海未「今日は海の日です」
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海未「私の名前にちなんで毎年、穂乃果とことりがお祝いしてくれていました」
海未「何故でしょうか、それが当たり前かのように思っていました」
海未「ですが、私たちはもう高校2年生…そして今はスクールアイドルもやっています」
海未「昔とは違い、それぞれに忙しくなってきています」
海未「でも海の日の今日になったと同時に穂乃果とことりは勿論、μ'sのメンバーからもお祝いのメッセージをいただいたのです」
海未「それぞれに忙しいと言うのに…ありがたいことです」
海未「嬉しい…です」
海未「……」
海未「なのに何故、寂しいと思ってしまうのでしょうか」 海未「自主練の時間も終わりましたし、シャワーを浴びたら勉強でもしましょうか」
海未「今日はμ'sの練習もお休みですからね。しっかり予習復習をしましょうか」
海未「……」カリカリ
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ーー
海未「……」カリカリ
海未(あまり捗りません…)
海未「……」チラ
海未「まだお昼前ですか…でもこうも捗らないのではどうしようもありません。とりあえず早めのお昼にしましょう」
海未「今日はお母様もお父様も、お祖母様もおりません。それぞれに出稽古や老人会ととても忙しそうでした」
海未「ですから、お昼は自分で作らなくてはいけません」
海未「お母様も突然今日になって出稽古の予定が入ってしまったようですからね」
海未「久々にチャーハンでも炒めますか」
海未「……」
海未「おや、チャーハンの材料が足りませんね…」ガサゴソ
海未「どうしましょうか…他にめぼしい物もありませんし…」
海未「…たまには一人で外で食べるのも良いでしょう」 海未「祝日ですからね。やはり人が多いです」
海未「子供達が楽しそうに遊んでいますね。微笑ましいです」
海未「……」
海未「何食べましょう」
海未(成る可く落ち着いている店が良いです。今は賑やかな場所は落ち着きません)
海未「ほう…海鮮丼ですか…美味しそうですね。無性に食べたくなってきました。ここにしましょう」 ーーーー
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ーー
海未「お腹いっぱいです。初めて入ったお店でしたが、ここは穴場ですね」
海未「まるで本場北海道の様なコスパの良さでした」
海未「北海道で海鮮丼食べたことないですけどね」
海未「……」
海未「帰りましょうか」 海未(帰宅してもひとりです。寂しいです)
海未「かと言って、街をブラブラするのも…」
海未「あ、そういえば。今朝、お母様からお使いを頼まれていたんでした」
海未「寂しさにかまけて忘れるところでした。思い出せて良かったです」
海未「……穂むらへ行きましょう」 海未「ごめんください」ガララピシャ
穂乃果ママ「いらっしゃいませー!」
穂乃果ママ「あら、海未ちゃん。いらっしゃい」
海未「お母様からお使いを頼まれたので…」
穂乃果ママ「じゃあ、いつもので良いかしら?」
海未「はい。お願いします」 穂乃果ママ「お茶、どうぞ。ちょっと待っててね」カチャ
海未「ありがとうございます。頂きます」
海未「……」ズズッ
海未「……」フゥ…
海未「……」
海未「……」キョロキョロ
海未「……」ピクピク
海未(いないのでしょうか…?) 海未「……」
海未(それにしても、結構時間がかかりますね)
海未(まぁ、良いでしょう。この後、用事なんてないですから)
海未「……」
海未「……」ズズ…
海未「……」
穂乃果ママ「はーい。お待たせしました」
海未「ありがとうございます。お代はここに」
穂乃果ママ「はい!ちょうどね!毎度ありがとうございます」 海未「あ、あの…」
穂乃果ママ「ん?何?」
海未「穂乃果は今日は…?」
穂乃果ママ「ああ〜…穂乃果は今日は出かけちゃってるの」
海未「そ、そうでしたか…」 穂乃果ママ「穂乃果に用事?」
海未「いえ、そう言う訳では。もし居たらちょっと顔を出そうかなと思いまして」
穂乃果ママ「なるほどね。でも、ごめんなさいね。タイミング悪く今出ちゃってて」
海未「いえ、良いんです。約束をしていたわけではないですし」
海未「それでは…失礼します」
穂乃果ママ「気をつけて帰ってね!」
海未「はい!それでは…」ガララピシャ 穂乃果ママ「……」
穂乃果ママ「海未ちゃん、予想よりもだいぶ遅かったわね…」
穂乃果ママ「何にしてもこのまま無事に行くと良いわね!」
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ーーー
ーー 海未「穂乃果はお出かけですか」
海未(何なんでしょう。毎年お祝いしてくれてたのに、お出かけですか…)
海未(正直、寂しいより憤りを感じます。でもそんな自分自身にも憤りを感じます。悶々として気持ち悪いです)
海未(もうすぐ自宅に着きます)
海未(早く帰りたいけど、帰りたくない…)
海未「……」ハァ… 海未(着きました…もう大人しく自宅で過ごしましょう)
海未「……」ハァ…
海未(独り…です)
海未「寂しいですね…」ボソ
海未「……」ガララ
海未「…ただいま」ピシャ 海未「……!?」
海未「ど、どうして貴女達が…!?鍵もしめて行ったはずですが…!」
海未ママ「海未さん、おかえりなさい」スタスタ
海未「お母様!?遅くなるのではなかったのですか!?」
海未ママ「うふふ。海未さん、少し落ち着きなさい」
海未「は、はい…」
海未ママ「もしかして海未さんは母に早く帰ってきてほしくなかったのですか?」オヨヨヨ
海未「そんな事ありません!お母様!嘘泣きなどしないでください」
海未ママ「てへっ!バレてしまいましたね」フフフ
海未「お母様…」ハァ… 海未「お母様、私は本当嬉しいですよ。遅くなると思っていましたし…」
海未ママ「海未さん…」
海未ママ「私の愛娘本当にかわいすぎですね…」(母は嬉しいです)
海未(逆になってますよ…お母様…) 穂乃果「海未ちゃーん、ほらほら!早く上がって」
海未「ちょっと、穂乃果…!って上がってって、此処は私の家ですよ!?」
ことり「まぁまぁ、海未ちゃん。とりあえず、ね?お家に入ろう?」
海未「ことり…はい。わかりました…」
穂乃果「なんでことりちゃんの言うことは素直に聞くの!?」
海未「うるさいですよ、穂乃果」
ことり「海未ちゃん!あまり穂乃果ちゃんに怒ったらメッ!ですよぉ?」
海未「うう…ことり…すいません」 穂乃果「海未ちゃん、ほらほら、こっちこっち!」チョイチョイ
海未「何故、貴女が我が物顔で案内してるんですか…」
穂乃果「海未ちゃんさっきからなんでそんなに怒ってるの?」アセアセ
海未「怒ってなど…!いません」
海未(穂むらで聞いた、お出かけの件でどうしてもキツく当たってしまいます。私もまだまだ子どもですね)アセアセ
ことり「さっ!海未ちゃん!」ガララ
海未「……!?」 ー
『海未(ちゃん)の日おめでとう!』
海未(ことりが客間のふすまを開けるとそこにはμ'sのメンバーがいました)
ー 海未「こ、これは…!?」
希「さぁさぁ!主役のご登場やーん!」
凛「海未ちゃーん!!おっそいにゃー!!」
にこ「そうよ。どこほっつき歩いてたのよ」
絵里「待ってたわよ、海未」
花陽「海未ちゃん!ごはん炊けてるよ!」
真姫「ほら、海未。ここに座って」 海未「これは…?どういうことですか?」
穂乃果「さっきも言ったけど海の日でしょ?だからみんなでお祝いをと思って!」
ことり「サプライズです♪」
海未「……」グッ…
穂乃果「海未ちゃん…?」
海未「まさか、今年はそう言う事はないと思っていたので…」ジワ… 凛「にゃにゃっ!?海未ちゃん泣いてるー!!」
海未「凛!うるさいです!泣いてなどいません!」フキフキ
凛「ひぃぃ!!希ちゃーん!海未ちゃんに怒られた…」
希「おお、よしよし。凛ちゃんまで泣いたらあかんよー?」
海未「希もですか!まったく!」
絵里「海未が主役なんだから、茶化さないの」
のぞりん「「はい。すいません…」」
海未「ふふふ。今回は許してあげます」ニコ 穂乃果「今回はね、μ'sのみんなと海の日を祝えたらって思ったんだ」
穂乃果「みんなに提案したらみんな即オッケーでね!」
ことり「そうなの♪それならいっそのことサプライズパーティーにしちゃおうか?って流れになって」
穂乃果「みんなでどんなサプライズにするか考えてたんだけど、こういう形で海未ちゃん家でパーティーできたら面白いよねってなったんだ」
絵里「海未のお母様にも穂乃果のお母様にもご協力いただいて。結果は見事サプライズ成功ね」
海未「なるほど…まさか母が関わっているとは思いもよりませんでした」 海未「皆さん、本当にありがとうございます。とても…とても嬉しいです」ウルウル
穂乃果「良かった…!」
にこ「さぁ、ひと段落したところだし、海の日パーティーはじ」
真姫「さっ、始めましょ」
にこ「ぬぁんで良いところもってくのよ!!」
花陽「それより早くパーティー始めましょう!!ごはんも待ってます!」
凛「凛はラーメン食べるにゃ」
にこ「やっぱりあんた達、ブレないわね…」
絵里「みんな、グラスは持った?じゃあ、せーの!」
.
『かんぱーい!』
ー ゴハンタベルヒトイマスカ?
リンハオダイドコロカリテラ-メンツクッテクルニャ
ニコチャン,サラダトッテ?ア,トマトオオメデ
ショ-ガナイワネ-!マッタク,コノニコニ-ガトッテアゲルカラアジワッテタベナサイ
キモチワルイ…
ヌワァ(ry
エリチ-!ホラ,コレガフル-ツポンチヤデ
ハラショ-!ホウセキミタイネ!
穂乃果「毎年、私とことりちゃんとで3人でお祝いしてたけど、μ'sのみんなとのがもっともっと楽しくなるね。やっぱり」
ことり「うん♪やっぱり大勢で、しかもμ'sのみんなと一緒に海の日をお祝いできて良かったよねっ♪」
海未「本当に…ありがとうございます。毎年2人にお祝いされてとても嬉しかったですが、今回はその嬉しさがマシマシになりました」
海未(さっきまでの憂鬱な気分は何だったのだろうというほどに、今が楽しくて嬉しくて)
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海未「……今が最高、ですね!」
ー おわりです。
代行や支援ありがとうございました。助かりました。 海未ちゃんのまともなSS久しぶりに見たかも
良かった乙乙 ..ィ⌒¨¨:.:.......
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正直海の日ってなんやねんと思ってたけど、こうやって祝えるのは素敵だね
海未ちゃんおめでと ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています