0001名無しで叶える物語(光)
2019/07/24(水) 00:28:56.79ID:a5emo6TU街ごと飛ばされてしまい、街が入れ替わってしまっていたのだ。
千歌「内浦じゃない……でも、家はそのままだ」
そう、私の家は無事にそのまま残っている。
だけど、その周りにあるものが違うのだ。
千歌「学校に行かないと……」
この世界に来てからもう数日は経つだろうか。
学校から海では無くて湖が見え、海の潮の香りは漂って来ない。
今まで居た世界から削がれて、私の中にあるものの何かが犇いている気がするのだ。
そして、あの時の施術の失敗の後遺症が私たちにも及んでいた。
花丸「善子ちゃん、今日はどこ行く?」
善子「もう、善子言うな!」
千歌「ねえ……沼津にいた時の事、覚えてる?」
花丸「沼津?それってどこ?」
善子「訳の分からない事を言うのね」
千歌「えへへ……ごめんね……」
そう、今までの記憶が消え去ってしまっていたのだ……私を除いて。