夏『あり、さ…？』

有紗『私は、負けない…』

有紗『魔女をたお、して…あいきゃんを…取り戻したい…』

有紗『あのさぁ…Aqoursは、こんな弱いチームじゃないでしょ…？』

杏樹『有紗ちゃん…』

有紗『まだ、戦える…私は──────！！』

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/30(火) 22:46:40.08

愛香「(有紗は仲間を裏切るような人じゃなかった。ううん、きっと今もその気持ちは何処かにあるはず)」

愛香「(そんなことしたくなかったのに。メンバーを大事に思ってくれる有紗を、私は魔女になった姿で殺してしまった)」

愛香「(繰り返す度に、目に焼き付けられて───)」

愛香「(何だかんだで、有紗を傷つけるのが一番苦しかったのかもしれない)」

愛香「(そんなことしたくないのに、身体は止まってくれなくて)」

愛香「(手始めに有紗を、最後には全員を、私は殺してしまった)」

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/30(火) 22:58:27.81

有紗「…あなたに私の何がわかるの？」

愛香「！」ﾊｯ

有紗「魔法は元からの才能で決まっちゃうけどさ」

有紗「……長年培ってきた実力には、結構自信あるんだよ私っ！」

愛香「それを言うなら私だってそうだよ！」

ﾀﾞｯ！！！

ｼｭﾊﾞｯ！

ｼﾞｬｷﾝｯ！ｶﾝｯ！ｼｬｯ！

ｽﾀｯ…

ｷﾞﾘ、ｷﾞﾘﾘｯ…

有紗「…魔法少女歴は何年？」

愛香「そんなこと聞いてどうするの、さ…っ」

有紗「ははっ、いや？そんなにカッコつけておいて私より短かったら笑っちゃうなって」

愛香「っ……！」

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/30(火) 23:11:09.73

ｶﾝｯ！

愛香「きゃっ…！」ﾄﾞｻｯ

有紗「へぇ、魔法使わないと弱いじゃん」

愛香「うっ、さい…」

有紗「仕留めたらどうしよっかな…」

愛香「仕留めるって、ちょっと…！？」

有紗「あぁ、殺しはしないよ。再起不能くらいってことで」

愛香「それ死んだようなものじゃ…」

有紗「プレスでもしてやるか、梨香子の代用品としてw」

愛香「プ、プレ…！？」

有紗「…あいきゃん、これで終わりだよ！」

ｼｭﾊﾞｯ！

有紗「はぁっ！！！」

愛香「───────────あ…」

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/30(火) 23:45:42.72

「ッ…！」

ﾄﾞｺﾞｯ

有紗「ウッ！？」

愛香「え！？」

ﾊﾞﾀﾝ…

愛香「ちょ…あ、有紗！？なんで…」ﾕｻﾕｻ

「……逃げますよ」

愛香「あ、あなたは…？」

「いいから早く来て下さい」ｸﾞｲｯ

愛香「わっ！？」

ﾀｯﾀｯﾀｯ…

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/30(火) 23:49:07.15

～公園～

愛香「はぁ…はぁ…あ、あなた何者…？」

「何者って…魔法少女ですが」

愛香「いや、それは見た目で分かるんだけど…」

「…危なかったですね」

愛香「へ？」

「小宮先輩、かなり長い間魔法少女やってると思うんです。あそこまでのレベルは…私でも勝てるか怪しいほどで」

愛香「有紗のこと…知ってるの？」

「はい。話題になってるじゃないですか。ラブライブ声優ですよ？…まぁ、今は悪い意味で有名になってますが」

「……ですよね？Aqoursの小林愛香さん」

愛香「…！」

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/30(火) 23:52:41.45

愛香「そっか…私達ラブライブの…」

「とにかく助かってよかったです。私が駆け付けなければ死んでましたよ」

愛香「あ…そうだよね、ありがと」

愛香「(というか、この子…初めて見る魔法少女…)」

「では私はこれで」ｸﾙｯ

愛香「あ、あの…名前、は？」

「…私ですか？」

ﾌﾜｧｯ…

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/30(火) 23:56:56.59

ともりる「楠木ともりって言います」

愛香「くすのき…？聞いたことない」

ともりる「そりゃそうですよ」

愛香「って、制服！？高校生なの！？こんな時間に何して…」

ともりる「魔法少女は夕方から夜が行動するっていうのが基本じゃないですか。降幡先輩から言われてますよね？」

愛香「う…まぁ」

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/31(水) 00:00:30.80

ともりる「はぁ…全く頼りにならない先輩ですね」

愛香「ねぇ、さっきから先輩先輩って言ってるけど、どういうこと？」

ともりる「ま、そのうち分かりますよ」ｽﾀｽﾀ

愛香「こ、こら逃げないで！」

ﾎﾟｲｯ

愛香「おっ、と…」ｷｬｯﾁ

ともりる「グリーフシードです。山ほど余ってるので使って下さい。それじゃ」

ｽﾀｽﾀｽﾀ…

愛香「………アイツ、なんか生意気だなぁ」ﾎﾞｿｯ

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/31(水) 00:02:07.64

日付け変わってしまいましたが今日はここまでにします。
書きたかったシーンがようやく一つ書けたので満足です。
明日もよろしくお願いします。

**名無しで叶える物語**(茸) · 2019/07/31(水) 00:42:46.76

やっぱともりるか
そして安定のこばりる

**名無しで叶える物語**(茸) · 2019/07/31(水) 01:31:07.62

そうか、この時期まだともりる学生か

**名無しで叶える物語**(かぶらずし) · 2019/07/31(水) 01:52:03.70

ともりるガチ魔法少女じゃなかった…？

**名無しで叶える物語**(SB-iPhone) · 2019/07/31(水) 12:38:15.18

マジカルうっちーミラクルあいな魔法少女りるりる

ラブライブ界の三代魔法少女は覚えておくべき

**名無しで叶える物語**(らっかせい) · 2019/07/31(水) 16:37:03.55

魔法少女ともりるとか絶対可愛い

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/31(水) 19:34:28.31

～数時間後～

降幡「有紗！」

有紗「んぅ…」ﾊﾟﾁ…

降幡「誰かに殺られたかと思ったよ…」

有紗「あれ、私…」

降幡「どうした？」

有紗「私、あいきゃんにやられ…？」

降幡「あいきゃん？」

有紗「でも、後ろからだったから…」

降幡「魔法少女に殺されそうになったの？」

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/31(水) 19:38:54.34

有紗「多分…誰だったんだろ、後ろからだったから…」

降幡「………ともりちゃん？」

有紗「…誰それ？」

降幡「あぁ、かなこが陣地にしてたココ、今は有紗が半分陣地にしてるでしょ？そのもう半分を持ってる子だよ」

有紗「広範囲を任せるってことは、結構強いんだ、その子」

降幡「まぁね。それなりの実力がある子じゃないとあたしは任せられないよ」

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2019/07/31(水) 23:51:01.21

有紗「ふーん…」

降幡「何か企んでる？」

有紗「別に。そういう子がいるんだなーって思っただけ」ｽﾀ…

降幡「えっ」ｼﾞｰｯ

有紗「…どうしたの？」

降幡「あ、いや、なんでも…」

有紗「？ふーん。それじゃ、私魔女狩り行くから」

降幡「お、おう…」

ｽﾀｽﾀｽﾀ…

降幡「一見普通に見えるけど……」

降幡「……有紗、君のような逸材を無くしてしまうとは…」